まだ太陽が昇ったばかりの早朝。ユージの別宅。
たっぷりと泡を含んだ柔らかいスポンジが、ユージの背中をこすっている。
不満そうに口を
「全く、君という奴は。こと女の事となれば、すぐに見境を無くして」
「人聞き悪いなあ」
「誰も聞いていない。ここには君と私しかいないだろう」
椅子に腰掛けたユージは、湯気に曇った鏡越しに、後ろの少女を見る。
下着も脱いで膝をつき、甲斐甲斐しく体を洗う彼女の姿が目に入った。
きめ細かい肌が水滴を弾き、キラキラと輝いているように見える。
身長158cm、程よく筋肉のついた白い体は起伏こそ少ないが、滑らかな曲線を描く肢体には不思議な色香があった。
スッと伸びた背筋や気品のある物腰は育ちの良さを表して、見た目の年齢以上に大人びた印象を与えるものだ。
だが今は子供っぽい仕草でぷうっと頬を膨らませ、拗ねたような表情を見せている。
「……悪かったよ、ごめんって」
甘えられている。この子に期待されている。そう思えば、謝罪の言葉も自然と口をついて出た。
「なら行動で示してもらいたいものだな」
そう言うと、スポンジを下の方に向けた。尻の方である。さすがにそこは自分でやろうと思ったユージだったが、意外にも力強い手で押さえ込まれてしまった。
「君はじっとしていればいい。これは私の役目だ」
「そんなお願いしたかなあ」
「自分の役目は自分で決める。自分の男を磨くのは私の仕事なのだ」
口調こそぶっきら棒だが、手付きは非常に丁寧だ。
ごしゅごしゅと強くもなく弱くもない力加減で、スポンジで尻たぶを洗っていく。
奥まったところには指で触れ、優しく
「あふ」
「こら、変な声を出すものじゃない」
面倒見がよく、献身的。頭が良くて行動力もあるが、ちょっと頭の固いところもある。
人一倍周囲を大事にする性格で、およそ悪事には向かないタイプだ。
「だって指が」
「だってじゃない。まったく……」
そういう子だから──彼女がブンドル団の怪盗ジェントルーなのか、それともホープキングダムの裕福な家庭に生まれ育ったお嬢様アマネなのか。
10人に聞けば10人が、100人に聞けば100人が後者と答えることだろう。それほどに善良な女の子なのだ。
だが、ユージとしては。
「次は前を洗おう。君はそのままでいいぞ」
「うん」
前に回り込んだジェントルーは正面からスポンジを当てて、肩から胸へと滑らせていく。
そして脇、腕、お腹ときて、股間へ到達する。
「む……勃ちが悪いぞ」
「そう言われても」
あれだけ射精した後だし、と言おうとしたが、さすがに思いとどまった。恋人に向かって「他の女と徹夜でセックスしたから疲れて勃たない」などと説明するほど愚かではないつもりだ。
まあ、実際問題として10発から先はもう覚えていなかったので、自分でもどうかと思うが。
「他の女と徹夜でセックスしたから疲れて勃たないというわけか。そうだな、君は一晩で22回も射精したのだから」
「覗いてたの!?」
「覗いてなどいない。ちゃんと部屋の中で見守っていたとも。君が夢中になりすぎて気付かなかっただけだ」
うっ、と
「まあその……忘れられない夜になったよ。ありがとう」
「全く、すっかり性獣になってしまったようだ。私は悲しい」
そう言いながら、ボディーソープをつけた指で包皮のシワとシワの溝を丁寧になぞる。
決して乱暴ではなく、愛情を込めて行われる奉仕。くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ……っと小さな音が繰り返されるたびに、ペニスが再び血流を集めてゆくのが分かる。
「うっ……」
「あっ」
だが、痛い。
射精しすぎ上に、我を忘れて激しく出し入れしてしまったため、亀頭部分がひりつくような痛みを訴えていて、ユージは思わず顔をしかめた。
そんな様子を察したのか、少女はそっと手を離す。そのまま立ち上がり、シャワーの設定温度を低くし始めた。
後ろを向いたので、キュッとくびれた腰と引き締まったお尻が丸見えになる。
「すまなかった。ちょっと……ヤキモチを焼いてしまって」
ぬるま湯のシャワーをかけながら、申し訳なさそうに言う。お湯の刺激は少なく、痛みは興奮と共に引いていった。
