※この作品はR-18です。

プリキュアじゃない彼女たちと世界を征服する話   作:a-su

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2/4 (イース様)

「キスして、ユージ。それから、私と一つになって。私の全部を、お前にあげる」

 

「イース様……!」

 

「んっ……」

 

 二人の唇が重なった。その瞬間、世界のすべてが自分たち二人だけのものになった気がした。

 

 

 ◆◆◆

 

 キスってすごい。

 唇と唇のキスは初めてだけど、こんなにも心が満たされるなんて知らなかった。頭の中が真っ白になりそうで、それでいて体が火照ってきて、何もかもがどうでも良くなってしまうような心地良さがある。これはクセになってしまいそうだった。だって、ただ唇を触れ合わせてるだけだというのに、体の奥の方がきゅんきゅんしてしまうんだもの。

 ああ、もっと欲しい。もっともっと欲しくなる。自分の唇を動かして彼の唇を貪っていく。ユージの唇は少しだけ乾いていたけど、それが逆にリアルな感触を伝えてくるようで嬉しかった。きっとユージも同じように感じてくれているはずだわ。だって、ずっと私とキスしたいと思ってくれていたんだもの。

 ごめんね、こんな面倒くさい女で。それでもお前は私を愛してくれる。私と結婚したいと言ってくれたの。

 

 好き。大好き。愛してるわ、ユージ。

 

 お前がいてくれればそれでいいの。他には何にもいらないわ。例え世界が終わってしまっても、お前さえいればそれで満足なの。

 神話のイヴだって、楽園から追い出された時、絶望しなかったと思うの。だって、そこにいるのは神様や天使じゃなくて愛するアダムだったんだから。

 

「っは……」

 

 長い口づけが終わった。頭がボーッとしている。顔が熱い。きっと赤くなっているに違いないわ。それに、心臓の音がうるさいくらい聞こえてくる。

 

「イース様…………愛してます」

 

 耳元で囁かれる声だけでゾクゾクとした感覚が背筋を駆け上がるのが分かった。下腹部の奥の方がキュンとするのが分かる。なんていやらしい体になってしまったんだろう。自分の体が自分のものではないみたい。……ううん、そうじゃないわね。この体は間違いなく私自身。ユージに好まれるように、彼を喜ばせるために成長したの。胸だってお尻だって、初めてお前に触られた時より一回り以上も大きくなったわ。

 

「ユージ……」

 

 声が掠れていた。なんだかひどく艶っぽい響きがあった気がする。彼は嬉しそうに笑った。つられてこっちまで笑ってしまう。幸せだと感じた。幸福感が溢れてきて胸がはちきれそうになる。不意に抱きしめられた。ぎゅっと力強く抱きすくめられると安心すると同時に胸がドキドキしてくるのがわかった。どうしよう、こんなの初めてだわ……。ああ、ダメだ。このまま身を任せていたいという気持ちが強くなっていく一方だわ……。

 

「ん……ユージ、ここじゃダメ…………だって外だし、ベッドもないし」

 

 理性をかき集めてそう言うと、彼と目が合った。熱情の籠った眼差しだった。また心臓が跳ねる音がした。身体が熱くなる。そんな目で見ないで……! そんな目で見つめられたら……私……私……! 

 

「……分かりました」

 

 ふっと力を緩めてくれたのでホッとした。どうやら分かってくれたらしい。それにしてもこいつってばすっかり男になっちゃって……前はあんなに可愛かったのに! 

 

「ちょっと早いですけど、俺の家に部屋を用意したんです。そこなら誰にも邪魔されませんから」

 

 手を握られて歩き出す。屋上からエレベーターホールへ向かう途中、メイド姿のジェントルーとドリームに出会った。彼女達は私達を見るとにこやかに微笑んで手を振ってきた。どうやら気をきかせてくれたようだ。

 私もまだ夢見心地だったらしく、笑顔で手を振り返してしまっていた。変よね、恋敵なのに。でも、二人に堂々と手を振り返すユージを見ていると、そういう気遣いをするのがとても自然に思えたのだ。

 

「私、きっとあの二人ともっと仲良くなれると思うわ」

 

 素直にそう言ったら、ユージはキョトンとした後、とても嬉しそうな顔になった。そのまま軽く口付けされたので今度はこっちが固まってしまった。もう! こいつは本当に……!!

 

 

 ◆◆◆

 

 エレベーターを出て官邸のエントランスを出ると、職員や親衛隊達が待ち構えていた。ユージと腕を組んで、彼らに取り囲まれるようにして駐車場へと向かう。

 

「ね、私たち、どういう関係に見えるかしら?」

 

「きっと世界で一番幸せなカップルに見えますよ!」

 

 満面の笑みで答えるユージの言葉に思わず頰が熱くなった。いけないわ、平静を保たないと……。

 だってほら、人垣の向こうでウエスターとサウラーがニヤニヤ笑ってるもの。なによあの顔は……仕事量を三倍にして過労死させてやろうかしら。

 

「ほら、ウエスター様とサウラー様も俺たちを祝福してくれてますよ」

 

 本当だわ。二人とも優しい顔で笑っている。そしてなぜか拍手されている。あの二人はユージとの付き合いも長いものね。

 

「お二人に見せつけてあげましょう。俺達はこんなに仲良しなんだって」

 

 当たり前のように腰に手が回ってきて、体が密着する形になった。普段なら絶対やらない事だが、今は気分がいいしまあいいだろう。

 

「あっ、ズルいぞお前達!!」

 

「そうだよ、独り身の我々に見せつけるのは止したまえ」

 

「ふん、残念だったわね」

 

 ドヤ顔をしながらユージの胸に寄りかかる。彼は幸せそうに私の肩を抱いて、二人に深々と頭を下げた。……私と一緒にね。

 御用車に乗り込むと、当然とばかりに隣をポンポン叩くユージ。総統として頼りがいを見せようとしているのか、妙にカッコつけた態度が可笑しかった。

 

 

 ◆◆◆

 

 ユージが住んでいる公邸は、官邸から少し離れた超高層ビルの最上階にある。とても広いけれど、ほとんど帰っていないらしい。帰るのは、シャロンがいる時だけ。ちょっと妬ける。

