ここは、イースの夢の中。
イースは自分の耳を指差した。ユージもイースの耳に手を触れる。二人の間でしか分からない合図だ。
「ユージ……来て……私を安心させて」
イースは自ら足を開いた。ユージの手が、ゆっくりとイースの秘所に触れる。
「んっ、ん、んぅッ……」
必要以上に卑猥な触り方だ。イースに恥辱を与えて、逆らえなくしようとしている。しかし、それでもイースはユージを受け入れた。彼の与える快楽に、素直に身を委ねる。
「はぁっ……あ……あ……あ……あんっ!」
指先が、イースのクリトリスに触れた。イースは声を我慢せずに、快感を表現する。
「ふふっ、ここが気持ちいいですか?」
「んんっ……! そ、そうよ…………♡」
「どうして欲しいんですか?」
「あ……あ……あ……もっと、こりこりして……! クリをいじめてぇ……!」
ユージはイースの言葉に従い、指先を動かし始めた。
「はぁあっ……!」
待ち望んでいた刺激に、股穴からドロリと愛液が漏れ出る。
「もうこんなに濡らして……。イヤラシイ人妻ですね」
「やぁ……! そんなこと言わないでぇ!」
都合のいい夢の設定を持ちだされて、猛烈に恥ずかしかった。羞恥心を煽られ、イースの官能が昂ぶっていく。
「ああ、〈ユージ〉……♡ 私、お前じゃない男にクリトリスをこりこりされて感じちゃってるのぉ……」
自分は〈ユージ〉の妻で、今からユージに寝取られる。そういう遊びである。
「誰のせいですか? 俺ですか? 俺のせいですか? ねえ? 俺のせいですか? 答えてくださいよ」
「あふ、あふ、あふぅ……」
耳元で囁かれる言葉責めに、イースは身を震わせた。脚を閉じかければ、すぐにユージの身体が割り込んでくる。強引さに、胸がときめく。
「ダメです。ちゃんと答えないと」
「ごめんなさい……全部私のせいなの……! あはっ、あはあ……! 嫉妬して……他の女に色目を使うなって言って……それで、あは、でも、私、逆らえないから、あっ!」
ユージがイースの陰核を押し潰した。
「ひゃう!」
「イース様の浮気性なココがいけないんですよ? 俺がこうやって虐めてあげなきゃ、すぐ浮気するんですもん」
「あひぃ! ごめ、ごめんなさ、ごめんなさい……♡」
ユージは一人二役である。寝取りながら寝取られる、難しい役だ。
彼はイースの尻を叩いた。イースの肉が波打つ。
「イース様が簡単に寝取られる淫乱女だから悪いんですよ? ほら、謝ってください」
「ひっ! わ、わたしが、浮気するからっ♡ あなたに余計な手間をかけさせるからっ! あぐっ! ご、ごめん、ごめんなさいっ! でも、私は、あなたのことが、あふっ! 大好きだからっ! だからっ! だからっ! ああああああッ!!」
「もうイキそうですか? そんなにイくの好きですか?」
「うん、うんっ、すきィ……♡ すきなの♡ お前にイカされるの大好きっ♡ あっイくッ……! イクッ、イッ……!」
恥ずかしいセリフを口にして絶頂し、体を痙攣させた。とろんとろんに蕩けた顔のまま、ユージにもたれかかる。
「あ……はぁ……」
ユージはイースの頭を撫でた。その手つきは優しい。
「ふくぅ……♡ ぅぅううん……♡ それされると、どこかにイキそうになっちゃう……」
イースは目を細めた。そのまま眠ってしまいそうになる。
「駄目ですよ。まだ終わりじゃありません」
ユージはイースを離すと、立ち上がった。イースは不満そうな顔をした。
「何よ……夢の中なんだから、一緒に寝てよ……私を抱きしめてよ……」
「いや、せっかくだから、夢の中でしかできない事をしたいなって……イース様、興味ありませんか?」
何の話だろう。気になったが、何しろ夢の中である。イースは話半分で聞いていた。
「俺と一緒に、裸で外を歩きませんか。夢の中ですから、何をしても平気ですよ。大丈夫、きっと楽しいはずです」
イースは何も考えずに返事をした。
「うん……♡ はだかで、歩こっか……♡」
ユージが脱ぎ始めたので、イースはそれを手伝った。ジェントル―がやっていたように、甲斐甲斐しく世話をしてあげる。
「ユージ……お前の肌って、褐色ですごく綺麗ね……」
イースは、ユージの腹筋に触れてみた。固く引き締まっている。