「ヤキモチを焼いてもらえて嬉しいよ」
「バカ者め。調子に乗るんじゃない」
少し顔を赤らめながら、そっと手を伸ばして男根に触れる。優しい手つきで、傷がないか確かめているようだ。
「薬を用意しておく。しばらく辛抱してくれ」
「いいよ、このくらい。ギードラの力で治せる」
「駄目だ。ギードラは君の武器で、武器は色恋沙汰に使うものではない」
真面目な顔でそう言われれば、返す言葉もなかった。仕方なく
「ふふ、いい子だ。さあ、朝食にしよう。美味しいご飯で精をつけるといい」
「……」
「どうした?」
「いや……なんでもない」
ユージは言えなかった。普通の人間が持つ母親というのは、こんな感じなのだろうかと思ってしまった事は。
「おかしな奴だな」
少し笑った少女の顔を見て、胸の中にチリチリと焼けるような疼きを感じる。
この子を母親にする事が、自分にはできる。
いや、自分だけが、できるのだ。
その想いが強くなるほどに胸が熱くなり、同時に下半身が熱を帯びるのを感じた。
その事に気づいているのかいないのか、ジェントルーは鼻歌を歌いながらバスタオルを手に取り、ユージの体を拭き取り始めた。
◆◆◆
「コーヒーでいいか?」
「うん」
朝の日差しが差し込むダイニングルームには、パンの焼けた香ばしい匂いが漂っていた。
ユージが大きなテーブルに着くと、目の前に焼きたてのクロワッサンが置かれる。
「ドリームとダークプリキュアは?」
「まだ寝ている。ドリームはともかく、あのダークプリキュアまで抱き潰すとはな」
呆れたように言って肩をすくめる仕草も優雅だ。
長いまつ毛を瞬かせながら、氷を入れたグラスにコーヒーを注ぐ。
透明な液面がキラキラと輝いて、いかにも美味しそうに見えた。
「先に食べてくれ。焼き立てほど美味いパンはない」
「うん、ありがとう」
「卵料理はベーコンエッグ、サラダは……トマトとチーズだな」
冷蔵庫の中を覗きながら、テキパキと献立を組み立てるジェントルー。
花柄のキャミソールにショートパンツ、フルーツ柄のエプロンを着けて忙しそうに動き回る。
ポニーテールにまとめられた銀髪がリズミカルに揺れていた。
後ろからだと太ももがきれいに見えて、健康的な肌見せと家庭的な温かさを両立させるセンスに感心してしまう。
「いただきます」
アイスコーヒーを一口飲んで、クロワッサンに手を伸ばす。
サクッとした食感の後に訪れる小麦の香りとバターの風味、口当たりのいい生地の舌触りといったら。
「うまい!」
「大げさだぞ」
フライパン片手に振り返り、くすりと微笑んだ。
彼女にはクロワッサンのレシピッピが見えているのだろうか。
「目玉焼きは半熟でよかったかな? 3年前と好みが変わっていないなら」
「よく覚えてるね、そんなの」
「君のことは一日だって忘れたことはないからな」
事も無げにそう言って、火を止める。食器棚から皿を取り出し、テーブルに料理を並べ始める。
「朝も、昼も、夜も。寝ているときも食事のときも、君のことをずっと考えていた」
「……」
「今何を食べているかとか、どこで誰と何をしているかとか、そんな事ばかり考えていたんだ」
エプロンを外し、右隣に腰掛けてくる。熱っぽい視線を向けられて、ユージの胸は高鳴った。自分の事を想ってくれていた時間を想像してしまい、たまらなくなる。
「さあ、食べてくれ。ご飯は笑顔だ。それを私に教えてくれた君のために作ったのだから」
促されるままに食事を平らげていく。その間も、ジェントルーはずっとこちらを見ていた。
いつの間にか、ユージは泣いていた。悲しくもないのに涙が
「……食事して、泣くやつがあるか」
「ごめん。でも止まらなくて……」
「しょうがないな、君は」
呆れながらも微笑んでくれるジェントルーに、ユージは何も言えず俯いた。すると彼女は不意に顔を近づけてきて、涙に
「しょっぱいな」
「ごめん」
「謝る必要はないよ。泣きたい時は泣いた方がいいんだ」
「うん」
「ん……よしよし、いい子だ」
細い指が髪を
そしてそのまま、唇同士が触れる。軽く押し付けるだけの優しいキスだった。
「……」
「……」
ぎしりと椅子が軋む音がして、少女が膝に乗ってくる。
