一之瀬が目覚めたのは、顔射してから10分ほど経ってからだった。
起きたら顔面が精液塗れだったことに、一之瀬は困惑していた。
素直に我慢できずに顔射したことを詫びたところ、逆に彼女から謝られてしまった。
セックス中に失神してしまったこと。
ラブホに来てるのに自慰をさせてしまったこと。
風俗嬢のプライドからかわからないが、一之瀬的には、自分で自分を許せないことだったらしい。
『私をお仕置きしてほしい』
俺は怒っていないし、気にしてもいないと説明したが、どうしても罰してほしいと懇願してきた。
具体的に何をすればいいのか訊いたところ、イラマチオとスパンキングを要求された。
『それって一之瀬がされたいだけじゃないのか?』
そう突っ込んだところ、一之瀬は目を泳がせながら否定していた。
一之瀬は高収入と引き換えに、知性を失ったのではないか。
そんなくだらないことを考えながら俺たちはバスルームに移動した。
バスルームは広々としており、ガラス張りなこともあって、開放感抜群だった。
まずは愛液と精液で顔面がカピカピになった一之瀬から洗体した。
メイクが落ちた一之瀬だが、すっぴんになっても美人は美人のままだった。
神様が容姿にステータスを全振りしたのではないかと疑うレベルである。
「じゃあお仕置きしてもらおうかな♡」
俺の身体を軽く洗い流したところで、一之瀬が浮かれた顔で言ってきた。
イラマチオの経験はないが、喉奥まで息子を突っ込めばいいだけなので問題ないはず。
俺は仁王立ちして、膝立ちしている一之瀬の顔に愚息を近づけた。
「あっ♡ 元気取り戻してる……♡」
美味しそうな料理にするように臭いを嗅ぐ一之瀬。
「チンカス残ってるから臭いと思うぞ」
「臭いのがいいのっ♡」
「変態」
「変態でごめんなさいっ♡ ちゅっ♡」
一之瀬がお仕置き開始の合図のように亀頭に口づけする。
「ん、ちゅ♡ れろっ♡ んちゅっ♡」
媚びた顔をしながら、亀頭とキスを繰り返す一之瀬。
『早く命令してほしい♡』
彼女の目がそう訴えているような感じがして、俺は息子を咥えるよう指示した。
「ふぁい♡」
命令を下された一之瀬は、口を大きく開け、肉棒を丸ごと咥えこんだ。
「ん……んぐっ♡ んごっ♡」
「うおっ」
完全な勃起状態で口内を犯されたいのだろう。
一之瀬は口をすぼめ、奉仕しだした。
「んぶぅ♡ んっ、んむっ♡ ん―――ッ♡」
さすがプロの風俗嬢だ。
俺の息子は1分も経たないうちに、完全に元気を取り戻した。
一之瀬もそれがわかったのか、鼻息が荒くなっている。
「いくぞ」
俺は一之瀬の後頭部を掴み、喉奥を目指して剛直をねじ込んだ。
「んぐううううぅぅぅぅぅっ!!」
狭いな。
亀頭がものすごい窮屈な場所へと押し入っているのがわかる。
一之瀬の牝穴よりもきつい圧迫感を感じながら、淫乱娘の喉奥をこじ開けていった。
「ごもぉっ!? んごっ♡ んごぉっ♡」
「もっと奥までいくぞ!」
「ほごっ♡ おごおおっ♡ お゛ぼぉっ♡」
一之瀬の目から、涙が滲んできた。
時折白目を剥きながら、必死に息をしようとしているのがわかる。
「限界が来たら太ももを叩いてくれ」
「んぐぐぐっ♡ げぇっ♡ ん゛ごおおぉぉっ♡」
一之瀬は喉奥まで肉棒を突っ込まれながらも、何とか頷いた。
「んぶっ♡ ん゛ぼおおぉぉぉぉっ♡」
涙を零しながら、一之瀬は口の端から粘ついた泡を垂らして喘ぎ泣く。
そんな痛苦の状態にも関わらず、一之瀬は俺の足に腕を絡めて抱き着いてきた。
俺はそんな一之瀬の姿を見て―――ゾクゾクしてしまった。