 

「あ~あ…………」

 

「どうされましたか? もしかしてお加減が悪いとか……」

 

 エレベーターでため息をつくと、心配そうに顔を覗き込まれた。心配性なんだから……。

 

「ううん、これからはお前の奥様とも仲良くしないとねって思ったら、ちょっと憂鬱になっただけよ」

 

「これからは、イース様もシャロンも家族です。遠慮なんかしないで、どんどん甘えちゃってください」

 

「ん、そうね……そうあって欲しいわ」

 

 これから私はこの家で暮らす。シャロンともうまくやっていかなければならないんだわ。いつかは一緒にユージに抱かれる日が来るかもしれないと思うと、ちょっとクラリとする。

 ……美人よね、あの子。スタイルもいいし……ああ、ちょっと楽しみかも……。自分が女の子も好きだなんて、ユージがいなければ知ることもなかったでしょうね。

 

『まもなく到着します』

 

 機械音声が流れる。扉が開くとそこは別世界だった。白を基調とした大理石風の床に赤い絨毯が敷かれている廊下が続いていた。天井には大きなシャンデリアがあり、窓からはローザシャーンを一望できる絶景が広がっている。さらに奥に進むとリビングに出た。白を基調にした清潔感のある空間だ。キッチンもあるけど、生活感がまるでない。

 

「全然使っていないんです。掃除だけはさせてるんですけど……」

 

「へえ、もったいないわね。ジェントルーに使わせたら?」

 

「え?」

 

 何気なくそう言うと、ユージはちょっとびっくりしたようだった。何か変なこと言ったかしら。

 

「そうですね、考えておきます。さ、イース様の部屋を用意したのでどうぞご覧になって下さい」

 

 案内されたのは一番奥の部屋だった。とても広くて、部屋というよりちょっとした家のようだった。

 私の好きな色である赤と黒を基調にしたインテリアだ。黒い革張りのソファにガラステーブル、カーテンや家具類はシックなモノトーンで統一されていた。窓の近くにはソファーセットが置かれていて、ここでゆっくりお茶を飲むのもいいと思ったわ。

 クローゼットの中には色とりどりのドレスが入っていて、下着も用意されてあった。さすがに靴まではなかったけれど、必要になったらオーダーメイドすればいいし問題ないわよね。どれも上質な素材を使って作られているのがよく分かるものだった。まあ、値段の方はあえて聞かないでおくわ。

 天蓋付きのキングサイズベッドはシーツが綺麗にセットされていて、ほのかな薔薇の香りを漂わせていた。その隣に置かれた猫足のテーブルの上には一輪挿しが置かれていて綺麗な花が活けられている。

 

 もぎたてフルーツのフレッシュさを思わせる、鮮やかな桃色の花だった。

 

「……素敵な部屋だわ」

 

 ゴクリと唾を飲む。これからここで抱かれるんだって思うとドキドキしてきた。それにこのベッド……すごく大きい……大人四人くらい寝れそうだわ……。

 

「気に入っていただけましたか?」

 

 いつの間にかすぐ後ろにいたユージが言った。いつものニコニコ笑顔じゃなくて、少し緊張しているみたい。私が振り返った時には視線を逸らしてしまっていた。耳が真っ赤になっているのが分かる。照れてるのかしら……? なんだかかわいいじゃない。

 

「ねえ、このベッドってどうやって使うの?」

 

 わざと甘えた声で言ってみる。きっとユージはこう思うはず……これは誘っているんだって……。その証拠に、彼の喉がごくりと鳴ったのが分かったわ。

 

「えっとですね……それは……」

 

「早く教えて? それとも言えないようなことに使うつもりなの……?」

 

「……そうです!」

 

「きゃっ♡」

 

 強く抱きしめられたと思ったらベッドに押し倒されてしまった。もう、強引なんだから。

 

「んっ……んふ……ちゅ……」

 

 唇を重ねる。本当は舌の方が感じるけど、唇同士のキスは幸せで頭がパンクしそうになる。やっぱり、キスって神聖な儀式だと思うのよ。

 

「はぁ…………ねえ、ユージ、あの時の続きをしましょう」

 

「あの時?」

 

 服を脱がされながら囁く。ドレスの黒いリボンを解きながら彼は首を傾げた。こういう仕草、いちいち可愛すぎてキュンキュンしちゃう。

 

「そうよ……お前が私を初めて押し倒した時の、続き」

 

 あの時の私は、生りたての果実みたいな青臭い小娘だった。自分の事ばかりを考えて、ユージのことなんてこれっぽっちも考えていなかった。

 

「あの時のやり直しをしたいの。今の私を見て、お前がどんな風に私を変えてくれたのかを知って欲しいから……」

 

 私の言葉に、彼は無言で頷いた。私の体を撫でる手つきは優しく丁寧だったけれど、その瞳には情欲の色がはっきりと浮かんでいたわ。

 

「じゃあ……」

 

「うん」

 

「イース様、俺のものに……なって下さい」

 

 ユージがのしかかってくる。あの時の私は、拒んでしまった。ユージが何を言っているか理解できなくて、怖くて拒絶した。でも今は違う。私の体は既に女として成熟しつつある。そして何より私の心は、彼の女(もの)になっているんだから。

 

「モノなんて、そんなの嫌よ。私をお前の女にしなさい。それで…………ああっ、はぁっ…………」

 

 首筋に舌を這わせられる。ゾクゾクして声が出てしまうのを抑えられない。でも今は我慢しなくていいんだ。だってここは私達の部屋なんだもの。

 ユージは私の手を捕まえると、指先にキスをした。それから手首に、腕に、肘にと順々に唇を落としていく。ちゅっ……ちゅっ……という小さな音が部屋に響く度、体がビクンと震えてしまうのがわかった。やがて二の腕にキスをされた時、体の芯に火が灯ったような熱さを感じた。自然と息が荒くなる……。

 

「イース様は、俺の憧れでした。強くて、美しくて、いつも前を向いていて……。俺の理想の女性でした」

 