正面からユージを跨ぐようにして向かい合う形になり、ちょうど股間の上にショートパンツに包まれた尻を置いた。
下着越しに少女の体温を感じてしまい、ごくりと唾を飲み込む。
その反応に満足したのか、少女は悪戯っぽく笑ったが、すぐに真面目な顔に戻って言葉を続けた。
「なあ、私が誰に見える? 『ジェントルー』か、『アマネ』か?」
へんに真剣な、緊張した声であった。
ユージの顔が水をかけられたようにキュッと引き締まる。
「私はどっちだと思う?」
「そんなの……」
分かるはずがない。
出会った時と変わらない銀髪にワインレッドの瞳。
初めて抱き合ったあの日から、熱くなるばかりの愛情を燃やして献身的に尽くしてくれる美少女怪盗。ユージにとって、自分とこうやって抱き合う彼女はジェントルーでしかあり得ない。
だが同時に、彼女はホープキングダムでアマネとして生まれた。
失っていた記憶も全て戻り、行動や仕草は出会った時とまるで違って令嬢然としている。写真で見たアマネは黒髪に青い瞳だったが、外見はいくらでも変えられる。アマネだと言われれば、
分かるはずがない。しょせん他人であるユージに分かるはずがない。だから正直に答えた。
「分からないよ」
そうか、と少女は目を伏せた。うつむきそうになる顔を、今度はユージからそっと持ち上げる。
「悲しいんだね。それとも、怖い?」
「…………ああ、怖い。次の瞬間、自分の口が君を罵倒しやしないかと、いつも怯えているよ」
そう言うと、彼女の両手が首に巻きついてきた。引き寄せられて、額と額がぶつかる。鼻の頭同士が触れ合い、互いの吐息を感じる距離になる。
「ジェントルー」
「何も言わないで……」
言うべきことは既に決まっている。だからもう一度
「ジェントルー」
「…………」
「前に言ってたよね。『昨日食べたものが、今日の自分を作る。今日食べたものが、明日の自分を作る』って」
「……ああ」
「明日どんな自分になりたいのか、それは君が決めることだ。でも」
そこで言葉を切って、唇を舌で湿らせる。
そのまま舌を伸ばし、ちょんと先端だけ触れさせると、女の唇は怯えたように震えた。
「で、でも……?」
深い赤の瞳までが不安げに揺れているのを見て、愛しさが募る。
「俺は、ジェントルーのパートナーになりたい。どんな時も側にいたいし、支えてあげたい」
自分が何者か、決められるのは自分だけ。それはジェントルーだけではなくユージ自身にも言える事だ。
ならば何者になりたいのか、自分自身が決める。
それだけで彼女は応えてくれると、今のユージは信じることができた。
「俺は、君にジェントルーでいて欲しい。だけどアマネに戻って俺を罵倒してくれてもいい。そしたら、アマネも押し倒して俺に惚れさせるよ」
「……!」
見開かれる瞳。そこに驚きと喜びの色を見て取って、胸が暖かくなった。彼女が何か言うより先に続ける。
「好きだ。愛してる」
言葉を重ねながら、
最初は遠慮がちだった彼女も徐々に体重を預け始め、ついにはしっかりと抱きしめ返してきた。
その体は燃えるように熱く、柔らかく、いい香りがした。
「私も……ジェントルーも、君が好きだ。愛している。ユージがジェントルーのパートナーであり続けて欲しいと、強く願ってる……」
そう言って目を瞑り、顎をわずかに上げる。
唇が触れ合う瞬間、もう一度『好き』という言葉が聞こえた気がした。
◆◆◆
「キスはここまでだ。今はご飯を食べよう」
唇の熱い感触を残しつつ、体を離してそう告げる少女。
しかしその瞳には情熱の炎が燃え盛っており、頬は上気して桜色に染まっていた。
「え、い、今? ご飯? この格好で?」
「食べさせてくれ。ほら、あーん」
餌を待つ雛鳥のように口を開ける。きれいに並んだ歯列の奥にピンク色の舌が覗いていて、ぬらぬらと輝いていた。
唾液に
そう考えると途端に興奮してきて、口の中が唾液でいっぱいになった。
言われるがままにスプーンですくったトマトとチーズのサラダを彼女の口に運ぶ。
「ん……ふ……ぁむ……」
うっとりと目を細め、長いまつ毛が震えるのが見えた。半開きの口から覗く舌も艶めかしい。
(人の事言えないくらいエッチじゃないか!)
