※この作品はR-18です。

プリキュアじゃない彼女たちと世界を征服する話   作:a-su

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2/4 (シャロン)

 シャロンは落ち込んでいた。それはもう、深く深く。浴槽の中に沈んで上がってこないので、ユージはため息をついて妻を引き上げた。

 

「……」

 

 シャロンは無言でされるがままにしている。体温より少し熱いくらいのぬるま湯に浸かり、長い髪がゆらゆらと揺れるに任せている。その様は、まるで風に揺れる一輪の花だ。

 ユージは困った顔で、彼女の頭を撫でた。

 

「そろそろ落ち込むのは止めてくれよ、シャロン。あれは事故だったんだ。君は悪くない」

 

 ユージは慰めるが、それでもシャロンはうなだれたままだ。自分が手に入れてきたクリスタルに、あわやユージを取り込まれかけたのである。どれほど悔いているのか、想像に難くなかった。

 

「だって……! もし、もしもユージさんが戻って来られなかったら、わたくしは、わたくしは……!」

 

 シャロンは嗚咽を漏らした。涙がぽたぽたと湯船に落ちる。ユージは彼女の背中をさすってやった。

 ユージは確かに危機に陥って、一時は死ぬかとも思った。だが、結果から見れば杞憂と言うべきだろう。ドリームには元からユージを害する意図はなかったからだ。誤解と不幸な出会いから生じた悲劇だったが、ユージは無事に帰って来た。

 そうして今は、美しい妻と共に、自宅で風呂に入っている。大きな窓からは首都の夜景を見下ろせて、ロマンチックな雰囲気を醸してもいた。とは言え、シャロンがこうも泣いていてはそれも台無しだ。

 

「ユージさん、ユージさん……! ごめんなさい、ごめんなさい……」

 

「大丈夫。ほら、こうして無事に戻ってこれただろ? 君が謝ることなんて、何もないんだよ」

 

 ユージはそう言って、シャロンの髪にキスをした。

 

「ううっ……ユージさん、ユージさん……!」

 

 シャロンは泣きじゃくりながらも抱きついてくる。そのまま唇を重ねられたので、ユージは舌を入れて応えてあげた。甘い吐息が漏れて、シャロンはますます強くしがみついてくる。ぱちゃぱちゃと水面が波打ち、二人の体が密着した。

 湯の中で肌を触れ合わせながら、シャロンをリラックスさせるように頭を撫でたり、背中を撫でたりする。そうしているうちに、徐々に気分も落ち着いてきたようだ。ユージはほっとした。

 

(夫婦とは言ってみても、まだまだ新婚だし、お互いに想像もつかないことばかりなんだなぁ……しっかりケアしないとな)

 

 そんなことを考えながら、ユージは愛しい妻の耳を甘噛みした。愛情表現に、彼女は身を震わせて反応した。その可愛らしい仕草に思わず笑みがこぼれてしまう。

 

「んん……♡」

 

 ユージが耳を攻めると、そのたびに小さな声を上げてぴくっぴくっと震えるのが、たまらなく可愛い。ユージはつい夢中になってしまった。

 

「ユージさん、ダメ……私は悪い女なんです。優しくされると、すぐにまた勘違いしてしまいます。私は……本当はあなたの妻に相応しくないのに……」

 

「勘違いじゃないよ。俺は君を愛してる。心の底からね。信じてくれないのかい? 俺のこと、信じられなくなった?」

 

「いいえ……でも、わたくしは……」

 

 ユージは言葉の代わりに、そっと口づけをしてあげる。

 

「んっ……♡ ユージさん、ユージさん……」

 

 シャロンは目を閉じて、ユージのキスを受け入れていた。伝えたいのは愛情だけだ。だから、ゆっくりと時間をかけて、丁寧にキスをする。

 シャロンは陶然とした表情で、ユージに身を任せている。ユージはそっと、彼女の頬に触れた。

 

「シャロン……俺は、本当に君のことが好きなんだ。君が悪い女の子でも、間違ったことをしても、構わない。君と一緒にいられるなら、それだけで幸せだよ」

 

 シャロンの瞳には、金色の星が浮かんでいる。それは彼女の母国を滅ぼした妖星ギードラの輝きである。その力で世界を征服しようとするシャロンは、確かに悪人に違いない。それでも、ユージは彼女に惹かれずにはいられないのだ。

 

「ユージさん……」

 

「だから、そんなに泣かないで。俺はどんな時も君の味方だ。君の幸せを祈っているよ」

 

「……ありがとうございます。ユージさんの気持ち、とっても嬉しいです」

 

 そう言って、シャロンは結婚指輪に指を這わせる。指輪は、純白の光で煌めいていた。

 

「何度見ても、びっくりするよ。幸せを祈ると光る指輪なんてさ。綺麗だ……」

 

「はい。シャンティアでは、そんなに珍しいものではありませんでしたけど……でも、わたくしの旦那様には身につけていて欲しいんです。この光は、わたくしにとって数少ない、信じられるものですから」