 うっとりした顔で私を見つめながら言う。その言葉は、あの時言ってくれたのと同じもの。あの時は何も返事を返せなかったけれど、今ならちゃんと答えられる気がする。

 

「お前は私にとっての光だったの。いつもまっすぐでひたむきで……お前がいたから、私は私になれたんだと思う。一人の人間として生きることができるようになったんだって……」

 

 ユージの手を取るとそっとキスをする。彼は目を潤ませて、私の手を強く握り返してきた。

 

「俺……俺も、もっと精一杯頑張りますから! もっともっと強くなって、イース様を守れる男になりますから!」

 

「ええ……期待してるわ」

 

「はい!」

 

 力強く頷くユージはとても頼もしかった。その頼もしい男が、私を組み伏せている。ユージが上で、私が下。それは、とても自然なことだと思える。

 心地いい重みを感じながら目を閉じると、彼は私の唇を奪った。熱い舌が口内に侵入してくる。歯茎を舐められ、舌を絡め取られるとそれだけでイキそうになった。幸せなキスと気持ちいいキスがミックスされて、頭の中がふわふわしてくる。唾液をこくこく飲んでいると、心の中があっという間に満たされていった。

 あの時、キスされそうになって拒んだ私は、何を考えていたんだろう。ユージが間違っていたとしても、もっと早くキスしても良かったんじゃない?

 

「あ……ああ……ん……ん、んんっ、ちゅ……」

 

 でも、これで良かったのかも。あの時急いでキスしていたら、こんな言葉にできない気持ちよさは得られなかったかもしれないんだもの。

 本当にすごいの。心が蕩けちゃいそうになるのに、肉体はどんどん熱くなってくるの。それが最高に心地良いの……。ああ、こんなの知ったらもう二度と戻れない……! 

 

「あふっ……ん……」

 

 唇が離れたので目を開けると、そこには欲情に染まったユージの顔があった。切なげに眉をひそめる姿がたまらないくらいセクシーで、思わずため息が出ちゃう。

 

「綺麗です、イース様……」

 

 耳元で囁かれて背筋がぞくぞくする。耳の中まで犯されているみたいだわ……。

 

「ドレス、脱がせてあげます。大丈夫、怖くないですよ」

 

 一つ一つ、じらすように結び紐を外されるたびに興奮が高まるのが分かった。ゆっくりと時間をかければかけるほど、次にされることを想像して体が敏感になっていくのだ。スカートを脱がされると、黒いタイツに包まれた脚があらわになる。それを見て彼が息を呑んだ気がした。

 

「いつもは生足だから、たまにはこういうのもいいでしょ?」

 

 そう言ってウィンクする。彼は顔を赤くして何度も頷いてくれた。コクコクしてる様子が本当に犬みたいで可愛いわ。思わず頭をナデナデしてしまった。

 ユージの指が私の肌を這い回る。首筋、鎖骨、肩、腕……そのたびに私の体はビクビクと痙攣する。触られたところが全部性感帯になったみたい。

 我慢できずに、ドレスの上を脱ぎ捨てた。私の肌を覆っているのは黒のタイツと上下の下着。ちょっと恥ずかしかったけど、見せびらかすように腰をくねらせてみた。

 

「うわ、ブラと下が紐で繋がってるんだ……まるでイース様をデコレーションしてるみたいだ……」

 

 ユージは、それを丁寧に剥ぎ取っていく。時々、私の胸の先端を掠めたりしながら……。それがまたたまらなく気持ちよくて、変な声が漏れちゃう……。

 

「あんっ、あっあっ……」

 

「ふふ、気持ちいいですか?」

 

「うん、とっても……この下着、どう? 気に入ってもらえたかしら?」

 

「最高です」

 

 食い気味に答えるユージは、鼻息を荒くしながら私を生まれたままの姿に変えていく。

 

「タイツ、破いちゃっていいですか?」

 

「どうぞ」

 

 頷くと、まるでプレゼントの包みを開けるみたいに慎重に破いてくれる。ピリッと音がして、最後の一枚が剥がれ落ちると、私は一糸まとわぬ姿になってしまった。

 ユージの視線が私の胸の谷間に注がれるのを感じる。そこには汗の玉が光っていて、照明に反射してキラキラと輝いている。自分でも触ってみるとしっとりとしていて、手の平に吸い付くようだと思った。ユージはそれを舌でペロリと舐め取った後、乳首にむしゃぶりついてきた。ちゅうっと音を立てて吸われると全身に電流が走ったかのような衝撃に襲われる。

 

「やっ……あぁっ……! ああぁ……! ちくび……だめぇっ……!」

 

 あまりの快感に背中が反り返る。そのままベッドに倒れ込むと、今度は反対側の乳首を口に含まれてしまった。ころころ転がされたり甘噛みされたりするたび、私は狂ったように悶えまくった。

 下腹部がきゅんきゅん疼いてたまらない。まだほとんど触れられていないにも関わらず、秘所からは愛液が溢れ出しお尻の方まで垂れていた。

 

「あっ、ユージぃ……そこ、そこ好きっ♡ きもちいの……おっぱい、もっと吸ってぇ……♡」

 

「ちゅぱ……ちゅぷ……んっ……イース様のここ、もうこんなに濡れちゃってますよ」

 

 ちゅぷっ、と卑猥な水音がしたかと思うと、彼の指が秘所に潜り込んできたのが分かった。人差し指だろうか……? 入り口近くの上側を撫でられるとビリリと痺れるような快感が襲ってきた。

 

「んっ……はぁ……それ、いいのぉ……もっと、もっといじって……♡」

 

 おねだりすると彼の指の動きが激しくなる。ぐちゅぐちゅといういやらしい水音に合わせて腰が勝手に動いてしまう。無意識のうちに脚を大きく広げてしまっていたことに気が付いたけど、もうそんなのどうだっていいくらいに気持ちよかった。甘ったるい吐息を漏らしながら、シーツを掴んで身悶えることしかできない。

 

「んっ……んん~~ッ♡」

 

 頭が真っ白になってチカチカする。全身が硬直し、一瞬意識が飛びかけたのが分かった。絶頂に達してしまったのだ。

 