心の中でツッコミを入れてしまうが、もう止まれない。 口の端からこぼれそうになるドレッシングを舌で
しかし、腰に回された両手からは逃れようとしない。むしろさらに密着しようと身を寄せてくるくらいだ。
「食事中だぞ? 行儀が悪い……あン…………♡」
抗議の声を無視して舌を差し込むと、向こうからも絡めてくる。ちゅぱちゅぱという音が室内に響き渡り、互いの吐息だけが聞こえた。
唇を合わせる角度を変えながら深いキスをしていると、下半身の方で何かがむくむくと起き上がってきたのを感じる。
「……ふふっ、もういいのか?」
「ああ、すっかり良くなった。やっぱりご飯は大事だね」
「嬉しいよ、君の体を癒せる事が何より嬉しい」
密着していた体が離れると、白いキャミソールにはポッチリと二つの突起が浮き上がっていた。ツンと
「おかわりだ。目玉焼きの黄身をもらおう。二つな」
照れ隠しのためだろうか、どこか早口でそう言うと、耳元に唇を寄せて
「ロストバージンの前に、しっかり栄養補給して、強い卵子を作らないとな……」
「えっち……」
「そっちこそ……」
◆◆◆
ベッドをキングサイズに替えておいて、本当に良かったと思う。泥のように眠るドリームとダークプリキュアの間にジェントルーを寝かせ、服をはぎとる。
「本当にここでいいの?」
「ここがいいんだ。私はこのベッドで君に純潔を
カーテンの隙間から入り込む朝日が銀髪を照らしていた。神々しさすら感じる美しさに見とれていると、彼女は恥ずかしそうに目を逸らした。
「その……照れる」
「いいじゃないか、パートナーなんだし」
ジェントルーの左手薬指には、先ほど送ったレインボージュエルの指輪が光っている。穏やかな金と紫の光を宿して、優しく煌めく様を見ているだけで胸が高鳴った。
吸いつくような肌を
率直に言って山ではなく、なだらかな丘と言った方が正しいだろう。しかし掌に確かな柔らかさを伝えてきて、自然と息が荒くなった。
「ふふふ、私のパートナーは変態みたいな…………やっ♡」
指のあいだに乳頭を挟み、表面を
「ひんっ♡ んふっ……♡ それ、気持ちいい……♡ あっ、そこっ♡ だめぇっ♡♡♡」
「乳首、ずいぶん弱くなったね。誰に開発されたんだ?」
「いや、これは、イ、イースとドリームと、ダークプリキュアと……」
「全員じゃないか」
まさかの総受けである。
こりこりとした弾力を示し始めた乳首を指先で転がしてやると、面白いくらいに反応してくれる。
まるで楽器のようだと思いながら何度も弄ぶと、次第に
「はぁーっ、ああぁーっ、あーっ♡♡♡」
別れていた3年間は女同士で慰め合っていたと聞いたが、その時もこんな感じだったのだろうか。
なんだか腹が立ってきた。彼女たちに嫉妬しても仕方ないのだが、開発の過程を自分のものにできなかったことは悔しい。
「ちくびでイクぅ……♡ イッちゃうからぁ……」
とは言えシーツをつかんで
過程がどうでも今から全て自分のものになるのだと思えば、
「ユージぃ……意地悪しないでぇ♡ ああッ♡♡♡」
汗混じりの肌の匂いを吸い込みつつ首筋に舌をはわせると、びくびくっと腰が跳ね上がる。
そのまま耳の裏まで
「ふーっ、ふぅー……♡ んっ、ふぁぁ……♡」
耳に息を吹きかけるたびに身を縮める少女が可愛らしくて、何度も何度も
時折首筋や胸元にキスマークをつけてやり、白い肌を自分のものにしていく。
いや、これは取り戻しているのだ。長い別れを経てなお色褪せない愛を確かめ合い、自分のパートナーへと染め上げていく行為なのだから。
「いやん、いや…………♡ 独占欲むき出しにするなっ…………♡ ちんちんガチガチにしてっ、そんなに私のこと好きなのだな?」
ふわふわした猫なで声の中に混じる挑発的な言葉。男の欲情を感じて気を良くしたのか、頬を紅潮させて微笑んでいる。だが、
「好きだっ、愛してるぞ、俺のジェントルー!」
「うっ……♡」
それがどうしたとばかりに叫んでやった。
ついでに軽くキスしてやると、再び余裕が崩れ始める。頬どころか肩までも赤く染めてうつむき、もじもじと内股をさすり合わせている様はひどく扇情的だった。
「うぅ~♡ そんな、こと言われたら……」
嫌々をするように首を振って、何かを期待するような瞳で見上げてくる。
少し早いかもしれないが、ほどよく筋肉がついた脚の間に手を滑り込ませてみた。秘裂に触れると、ビクっと全身を硬直させる。
「あっ、あっ、あっ、ゆびっ♡ 指がっ♡ 入って……ああっ♡」
ぬぷぷっと音まで立てて侵入してくる指の感触に、目を白黒させているようだ。