 

 そう言って、少し寂しそうに微笑むシャロン。1万2000年の眠りから蘇った彼女には、ここは未来世界も同じだ。故郷の思い出は美化される一方だろう。

 シャロンにとってユージは、この世界に存在している理由そのものなのかもしれない。そう思うと、自分の愚かさ加減が身に染みる。

 

「ごめんな、シャロン。考えてみたら、謝らなくちゃいけないのは俺のほうかも」

 

「えっ?」

 

「危険な目にあっても、無事だったから問題ないなんてさ。よく考えたら無責任な話だよな。俺は君のパートナーなのに」

 

 ユージの言葉に、シャロンは慌てた様子を見せた。ユージが謝るのは筋違いだと思ったのだろう。

 実際、ユージがいくら気をつけても、どうしようもないことはある。しかし、それで済ませてはいけないと思う。ユージの命は、ユージ一人のものではない。

 

「いえ! 違います! 違うんですよ!」

 

「違わないさ。もっと君の気持ちを大切に考えてあげないといけなかったんだ。君が不安にならないように、身を守れなくてごめん」

 

「あ、ああ、うううううう〜〜」

 

 シャロンは顔を真っ赤にして、恥ずかしげに体を縮こまらせた。ユージがじっと見つめてくるのに耐えられなくなったのか、両手で顔を覆う。その様子があまりにも可愛かったので、ユージは思わずキスをしてしまう。

 

「んっ……!?」

 

 突然のことに驚いている隙に、舌を絡め取る。シャロンの体から力が抜けていった。ユージが抱きしめて支えていなければ、そのまま湯船に沈んでしまったことだろう。

 

「ちゅ……んふぅ……♡」

 

 しばらくすると、すっかり大人しくなった。シャロンはされるがままになっている。やがて、ユージが唇を離すと、とろんとした眼差しで見上げてきた。ちょこんと舌を出して、ユージの唇をぺろりとする。

 ユージが頭を撫でると、猫のように喉を鳴らして、すり寄ってきた。ユージは苦笑して、もう一度だけ軽くキスをした。

 

「ユージさん……わたくし、もうお嫁に行けません……。こんなはしたない女だと知られたら、きっと嫌われてしまいます……」

 

「もう俺のお嫁さんじゃないか」

 

「そうですけどぉ……これじゃお嫁さんと言うより、愛玩動物みたいですよう……」

 

 シャロンは口を尖らせて拗ねてみせるものの、本気で怒っていないことは明らかだった。むしろ喜んでいるように見える。

 

「シャロンが可愛すぎるから仕方がないよ。俺としては、それでも全然構わないんだけどなぁ」

 

「わたくしは構います! もう!」

 

「おっと……」

 

 ユージが冗談めかすと、シャロンは頬を膨らませた。その顔もまた可愛らしくて、ユージはついつい笑っててしまう。

 

「むーっ」

 

「ごめんごめん」

 

 ユージは笑いながら謝った。責任感で泣いているシャロンより、ちょっとむくれているシャロンの方がずっと魅力的だ。それに、ユージが彼女を嫌いになるはずがなかった。

 

「まあいいでしょう。許します。その代わり……」

 

「ん?」

 

「今日はこのまま、抱っこしたままで入浴してください。いいですね?」

 

「うん、わかったよ。おいで、シャロン」

 

 ユージは両腕を広げて、シャロンを迎え入れようとした。彼女は素直にユージに抱きつくと、胸に頭を埋めた。

 

「ユージさん……あったかい……♡」

 

「シャロンも温かいよ。湯冷めしないように、ちゃんと温まらないとな」

 

「はぁい♡」

 

 ユージは甘えた声で返事をするシャロの髪を優しく撫でた。シャロンは心地よさそうに目を細める。その表情は子犬のようで、とても可愛らしい。

 

「んん……♡」

 

 ユージはシャロンのお尻に手を回した。そしてやわらかく揉みほぐすように愛でていく。シャロンは小さく声を上げながらも、ユージの肩に顎を乗せて体重をかけないようにしていた。

 

「んっ……ユージさん、くすぐったいですよ……♡ あっ♡ んんっ……♡」

 

「我慢して」

 

 ユージはシャロンを逃さないように腕を回すと、キスをし、そのまま舌をねじ込んだ。シャロンの体がビクッと震える。だが抵抗はしない。そのまま受け入れてくれた。

 たっぷりと唾液を流し込んで、口内を犯してゆく。歯茎の裏まで舌を這わせて、徹底的に味わっていった。シャロンも一生懸命に応えようとしてくれる。

 奥歯から前歯、舌の付け根、上顎、喉の近く。余さず愛撫していくうちに、彼女の腰はすっかり力を失い、ユージに支えられていた。

 

(シャロンはキスが好きだからなぁ……)

 

 キスだけでここまで感じてくれるとは、男冥利につきるというものである。ユージはシャロンの弱いところを探って、丹念に可愛がっていく。そうしているうちにシャロンの吐息はどんどん熱くなっていき、瞳もトロンとし始めていた。