「イース様、イッたんですね。そんなによかったんですか?」

 

「んっ……ふぁっ、んぅ……ん、ん……」

 

 余韻に浸っているとキスをされた。歯茎や上顎をなぞり、唾液を掻き混ぜるように舌を絡ませ合う。

 

(ああっ、イッてすぐのキス、すっごく気持ちいい……)

 

 頭の中がトロトロにとろけていく感じが堪らなくて、うっとりとしながら舌を動かし続ける。息苦しささえ快楽に変わるようだった。酸欠気味の頭はボーっとしているし、お腹の奥はジンジンしっぱなしだ。ただ分かることは一つ。まだまだ序の口、ユージの責めは始まったばかりなのだということだけだ。

 ユージは指を引き抜くと、私をベッドに座らせた。そして後ろから抱きしめてくる。あっ、これって……

 

「イース様、久しぶりに〈パッション・ルビー〉を味わいませんか?」

 

「や、やだ……あれ、気持ちよくなりすぎて怖いんだもの……」

 

 そう言うとユージはクスクスと笑った。きっと悪戯っぽい表情をしているのだろうなと思うと悔しかったけれど、同時に期待もしてしまうのだった。

 パッション・ルビーとは小刻みに振動する赤い宝石だ。あれを性感帯に押し付けられると、死にそうになるほどの異常な気持ちよさに襲われるのだ。天国みたいな、地獄のような、そんな境地だった。あの体験は一度味わっただけで、二度と御免だと思ったものだ。

 

「大丈夫です、今日はもっと優しくしますから。前みたいにおかしくなったりしないはずです」

 

「……本当でしょうね」

 

「はい」

 

 きっぱりと言うユージの声に迷いはない。だったら大丈夫かな……そう思って頷いた。ユージが私の頬を撫でながら、見せつけるように〈パッション・ルビー〉を取り出す。赤い宝石がトランプのダイヤ型にカットされていて、中には白い光が宿っている。

 ブーンという低い音と共に震えるそれを見て、私はつい生唾を飲み込んでしまった。

 

「さあ、足を開いて下さい」

 

「ううっ……分かったわよ」

 

 覚悟を決めておずおずと足を開く。振動する宝石はまず下腹部に触れ、子宮を外から揺らした。私を快楽でグズグズにするための下ごしらえだ。

 

「またそういう事するっ……それされると、後で大変なんだからね……」

 

 足を大きく広げられているおかげで、自分の性器が丸見えになっている。お腹の上から刺激されるせいで、淫らな期待で膣の入り口がくぱくぱと物欲しそうに蠢いているのが分かる。

 恥ずかしくて思わず手で隠そうとしたらその手を掴まれてしまった。

 

「だーめですよ。イース様は何も考えずに俺に身を委ねていればいいんですから」

 

「あ……」

 

 耳元で囁かれる声がくすぐったくて身をよじる。その時、太ももの内側に〈パッション・ルビー〉を押し当てられたので思わず声を上げてしまった。その部分がじんわりと熱くなり、じわじわと甘い痺れが広がっていく。

 これはヤバイかもしれないと思い始めた時にはもう遅かった。火照りきった割れ目に硬い物が触れ、燃え上がるような快感に襲われる。反射的に背中を仰け反らせてしまうが、〈パッション・ルビー〉は離れてくれない。触れるか触れないかの微妙な力加減で表面をなぞり始める。

 

「や〜〜〜〜〜っ♡ これダメェ!! あふっ、んふぅうううぅ♡」

 

 自分の顔がだらしなく緩んでいるのが分かったが、そんなことを気にしている場合ではなかった。体が熱い。体中が燃えているみたいで、頭の奥がビリビリして気持ちいいことしか考えられない。ベッドから腰が浮き上がり、つま先立ちになるような体勢になってしまう。しかしそれでもユージは許してくれない。容赦なく追撃してくるのだ。

 もう耐えられない、そう思った時、唐突に振動が止まった。ほっとしていると彼が私の顔を覗き込んでくる。どうやら彼は私が絶頂寸前まで追い詰められていることに気付いていたらしい。意地の悪い笑みを浮かべてこちらを見ていた。

 

「イース様、今イキそうになってましたよね? ダメですよ? ちゃんと我慢してもらわないと」

 

「だって……あんなのされたら我慢できないもの!」

 

 涙声で訴えると彼はくすくす笑った。

 

「じゃあ我慢しましょうね。ほら、次はおっぱいです」

 

 そう言って今度は胸を責めてくる。〈パッション・ルビー〉で乳首の周りを円を描くようにクルクルと撫で回されると、ピリピリとした感覚が背筋を駆け上がっていった。分かるかしら、すごくきもちいい電気がビリビリビリビリ連続的に襲ってくるの。こんなの、私、耐えられるわけ……! 

 

「ああぁっ! だめ、それだめ、やめて……お願い、ユージぃ……!」

 

「イース様、声大きいです」

 

「無理、無理だってばぁ……! んんっ、んっ、んぐっ、く、ふ……ぅ……〜〜ッ!!」

 

 唇を引き結んで、必死に声を噛み殺す。両手で口を塞いでいるのに、鼻にかかった声は漏れてしまって止められない。それどころかどんどん激しくなっていくような気がするわ。

 

「ああだめ、乳首の先っぽグリグリしないでぇ……! あ ゙〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 ビクンッビクンッと体が跳ね上がる。背筋が反り返り、後頭部をユージの胸に擦り付けるようにして絶頂を迎える。目の前が真っ白になって何も見えない。自分がどこにいるのかも分からないまま痙攣し続けるしかなかった。体の中から押し出されるようにして潮を噴いてしまい、シーツに大きな染みを作っていく。

 

「はぁーっ♡ はぁーっ♡ すごいっ♡ すごすぎるっ♡ こんなのっ♡」

 

 余韻に浸る暇もなく愛撫が続く。疲れ知らずの〈パッション・ルビー〉は私の胸を徹底的に虐め抜くつもりだ。乳首を押し潰されるたびに気が狂いそうな程の快感に襲われ、私はあっけなく陥落してしまった。足の指が反り返ってピンッと伸びる。