じっとり湿った粘膜が異物をあっさりと受け入れてしまう。それどころか奥へ奥へと誘い込むかのようにうごめいており、もっと欲しいのだと言外に訴えかけてくるようだった。
「感じやすいパートナーで嬉しいよ」
指を鉤状に曲げて
ここか? という風にしつこく弱点を
「やめっ、やめりょぉっ♡ い、イッちゃう♡ そこっすぐイッちゃうからぁ……! ♡♡」
涙目になりながら哀願するが、もちろん聞いてなどやらない。
ねちねちと音を立てながらGスポットを責め続けると、やがて限界が訪れたのか腰のあたりがヒクつき始めた。同時に割れ目からは粘度の高い愛液が
「あっ、ああぁぁぁ~~っっ♡♡♡」
びくんっ、と一際大きく
だらしなく緩んだ口元から垂れる
「まるでローションだな……見てごらん」
糸を引く様子を見せつけてやると、うるひゃい、と言わんばかりに弱々しく肩を叩かれた。どうやら絶頂後の余韻に浸っているらしい。
「ほら、抱っこしてあげるからおいで」
隣に寝て腕を広げると、のそのそと胸に頭を預けてくる。背中に腕を回して抱き寄せると、甘えるような仕草で胸板に額をさすり付けてきた。
「…………♡」
放っておいて欲しいなら、放っておくのが一番だ。そうすれば
だから何も言わずに髪を
「……君、こんな余裕のあるセックスをする男だったか? もっとこう……」
「うん?」
「ガツガツというか、容赦なく私を食い尽くすような感じだったんだが……」
「うーん、まあそうかもなぁ……」
歯切れの悪い言い方である。
経験を積んだ分余裕があるのは確かで自覚もないではないが、単純に疲労で回数をこなせそうにないのだ。体力がついていかないなら手練手管を駆使するしかないが、そのまま言うのは男として恥ずかしい。
「人間は成長するものさ」
「一体、何人抱いたんだ」
「百から先は数えてない」
「……このスケコマシめ」
睨まれたので、汗に
◆◆◆
飲み物を持ってくると言って離れたジェントルーは、数分もしないうちに戻ってきた。
トレーにはグラスが二つ、カランと氷が鳴る音も聞こえる。透明なガラスでできた背の高いタンブラーには、琥珀色の液体が並々と注がれていた。
「なんのジュース?」
「アップルジュースだ。"高貴"を意味する名前がついたジュース専用の品種があるんだよ」
起き上がってベッドの縁に座ると、彼女も隣に座ってくる。暖房が効いているので、お互いバススタオルを一枚羽織っただけだ。
「さあ、どうぞ」
「ありがとう」
手渡されたタンブラーを傾けると、冷えたリンゴの香りが口の中に広がった。
なるほど、たしかに上品に感じる。一口飲むと豊かな風味が広がり、すっきりとした甘みが舌を潤してくれた。酸味はほとんどなく、かなり濃厚な味わいである。それでいて後味はさっぱりしていて飲みやすいのだから驚きだ。
喉が渇いていたこともあって一気に飲み干すと、ジェントルーがおかわりを注いでくれた。
「私と乾杯しよう。二人の未来に」
「うん、二人の未来に」
グラスを合わせて鳴らすと、澄んだ音色が響いた。それから互いにひと口ずつ飲んでいく。
爽やかな果実の香りが鼻を抜け、幸せな気分にさせてくれた。
「…………♡」
セックスの余韻は、2日続くという。銀髪の少女がそのキリッとした顔貌に浮かべるのは、まさしくとろけるような笑みだった。
ゆるんで少し開いた唇と、そこから漏れる艶っぽい吐息。思わず見惚れていると、不意に彼女の顔が近づいてきた。
「ジェントルー……」
「ん……」
しっとりと唇が触れあう。柔らかい感触とともにリンゴの香りを感じた直後、そっと舌が入り込んできた。
エロチックな舌使いでこちらの口内をかき回してくる彼女に負けじと、こちらも舌先を動かして応戦する。
「ふぁっ……んんっ……♡ ちゅぅっ……♡ じゅるっ……♡ んむぅ……♡」
お互いベッドの上に膝立ちになり、抱きしめ合いながら舌を絡め合った。ぴちゃぴちゃと淫らな水音が響き渡り、脳髄まで快感が走る。
唾液を交換するように何度も
それを手にとり、そのままシコリ立った乳首を
「うンンっ……♡ ちゅる……♡ ちゅぱ……♡」
歯茎や上顎の裏を
時々きゅうと挟むと口を離しては「アッ!」と鳴き、それを誤魔化すようにまた舌を絡めてくる。そうすると、またヨダレがあふれて乳首いじりの潤滑剤となるのだ。
そんな
「うッ、ふッ、ふッ、ふぅッ……!」
ぴちゃぴちゃと音を立てつつディープキスを繰り返すたびに、体が小刻みに震えるのが分かる。最初は耐えようと堪えていた声も、段々と我慢しきれなくなってきたようだ。
(そろそろイキそうだな)
確信に近い予想をして、指を4本から10本に増やす。全部の指を使って本格的に乳首を責めてやると、口を離した彼女は切羽詰まった声で懇願してきた。