余計に苦しくなるはずなのに、まるでそうせざるを得ないように足にしがみつく一之瀬。
そんな彼女を見て、俺は愛おしさより、この女をもっと苦しませたいという黒い感情が芽生えてしまった。
喉奥で射精して苦しませてやろう。
最初は一之瀬の限界が来たら射精まではしなくていいと思っていた。
だが喉奥で射精されて苦しむ一之瀬を見たくなってしまった。
きっと激しく咳き込みながら、精液を吐き出すだろう。
そんな彼女の無様な姿が見たくて、俺は一之瀬の口をめがけて、激しく、乱暴に突き入れていく。
「ふぐっ、んごぉっ♡ んんっ♡ ん゛ぶぶぅぅうっ♡」
角度を変えながら、口内粘膜を強引に擦りたてる。
その感覚に、ビリビリと腰がわななく。
「おげっ♡ ごおぉえぇっ♡ ふごぉっ♡」
激しい、猛烈な挿出。
そのたびに、一之瀬の口の端から、泡立った唾液が飛んだ。
「ん゛ごっ♡ ごもっ♡ ごっ、ふごっ♡ ふごごっ♡」
肉棒がこね回される感覚に陥り、どんどん射精感が高っていく。
それに比例して、高揚感が俺の全身を満たしていった。
「ん゛ぐぅうぅぅうぅっ♡ お゛ぼぉっ♡ お゛げぇぇェッ♡」
苦しみに喘ぐ無様な顔。
そして聞くに堪えないほど無様な呻き声。
一之瀬の下品極まりない姿に、ゾクゾク背筋が震える。
そして、肉棒が絶頂に達した。
「
ぶぴゅっ!! びゅるるるるうううぅぅぅぅっ!!
「もぶうううううぅぅぅぅぅぅぅっ!?」
大量のザーメンを喉奥にぶちまけられ、一之瀬は目を見開きながら、くぐもった悲鳴を零して身を震わせた。
無抵抗に口内に精液を注がれる一之瀬の惨めな姿は、俺をより高揚させた。
そんな惨めな姿を晒している張本人は、イラマチオで絶頂に達してしまったようだ。
「一之瀬、潮を……いや、これはおしっこか」
一之瀬は喉奥に精液を流し込まれながら失禁していた。
最初は潮吹きしているのか思ったが、生温かいし黄色が混じった液体なので小便で間違いないだろう。
「んぶっ♡ むぐぅうう……おぼぉ、ぼぉっ……♡」
想像以上の一之瀬の無様な姿に、俺はこの上ない満足感にひたる。
「げへっ……げぇっ……! かふっ……げえぇぇぇっ!」
射精を終え、口からペニスを抜き出すと、一之瀬は瞬時に自分の両手で口元を抑えた。
もしかして精液を飲み干そうとしているのか?
苦くてしょうがないだろうに、涙と鼻水を流しながら必死に精飲しようとする一之瀬。
だがそんな余裕は一之瀬にはなかった。
「おげぇえぇえっ! げぼぉっ、げぇええぇえっ!!」
汚い音を喉奥から出しながら、一之瀬は身体を前に屈ませると、大量の胃液と精液を吐き出した。
出口が一か所だけでは足りなかったようで、鼻からも白濁液を噴きだしている。
「おぶぶっ! んぶっ……んぶううぅぅぅっ!」
「大丈夫か?」
「んげぇ、おぇえっ……ご、ごめん……げほっ……」
咳き込みながらも謝罪する一之瀬。
その顔は、鼻水や胃液塗れで、とても汚らしかったが、とても幸せそうに見えた。
一之瀬が落ち着いたところで、小便や飛び散った嘔吐物をシャワーで洗い流した。
もちろん汚れまくった俺と一之瀬も洗体した。
***
「鈴木くん、次はこっちを……♡」
バスルームの大きな鏡に両手をついた状態で一之瀬が振り返りながらおねだりしてきた。
「立ったままで大丈夫か?」
「大丈夫だよ♡」
どうやら一之瀬は立ちバックでスパンキングされるのがお望みらしい。
安全型の大きな桃尻を突き出して誘惑もしてくる。
「わかった。
「
「……はい?」