「ありがとうございます。イース様の肌も、白雪みたいで美しいですよ」
「もぅ……口の上手い奴」
イースはクスリと笑った。
それから、二人で手を繋いで外に出る。お日様がまぶしい。夢の中であるというのに、空は澄み渡っていて、雲一つ無かった。
「あー、気持ちいいですね。イース様もそう思いますよね?」
「うん……♡」
イースはユージの腕に抱きついた。ユージの体温を感じながら、全裸で何もない草原を歩く。
風が乳房や局部に当たって心地よい。夢の中だというのに、意識ははっきりしている。まるで現実にいるようだ。
「夢なのに、本当に生きてるみたい」
「夢だからこそ、何でもできるんでしょうね。例えば……」
ユージはイースの腰に手を回した。そして、ふわりと空を飛ぶ。イースの体重など全く苦にならないらしい。
「え!? すごい……! お前、こんな事ができたの?」
「さあ? 夢ですから」
ユージはそう言うと、どんどん高度を上げていく。イースは思わず息を飲んだ。
やがて、二人の前には雲が広がった。視界が真っ白になる。
「あはは、すごいすごい! 見て、ユージ! 下を見て! 大地があんなに小さく!」
イースは子供のようにはしゃいだ。ユージも微笑む。
「ね、私、雲のベッドに寝てみたい。ねえ、いいでしょ? お願い♡」
「イース様の頼みなら仕方ありませんね」
イースは雲に背中を預けて横になった。ユージが膝枕をしてくれる。雲のベッドは柔らかくて、温かかった。
「うわぁ……気持ちいい……♡」
イースが手足を伸ばすと、雲がそれを包みこんでくれる。
「あぁ、気持ちいい……♡ まるで、雲に愛撫されてるみたい……♡」
思わずエッチな声を出してしまう。ふわふわと体の表面を雲が撫でて、思わず足の指をぎゅっと縮めてしまう。
「んっ、はぁッ……こら、ユージ、お前がやってるんでしょ……♡」
「すみません。つい可愛くて」
ユージは笑うと、指をすいっと動かした。たちまち、雲がイースの全身を包んで、全身くまなく気持ちいい刺激を送り込んできてくれる。
「こんな、のっ……あぁぁぁんっ……♡」
イースは甘えるような声を出した。体がビクビク震えている。恍惚とした表情を浮かべ、陶酔しきっている。
「どうですか? 気持ちいいですか?」
「んっ……♡ きもちいい……♡ あたま、まっしろになりそう……♡ くもみたいにまっしろになって、しあわせ〜な気持ちになっちゃってる……♡」
夢見心地で、雲とのセックスに溺れていく。このままずっと雲に愛されていたい……。そんな事を考えてしまうほどだ。
「あはは……なにこれ……さいっこぉ……」
(ユージはすごい。こんな気持ちいいことを教えてもらえるなんて。やっぱり、私の選んだ男は間違いなかった)
ユージが雲を動かすたびに、甘い痺れが走り、子宮がきゅんきゅんとうずく。すっかり手足を投げ出して、快楽に酔う。
クールな美少女顔を崩して、だらしないアヘ顔を晒す。舌を突き出し、唾液をこぼして、甘い絶頂に震える。股間からは潮を吹き出している。
ユージは、その様子を満足げに眺めていた。
「幸せですか? イース様」
「ふわっ、ふあぁっ……♡ あふぅっ……♡」
イースはもう喋る事すらできなかった。ただ、喘ぎ声を上げるだけ。穏やかで幸せな絶頂感に、ぴくっ、ぴくっ、と痙攣する。ぽろぽろと涙を零し、頭の中でユージへの感謝を反すうする。
──ありがとうございます♡ 私を選んでくれて、幸せにしてくださって、本当に嬉しいです♡ 大好き♡ 大好き♡ 大好き♡ 私にとっての、一番の幸せはあなたと一緒にいることなんです。これからもずっと一緒です♡ だから……もっと虐めてください♡ 私を虐めて、虐めて、恥ずかしい女の子にしてください♡
「あへぇ……♡」
ユージがイースの頭を撫でた。それから、耳をこりこりと弄ってくれる。
「イース様は可愛いですね。よしよし」
「ひぃ……♡」
その言葉だけでイってしまう。幸福感に満たされながら、イースは天国を味わう。身も心も蕩けてしまいそうだ。
「あっ……♡ あはぁ……♡」
「ねぇ、イース様、俺のこと好きですか?」
ユージは優しく語りかける。こんな状態で語りかけられたら、脳が溶けて無くなってしまいそうな気さえする。
