フランスでの旅を終えた俺達が次に向かったの中国だった。
中国で伝説は数多く存在しているが俺がその中でも気になったのは金のなる木だ。
中国の伝説によれば、金のなる木は人々に金と幸運をもたらすことができる神聖な木であり、豊かさ、高貴さ、そして縁起の良さの象徴であるらしい。また、その木の実は富裕と長寿を象徴し、その葉は子宝に恵まれると言われているそうだ。
「それらも含めても、黄金の果実と大きく関係すると思うけど」
そう言いながら、俺は中国で、それらの情報を探ろうとしても、あまり情報は集まらなかった。
というのも、そもそも、この金のなる木というのはとても有名な物であり、中国でも金持ちや有名な店がそれを模した置物を多く飾っている事がある。
その事もあって、金のなる木と言っても多くがそれらに紛れてしまっていて見つけ辛いのだ。
「さて、どうするか」
「君が、金のなる木を探している子?」
そう言われ、振り向くと、そこには1人の女性がいた。
チャイナドレスのようなスリットが入った動きやすい武道着を身に纏ったピンク髪の女性だった。
「あんたは?」
「初めまして、アースガルズの次期当主の紘汰さん。
私はマァム、フリッグ様に仕えるヴァルキリーで、あなたの手伝いをする為にここに来たの」
「ヴァルキリー?
だけど、なんで中華服を?」
「いや、その、拳法というのに少し興味があって、そこで修業していたの。
気づけば、形から入ってしまって」
マァムはそのまま照れたように言うが、とりあえず、今は情報だ。
「それで、金のなる木は本当に存在するのか?」
「それが、それに該当しそうな場所は心当たりがあるの。
けど、それは実際に行ってみないと分からないの」
マァムの言葉を聞いて、ある意味、少しは納得かもしれない。
伝説でしなかない金のなる木が実在するかどうか分からない以上、それが本当にあるかどうかも分からない。
「それでも、行ってみる価値はある。
悪いけど、案内してくれるか?」
「私で良ければ」
こうして、俺達はマァムと共にその場所へと向かった。
そこは大きな公園だったが、木々が多く、隠れてしまいやすかった。
しかし、そんな中でも目立つ物が確かに存在していた。
それは金色に輝くリンゴの木であり、まさしく、それこそが探し求めていた金のなる木であった。
「……なんか、明らかにあからさますぎないか?」
「えぇ、明らかに罠の予感しかしないわ」
2人は不安げに言った。
まぁ、当然の反応だろう。こんなにも分かりやすすぎると逆に疑ってしまうものだ。
とはいえ、ここで諦めるわけにはいかない。俺は意を決してその木に触れると突然辺り一面が眩しい光に包まれていった。
視界が完全に塞がれていく中で、目の前に現れたのは、騎士だった。
一角獣や蹄鉄の意匠を備えた西洋の騎士のような姿をしているそいつは、その手に剣を持って、構える。
「尋常に勝負」
「マジかよ、ここでか」
いきなりの事で、驚きを隠せずにいられなかった。
それでも、どうやら目的の物を取るには、戦うしか道はないようだ。
「さて、行くとするか」
【オレンジ】
俺はすぐにオレンジロックシードを取り出し、そのまま戦国ドライバーに装填すうr。
「変身」
【ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!】
鎧武の姿へと変身すると、同時に襲ってくる騎士に対して大橙丸を振るう。だが、まるでこちらの動きを完全に予測しているかのようにかわされた後、そのまま攻撃に移る。
剣による一撃を受け止めた後、鍔迫り合いの状態に入る。どうやら向こうの方が力は上らしく、徐々に押されていく。
だが、同時に俺は無双セイバーで反対側から攻撃を仕掛けるも、騎士はその攻撃を予想していたように受け流していく。そして、そのまま再び攻防が始まるが、やはり力負けしてしまう。
このままでは不利と判断して一度距離をとる。
すると、相手もまた同じように距離を詰めてくる。
どうやら向こうも同じ考えらしい。ならばとこちらは大橙丸と無双セイバーを合体させた無双セイバーナギナタモードにすると共に、接近する。
ナギナタモードにした事によって、攻撃範囲が広くなった無双セイバーで騎士に斬撃を与えるが、全て見切られてしまう。
しかし、こっちの攻撃を回避した瞬間を狙っていたかのように背後から斬りかかるが、これも受け止められてしまった。
「素早さでは倒せないか。
だからと言って、中途半端な威力じゃ、無理か。
だったら」
俺はそう言うと共にカチドキロックシードを取り出す。
【カチドキ】
そのままカチドキロックシードを戦国ドライバーに装填する。
【カチドキアームズ! いざ出陣・エイエイオー!!】
鳴り響く音と共に、カチドキアームズに変身した俺はそのまま火縄大橙DJ銃を装備。
そして、巨大な弾丸を撃ち込むが、それを盾で防いだ後、一気に接近してきた。
その速さは今までの比ではなかった。どうやら強化されてるらしい。
だが、俺はそれと同時に無双セイバーと合体させ、大剣モードへと変えて、再び斬り合いが始まる。
大剣モードの威力は凄まじく、騎士の方は盾で受け止める時には全身で力を込めるか、上手く攻撃の軌道を逸らすなど、防御するのに精一杯の様子だった。
その為に盾を持つ右手を中心にダメージを与えている。
しかし、それだけではない。
大剣での連続攻撃を受け止めた後の一瞬の隙をつくと共に、そのまま蹴り上げる。
それと共にカチドキロックシードをそのまま装填する。
【イチ!! ジュウ!! ヒャク!! セン!! マン!! オク!! チョウ!! 無量大数!!】
様々な果実型エネルギーを内蔵した極彩色の巨大な光刃を纏わせると共に、目の前にいる騎士に叩きつける。
それを受け、吹き飛んだ騎士は地面に倒れながらも何とか体勢を整える。
「なるほど、これが、カチドキの力か」
騎士はその言葉を最後に、そのまままるで砂のように、ゆっくりと消えていく。
「あの騎士は一体」
それと共に見つめた先には金になる木は幻のように消えていった。
「消えた、なんで」
「なるほど」
俺はその状況になって、ある意味納得した。
「データを取られた訳か」
「それって、まさかロキの」
どうやら、黄金の果実に関する情報を餌に俺をおびき寄せたらしい。
そして、先程の騎士は俺のカチドキアームズのデータを取った訳か。
「ごめんなさい。
私のせいで」
「別にマァムさんのせいじゃないよ。
それに、元々俺がここに来たから、どっちにしろ、この結果になっただけだ」
その言葉と共に、俺はカチドキロックシードを見つめる。
「いよいよ、極になる為に行動しないとな」
物語が佳境という事で、この作品もある意味、完結に近くなっています。
アンケートで次回作品になるヒロインに関する事を行っています。
また、シチュエーションに関してもまだまだ募集しています。
皆様の応募、お待ちしています。
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