「だめぇっ! それっだめっ……♡」
「どうしてダメなの? 気持ちよさそうなのに」
「きもちいっ♡ 気持ち良すぎるからっ♡ イキすぎたらバージンあげられっ! なくなるからぁっ! ♡♡♡」
「じゃあイく前にやめればいいんだね?」
「ちがっ! そういうことじゃな……おッ! おんッ! おンッ!」
指を揃えて素早くさすり上げてやると、面白いくらいに体をくねらせる。責め立てる男にされるがままに感じている姿は淫らとしか言いようがなく、思わず見とれてしまった。
「おっ、だめだめそれダメッ! そん、なにコネちゃ、お゛うっ!」
次第に声のトーンが高くなり、ワインレッドの瞳が危うい光を帯び始める。頃合いを見計らい、親指でグリっと強く両の乳首を押し込んだ瞬間だった。
「ひぎゅッッ!」
ガクンと仰け反って白目を剥きかける少女。
そのままガクガクと腰を震わせながら倒れそうになるところを慌てて支えてやる。体にはまるで力が入っておらず、まるで軟体動物のようにぐにゃりと横たわってしまった。
ヒクつく細腰は何かをねだるようにカクつき、白いシーツの上に染みを作るほど愛液が
ひっひっと浅い呼吸を繰り返しながら、涙を湛えた瞳で見つめてきた。
「もう降参かい?」
ふるふると首を横に振り、ボーっとしたまま自分の股座に手をやったかと思うと、自分の指で割れ目を広げて見せる。
「まだ……バージンをあげてない……♡」
献身的という言葉を絵に描いたような光景だ。男のために純潔を差し出し、その全てを喜んで
そのいじらしさに胸がキュンとして、堪らず唇を重ねてしまう。
そして指を割れ目にはわせてクリトリスを
「はっ♡ あぁ~っ♡ ゆびっ♡ ゆびじゃなあぁぃっ♡」
「チンポ欲しい? ジェントルー、チンポ欲しいか?」
「ほしいっ♡ はやくっ♡ 君のが欲しいっ♡ 私の処女マンコズボズボしてっ♡ めちゃくちゃにしてほしぃ~っ♡♡♡」
待ちきれないとばかりに自ら腰を揺すり始める彼女を見て、いよいよ辛抱たまらなくなってきた。
細い脚をつかんで割り開き、いいか? と視線で問うとコクリと
その無言の合図とともに、怒張した逸物をゆっくりと挿入していった。
「アァ~……っ♡♡♡ 入ってくるぅ……♡ あっついの入ってくぅ……♡♡♡」
もちろん生だ。熱く
「うーっ、ああ、ジェントルー! やばいよ! めちゃくちゃ気持ちいい!」
「あアァぁ~~~っ♡♡♡」」
思わず腰が抜けそうになるのをこらえて、なんとか最奥まで突き入れることができた。
結合部からは破瓜の血が
なのに歓喜に満ちた絶叫を上げる少女の顔は完全に蕩けきって、眉尻は完全に下がり切っていた。
処女のくせに奥まで熱々で、いくつもの輪っか状のヒダが絡みついてくる感覚は筆舌に尽くしがたい。気を抜くと射精してしまいそうになる。
「は、あ、あぁ……全部入ったよ、分かるか?」
汗で張り付いた前髪を払ってやると、
「うん……うん……! うれしい……ずっと夢だったんだ……君とこうなること……」
「……俺もだよ」
そう
お互いの肌をこすり合わせるように密着すると、柔らかく温かな感触が伝わってきてなんとも心地よかった。
「ゆーじ、ゆーじ、すきだ……すき、すーき」
耳元でうわ言のように繰り返す声がくすぐったくて笑うと、つられて彼女も笑う気配がした。
見下ろした笑顔はまるで赤子のように無垢だったが、股間ではグロテスクな肉棒が脈打っているのだ。そのギャップが倒錯的でたまらない。
俺は今、この女を屈服させているのだ──という優越感が腹の底から湧き上がってくるのを感じた。
だがそれも束の間のこと。次の瞬間には恋を
「好きだよ、俺のジェントルー……」
「わたしも、ゆーじ、すき、だいすき……♡」
愛の言葉を
それに合わせて彼女も腰を押し付けてきて、亀頭が子宮口にキスをしたまま円を描くように動いた。
「ふぁああっ♡♡ そこぉ……♡ そごしゅきっ♡♡♡」
顎を見せつけるように反らせ、両脚を腰に巻き付けてもっと深く繋がろうとしてくる様は貪欲そのものだ。
一定のリズムで男の象徴を締め付けて、たくさんの愛液を分泌しながら精を搾り取ろうとする。
とても処女とは思えない淫乱ぶりである。
「俺のチンポ好き? 愛してる?」
「すきっ♡ だいすきっ♡ あいしてるっ♡ きみのおちんぽっ♡」
面倒見がよく、献身的。頭が良くて行動力もあるが、ちょっと頭の固いところもある。
人一倍周囲を大事にする性格で、およそ悪事には向かない優しい女の子。
けれど今は、世界を征服した悪い悪い男である自分のチンポに夢中になっていた。