「あふぅっ……♡ しゅ、すきぃ……♡ らいすきなのっ……♡」
イースはもう完全に出来上がっていた。呂律が回らない。頭が回らない。まともに考えることもできない。
ただ、ユージの言葉だけを受け止めて、ユージの質問に答えるだけの存在になっていた。
だから、どんなに恥ずかしい事でも言えた。どんなに恥ずかしい事でも、平気で口にすることができた。
「どこが好き?」
「全部……♡ ぜんぶ大好き……♡」
「俺に虐められるのは好き?」
「だいしゅき……♡ お前にいじめられるの……♡ 大好きなの……♡」
まるでスポンジが水を吸うように、イースの心の中に快感が染み渡っていく。羞恥心が麻痺し、心の奥底に仕舞われていた本当の願望が剥き出しになっていく。
「お前にイジめられたい……♡ 私は、お前のドレイになりたい……♡」
「どうして? 俺のモノになるのは嫌なのに、ドレイならいいんですか?」
もちろんだ。モノは自分では何にもできないけど、ドレイは違う。ちゃんと自分の意思を持って、自分から愛する事ができる。つまり、ドレイはモノよりも偉いのだ。
「お前は、私より上なの……♡ お前は、私のご主人様なの……♡」
「っ……ふふふ……そうですか。じゃあ、ここでは俺はイース様のご主人様です。ドレイはご主人様に絶対服従するものです。俺が命令すれば、イース様はなんでもしますよね?」
「うん……♡」
イースは雲に抱かれたまま、うつ伏せになった。そうして、頭を雲にこすりつけ、上ずった声でお願いをする。
「私、ドレイになりますぅぅうう……♡ ユージさま、どうかこのイースをあなたのドレイにしてください……♡」
「よくできました。では、イース様は俺のドレイです。イース様は今から、俺の命令には絶対に従います。わかりましたね?」
「はい……♡」
ユージが立ち上がる。それを見ると、瞳がうるうると潤んでしまう。
イースは今、崇拝に似た気持ちを感じていた。彼のためなら何でもできる。
ユージはゆっくりとイースの頭を踏みつけた。イースは目を瞑った。その瞬間、脳がとろけるような快感に襲われる。全身が熱くなり、愛液がどばっと溢れる。
「あはぁぁ……♡ わ…………我が名は、イース…………♡ シャンティア総統、ユージ様のドレイでございます……♡」
「イース様は今、何をされてるのか説明してください」
「はい……♡ 私は、ユージ様の足の下で……あふっ……♡ あぁぁっ……♡ く、雲とセックスしながら、ふ、ふ、ふ、踏んでいただいてますっ♡ ユージ様の足がっ、あしっ……♡」
イースは幸せだった。体から力が抜けていく。
雲が乳房を揉み上げ、乳首を挟み、クリトリスを転がしてくる。全身を包み込まれ、体中を愛撫される。そして、その心地よさを感じているだけで、絶頂に達してしまう。
「ふあぁぁっ……♡ しあわせっ……♡ 幸せですっ……♡ こんなに幸せなのにっ……はぁんっ……♡ ま、またっ……イッちゃいますっ……♡」
こんな幸せなことがあるだろうか。全身を愛されている。それだけで天にも昇る心地なのに。
「ユージ様……♡ ありがとうございます……♡ こんなに気持ちいいことを教えてくれて……♡」
愛液を撒き散らして、びくんっ、びくんっと痙攣。ユージに頭を踏まれながらの絶頂は、どこまでも墜落するようで、これ以上ないくらいに甘美だ。
「ユージ様……ユージ様……♡」
「どうしました? イース様」
「私のこと、捨てないでください……♡ お願い……♡」
「もちろんですよ。ずっと一緒です」
ユージは優しく微笑む。
「イース様、俺が今、何をして欲しいか分かりますか。言ってみて下さい」
「はいっ……♡ わたしっ、わたしにっ、おちんちんを舐めて欲しいんですよねっ……♡」
「そうです。さすがイース様」
ユージはイースの頭から足をどけた。寂しさに襲われたイースは、それを追いかけるようにして、足の指にむしゃぶりつく。
「ちゅっ♡ ちゅぱ♡ ぺろ♡ れろ♡」
イースは、夢中でユージの足の指をしゃぶっていた。愛おしくてたまらない。丹念に舌を這わせて、唾液を塗り込んでいく。それから、一本一本丁寧に吸い上げる。
恥ずかしさと屈辱的な気持ちが、ちょっとしたアクセントだ。甘いお菓子に少しだけ塩を入れるのと同じ。イースの被虐心をくすぐってくれる。