 

「やっ♡ いやぁっ♡ もういやぁ♡ ユージ、もうゆるして♡ もうイクのイヤなのっ♡ おねがいだからっ♡ イカせないでぇっ♡♡」

 

 ユージの腕に爪を立てて懇願する。だけど聞き入れてもらえない。それどころか余計に強く激しく責め立てられるだけだわ。

 

「もうイった♡ イッたから♡ ほんとにもうダメなの♡ 許してよぉ♡ あぁあっ♡ イグゥウウッ♡♡♡ ……はぁっ……♡ あっ♡ もうムリぃっ♡♡ むりだよぉっ……♡ イッてる最中なのに乳首ばっかりいじめないでぇっ……♡」

 

 ユージの嘘つき。優しくしてくれるって言ったじゃない……♡ 全然優しくないわ……♡ この鬼畜男……♡ でも大好き……♡ 

 

 気持ちよさのあまりに口元は緩み、甘ったるい声が漏れ出るのを止められなかった。目尻からは涙が零れて止まらないし、お腹の奥はずっとキュンキュン疼きっぱなしだし、呼吸は浅くなって息苦しいしで散々だった。

 

「一度休憩しましょうか。疲れたでしょう?」

 

 ユージはそう言って私の体をベッドに横たえた。絶頂の余韻のせいでまだ全身が敏感になっていて、ちょっとした刺激でも反応してしまうほどだった。まるで全身が性感帯になってしまったみたい……そう思うくらいに全身が疼いてたまらなかった。

 荒い息を吐きながら焦点の合わない目で天井を見つめていると、不意に口の中に何かが押し込まれた。それは柔らかくて少ししょっぱい味がした。それがユージの指だと気付いた瞬間、頭がクラッとした。舌で舐めしゃぶるとユージが微かに笑う声が聞こえた。

 

「……美味しいですか?」

 

「んっ……♡ おいひい……」

 

 口の中を指で犯されながらそう答えると、いい子ですねと言って頭を撫でてくれた。嬉しくなって夢中で指を舐める。その間もユージはじっとこちらを見つめていた。涙の向こうでぼやけた視界の中、彼の瞳だけがキラキラと輝いて見えた。

 

(綺麗……あっ♡)

 

 〈パッション・ルビー〉が割れ目に押し当てられる。振動を弱くして、ゆっくりとした動きで前後に擦られる。そうされると、お腹の奥が蕩けるような心地よさに包まれた。

 

「あ゛っ……♡ あ゛ッ……♡♡ んッ……んぅううッ……♡♡♡」

 

「イース様、気持ち良さそうですね……」

 

「うんっ♡ きもちいっ♡ とってもきもちいいのっ♡」

 

 無意識のうちに腰を動かして、〈パッション・ルビー〉を擦り付けてしまう。弱い振動で、ゆっくりの動き。身も心も蕩かすような快楽が押し寄せてきて、私は恍惚とした表情を浮かべた。

 

「あ ゙~~~っ♡ これっ♡ これ好きっ♡ これくらいがきもちいいのぉ♡ これすきっ♡ だいしゅきっ♡ あはっ♡ あはぁん♡」

 

 そう、これくらいが丁度いい。私の大好きな感じ、幸せになれる強さと動き。さっきみたいな激しいのは、正直辛い。刺激が強すぎてすぐに意識を飛ばしてしまうのだもの。もっと欲しい、もっともっと、ずっとこの刺激だけを味わっていたい。浮遊感にも似た快感に支配されたままぼんやりと天井を見上げる。

 

「ああん♡ イイ♡ これぇ……ありがとう、ユージ……あんっ♡ これ、すっごくいいっ……ああ、やっぱりわたし、これくらいが一番好きだわっ……ねぇユージ、キスして♡ いっぱいちゅうってしたい♡」

 

 甘えるようにそうねだると、彼はそれに応えてくれる。舌を絡め合いながらお互いの唾液を交換し合う。すごく、気持ちいい……♡ 

 

「んん〜♡ ぷはぁ……あっ♡ あはぁ~ッ♡ ぁ~ッ♡ きもちいっ♡ ぁ~ッ♡ またくるっ♡ またっ♡ あたま真っ白になっちゃうぅっ♡」

 

 白く濁る多幸感に溺れて、頭の中までドロドロにとろけていくみたいだった。理性を溶かす強烈な快楽に酔い痴れること以外何も考えられなくなる。

 

「イース様、またイキそうですか? いいですよ、思う存分イっちゃってください」

 

「んっ♡ うれしいっ♡ ありがとっ♡ ゆぅじ、だいすきっ♡ んちゅ♡ じゅるっ♡ ちゅっ♡ ちゅるるっ♡」

 

 ああ、ありがとうユージ……♡ 気持ちよくしてくれてありがとう、本当に嬉しいわ……♡ 

 そう思った途端、クリトリスをちょん、と弾かれた。

 

「あ゛あ゛──────―っ!」 

 

 頭の中で火花が散る。腰がカクカク揺れ動いて、愛液が飛び散るのが分かった。意識が飛びそうになるくらい気持ちよかった。また、ちょん、とクリトリスをつつかれる。また、また、また、また、また、また──何度も何度も繰り返されて、その度に私は絶叫して悶え狂った。

 

「やぁあああぁああああっ♡♡♡ クリちゃんいじめないでぇっ♡ やめてぇぇえええっ♡ ごめんなさいっ♡ ごめんなしゃいいぃいいいっ♡♡♡」

 

 やがて頭の中がふわふわしてきて、何が何だか分からなくなった頃ようやく解放される。体の力が抜けきって、もうどこも動かせなかった。ただ荒い息を繰り返しているだけだ。汗で前髪が額に張り付いて鬱陶しかったけれど払う気力もない。このまま眠ってしまいたいくらいだけれど、そんなこと許されるはずもなかった。

 

「はっ、はっ、はっ、はっ……」

 

 肩で息をしながらなんとか呼吸を整えようとする。するとユージが覆いかぶさってきた。そして耳元に唇を寄せて囁いてきた。

 