「今日は安全日なの。だから……ね?」
くびれた腰をくねらせ お尻突き出し、俺を誘う一之瀬。
確かに一之瀬の膣内を生で感じたい気持ちはあるが、安全日だからと言って妊娠のリスクが0になるわけではない。
「ぴ、ピルも飲んでるから……っ!」
「そうなのか?」
「うん、お店から支給されてるの」
「じゃあ……」
「大丈夫だから! 性病検査だってしてるし!」
必死にクリーンなおまんこをアピールしだす泡姫。
「お願い……。鈴木くんの生のおちんぽ、
一之瀬が瞳を潤ませ懇願してきた。
相変わらず情緒不安定だな。
でも、そうまでして生で挿入されたいのか。
……仕方ない。断って発狂されても困るし生でするか。
「わかったよ」
「んぁっ♡」
濡れ具合を確かめるために、一之瀬の陰部に指を這わせた。
イラマ絶頂した直後だからか、グチョグチョに濡れている。
「これだけ濡れてるならすぐ
「んっ……大丈夫だよぉ♡」
「それじゃ
「はいっ♡ お願いしますっ♡」
一之瀬のくびれた腰をしっかり掴み、愛液を垂れ流している牝穴に肉棒を宛がった。
「んはああああぁぁぁぁぁぁっ♡」
蕩けきった膣内に肉棒が深々と潜り込んだ瞬間、一之瀬は背中を小刻みに痙攣させ、歓喜の嬌声を張り上げた。
「ひゃう♡ あぁっ……生チンポきたぁ♡」
生で挿入するの久しぶりだけど、こんなに気持ちよかったっけ?
やばいな。これは病みつきになりそうだ。
「あぁぁんっ♡」
一之瀬のムッチリした尻肉を掴み、腰を前後させる。
「んあっ、ひあぁ♡ チンポすごいよぉ♡ んひっ、はひぃッ♡」
「気持ちいいのか?」
「んあぁっ♡ 気持ちいい♡ 気持ちいいよぉ……ひぃぃんっ♡」
ペニスで牝穴を広げられる肉悦に酔いしれる一之瀬。
「そんな気持ちよかったらお尻叩かなくても大丈夫だよな?」
「んひぃ……? だ、だめぇ♡ お尻叩かなきゃダメぇっ……♡」
「そんなに叩かれたいのか?」
「叩かれたいっ♡ おじりぃっ♡ ただかれたいっ♡」
必死にスパンキングを乞う一之瀬と鏡越しに目が合った。
鼻水と涎を垂らしながら懇願する無様な顔に笑いそうになってしまう。
もっと一之瀬の顔を無様にしたい。
そんな自分の欲望を満たすため、一之瀬の大きなお尻を平手打ちした。
「あぐううぅぅぅぅっ♡」
ゆっくりと抽送しながら、前回より強めの力で叩いていく。
叩くたびに、一之瀬はビクンと身体を震わせ、膣をキュッと絞めつける。
「ひぎぃッ♡ んはぁぁっ♡ はぁぁんっ♡」
「一之瀬、気持ちいいか?」
「う゛あ゛ぁぁっ♡ いだい……いだくてぇ、ぎもぢぃ……♡」
バスルームに響き渡る乾いたスパンキング音と一之瀬の歓喜の嬌声。
「ひぎゃああぁっ♡ おじりぃッ♡ もっと叩いてぇぇぇッ♡」
自身と一之瀬の欲望を満たすため、叩く力が徐々に増していく。
暴力といっても過言ではない力で、一之瀬の臀部へ振り下ろされ続ける手。
「い゛ひィィィィッ♡ 鈴木ぐん、もっとぉッ、もっと私を嬲ってぇぇぇぇッ♡」
すでにお尻は真っ赤に腫れあがっている。
常人では耐えられない激痛を感じているはずだ。
それでも一之瀬の被虐心はまだ満たされない。
「わかったよ」
彼女の被虐心を満たすため、何度も何度も痛みを与えた。
一之瀬は軽い絶頂を繰り返し、平手打ちを50発ほど超えたところで、ようやくアクメに達した。
「んあ゛あ゛あぁぁぁぁぁッ♡」
ほぼ絶叫に近い喘ぎ声を喘げながら一之瀬は派手に果てた。
「満足したか?」
「あ、あはぁ……♡ し、しだぁ♡ あひぃ……いひひぃ……♡」
一之瀬が気味悪い笑みを浮かべ答える。
