1話 一之瀬帆波と再会
「熱くて大きい……れろっ、ぢゅるっ♡」
風俗嬢がマットで仰向けになっている俺の前に跪き、ローション塗れの豊満な乳房で肉棒を愛おしそうに挟み込み、舌を這わせている。
「んちゅっ、れろぉ♡」
「うぐっ」
竿部分は乳房の温かい柔らかさに包まれて、上下に優しく揉みしごかれていく。
俺の反応に満足しているようで、風俗嬢は妖艶な笑みを浮かべながら問う。
「気持ちいい?」
「ああ。すんげぇ気持ちいい」
「えへっ♡ もっと気持ちよくしてあげるね♡ んじゅっ、ぢゅぷっ♡」
風俗嬢が肉棒を乳房にさらに深く挟み込み、左右から力を加えて圧迫感を高めてきた。
亀頭もただ舐めるだけでなく、裏筋やエラにも舌を滑りこませて、敏感な部分を執拗に責めてくる。
「じゅるるっ、れろぉっ、ぺろっ♡」
「うぁっ!」
尿道口から快感が駆け抜ける感覚に陥り、不意に情けない声を出してしまった。
「ふふっ♡ 鈴木くん、可愛いっ♡」
からかわれたような言動に、俺はもの言いたげな目を向ける。
「あ、ごめん。怒らないで」
「別に怒ってないよ一之瀬」
「もう……。ここじゃ結衣だよ?」
「あ、悪い」
「嘘。一之瀬でいいよ。何なら帆波でも」
風俗嬢を源氏名でなく、本名で呼んでしまった。
「お店の人に怒られないか?」
「大丈夫だよ。別に聞かれてるわけじゃないし」
「へぇ。てっきり監視カメラでも仕込んでるのかと思ってた」
「高度育成高校みたいに?」
「そうそう」
「ないよ。ほかのお店はわからないけど、うちのお店はお部屋に監視カメラなんて仕込んでません」
「そっか」
「うん。……そんなことより集中しよ?」
妖しく微笑みながら一之瀬は乳房を揺する上下幅を大きくさせて、竿をより丹念に揉み込み始めた。
「……そうだな」
風俗デビューしたらお店に同級生がいた件。
何だか安っぽいエロアニメのタイトルみたいだが、実際の出来事である。
一之瀬帆波。
高校のクラスメイトで、クラスのリーダーだった女子。
それだけじゃない。
一之瀬は容姿が抜群に優れていて、学年で一番の美少女だった。彼女に好意を寄せた男子は少なくとも二桁はいたと思う。
そんな彼女がソープランドに勤めているのはびっくり仰天である。
最初は気まずかったが、ズリネタにしていた同級生とセックスできるなんてラッキーだ。
クラスのマドンナとの偶然の再会に感謝をした俺だったが、まさか風俗嬢になった彼女と深い仲になっていくとは、この時の俺は思いもしなかった。
***
(なんだか緊張するな)
6月某日。
俺は20歳になった記念に、吉原にあるソープランドに来ていた。
いわゆる風俗デビューである。
料金はそれなりにかかるお店だが、とある事情で貯金はたんまりあるので奮発して高級店で予約をしてしまった。
(まぁ、安いお店で外れだったら嫌だし)
料金が1,2万台のお店もあるようだが、大学の先輩が痛い目にあったと言っていた。
痛い目とは恐らく風俗嬢が外れだったのだろう。
俺が予約したお店は口コミサイトによると風俗嬢の容姿はもちろん、接客レベルも高いと書き込みが多かったので、先輩のように痛い目にあうことはないと思いたい。
「47番の方、お待たせしました!」
ボーイの大きな声にビクンとしてしまった。
俺は恐る恐る番号札を上げる。
「お客様、お待たせいたしました」
ボーイの案内に導かれ、俺は待合室を出た。
どうやら風俗嬢が待つ通路まで案内されるようだ。
道中にお手洗いが済んでいるか聞かれたので、舐められないように大小ともに快調だったと答えてやった。
ボーイが引きつった笑みを浮かべているが気のせいだろう。
「お、お客様。こちらが結衣ちゃんです」
内心ほくそ笑んでいると、いつの間にか風俗嬢がいるところまで案内されたようだった。
「こんばんは。結衣です」
「あ、はい。こんばん――――っ!?」
俺は風俗嬢を見て固まってしまった。
「お客様、どうされましたか?」
ボーイが心配そうに声をかけてくる。
「あ、いや……予想以上に可愛かったので……」
「そうでしょう。結衣ちゃんはうちのお店の若手ナンバーワンの子ですので」
「そ、そうなんだ……」
「それではごゆっくり」
ボーイがお辞儀をしながら去っていった。
「え、えっと……」
「お部屋に行きましょうか」
風俗嬢はそう言うと、俺の手を握って部屋まで案内した。
部屋に通された俺はベッドに腰を降ろすと、風俗嬢が密着しそうな距離に座る。
「久しぶりだね鈴木くん」