 口を離すとネットリした銀の糸が繋がり、ぷつんと切れる。シャロンは名残惜しそうな声を上げた。

 

「ユージさん……もっと……ください……」

 

「もちろん。今度は俺の歯磨きもしてくれよな?」

 

 ユージは意地悪な言い方をして、シャロンを困らせようとする。シャロンは一瞬きょとんとしたが、すぐに嬉しそうに微笑み、ユージの首に腕を回してきて囁いた。

 

「わかりました。わたくしのいやらしい舌で、隅々まで綺麗にして差し上げます……♡」

 

 そう言うと、ユージの口を包み込むようにキスしてきた。口の中にシャロンの舌が入り込み舐めまわしてくる。

 

「んっ……ふぅ……んむ……ん……ちゅ……れろ……れぇ……ここ、汚れてますよ……ん……んむ……れろれろれ……んぢゅ……ん……ちゅ……ちゅ……れろれろれ~……れぇ……れ~……♡」

 

 右に左に、上へ下へと、シャロンの舌が縦横無尽に動き回る。そのたびに、ユージの口の中で水音が響き渡る。シャロンは夢中になって、一心不乱にユージの口を掃除してくれた。

 

「ぷはぁ……はい、これで終わりです。きれいになりましたよ」

 

 シャロンが口を離すと、どっちの唾液だったのか分からない白濁液が、唇の端からこぼれ落ちた。シャロンはそれを指ですくい取り、「ああん……」と言いながら口に含んだ。

 

「おいしいです……♡ まぜまぜしてもいいですか? ユージさんの唾と、わたくしの唾が混じってますよね……?」

 

 ユージはこくりと肯き、再びキスをした。シャロンがそれを合図に、またユージの口を貪り始める。しなやかな動きを見せて舌を動かし、ユージの口の中のあちこちを刺激してくる。お返しに喉に近いところを刺激すると喉を鳴らして喜ぶ。舌先を軽く噛まれるとユージの体が震えてしまうが、それは痛みによるものではなく、快感によるものだ。

 

「キス、好き……です……大好き……れ~……ちゅ……れぇ……れ~……♡」

 

 しっとりとしたシャロンの肌が密着し、柔らかな乳房を押しつけてくる。それだけでユージは興奮し、ペニスは痛いほど勃起する。しかしシャロンはそれに気づいた様子もなく、ただひたすらユージとキスし続ける。

 

「ユージさん、もっと、もっとしましょう……キスしてるだけで、幸せになれるんです……♡」

 

「俺もだよ」

 

 二人は何度も角度を変え、飽きることなくキスを交わし続ける。やがてシャロンは軟体動物のようにグデングデンになってしまった。

 

「はうぅ〜……しあわせでしゅう……しゅき……しゅき……らいすきぃ……」

 

「俺もだよ」

 

 ユージが応えると、シャロンは酔ったような顔で笑う。その顔は幸福に満ち溢れており、見ているだけでこちらの心も温かくなるようだ。

 

「えへへ……うれしいです……」

 

「ああ、俺も同じ気持ちだ」

 

「うふふ……じゃあ、次は……ベッドで、もっといっぱい……してくださいね……?」

 

「ああ、わかったよ」

 

「やったぁ……♡」

 

 ユージが答えると、シャロンは子供のように喜んだ。

 

 ◆◆◆

 

「はへっ♡ はへっ♡ だんなさまが入ってくるぅ……♡ はやくぅ、ほしいっ! ほしいのですっ!」

 

 背後からシャロンを押しつぶして、寝バックの姿勢を取ると、ユージはゆっくりと侵入を開始した。

 すでに準備万端整っていたソコはあっさりと奥深くまで受け入れる。そして子宮を押し上げるようにグリっと押しつけると、シャロンの身体は面白いくらい跳ね上がった。

 

「ひぎっ!? ♡」

 

「大丈夫?」

 

「だいじょうぶ、ですからっ! はやくうごいてっ! わたしのおまんこをつかってっ! ♡ たくさんしきゅうをおしつけてくださぁいっ!」

 

 シャロンの言葉に呼応するように、膣内はさらに強く締まる。搾り取るかのような動きに促されるまま、ユージは激しくピストン運動を始めた。

 

「ああ、ポカポカのお嫁さんマンコ、たまらないよ……俺のこと大好きなシャロンのアツくてヌルついたおマンコ、ずっと繋がっていたい……!!」

 

「はひっ♡ わた、くしもです♡ だいしゅき♡ おちんちんがぁ♡ おくまれ、ごりゅってされて♡ ああすぐいく、もういく、いきますっ♡」

 

 激しい絶頂を迎えたシャロンの膣内が激しく痙攣し始める。あまりの強さに思わず腰の動きを止めてしまったが、それも一瞬の事。すぐに再開すると、シャロンは獣のような声で叫び始めた。

 

「お、お゛ぉ~っ♡」

 