「イース様、もっと気持ちよくなりたくないですか?」

 

 その言葉を聞いただけで子宮がきゅんと甘く疼くのを感じた。心臓がドキドキして、お腹の奥が熱くてたまらない。無意識に腰が揺れて、太ももを擦り合わせてしまう。そんな私を見て彼は楽しそうに笑った。

 

「はい……なりたいです……」

 

 蚊の鳴くような声でそう呟くと、彼は私の唇に軽くキスをした。そして〈パッション・ルビー〉で優しくお腹を撫で始める。子宮のある位置を確かめるようにゆっくり、ゆっくりと円を描きながら撫でていき、ある一点で止まる。そこはちょうど子宮の上の部分だった。

 

「ここが赤ちゃんの部屋ですよね」

 

 そう言うと〈パッション・ルビー〉を強く押し当てた。子宮口が押しつぶされて息が詰まるような感覚を覚える。

 

「んおぉぉ…………ッ♡ な、なにこえぇぇぇ……おまんこと全然ちがうぅぅ……♡♡♡」

 

 未知の感覚に悶えてしまう。気持ちいいのもあるが、性欲が際限なく高まっていく感覚があった。

 

「う〜っ♡ う〜っ♡」

 

 気持ちいいのに、全然イケない。

 今まで味わったことのない快感に戸惑っているうちに、ユージがペニスを取り出した。

 

「あっ……♡ ユージすごい♡ すっごくおっきくなってる……♡」

 

 今まで手で触ったり、口で舐めたりして何回も射精に導いてきた、ユージのおちんちん。でも今日は、いよいよ、私の中に入って一つになる。欲しい。お腹の奥を、めちゃくちゃにされたい。

 うっとりした目で見つめていると、ユージは微笑んでくれた。ああ、嬉しい。その微笑みに応えようと必死に微笑む。上手く笑えているだろうか? ちゃんと笑えているといいのだけれど……。

 

「イース様、コンドーム使いますか。それとも、生で俺に中出しされてみますか?」

 

 その言葉に思わず唾を飲んだ。私は月経調整薬を止めて、ユージの赤ちゃんを産む準備をしてきた。今日は危ない日……ううん、大当たりを期待できる日だった。私はユージとセックスすると決めた時から今日という日をずっと待ち望んでいたのだ。

 

「ゴムなんていらない。中に出して、お願い……♡ お前の子を妊娠させて……♡」

 

 きっと今の私の顔はとてもだらしなく蕩けてしまっているのだろう。もう、したくてしたくて子宮が燃え上がるようだった。早く挿入れてほしくて、膣肉が激しく収縮を繰り返す。

 

「分かりました、それじゃあ入れますよ……」

 

 そう言ってユージは私の割れ目を広げていった。入り口に触れた彼のモノは大きく反り返っていてとても硬い。あんなもので貫かれたらひとたまりもないだろうなぁと思ってぞくぞくしてしまう。これからあの凶悪なモノで滅茶苦茶にされるんだと思うと、それだけでイッてしまいそうだった。

 

「ああ、イース様……!! とうとう、イース様と結ばれます! 夢みたいです……!」

 

 興奮した様子で腰を進めてくる。鼻息は荒く目は血走っていて、明らかに普段とは違う様子だ。怖い、と思ったのは一瞬のことで、先端が侵入した瞬間、ユージは呆気なく射精した。

 

「あっ、し、しまっ……で、出るっ!!」

 

「えっ、うっ、うそっ……」

 

 びくびく震えながら吐き出された精液は熱くて量も多かった。しかも勢いが強かったため入りきらなかった分が逆流してくる始末だ。私は顔を真っ赤に染めながらそれを堪えた。

 

「ご、ごめんなさいイース様……! 俺我慢できなくてつい……」

 

 しゅんとしょげたユージは、さっきまで私を弄んでいた悪い男にはとても見えない。まるで飼い主にお預けくらった犬みたいだと思った。

 

(かわいい……♡)

 

 ずっと前から、私に尽くしてくれていたユージ。

 いつの間にか、メビウスを倒して総統まで昇り詰めたユージ。

 シャロンや、ジェントルーや、ドリームを組み伏せて鳴かせるたくましいユージ。

 全部が本当のユージだけど、今、興奮しすぎてすぐにイッてしまったのも本当のユージ。

 

 愛おしくなって、私は彼を抱きしめた。

 

「いいよ、謝らないで……。それにお前のは、まだ硬いままじゃない。諦めずに、最後まで頑張って……♡」

 

 そう言うと、彼の表情はぱぁっと明るくなった。まるで子供みたいで可愛いなと思った。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「うん……♡ 一緒に気持ちよくなろうね♡」

 

 ユージは再び腰を押し進めていく。硬度を保ったままのソレは、私の処女膜を貫いた。

 

「くぅぅぅうんんんんっ……」

 

「イース様、イース様、イース様ぁ」

 

 破瓜の痛みは殆どなかった。散々イカされたおまんこは、むしろそれが心地よいと思えるくらいにはほぐれきっていたからだ。

 

「イース様、イース様、ああっ、めちゃくちゃ気持ちいいです……あったかくてぬるぬるしてて……あああっ!」

 

 感極まったのか再び射精して果てるユージ。今度は少しだけ奥に入ってしまった気がするけど、それだって別に痛くはなかった。それよりも、ユージが私の中で気持ち良くなってくれることが嬉しくてたまらない。だから私も彼に応えたくて、両手両足でユージに絡みつく。

 

「ふふ、もっと突いていいのよ……♡ 遠慮しないで好きなように動いていいの……♡」

 

 耳元で囁くと、彼は顔を真っ赤にして固まってしまった。その様子が可愛くてくすくす笑ってしまう。ああ、もう本当に可愛いんだから……♡ しばらくそうして抱き合っていると、ようやくユージが動き出した。

 

「ふ~っ、ふ~っ、イース様、俺、ちゃんとできてますかっ」

 

「うんっ♡ とっても上手よ♡ お前は本当に立派だわ♡ 偉いわねっ♡」

 