いやらしく腰をくねらせては、淫らな穴の一番奥で淫棒の先端に熱烈なキスをしてくるのだ。
そのたびにぬるついたヒダに絡め取られ、吸い付かれ、快楽の渦に溺れてしまいそうになる。
それを必死に堪えて歯を食いしばると、ますます強く締め上げられた。
「すごい締めつけてくるよ」
「だってぇ……♡ ゆーじのおちんぽきもちいいもんっ♡ んっ♡ んふぅッ♡ うぅぅ~~~ッ♡♡♡」
この高貴で美しい生き物は自分だけのものになったのだ。その事実が嬉しくて愛おしくて仕方がない。
ぐちゅんぐちゅんと粘液の泡立つ音を響かせている内に、ふと悪戯心が湧いてきた。
「なぁ、どっちが好きだい?」
「ふぇ……?」
腰の動きを止めて問いかけてみると、きょとんとした顔で聞き返してくる。
「俺のセックスと、俺と、どっちが好き?」
「……ど、どっちも……」
照れたように目を伏せる彼女の頬を
「はぁっ♡ はぁっ♡ キスっキスしたい……♡ ねえっお願いだから……♡ キスしてくれなきゃヤダ……♡」
と懇願してくる。
快楽に溺れる女の声はどこまでも甘い。
普段の理知的な口調もどこへやら、幼児退行したように駄々をこね始めた彼女に苦笑しながらも、望み通りキスしてやった。
舌を絡めると途端にくぐもった
「ゔ~っ♡ ンンンっ♡ ぢゅるっ♡ じゅるるっ♡ ちゅっ♡ ちゅーっ♡♡」
キスだけで絶頂したのか、
「ぷはっ! ……こら、いきなり締めるな! 出ちゃうだろ!」
「ごめっ♡ ごめんっ♡ でもぉっ♡ らってぇ♡」
そう言って再びキスを強請ってくる彼女に応えてやりながら、ぐりぐりする奥攻めを途中にある快楽点への優しいノックに変える。
そうすると女の腰は
「ンゥ……ッ♡ おン……ッ♡ ほぉ゛ォ゛ッ……♡♡♡ ぎもちィ……イ゛ッ♡♡♡」
絞り出すような
可愛いことに変わりはないのだが、いかんせん見た目と声のちぐはぐさが酷い。
顔を隠そうとする両手をつかみ、指を絡めてシーツに縫い付けながら、その声を間近で堪能する。
「あー、すっごい声だね。そんなに気持ちいい?」
「あ゛ッ♡ みないで゙ッ♡ はずかしっ゛ッ♡♡♡ ぎがないでぇっ♡♡♡ あっあっあ゛~っ♡♡♡」
清純な子が我を忘れて上げる汚い声は最高だ。普段は理性の塊のような子だからこそ余計に興奮する。
ユージは涙と鼻水と
「恥ずかしがることないよ。君の声も、体も、何もかもが最高だ……」
「あっ♡ あひっ♡♡♡ ふひっ♡♡♡ うれひぃっ♡♡♡」
処女喪失したばかりの乙女は、今やすっかりとろけ切った雌の顔になっていた。
だらしなく半開きにした口から舌を覗かせながら、濃い女の匂いを漂わせつつ淫らに腰をくねらせている。
「俺と、イース様たちと、どっちのセックスが好き?」
「りょーほーすきぃっ♡♡♡ きみのつよつよせっくしゅずきぃっ♡ オンナノコのやさしーせっくしゅもすきぃっ♡♡♡」
「どっちがって聞いてるんだけどなあ」
軽く笑って腰を揺すると、すぐに反応して甘く
さらに意地悪して
「おひィ~~~ッッ♡♡♡ しょこっ♡♡ それらめェ……ッ♡♡♡」
「ほら答えてよ」
「あっあっアァ~~ッッ♡♡♡ わかんにゃいっ♡♡♡ りょうほうしゅきぃ……ッ♡♡♡」
いやいやをするように首を振り、目尻から涙を零す姿は痛ましいほどに憐れだった。だがそれがまた劣情を
「あー、困ったなあ。このままじゃイース様に寝取られちゃうかも。ジェントルーの口から聞かせてほしいな。『私はイース達より、ユージとのセックスが好きです』って言ってごらん? そうしたら俺がもっと気持ちよくしてあげるから……」
耳元に息を吹きかけるようにして
その効果はてきめんだったようで、彼女はあっさりと陥落した。
「あうっ♡ あうぅ~~~っ♡♡♡ いうぅっ♡ ゆーじのほうがらいしゅきれすっ♡♡♡」
「え? 何? もう一回言って?」
「ゆーじのぉ♡ ゆーじのほうがイースよりしゅきらのぉっ♡♡♡」
「本当に? じゃあこれからもいっぱいエッチしてくれる?」
「うんっ♡ ゆーじとするぅ♡ ゆーじのおちんぽじるごくごくするっ♡」
そう言うとまるで甘えるように両腕を伸ばしてきたので、その腕を首の後ろに回させて抱き起こしてやった。対面座位だ。
「アァ~~ッッ♡♡♡」
自重でいっそう深く突き刺さってしまったのか、白い喉をさらしてのけぞったかと思うと、びくびくっと全身を
それが落ち着くのを待ってもう一度聞いてみることにした。
「俺と結婚してくれる?」
「けっこんしゅる……ぅっ♡ まいにちごはんつくってあげゆ……♡」
「そうか。赤ちゃんも欲しいよな?」
「ほしぃぃ……♡ ゆーじとあかちゃんつくりゅぅ……♡」