 シャロンの尻たぶとユージの腰骨がぶつかり合い、パンッ! と音を立てる。結合部からは愛液が飛び散り、シーツに大きな染みを作っていた。シャロンはもはや言葉にならない声を上げ続けながら、ひたすらイキ続けているようだった。

 そんな彼女の姿に嗜虐心を煽られたユージは、さらに抽挿を速めた。

 

「んーっ、ん──っ!! はっ、はっ、あっはっあっはっ……」

 

 もはや呼吸をするだけでも苦しい状態なのか、必死に酸素を取り込もうとしているがなかなか上手くいかないらしい。苦しげな吐息が漏れるが、二人とも止まれない。むしろそれがたまらない。

 シャロンの顔は涙とよだれでぐしゃぐしゃ。さらさらの鼻水が垂れてきて、シーツにぽたぽたと落ちている。だが本人は気にした風もない。ただユージと繋がることしか頭にないらしい。ユージもそうだ。シャロンと一つになること以外、何も考えられない。

 

「はぁはぁ……出る……出るぞ……いいな……?」

 

 ユージは確認したが、シャロンが返事をできるはずがない。彼女は首をガクンガクンさせながら、「あ あ い」「あ あ あ」などと声を出すのが精一杯だった。

 それでもユージは返事を貰ったと解釈し、思い切り腰を打ちつけた。そして一番深いところにペニスをねじ込むと、そこで大量の子種をぶちまけた。熱いものが胎内を駆け巡るのを感じるのか、シャロンは絶叫した。

 

「あ──っ♡ 出てるぅ……♡」

 

「まだ出すからな! まだ終わらないからな……!」

 

「きてっ! 出してっ! 赤ちゃん欲しいっ! ユージさんとの子供がほしいっ!」

 

 透明な汗が滴る。全身が燃え上がるように熱くなり、頭の中が真っ白になる。ユージは射精しながらも、なおも腰を振り続けた。シャロンの膣は最後の一滴までも逃すまいとして、キュウキュウ締め付けてくる。

 

「ううおああぁぁっ……シャロン、好きだ、好きだ、好きだぁぁぁっ!!!!」

 

 ユージが叫ぶと、シャロンも負けじと愛の言葉を叫んだ。

 

「ユージさん、はへっ、はへぇっ、わっ、わたくしもあなたが好きです、好きです、好き、好き、好きぃぃっ!!!」

 

 ユージは本能のまま、最後の一滴まで注ぎ込み、ようやく動きを止めた。

 長い時間をかけ、全ての欲望を出し切ったユージは、脱力して倒れ込んだ。シャロンの柔らかい肉体を押しつぶして、荒い息を吐き出している。

 

「はぁ……はぁ……どうしよう。俺もうシャロン無しじゃ生きられない体にされちゃったよ……責任取ってくれるよな……?」

 

「と……とりまひゅう……♡ なんでも、どんなおねがいでも、かなえますぅ……ユージさんの、お望みのままに……あぅぅん……おっぱい潰れてるぅ……」

 

「あっ、ごめん」

 

 慌ててシャロンの背中を解放する。シャロンは、ひくひく……ひくぅ、ひくひく……ひくぅ、というリズムで震えながら、どうにか横向きに体勢を変えた。

 

「あ…………ああ、へ、へへ、えへへ……♪」

 

 その顔にはだらしない笑みが浮かんでいた。焦点の合わない瞳でユージを見つめ、舌を出して、口の端からは唾液がこぼれている。

 ユージはそんなシャロンを放っておけなくて、全身で抱きしめた。シャロンの身体は柔らかくて温かく、触れ合っているだけで幸せな気分になれる。

 

「シャロン……ほら、深呼吸して」

 

「はいぃ……スーハー……スゥーハァー……♡」

 

 シャロンはユージの言う通りにしてくれた。胸いっぱいに空気を吸い込んで、ゆっくりと時間をかけて吐きだす。何度か繰り返すうちにだんだん落ち着いてきたようで、表情にも生気が戻ってきた。

 

「あ、頭の中がピンク色でした……すごい……すごかったです……♡」

 

 シャロンは陶然とした様子で呟くと、またユージの胸に頬ずりしてきた。ユージは優しく頭を撫でてやる。

 しばらくして、シャロンはハッとしたような顔をした。

 

「あ、あのっ、すみません、私ったらはしたなく……! 旦那様の前でなんてことを……!」

 

「お風呂で温まったからかな。シャロン、すごく可愛かったよ」

 

「あうぅ……恥ずかしいです……」

 

 シャロンは自分の身体を隠すようにして縮こまってしまった。しかしユージはそんな彼女の手を掴み、自分の方へと引き寄せる。

 

「ほら、もう一回しようよ。今度はシャロンに攻めて貰おうかな」

 

「はい、わかりました……! えへ、うふふ……♡」

 

 ユージは仰向けになってベッドに寝転んだ。シャロンはその身体に跨り、上から覆いかぶさるような姿勢を取る。

 