 そう言って頭を撫でてあげると、彼は嬉しそうに目を細めた。そして甘えるようにキスをねだってくるからそれに応えてやる。実は、私ももうかなり気持ちいい。表情も言うことも可愛らしいのに、たくましい体や腰の動かし方は驚くほどセクシーで、ギャップがすごく興奮する。あぁ、こんなの絶対クセになっちゃう……。

 

「はっ、はっ、ああっ、ユージ、ユージ、気持ちいい♡ お前とするの気持ちいいわ♡」

 

 本当だ。本当に気持ちいい。大好きな男の子の太くて硬いので突かれるのは、信じられないくらい気持ちがいい。さっきよりも激しくなったピストン運動に翻弄されて頭がおかしくなりそうだ。もっともっと突いてほしい。ぐちゃぐちゃになるまでかき混ぜてほしい♡ そんな思いで背中に爪を立てると、彼は低く呻いた後更に動きを強めてくれた。

 

「んおぉぉっ♡ すごっ♡ わたし初めてなのにぃいいっ♡♡♡」

 

 初めてのセックスでこんなに感じてしまうなんてどうかしていると思うけれど、実際すごく気持ちいいのだから仕方ない。浅いところと深いところを交互に責められると、子宮がきゅんきゅん疼いて仕方がない。こんな快感を覚えさせられたらもう普通のセックスでは満足できなくなってしまうかもしれない。それはちょっと困るかも……。

 

「イース様、イース様、イース様ぁぁっ!!」

 

 ユージは何度も私の名前を呼んでくれる。私の名を呼びながら夢中になって腰を振っている様子は見ていて微笑ましくもあった。私も腰を使って、ねっとりと、円を描くように動かしてやる。するとユージも私も、あっという間に高みへと昇っていくのが分かった。絶頂が近い。でも怖くない。だって相手がこの子なら何も心配することはないもの。

 

「んんっ♡ ゆぅじぃ♡ しゅきぃ……♡ んちゅっ♡ ちゅるるっ♡ れるれるれるっ♡♡♡」

 

 舌を絡め合う濃厚なキスをしながらお互いの名前を呼び合う様は端から見れば滑稽だろうけれど、私たちにとってはこれ以上ないほど幸福な瞬間だった。ああ、イキそう……! そう思った瞬間、お腹の奥に温かいものが広がっていくのを感じた。

 

「……ッ! あっ、イクッ!! 出る出る出るッ!!!」

 

 射精されたのだ。でも不思議と不快感はない。それどころか多幸感が全身を包み込んでいくのが分かった。あまりの心地良さにうっとりとしながら、絶頂の悦びを受け入れる。

 

「もう、もう……! ああぁぁあああっ♡♡♡♡♡♡」

 

 膣が締まった。ユージのペニスをぎゅうっと締め付ける感覚があった。その途端、彼が情けない声を上げたかと思うと四度目の射精が始まった。先程とは比べ物にならないほど大量で熱い精液にお腹の中を満たされていくのが分かる。下半身全体に広がる甘い感覚はあまりにも強烈で、全身が性感帯になったような錯覚すら覚えるほどだ。

 

「ああ、あっ、うあああぁあぁぁぁぁ…………♡♡♡♡」

 

「イース様、イース様ぁあ……! お慕いしています、愛してます……イース様……」

 

 ユージはうわ言のように呟きながら私の体を強く抱きしめてくる。その力強さと温かさに全身をぶるぶる震わせながら、私は再度のおまんこアクメに突入する。

 

「ひぃい゛ッ♡♡♡ ばかになるッ♡♡ きもちいぃぃッ♡♡♡ んおぉぉおおおッ♡♡♡ らめぇぇええっ♡ イッてるのぉおおぉぉおっ♡」

 

 中でイくのが気持ち良すぎて、イカせてくれるユージへの愛おしさが募ってゆく。彼の逞しい肉体に強く抱きしめられて幸せいっぱいになりながら、何度も何度も絶頂を迎えた。

 好き、好き、もう気が狂いそうなほど好き。何度言っても足りないくらい、お前のことを愛しているわ♡ 愛してる♡ 大好き♡ ねえお願いもっと気持ちよくして♡ もっと私のことを抱いて犯して♡ お前の女なんだって実感させて♡ 私を見下ろす雄々しい顔にキュンキュンしてしまう。ユージはやっぱり素敵だ。優しくて格好良くて強い男の子だ。

 

「イース様、妊娠して! 俺の赤ちゃん産んでください!」

 

「いいよっ、なかっ、なかだしぃ……♡ おねがい……♡ あかちゃんほしぃ……♡ ゆうじのこどもほしぃよぉ……♡」

 

 もう自分が何を口走っているのかも分からない。だけどそんなことはどうでもよかった。とにかく彼と繋がっていたい。ユージの赤ちゃん汁をお腹の奥でいっぱい味わって、そのまま溶け合ってしまいたい。

 

「ぅ、うんっ……ぁ、い、くっ……いくっいくぅっ……♡」

 

「あっあっ……出る出る出る出る出るぅううぅぅっっっ!!!」

 

 そう言いながら彼は再び射精した。どぷどぷっと大量の精液を流し込まれて子宮の中がいっぱいにされる感覚がたまらなかった。

 

(はぁ……♡ 中出しされるのきもちいい……♡)

 

 幸せな気持ちで一杯になりつつ、絶頂の余韻に浸る。ぐったりしたユージに押しつぶされたまま、とろけるような脱力感に身を任せ、二人で荒い呼吸を繰り返した。

 

「んっ……ふぁ……ぁ……♡ ユージぃ……♡」

 

 やがてユージが体を起こし、ちゅっちゅっとついばむような軽いキスを繰り返してきた。私の乳首を指先で転がしながら、もう片方の手でお尻を撫で回してくる。

 

「ちゅ、ちゅうっ……ぺろ……くちゅ……ちゅ……」

 

「口、開けてください。ほら、れーって」

 

「うん……♡ れぇ~……」

 