「お、おおう…………イース様……」
「ユージのゆび……おいしいわよ……♡」
イースの顔はすっかり紅潮していた。瞳は潤み、唇の端からは唾液が垂れてしまっている。すっかり夢見心地だ。陶酔しきっている。
「ありがとうございます。さあ、上に上がってきて」
「はい、失礼します…………まずは、おひざを舐めましゅ……♡」
イースはユージの前に正座して、膝にキスをした。次に太ももへ顔を寄せて、ゆっくり頬ずりをする。
「ああ、幸せ……♡」
「イース様、太ももにもキスを。そう、次は内側に」
「こうですか……? んちゅ、はぁ……ユージ様の香りがする……♡」
イースはユージの太ももに顔をうずめた。陰嚢を、頭で持ち上げる。
幸せそうな表情を浮かべ、しばらくそのままでいる。ユージの肌の温もりが脳をチョコレートのように溶かして、体臭が肺いっぱいに広がっていく。
「ユージさま……♡ においかいでると、よだれが……あふ……♡」
我慢できずにヨダレがこぼれ落ちてしまった。
「すん……♡ はっ、はっ、はっ……」
ユージの匂いを嗅ぐたびに、どんどん頭がぼーっとしていく。早くしゃぶらせて欲しい。大好きなユージ様のモノを味わいたい。
「ユージさま……ご奉仕、いいですか? イースは、もう待ちきれないんです……!」
「もちろんですよ、イース様。いつかイース様に赤ちゃんを作ってあげるモノですからね。愛情込めて可愛がってあげてください」
「はい! では、いただきます……♡」
あ〜ん……と口を大きく開けて、亀頭を口に含む。ユージの味を感じた瞬間、引き締まった肉体ががぞくぞくと震え上がる。背筋を駆け抜けて、子宮がきゅっと疼いた。
「あぁ……♡ ユージひゃまの……おひんぽぉ……♡」
うっとりとした声音で呟いてから、一気にカウパー液を吸い出す。喉を鳴らして飲み込むと、体が熱くなる。口の中が痺れて、意識がふわふわしてきて、目の前がチカチカと光る。
(はぁ……♡ 美味しい……♡ アルコールって、こんな感じなのかしら……♡)
「とても素敵ですよ。頭がふわふわになったイース様」
ユージが優しげな笑みを見せる。それを見ると嬉しくなって、イースはペニスへのキスに夢中になる。ユージのモノが欲しくて、もっと興奮させたくなって、先っぽとか、カリ首とか、裏スジとか、いろんなところに愛情たっぷりのキスを捧げる。
「ユージさまぁ……♡ ちゅぷ、んちゅっ、ちゅっ……♡」
「ああ、イース様ぁ……俺の、俺のイース様ぁ……」
ユージは震える指先で頭を撫でてくれる。その手つきが心地よくて、イースの胸は高鳴った。
ユージのモノが興奮で震えている。それが愛おしくて、愛おしくてたまらなくて、イースはますます激しくなる。
(気持ちよくなってくれてる、ユージ様……♡ うれしい……♡)
もっと喜んで欲しいと、よだれをいっぱいに滴らせながら、懸命にご奉仕する。
「れろっ♡ れろっ♡ れろっ♡」
ユージのおちんちんが、イースの下で左右に踊る。愛おしすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
また出てきた先走りを舐め取ると、ユージのペニスがぴくんと跳ねた。その反応が嬉しくて、さらに深くまで飲み込んでいく。
ユージの肉棒を喉の奥まで受け入れると、苦しさに涙が出てくる。でも全然嫌じゃない。
「んっぐ、んっ……んふぅ♡ ……んむっ♡」
またユージが頭を撫でてくれた。それだけで幸せな気分になって、喉をぎゅっと締める。するとユージが悦んでくれるので、嬉しくなったイースは必死に頭を振った。
夢の世界では、現実ではできないこともできる。どんな命令にも従えるし、どんなひどい仕打ちにも耐えられる。ユージの命令なら、なんでも嬉しい。
ユージのためなら何だってできる。だって、ユージはイースのためなら何だってしてくれるのだから。
(そうだわ。そうよ。それが正しい姿なんだ)
ユージはイースのドレイだ。イースはユージのドレイだ。
イースにとって、ユージの命令に従うことは当たり前のことなのだ。ドレイとして当然のことをしているだけだ。
いったん唇を離し、今度は陰嚢に吸い付く。片方ずつ口に含んで、舌の上で転がしたり、優しく吸ったりしてあげた。