「わぁっ、凄い……あれだけ出したっていうのに、まだまだ元気ですね……♡」

 

 シャロンは嬉しそうに微笑むと、ユージの顔にキスをした。それから耳元に顔を寄せ、囁きかける。

 

「では、始めさせていただきます。まずは……とっても強そうなおちんぽ様をペロペロして差し上げますね……♡」

 

 シャロンはユージの上に乗っかりながら、股間に顔を近づけていた。そして目の前にそそり立つ剛直に、ゆっくりと舌を這わせる。

 

「れろ……ちゅぷっ……はぁ〜っ♡ ちゅぷっ♡ んぅ〜っ♡ んふっ、美味しい……♡」

 

「はぁ……いいよ、シャロン。もっと舐めて……」

 

「はい♡ カチカチのおちんちんしゃぶらせて下さい……♡」

 

 シャロンは亀頭から根本にかけて丁寧に何度も往復する。時折、玉袋を口に含んではコロコロと飴のように転がした。

 

「はぁっ、気持ちいい……」

 

「嬉しいです♡ もっと頑張りますから、男らしいところ見せてください♡」

 

 シャロンは竿の部分を握って上下に扱き始めた。

 

「はぁっ、はぁっ……」

 

「うふふっ♡ びくんってしましたね♡ 可愛いです♡ あっ、カウパー出て来た♡ んっ、んっ、んー♡ じゅるるるっ♡ んっ、おいし♡ んくっ、んくっ、んくっ♡ ごくっ……♡」

 

 シャロンは夢中でユージのペニスにしゃぶりついた。溢れ出てくる先走り汁を音を立てて飲み干し、喉を鳴らしている。

 

「ああ、ダメだ、もう我慢できない……シャロン……俺のチンポ、シャロンのおまんこに挿入れていい?」

 

「だあめ。わたくしが攻める番なのです」

 

 シャロンはそう言って、なだめるように亀頭に軽く唇を当てた。そして念入りに唾液を塗りつけると、細い指を輪っかにしてカリ首を刺激し始める。

 

「はぁっ、ああっ、あああ」

 

「ああ、ユージさんの声が聞けるだけで幸せです♡ 難しいことは考えないで、ただわたくしに身を委ねてくださればそれで良いのです。わたくしはあなたのためなら何でもします。愛しています。だから……ね? 一緒に気持ち良くなりましょう♡」

 

 シャロンは甘い声で誘惑すると、再びペニスを愛撫してくる。自分の愛液を塗りつけてみたり、カリ首をなぞったり。そのたびにユージは情けない声を上げた。

 

「うう、こんなにされてたらすぐにイッちゃいそうだ……」

 

「それはいけませんねぇ。もう少し頑張って頂かないと。でも安心してください。わたくしがちゃんとお世話をしてあげますからね。こうやって手で……優しくシコシコしてあげたり、たまにはこうして口に含んで……」

 

「ああ、はぁっ」

 

 ユージのモノが男性ホルモンの大量分泌でさらなる膨張を始める。それに合わせてシャロンは舌や手を巧みに操った。

 

「はぁ……はぁ……うっ……!」

 

 シャロンのテクニックは絶妙だった。深い愛情と、ちょっぴりのマゾヒズムを刺激する絶妙な塩梅。それがユージの限界を引き伸ばすのだ。

 

(このままじゃいけない……なんとかして反撃しないと)

 

 だがユージは快楽に流されまいと、必死に耐え続けていた。なぜなら彼も男のプライドがあるからだ。女性に一方的に責められてばかりいるなど、あまりにも無様な姿ではないか。もうプリキュアたちに犯された時の二の舞いは踏みたくない。

 

「シャ……シャロン!」

 

「だめ、だめだめだぁめ。まだまだわたくしの──」

 

「シャロン! 俺の上に乗れ! 騎乗位で奉仕しろ! 命令だよ!」

 

 ユージが怒鳴ると、シャロンはびくりとして動きを止めた。その目には戸惑いの色が宿っている。ユージは続けて叫んだ。

 

「さあ、俺の上にまたがって!」

 

「は、はいっ……はい! かしこまりました!」

 

 シャロンの瞳が妖しく輝く。彼女は従順になった犬のような動きで、肉棒の先端を女の秘所にあてがった。

 

「はぁ…………んっ、はっ♡ くっ……ふっ♡ はぁぁぁぁっ♡」

 

 シャロンの腰がゆっくりと沈み込んでいく。熱い膣内に少しずつ侵入していく感触が伝わってくる。その心地良さに、ついため息が出てしまうほどだ。

 

「はっ、はっ♡ あぁ~♡」

 

 シャロンは艶っぽい吐息を漏らしながら、どんどん奥まで入れていった。一度激しく絶頂していたので、彼女の蜜壺はすっかり出来上がっているようだ。

 根元まで入ると、二人は見つめ合ったまま動かなくなった。結合部が密着して離れようとしない。シャロンの中はとても温かくてヌルヌルしていて最高に気持ち良かった。まるで天国にいるみたいだとユージは思った。