風俗嬢が俺の名前を呼んだ。
2年ぶりに聞くその声は、容姿も相まって相変わらず可愛らしい声だった。
「久しぶり一之瀬」
***
風俗デビューした俺は非常に動揺していた。
なぜなら指名した風俗嬢が高校時代のクラスメイトだったのだ。
「えっと、ごめんね」
「なにが?」
何を話そうか考えていると、一之瀬が申し訳なさそうに言う。
「その、指名した子が知り合いで……」
「あー……」
「偶然だよね? 私、ホームページで顔を隠してるし」
「そうだな」
「気まずいよね?」
「いや……」
正直めっちゃ気まずい。
ホームページで写真やプロフィールを見て、一番おっぱいが大きかった子を指名したのだが、まさかの元クラスメイトである。
だが一之瀬は俺より気まずい思いをしているだろう。
なにせ風俗で働いているのを元クラスメイトに知られてしまったのだ。
俺なら軽く死ねるまである。
ここは俺がリードをしなければ。
「YOUは何しに風俗へ?」
「………………え?」
やらかしちまった……。
笑わせて雰囲気を変えようと思ったが、どうやら滑ってしまったようだ。
「ふふっ。変なの」
「わ、悪い……」
「ううん。……私がここで働いてる理由聞いてくれるの?」
「まあ、一之瀬がよければ」
「本当に?」
「本当だ。でも、いいのか? 俺と一之瀬ってそこまで親しい間柄じゃなかっただろ」
一之瀬とは高校で3年間同じクラスであったが、挨拶とたまにお話をする程度の仲だった。
「うん。でも知り合いに会うのも久しぶりだし、お話を聞いてもらいたくて……」
「わかった。俺でよければ聞くよ」
「ありがとう。ちょっと重たい話になるかもだけど許してね」
「あいよ」
俺が了承すると、一之瀬は両目を閉じ、静かに呼吸を整えた。
「私ね――――――――」
一之瀬はゆっくりと語り始めた。
高校卒業後は地元の中小企業に就職したこと。
母親、妹と三人での生活が再開した直後に母親が病で倒れてしまったこと。
その母親が闘病の甲斐なく亡くなってしまったこと。
母親の死後に多額の借金を抱えていたことを知ったこと。
その借金を返済するために風俗嬢に堕ちたこと。
妹は一之瀬が風俗嬢になったことを知らないまま、俺たちの母校に進学したこと。
うん。ちょっとどころかかなり重たい話じゃね?
一之瀬の実家が裕福ではないことは、高校一年時に彼女の告白から知っていたが、借金を抱えているとは思わなんだ。
「……これが私がこのお店で働いてる理由だよ」
「なるほど」
「ごめん。だいぶ重たかったよね」
「……そうだな。ちなみに相続放棄はしなかったのか?」
詳しくはわからないが、親の借金は相続放棄すれば返済義務はなくなるはずだ。
「うん。相手が親戚の人だったから。お金を返さないとあっちも困るだろうし」
俺だったら相手が親戚だろうと相続放棄するね。
親の借金なんて知るかボケって感じだ。
「それで借金は順調に返済出来てるのか?」
「うん。借金は返済出来てるし、妹の進学費用も貯めてるんだよ」
少しだけ誇らしげに一之瀬が言った。
「へえ。凄いじゃん」
「あ、ありがとう……。あ、あのさっ!」
「なんだ?」
「鈴木くんは軽蔑したりしないの……?」
「軽蔑って俺が一之瀬を?」
「うん」
「なんで?」
「だ、だって……私、風俗で働いてるから……」
先ほどは俺に褒められて嬉しそうに笑みを浮かべたのに、悲しげな表情で俺を見つめてくる。
「軽蔑なんてするわけないだろ」
「ほ、本当に……?」
「ああ。確かに一之瀬が風俗で働いてるのは驚いたけど、風俗も立派な仕事だと思うし」
「立派な仕事……」
「だって風俗店がなかったら世の中大変なことになるぞ?」
「大変なこと?」
「あくまで俺の持論なんだけど……」
世の中には彼女がいない男が大勢いる。
そんな男どもはどうやって性欲を解消しなければならないのか。
人によっては二次元にお世話になる人、妄想で解消する人もいるだろう。
だが俺は三次元ではないと駄目な男だ。
なのでAVの動画を大量に見るし、こうして風俗店まで足を運んだりもしている。
「風俗嬢やAV女優がいなければ、性欲を解消できない男どもが性犯罪者になる可能性が高くなるわけだ」
「う、うん……」
「つまり一之瀬たちは性犯罪を未然に防いでいるというわけだ」
「な、なるほど……」
俺の熱い想いに一之瀬は感銘を受けているようだ。
「鈴木くんって面白い人だったんだね。高校の時にもっと話しておけばよかった」