「そっか。じゃあ次は俺を満足させてくれよ」
「うん……♡ 満足しへぇ……私のおまんこれぇ、満足ぅ……♡」
一之瀬はそう言うと、お尻を擦り付けてきた。
呂律がまわらくなるほど絶頂しながらも、最後まで付き合ってくれるようだ。
スパンキングによる膣内の締め付けで射精感はそれなりに高まっているので、すぐに俺も果てそうだ。
「ひぎゅっ♡」
真っ赤に腫れあがったお尻を両手で掴み、ペニスを強く突き込む。
「んお゛お゛ぉぉぉぉおおぉぉっ♡」
「一之瀬、喘ぎ声が下品すぎるぞ」
「ご、ごめんなさ……い゛ひいいぃぃんっ♡ お゛お゛ぉっ♡」
スパンキングを終えても一之瀬の喘ぎは下品極まりない。
この可愛い顔から想像がつかない野太い声だ。
だがその下品な喘ぎのおかげで、高揚感は高まっていく。
「あ゛あ゛ぁぁッ♡ あ゛んっ♡」
力強いピストンで子宮口をゴツゴツと殴りつけるように責め立てる。
「あ゛あ゛ぁぁぁっ♡ は、激じぃっ♡ おっほぉぉおおっ♡」
「一之瀬も好きなだけ
「んあ゛あ゛あぁぁぁぁぁッ♡ ずっとイッでりゅぅッ♡ わだじぃ……ずっとイッでりゅのぉぉぉぉっ♡」
両足をガクガクさせながら、常時絶頂状態であることを告げる一之瀬。
「そっか。すぐ
「あ゛ひぃぃぃぃん♡ が、頑張るりゅがらっ♡ はやぐだじでええぇぇぇっ♡」
涙と鼻水を垂らしながら切羽詰まった表情で懇願してくる一之瀬。
そんな顔を見せられた俺は無意識に尻肉を叩いていた。
「ぴぎいいいぃぃぃぃっ♡ お、おじりぃっ♡ ん゛お゛おおぉぉぉっ♡」
スパンキングにより、膣肉の締め付けがさらに強くなり、亀頭が膨れ上がる。
「あ゛あ゛ああぁぁっ♡ イグっ♡ もっとイグぅぅっ♡ う゛ああぁぁぁぁっ♡」
「
どぴゅっ!! びゅるるるるッ!! ごぼぉぉっ!!
「んひゃあ゛あ゛ぁぁああぁぁッ♡」
はち切れんばかりに膨張した肉棒の先から子宮に向けて精液が放たれると、一之瀬は、喜悦の叫びをけたたましく弾けさせた。
膣穴は歓喜一色といった感じで、吐き出される精液を子宮口でごくごくと吸引していく。
やがておさまりきらなくなったのか、結合部からは白濁液が溢れだし、床に零れ落ちだした。
「うお゛ぉ……♡ おひぃ……♡ あはぁ……♡」
アクメから抜け出して息も絶え堪えの一之瀬の頭を掴み顔をあげさせる。
鏡には、涎と鼻水をダラダラ垂らし、白目を剥きながらも幸せそうな表情の一之瀬が映っていた。
***
バスルームでの動物のような交尾を終えた俺たちはベッドに横になり身体を休めていた。
絶頂時間が長かったからか、一之瀬の痙攣が収まるまで時間がかかり、彼女が落ち着いたのはほんの十分前だった。
「えへへ♡」
可愛らしい笑みを浮かべて俺の手を握ってくる一之瀬。
先ほどまで顔面崩壊したアヘ顔を晒した同一人物とは思えない。
「痛みはもう引いたか?」
「んー、まだ少し痛いかな」
「そっか。やっぱやりすぎたか」
「そんなことないよ!」
「そうか?」
「そうだよ。だって……気持ちよかったもんっ♡」
うっすら頬を紅潮させながら瞳を潤ませてこちらを見つめてくる。
「一之瀬っていつからドМになったの?」
「え……?」
「再会したときから気になってたんだよね」
俺が知る限りでは高校時代は彼氏はいなかったはず。
いつからこんな歪んだ性癖を持つようになったのか気になって仕方ない。
「えっと、自覚するようになったのはソープに勤めてからかなぁ」
「最近じゃん」
「うん。お店に来るお客さんって受け身の人が多いでしょ?」
「ソープだからな」