 シャロンは既に深く絶頂しており、全身が小刻みに痙攣している。口の端からは唾液が垂れていて、目の焦点は定まっていない。低い声で、唸るように言う。

 

「ふ──っ、ふ──っ……ああ、ごほうし……きもちい……だんなさまの……おちんちん……すごすぎます……ああ……はひ……♡」

 

「大丈夫か、シャロン」

 

「だいじょぶれす……らいじょうぶらから……ぴすとんはじめますね……♡」

 

 呂律の回らない舌で答えたシャロンはユージの胸板に両手を置き、身体を支えるように体勢を整えた。

 シャロンの瞳の奥にハートマークが浮かんだような気がして、ユージの心臓がどくっと高鳴った。シャロンは王族とは思えない淫らで下品な笑みを浮かべながら、ゆっくりと腰を上げ始めた。

 ぬぷぅ……と粘っこい水音がして亀頭が抜ける寸前にまで引き抜かれた。そこからまたゆっくりと体重をかけて挿入する。

 ずちゅ……♡ ぐにゅ……にぢゃあ……♡ と卑猥極まる音が響き渡った。子宮が降りてきているのだろうか。いつもよりも強い締め付けを感じて、ユージの射精欲が高まっていく。

 

「あ、あ、あぁ〜っ♡ すごいぃ……しゅごいですぅ……きっ、きもひっ、あ、あっ、あぁっ♡」

 

「ああ……シャロンのおまんこ、あったかいよ……」

 

 ずぷっ、ぶちゅっと濡れそぼった音を立てながら、シャロンは徐々にスピードを上げてピストンを始めた。懸命に膣を締めてユージのペニスに奉仕するその姿は健気で愛おしいが、同時に嗜虐心が湧き上がってくる。

 

「はぁ……んっ、んんっ♡ あっ、あんっ♡ どうですか、きもちいいれすかぁ……? わたくしのなか、いいれふかぁ……?」

 

「うん……すごく気持ちいいよ。最高だよ」

 

「よっよかったぁ……んふっ、うれしいれふ……♡ もっとよくなってくらはい……♡ わらくしのなかでぇ……♡」

 

 時間が経つほどにシャロンの腰の動きが激しくなっていく。肌同士がぶつかる乾いた音と、結合部から溢れる粘液の水音が入り混じって、部屋の中に響き渡る。

 シャロンの膣内はトロトロの愛液で満たされており、熱く潤っていた。そして時折、抱きしめるようにしてぎゅーっときつく締まるのだ。

 

「うっ、ううっ、もう出そう……シャロン、おっぱい吸わせて……」

 

 ユージはシャロンの肩を引き寄せて、そのまま美しい乳房に顔を埋め、強く吸い付いた。シャロンは嬉しそうに身を捩らせる。

 

「ああぁっ♡ ちくび……♡ 吸われちゃってますぅ、気持ちぃっ♡」

 

(可愛いな。この乳首、コリッコリになってるじゃないか)

 

 ユージは勃起したピンクの実を唇で啄むようにして刺激した。それから甘噛みしたり歯を立てたりして弄ぶ。

 

「あぁっ♡ あっ、ああぁっ♡ だめですっ♡ い、痛っ♡ あっ、あああっ♡」

 

 シャロンは痛みに顔を歪める。だがそれも一瞬のこと。すぐに蕩けた表情に戻った。

 

「あっ、あっ、あっ♡ 噛まれてるっ♡ もっといじめてくだしゃい♡ んっ、んくっ、かんでっ、もっとぉ♡」

 

 シャロンは髪を乱し、背筋を仰け反らせながら快感に打ち震えている。ユージはシャロンの反応を見て興奮が高まり、さらに激しく責め立てる。

 シャロンはビクンッと大きく跳ね上がると、一際大きな声で喘いだ。

 

「ふわぁぁぁ~っ! イッ……ク……♡ イク、イッちゃいます! ああ、もうだめっ! んぁっ、ぁぁっ、イク…………!」

 

 シャロンは喉元を晒し、目を剥いて絶叫しながら果てた。背中を大きく仰け反らせてガクンガクンと痙攣すると、やがて力が抜け、崩れ落ちる。

 

「あぁ……♡ ああぁぁぁ……♡」

 

「はぁ、はぁ、俺ももう出る……!」

 

 ユージはラススパートをかけた。シャロンの尻を鷲掴みにして引き寄せると、激しく上下に揺さぶり始める。

 

「あ゛~っ♡ あ゛~っ! ああぁっ♡ あああっ♡ あああっ!! だめ、だめぇ♡ イグ♡ いっちゃううううっ♡」

 

「うう、シャロン! 出すぞ! 全部飲み込め!」

 

「あ、あああぁっ! きて! 出して! わたくしのなかに! だんなさまの子種! ちょうだい! ください! あああぁっ! だめ! だめ! またイッちゃう! またイッちゃいましゅうぅ! あ あ あ あ! あ ぁ! お お ぉ お! いっ……ぐううぅっ! いっぐううう!!」