「……ん?」
なぜ今の話で面白い人認定をされたのだろうか。
「鈴木くん」
一之瀬は俺の名前を呼ぶと、さらに密着し妖艶な表情で見つめてくる。
「けっこうお話もしたし……そろそろしよっか?」
気づけば入室してから20分近く経過していた。
120分コースで予約したのでまだ時間的に余裕があるが、エッチできる時間が減るのは困るけれども……
「いいのか? もしやり辛いなら無理にしなくても……」
「無理なんてしてないよ。それとも鈴木くんは私としたくない?」
一之瀬にそう言われ、改めて彼女をまじまじと見つめる。
クリッとした大きな瞳。90は超えてるであろう豊満な乳房。きゅっと引き締まったウエスト。肉付きのいい安産型のお尻。
さらに黒のベビードールを着衣していることで、実年齢以上の妖艶さを感じてしまう。
「……したい」
「よかったぁ。それじゃ……」
一之瀬は俺の頬を両手で固定し、軽く唇を重ねてきた。
「えへへ。初キスだね」
「あ、ああ……。あのさ」
「ん?」
「こういうのって先に歯磨きしたり、うがい薬で殺菌とかするんじゃないの?」
「よく知ってるね。もしかして風俗経験豊富だったりする?」
「いや、恥をかかないようにネットで調べてきた」
「真面目だね。……うん、本当はいけないんだけど、鈴木くんだからいいよ?」
だからね、と一之瀬は俺の首に腕を回してきた。
「んっ……ふぅ……ちゅ……ぅ……」
外人なら挨拶程度にしかならない軽い口づけを繰り返す。
官能が高まるにつれて、彼女を抱く腕の力が強まっていった。
「んぅう……んむ……んちゅ……」
唇からの快感もそうだが、一之瀬が胸の柔肉を押し付けるようにこちらに体重を預けてくるので、大きな二つの果実の感触によって、自然と下半身がみなぎっていく。
これ以上はやばい。
彼女を押し倒してしまいたい欲望を抑え、俺は唇を離した。
「鈴木くんのエッチ……もうスイッチはいちゃったかも♡」
頬を桜色に染めた一之瀬がうっとりした表情で言う。
これが牝顔と言うのだろうか。
学校では見たことがない一之瀬の表情に目を奪われてしまう。
「脱がすね」
一之瀬は俺のジャケットに手を伸ばすと丁寧に脱がしてハンガーにかける。
シャツも脱がし終えるとキレイに畳んで籠に仕舞っていく。
「下も失礼します」
一之瀬が股の間にちょこんと膝立ちになり、俺のチノパンのボタンを外しジッパーを降ろす。
続いてベルトを外され、まるで流れるようにチノパンを脱がされてしまった。
続いて靴下も脱がされ、とうとうパンツ一丁になってしまう。
「今度は鈴木くんが脱がせてくれる?」
「わかった」
ベビードールなんて肩紐をずらせば簡単に脱ぐことが出来るが、わざわざお客に脱がさせるということは、これもプレイの一種なんだろう。
俺は片方ずつゆっくりと肩紐をずらし、丁寧にベビードールを脱がせ、一之瀬も俺と同じくパンツ一丁の格好になった。
もちろんトランクスの俺と違い、彼女のショーツは黒のTバックになっていて、嫌でも目がいってしまう。
「これも脱がせてほしいな」
「了解」
ショーツのサイドに手を掛けて降ろしていく。
異性に下着を脱がされることに興奮しているのか、一之瀬から甘い吐息が漏れている。
そして、一之瀬は生まれたままの姿になった。
「どうかな?」
両手を後ろに組んでボディラインを見せつける一之瀬。
「……綺麗だ」
一之瀬の裸体は想像以上に美しかった。
重力に逆らい見事な半球を描いている乳房。桜色の綺麗な二つの突起物。日焼けとは無縁そうな白く透き通った肌。トライアングル型でやや多めの陰毛。むちっとした太もも。
極上の肉体とは、まさに一之瀬の身体のことを言うのだろう。
「嬉しい♡ ありがとう……あっ、鈴木くんのもう大きくなってる♡」
一之瀬は嬉しそうに布越しに俺の息子を撫でる。
「うっ」
「ごめん。辛いよね? 今すぐ脱がすから」
この日のために購入したトランクスが、あっさりと剥ぎ取れてしまった。
「鈴木くんの凄い……」
「そ、そうか?」
「うん。今まで見た中で一番大きいかも」
本当かどうかはわからないが、嬉しいことを言ってくれる。
確かに高校時代はクラスで一番の大きさを誇っていた。
「お風呂の準備してくるから少し待っててね」
「わかった」
浴室に向かう一之瀬の桃尻を見ながら思った。
(これからあの一之瀬とセックスをするのか)
これから一之瀬と行う下品な行為を想像し、俺の愚息はますます膨張していった。