赤ちゃんの素がここにある。イースの大好きな人の赤ちゃんを作るためのもの。
この幸せな時間が永遠に続けばいいのにと思う。ずっとユージに愛されていたい。イースは全てを忘れて、下から上までぞぞ~っと舌を這わせた。もうユージのペニスのことしか考えられない。ユージに気持ち良くなってもらいたくて、ひたすらに愛撫を続ける。
「イース様……最高です……っ、もう出ますっ…………」
「ゆーじさまっ、だして、だしてっ、んぐぶっ…………んっ……んっ……♡」
ユージは射精の瞬間、イースの頭を掴んで、ぐっと押し込んだ。
どくっ、どくっ、どくっ……
ぢゅむっ、ぢゅっ、ぢゅうっ……
(あはっ……♡ いっぱい……いっぱいだしてっ……♡)
はっきりと音が聞こえるほど、大量の精液がイースの口内に放たれていく。イースは幸せに目を細めて、それを受け止めていた。酸欠と多幸感で、頭がぼうっとなる。
一滴残らず絞り尽くしてあげよう。そう決意して、強く喉を絞めつける。最後の一滴が飛び出すのと同時に、尿道に残ったものも全部吸い出した。
ちゅぽんっ……
「んはあっ……♡ すーっ、はーっ、すーっ、はーっ、んっ、んぐっ、ごくっ、んくっ……んくっ……♡」
深呼吸で匂いを堪能してから、喉に絡みつく濃厚な白濁を飲み干す。胃の中までユージで満たされた気がした。
子宮がアクメ信号を全身に配ってくれて、イースは精子飲みで軽くイってしまった。
「はあ……はあ……はあ……ゆーじさま……♡」
「イース様……ああ、俺は幸せ者です……」
ユージはしゃがみこんで、イースの髪をくしゃくしゃに撫でてくれる。イースも、ユージの髪を撫でる。
短く切られた髪の毛。お世辞にも整っているとは言えない。それでもイースにとってはかけがえのない宝物だった。
イースのご主人様はこんなにもかっこいいのだ。
「ユージ、好き、大好き……♡」
「俺もです。俺もイース様が好きで好きで堪らない」
「きゃっ♡」
ユージは思い切り抱きしめてくれた。ユージの力強い腕が、イースの成熟しつつある体を包み込む。彼の心臓の音を聞きながら、うっとりと惚けて、イースは夢の中で夢に落ちていった。
◆◆◆
イースはゆっくりと目を開く。
「ん…………?」
ピッ、ピッ、と心電図の電子音。白いカーテンの隙間から差し込む陽光。窓の向こうから聞こえる鳥のさえずり。そして、自分の左手を握りしめているユージの手。
イースの頭はまだ半分眠っていた。
(なんだか、夢を見ていた気がする……よく思い出せないけど、すごく良い夢を……)
「おはようございます、イース様」
「うん、おはよう、ユージ」
ユージはベッドの横の椅子に座っていた。イースの手を握りしめたまま、優しい眼差しでイースを見つめている。
「どうされました? まだ眠たいですか? 長い夢を見ていましたからね」
「ゆめ…………どんなゆめ……? ……おぼえてない」
イースは大きなあくびをした。少しの間ぼおっとしていたイースは、やがてパチパチと瞬きをする。
ごめんなさいと謝ってから、そっと起き上がる。
「ほら、無理をしないで下さい。戦場帰りなんですから」
「だいじょうぶよ。ありがとう、ユージ……」
実際、体の痛みはない。眠気はあるが、なぜかストレスが吹っ飛んでいて、気分爽快だ。
「本当に大丈夫ですか。我慢なんてしないでください」
「ほんとうに平気よ。お前は心配しすぎ」
心配してくれるユージが可愛くて、イースはつい笑みをこぼしてしまう。
だが、ユージは浮かない顔だ。しきりに指と指を絡めたり離したりを繰り返している。まるで、何かを迷っているような素振りだ。
「ユージ、私なら本当に大丈夫だから」
「イース様……その、実は俺、イース様に言わなくちゃいけないことがあるんです」
「……? ……どうしたの、改まって」
「…………ドリームが」
はっ、とイースの意識が覚醒した。
病院。
戦場帰り。
共に戦ったドリーム。
「……! そうだわ、あの子は」
交信が途絶えてそれっきりだ。あの後どうなったのか、まったくわからない。
「落ち着いて聞いてください」
ユージは神妙な面持ちで話し始めた。
「命に別状は、ありません。ただ、ただ…………もう、戦えないかもしれないと」
(続く)