 

 ユージが最奥を貫いた瞬間、シャロンの体は弓なりに大きくのけぞり返った。膣壁がきゅううううっと収縮して肉棒を絞り上げてくると、耐えきれずに熱い欲望が弾ける。ユージは大量の精液を叩きつけながらシャロンの体を抱きしめ、その感触を楽しんだ。

 

「ふわぁぁっ……熱い……出てます……旦那様の……たくさん……」

 

 シャロンはユージの体にもたれかかり、甘い声で呟くと腰を揺すった。

 

「う、うあっ……し、子宮で精液飲んでる……! そんなことされたら……また……うっ、くうっ」

 

「あ……また……すごい量……♡ あは……♡ まだこんなに……♡」

 

 シャロンはうっとりとした目つきで、自分の腹をさすりながら言った。名残惜しげに腰を揺らし、最後の一節まで搾りとろうとするかのようにペニスをきつく締め上げる。

 

「はぁ……はぁ……すごい……いっぱい……愛されてるって感じがします……♡」

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はは、俺がシャロンのことを好きすぎて、精子が止まらないんだよ」

 

「嬉しい……♡ 私もユージさんのことが大好きです」

 

 シャロンはユージの胸に頬を擦り寄せた。その仕草は猫のようで可愛らしい。ユージはシャロンの頭を撫でてやった。

 

「ふふ、ユージさんの手、大きいですね」

 

 シャロンはユージの手を握りしめ、指の間に自らの細い指を絡めた。ユージはその手を強く握ってやる。

 

「あぁ、なんて幸せなんでしょう……♡」

 

 シャロンはユージの胸板に耳を当てた。その鼓動を確かめ、幸せそうな微笑みを浮かべる。

 ユージはシャロンの髪に顔を埋めた。シャロンの匂いがする。

 

「俺も一緒だよ。シャロンのことが好きすぎておかしくなりそう」

 

「やあん……♡ ほんとう?」

 

「本当だよ。心がとろとろに溶けてしまいそうだ」

 

「えへ……わたくしの旦那様って、わたくしの事が好きすぎではありませんか? こんなに想われてしまっては、わたくし、困ってしまいます……」

 

「どうして?」

 

「だって……子供ができたら、子育てで忙しくなりますのに。きっと構ってあげられなくなりますよ?」

 

「えっ?」

 

 ユージは驚きの声を上げた。シャロンは何を言っているんだろう。

 確かに子供を授かるのは大変かもしれないが……。

 

「あの……子供って、育てるものなの?」

 

「────は?」

 

 ユージの言葉に、シャロンは固まった。そして、みるみると青ざめていく。──かと思うと、次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。

 

 

 ◆◆◆

 

 ひとしきり笑って落ち着いた後、シャロンは涙を拭って居住まいを正した。先程までの淫靡な雰囲気は消え失せ、いつもの凛々しい女王の姿に戻っている。

 

「もう、旦那様。知らないことは知らないと、ちゃんと仰って下さいませ。わたくしは、貴方の妻ですのに」

 

「ご、ごめんなさい」

 

 よく分からないまま、とりあえず頭を下げる。自分が親や子というものに無知だったと、先日痛い目を見て学んだばかりだ。きちんと学ばなければならない。

 

「いいですか。普通の人間は、工場で作られたりはしません。それくらいはご存じでしょう?」

 

「はい……」

 

 本来、子供は男と女が愛し合ってできるものだという。自分自身、シャロンに子供を産ませたいという強い気持ちを持っている。

 

「よろしい。では、生まれた子供はどうするとお思いでしたの?」

 

 問題はそこだ。頭を垂れたまま、ユージは答える。

 

「それは……ポッドに入れて、働ける大きさまで成長させて、それから社会に送り出すとか……そういうことじゃないの?」

 

「全然違います。子供というのは、親が長い時間をかけて育てるものなんです。例外はありますけど、普通はみんな、自分の手で大切に育てたいと願っているんですよ。もちろん、夫婦で協力して」

 

 シャロンの言葉を聞きながら、ユージは考えた。先日ドリームにも指摘された通り、自分は人工的に作られた人間だ。親は最初からいないし、兄弟も姉妹もいなかった。ポッドで培養され、生まれ出た時から既に労働力として完成していたのだ。

 

「そうだったのか。親って、育てることも仕事のうちなんだね。知らなかったよ」

 

「ふふ、仕方ありませんよ。旦那様には今まで縁のないことですし。それに、わたくしも子作りのことばかり教えて、子育てのことはおざなりにしておりましたから」

 

 そう言って微笑むシャロン。だが、その表情にはどこか寂しげな影があった。

 

「……ねえ、シャロンはどうやって子育てのことを勉強したの」

 

 気になって尋ねてみると、シャロンは不思議そうにした後、すぐに答えてくれた。

 