「ベッドだと攻めてくるお客さんもいるんだけど、ソープだから激しく攻めてこないんだよね」
「風俗嬢を傷つけたら怖いお兄さんが出てきそうだしな」
「……うちはそんな人いないよ?」
「一之瀬が知らないだけで用心棒くらいいるだろ」
「そ、そうなのかなぁ……」
風俗店にトラブルはつきものだ。
お店や風俗嬢を守るためにはある程度武力は必要である。
「まぁいいや。それで?」
「う、うん……。えっと、お客さんの相手をしているうちに、私も攻められたいなと思うことが多くなったの」
「ほうほう」
「気づくと、攻められたいから虐められたいと思うようになってて……。こうなりました」
あはは、と苦笑いして性癖を晒した一之瀬。
だいぶこじらせてしまったんだなぁ……。
「あ、でも
「わかってるよ」
「……ん♡」
頭を撫でると、一之瀬は気持ちよさそうに目を細めた。
「あのね、私たちって相性いいと思わない?」
「相性……?」
「うん。あっ、頭撫で続けると嬉しいなぁ♡」
「はいはい。それで相性って?」
「私がドМで、鈴木くんがドS」
「……俺がドSなのは一之瀬のせいだ」
「わ、私のせい……?」
「そうだよ」
麻子やセフレとセックスしたときは、相手を虐めてやりたいと思ったことなんてなかった。
恐らく俺は一之瀬に開発されてしまったのだろう。
「そっか。それじゃ責任取らないとだよね」
「責任?」
「うん。私が鈴木くんをドSにしちゃったんだから、私が責任を取らないとだよ」
「具体的に?」
「私を徹底的に虐めてほしいっ♡」
「一之瀬が虐められたいだけじゃないか!」
ピロートークでも性癖剥き出しの一之瀬に呆れてしまう。
「そうだけど……。でも鈴木くんも私を虐めて楽しかったでしょ?」
「うぐっ」
それは否定できない。
一之瀬を嬲るのは楽しくて仕方なかった。
今でもこの可愛らしい笑顔を汚したいと思ってしまう。
「でもやりすぎると一之瀬の仕事に影響が……」
「そんなの気にしなくていいよ。
「……それもそうか」
「そうだよ。だから気にせず私を痛めつけて……?」
一之瀬は、俺の両手を、自分の首に導いた。
「壊れるくらいに、私をめちゃくちゃにしてほしい」
一之瀬の言葉に応じるように、いつの間にか両手が動いていた。
驚くくらい細い首だった。両手の親指を交差させても、中指が向こう側でくっつきそうなくらいだ。
「首絞めはしないぞ」
「だめ……?」
「……ネットで調べてからなら」
「にゃはは。鈴木くんは真面目だねぇ」
一之瀬の首を絞めたら、彼女はどんな痛苦な表情を見せてくれるだろうか。
やばいな俺。
もう後戻りができないまでに性癖歪まされたかも。
「鈴木くん」
「ん……?」
「もう体力もだいぶ回復したから……そろそろ、ね……?」
「そうだな」
シーツを剥ぎ取り、俺は彼女に覆いかぶさった。
一之瀬の天使のような笑みが、体液を垂れ流し惚けるアヘ顔に変わるまでそう時間はかからなかった。
***
翌朝。目を覚ますと彼の寝顔が映し出された。
安心しきって眠っている彼の寝顔を見ると、思わずにやけてしまう。
「可愛いかも」
顔は整っている方だと思う。
麻子ちゃんも顔がタイプだから告白したと言ってたし。
彼の無防備な寝顔を見て、昨晩の情事を思い出す。
自慢のおっぱいをもぎ取る勢いで揉みしだかれた。
勃起乳首を思いっきり噛まれた。
恥ずかしい体勢で潮を噴かされた。
敏感なクリトリスも乳首と同じように思いっきり噛まれた。
嘔吐するまで喉奥を犯され、失禁までさせられた。