 言われた通り口を開くと、舌の上に生暖かい液体が垂らされる。それはユージの唾液で、こくりと飲み込んであげると、ユージは嬉しそうに微笑んだ。私の頭を撫でながら、追加の唾液を垂らしてきてくれたのでそれも飲む。はやくキスを再開したいから「えーっ♡」と舌を突き出したのに、中々してくれなかったので私は少しむくれた。意趣返しに舌をできるだけいやらしく踊らせて、彼を誘うように動かしてやった。

 

「えーっ♡ えーっ♡ はやくぅ、ちゅーしよ? ♡ ねっ♡ れろっ♡ れーっ♡ ねっ♡ ねっ♡ べろちゅーしたいの♡ しよ♡ しよ♡ えっちなキスしよ♡ ね♡ ね♡ ねぇ~♡」

 

 媚びるように腰をくねらせると、ユージはすぐに応えてくれた。隅々まで味わうように舌が絡まり合い、お互いの口の中を舐め合うようにしてキスをする。興奮のあまり頭がくらくらしてきてしまったので、ユージの体にしがみつくように抱きつくと、彼もぎゅっと抱きしめ返してくれた。そうするとさらに密着できて気持ちがいい。

 しばらくそうして抱き合ったままキスをしていたけれど、ユージの方が先に根をあげた。我慢できなくなったのか、挿入したままのおちんちんを深く押し込んできたのだ。

 

「んぐっ……んんんんぅっ!」

 

 待ち望んでいた感覚に、体が歓喜に打ち震える。もう当たり前のように快楽を享受できる自分に呆れてしまうが、そんなのはどうだっていいことだ。そんなことよりも今はただユージを感じていたかった。

 

「あっ、ああっ♡ しゅご……! んちゅぅっ、れぇ~……♡ じゅるるっ……♡ きしゅきもぢいっ……♡」

 

 興奮しきりの私が舌を激しく絡ませると、ユージはあやすようにしてそれに応えてくれる。嬉しい♡ 気持ちいい♡ このままずっとこうしていたい♡ そう思いながら夢中で舌を絡めていると、不意に唇を離されてしまった。それが嫌でたまらなくて、思わず不満げな声が漏れてしまった。

 

「やぁ……なんでやめちゃうの……? もっとぉ……もっとキスして……ちゅうってして……おねがい……」

 

 するとユージは愛おしそうに私の背中やお尻を撫で回す。軽いアクメを繰り返していた私はそれだけでぞくぞくっとしてしまい、軽く仰け反った後ぐったりとベッドに身を預けた。

 

「気持ちいいですか? 俺はすごく気持ちいいです……」

 

 そんな囁き声すらも私を悦ばせるのに十分だった。ユージと繋がっているところからじんわり広がっていく熱に、体中蕩けてしまいそうになる。

 

「あっ♡ ああぁ~……♡ きもちいぃ……♡ あたまとけちゃいそう……♡ おまんこ……♡ しあわせ……♡」

 

「おまんこ気持ちよかったんですか?」

 

「……うん……♡ すっごくきもちよかったぁ……♡ わたし……♡ わたしのおまんこ……お前の形になってる……♡ すき……だいすき……お前といっしょになれるなら……わたしどうなってもいい……」

 

 そう答えると、ユージはにっこりと笑ってまた私に口づけしてきた。私もそれに答えながら、無意識のうちに腰を動かしていた。ゆっくりと動かしているつもりだったけど、あっという間に絶頂感がせりあがってきた。

 

「はっ♡ あぁん……♡ きもちいぃ……♡ んうぅ……♡ ちゅぱっ……んちゅっ……♡ れるれるれる~♡」

 

「俺も気持ちいいですよ。イース様、かわいいです。好きです。愛してます。イース様。イース様……!」

 

「やっ♡ やっ♡ おちんちっ♡ だめっ♡ おくっ♡ こつこつしたらっ♡ あっ♡ あんっ♡ いくっ♡ いきそっ♡ いくっ♡ いくっ♡ んあああぁっ♡」

 

「イース様、イース様、イース様ぁっ!!」

 

「~~~~っ♡♡ お! おっ♡ おっ♡ おっそこ! そこにだじで! せーえき! んひっ! だして! なかに! びゅっ! ぴゅっ! てぇえええっ♡♡♡」

 

「出る! 出る! 出る! うっ、ぐ、ああぁああ!!」

 

「~~~~~~~っっっ♡♡♡ おまんこイきます! イってます! すごい! 凄いの! こんな、こんなの知らない! あっあっあっ! ああぁあ──っ♡♡♡♡♡♡」

 

 私の絶叫とともに大量の精液が膣内に注ぎ込まれるのを感じた。足が伸びたり縮んだりして、腰ががくがくと痙攣する。意識が飛びそうなほどの快感に、全身がぶるぶると震えた。

 

「あぁ……あぁああぁ……♡♡♡」

 

 長い射精が終わったあとも、私は放心状態だった。ユージの胸板に顔を擦りつけながら、うっとりとして目を閉じる。お腹の中に出された精液がちゃぷちゃぷと音を立てているのが分かる。

 

(あぁ……赤ちゃん汁いっぱい出てる……うれしい……)

 

 嬉しくて涙がぽろぽろと溢れてくる。それを拭ってくれる指の感触を感じて顔を上げると、優しい顔をしたユージと目が合った。彼は何も言わずにキスをしてくる。唇を押し付けて吸いつくだけの子供みたいなキスなのに、どうしてこんなにも心が満たされるのだろう。不思議だなぁと思いながら彼の背中に手を回して抱きついた。汗ばんだ素肌同士が触れ合う感触が心地良い。

 

(私、今すごく幸せだわ)

 

 そう思った途端、眠気に襲われた。まだ全然足りないんだけどなぁと思いつつも睡魔には抗えない。目蓋を閉じる寸前、最後の力を振り絞って言った。

 

「赤ちゃん……♡ 元気な赤ちゃん産むからね……♡ いっぱいセックスして……いっぱいいっぱい赤ちゃん作ろうね……♡」

 

 返事の代わりに強く抱きしめられた気がしたけれど、確認する前に意識は眠りの世界に落ちていったのだった。

 

(続く)

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