「わたくしは、お父様とお母様から学びました。二人ともとても優しかったですし、愛情を持って接してくれていました」

 

「お父さんと、お母さん……」

 

「ええ。ユージさんにとっても義理の両親ですね。もう、会えませんが」

 

 シャロンは悲し気に目を伏せた。その別れは1万2000年前のことだ。妖星ギードラにより、彼女の母国である古代シャンティアは滅ぼされてしまった。

 親を失う。それは辛いことなのだろうか。合成人間のユージには理解できない感情だったが、シャロンの悲しい顔を見ていると胸が苦しくなる。今はもう存在しない国と民を思い、彼女は今もなお苦しみ続けているのだろうか。

 

「シャロンは……どうして、ギードラと一つになって、世界を征服しようと思ったの」

 

 ユージは話題を変えた。この質問をするのは勇気が必要だったが、聞かずにはいられなかった。ずっと心に引っかかっていたことだったからだ。

 

「……聞きたいのですか」

 

 シャロンは少し迷ったような素振りを見せた。しかし、ユージの真剣な眼差しに根負けして、やがて諦めたようにため息をつく。

 

「もう何も失わないためですよ」

 

「もう何も……」

 

「そう。わたくしは何もかも失ったのです。国も、故郷も、家族も。わたくしに残されたものは、自分だけ」

 

 シャロンは静かに語る。ベッドの上で膝を折り、自分の体を抱きしめていた。まるで、寒さに耐えるかのように。

 ユージはそんなシャロンを後ろから抱きすくめた。肩越しに頬を寄せると、彼女もこちらを振り向いてくる。

 

「ふふ……ですから、わたくしは力が欲しいのです。どんな幸せも失うときは一瞬。だから世界を征服して、永遠に続く平和が欲しかった」

 

「それはギードラの化身になることと、どう繋がるの?」

 

「わたくしが求めているのは永遠の安寧です。争いのない平穏な日々。そのためには、わたくしが無敵の力を身に着けて、絶対の存在になるしかない。仇であるギードラと一つになってでも」

 

「…………」

 

 あの遺跡で出会った時、シャロンは既に死にかけていた。ギードラの化身となってなお、脳以外は凍死体になっていた。今冷静になって考えてみると、どれほど過酷な試練が彼女を襲ったのだろう。

 雪のように白い髪に指を絡めながら、ユージは自分の気持ちを正直に告げた。

 

「俺は……君の体の中に、他の誰かがいるのは嫌だな。君のすべてを俺のものにしたい。それが俺の本音だよ」

 

「まあ……」

 

 シャロンはユージの腕に手を添えてきた。そして、自分の腹部へと導く。そこには、子供を産むための器官があるという。

 

「旦那様。いつかここに、貴方の子供が宿ります。必ずそうします。それは、嫌なことですか?」

 

「そうじゃないよ。俺が嫌なのは、君の心まで、別の奴に奪われてしまうことで」

 

「心まで?」

「うん。心まで」

 

 ユージはシャロンの髪を撫でた。シャロンは嬉しそうに頬をすり寄せてきた。宝石のような赤い瞳がじっと見つめてくる。

 

「わたくしの心は、旦那様のものです。いつだって」

 

 シャロンはユージの胸に顔を埋めた。甘える猫のようだ。ユージはシャロンの背中を優しく撫でてやった。シャロンの体は温かくて柔らかい。ちゃんと生きている。心臓の鼓動が伝わってきて、そのことにほっとする。

 このまま二人で寄り添っていれば、いつまでも幸せに過ごせる気がした。

 

「でも、良かった。わたくしの勘違いで。子供なんか捨てろと命じられたら、どうしようかと思いました」

 

「ごめん、不安にさせたよね。でも、俺も知らないことばかりで」

 

「いいえ。旦那様が子育てについて詳しくないのは当然のこと。わたくしの方で配慮すべきでした」

 

 シャロンはユージの手を握りしめてきた。指を絡めるように握ってくるものだからドキドキしてしまう。

 

「俺も、もっと勉強するよ。君と一緒に、子供を育てられるくらいに」

 

「嬉しい……ですけれど、イースにも同じことを言うのではありませんか」

 

 突然目つきを鋭くするシャロン。心臓に悪いので、正直止めて欲しい。

 

「まあ……うん」

 

 嘘はつけない。シャロンと同じくらい大切な女の子が、ユージにはいる。

 

「シャロン。イース様、クリスタルの中で『好きだ』って言ってくれたんだ。俺も、イース様に応えたいなって思う」

 

「あら……! そうなのですね! それでしたら、お手伝いいたしますわ!」

 

 恐る恐る言ったのに、ウキウキとした様子で食いついてくるシャロン。どうも、妙な気分だ。シャロンは、イースとユージを積極的にくっつけようとしている節がある。

 

「そうだ、旦那様に避妊のやり方を教えないといけませんね。せっかくの機会ですし」

 

「ひに……? なんだい、それ?」

 

 ユージは初めて聞く言葉に首を傾げた。

 

(続く)

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