お尻は真っ赤に腫れあがるまで叩かれた。
そんなお尻を掴まれながら大量の精液を吐き出された。
小休憩を挟んでから二回戦に入った。
背面座位でおっぱいをもみくちゃにされながら突かれまくり、絶頂しながら絶頂するという感覚に陥られた。
白目を剥き、潮噴きしながら絶叫する私の姿は下品極まりなかった。
とてもお客さんに見せられる姿ではない。
でもそんな下品な私を見て彼は興奮してくれた。
理性が完全に崩壊した私たちは精力が果てるまで性に没頭した。
「本当に凄かった……♡」
彼は私の被虐心を満たしてくれた。
首絞めはしてくれなかったけど、近いうちにしてくれるようなので楽しみだ。
彼に首を絞められながら激しく突かれまくる自分の姿を想像してみた。
やばい。
想像しただけであそこが濡れてきちゃった。
「……今何時だろ」
サイドテーブルに置いていたスマホを取って時刻を確認したところ、まだ7時半だった。
チェックアウトは10時なので、時間的に余裕はある。
仕事は14時からなので13時までに出勤すれば問題ない。
なので彼に抱かれる時間はたっぷりある。
「でも起こす前に」
カメラモードを起動して、熟睡中の彼との2ショットを撮影する。
二人とも肩までしか映っていないけれど、事後なのは誰の目から見てもわかるような写真だ。
「えへへ♡」
彼との初めてのプライベートセックスをした記念写真だ。
まるでカップルみたいだけど、私たちは恋人同士ではない。
二週間前に再会して、身体を重ねた仲に過ぎない。
でも毎日連絡を取り合っているし、今日なんてデートもしたんだから、彼も私に好意を抱いてくれてると思う。
「鈴木くんの彼女になりたい……」
再会して二週間で好きになるなんておかしいのかな。
でも好きになってしまった。
『死にたいから切ってるわけじゃないだろ』
昨晩。リスカを打ち明けて私に彼が言ってくれた言葉。
これが決定打だった。
そうなんだ。
私は死にたくないから手首を切って生きてるんだ。
これを理解してくれる人は少ないと思う。
死にたがりだったり、構ってちゃんだと、誤解する人が多い。
私は借金を返すために身体を売って仕事をしている。
心も身体もすり減らして頑張ってる。
その頑張りを持続させるために、手首を切っている。
それなのに。
お客さんも、ナンパしてくる人も、みんな私を誤解する。
だけど、彼は私のことをわかってくれた。
リストカットに理解を示してくれた。
我ながら単純だと思うけど、それだけで私は彼を好きになってしまった。
恐らく再会した直後から好意を抱いていたと思うけど、昨晩の言葉で、私が彼に抱く感情が明らかになった。
「鈴木くん、好き」
彼は私の気持ちを受け止めてくれるだろうか。
思いを打ち明けるのは怖い。
だって私は風俗嬢だ。
仕事とはいえ、多数の男性に抱かれる女。
そんな女を彼女にしてくれるだろうか。
もし私が鈴木くんの立場だったら嫌だ。
「鈴木くん……」
彼との未来を考えたら、またあの衝撃が襲ってきた。
だめだ。
彼とのデートだから愛用の剃刀は自宅に置いてきてしまった。
薬も即効性がないので、今飲んでも症状は治まらない。
「あぁ……いやぁ……」
そうだ。
彼に抱かれればいい。
セックスをしているときは、それだけに集中できる。
幸い私のあそこは濡れまくりだ。
これならすぐに彼のチンポを挿入してもらうことができる。
早く彼を起こさないと。
私が壊れちゃう前に。
「鈴木くん、起きて……」
起きて私を助けて。
私をセックスでめちゃくちゃにして。
鈴木くん……。