蕩けきった表情でそんなことを言われてしまったら、男としてもう我慢できない。
一番奥までみっちりと密着して、小刻みに動いて子宮口を可愛がってやる。女体はビクビク震え、甘ったるい声が部屋中に響き渡った。
「う゛~~~~~ッッッ♡♡♡♡♡」
「そろそろイキそうでしょ? いいよイッても」
「う゛ぅっ♡ うっうっうっ♡♡♡ でも、♡ ゆーじがまだなのに……ッ♡♡♡」
いじらしいことを言う女だ。思わず笑ってしまうと、不安げに見つめられる。
安心させようとキスしてやると、「う゛っ」と重たい
その動きに合わせてペニスを奥へ奥へと押しつける。
大量の汗で肌と肌は張り付き、胸は押しつぶされるように変形していた。 お互いの境界線が曖昧になるような感覚すら覚える。
やがてどちらからともなく唇を離すと、見つめ合ったまま絶頂を迎えた。
「……出るぞッ……!」
「きてっ♡ きてきてきてきてぇッ♡♡♡ わたしにあかちゃんうませてぇッ♡♡♡」
言われるまでもなく亀頭を子宮口にぴったりくっつけて射精を開始する。ぎゅっと収縮した
粘っこい体液を注ぎ込まれる感覚に、女は獣じみた絶叫を上げる。脚を腰に巻き付けてしがみつき、全身で悦びを表現してくれた。
「ひッ♡ ひぃい゛ッ♡♡ オ゛ォオオォォ~~~ッッッ♡♡♡♡♡♡」
昨日の夕方からセックスしっぱなしだというのに、自分でも驚くほど大量に放出してしまう。妊娠させたいという雄の本能のせいだろうか。
気が遠くなるほど長く続いた射精が終わる頃には、二人とも息も絶え絶えになっていた。
最後の一滴まで出し尽くした後、ぐったりともたれかかってくる女の頭を
荒い呼吸を繰り返している彼女の目はうつろだ。叫び過ぎて体力を使い果たしたのだろう。
「大丈夫か? 少し休もう」
「いやだ……このままがいい……」
そう言ってますますしがみついてくるので、ベッドへ横になった。ジェントルーが上になって折り重なる形だ。
汗だくの肌を重ね合わせると、彼女の鼓動がダイレクトに伝わってくる。それは今にも破裂しそうなほど早鐘を打っていた。
「心臓の音すごいな」
「ああ……とても……どきどきしている……君に私の全てを
そう言う彼女の瞳は
それに自分も同じ気持ちなのだ。初めてを奪った征服感に酔い痴れながら、アフターセックスの心地良さに身を委ねる少女を優しく
「んふぅ……♡ 怖いくらいに素敵なセックスだった……♡ 色々あったが、再会できて良かった……♡」
「そうだな。でもまだまだこれからだよ。俺達は家族になって、たくさん子供を作って育てていくんだからさ」
「……ああ。きっと賑やかになるだろう。なにしろ、私たちだけでも6人が母親になるわけだからな?」
だけでも、のところを強調しながら彼女が笑う。
そして下腹部に手を置いてうっとりと目を細めた。自分の子を宿したことを想像しているのだろうか。
そう思うとまたムラムラしてきてしまうのだが、さすがにこれ以上は辛い。
それを察してか、彼女はいたずらっぽく笑った。
「ふふ……さすがにもう限界か。いくら性獣でもな。私もそうだが」
その時である。
「いいや総統。お前はまだできるはずだ」
「そうだよユージ、私達も赤ちゃん欲しいな♡」
「うおっ!?」
「きゃっ!」
ひんやりと冷えた何かが、ふたりを丸ごと持ち上げる。それは銀色の金属が網のように組み合わさった巨大な蜘蛛の巣のようなものだった。
「え、液体金属か?」
「ダークプリキュア、ちょっと、危ない!」
「ならジェントルーは降りろ。用があるのは総統だけだ」
いつの間にか起き出していたダークプリキュアが、右手を液体金属の網に変えて、自分達を宙に持ち上げたのだ。
彼女の隣にはドリームもいて、ふたりとも一糸まとわぬ姿でニタリと笑う。それは獲物を狙う目だった。
「ユージなら大丈夫♪ だって世界中の女とエッチしたんでしょ? 私達三人くらい一晩でも二晩でも相手してくれるよね?」
ドリームが言葉のナイフで滅多刺しにしてくる。
ダークプリキュアはもっと直接的だった。液体金属の先端が細い糸のようになり、ユージの菊門へと侵入してくる。そのまま前立腺を探し当てられ、くりくりと責められてしまう。
「やめっ、やめてくれ! そこはヤバいんだって!」
「心配するな。流体多結晶合金は抗菌性に優れている」
「そういう問題じゃないんだ!?」
「そうか。前立腺マッサージに関する知識は既にダウンロードしている。新たに搭載されたセックス専用チップにもインストール済みだ」
言うが早いか、入り込んでいた液体金属のあちこちが団子のように丸まり、腸内を圧迫した。
「あ、あ、あ」
肛門括約筋を押し広げられる感覚は未知のもので、自然と体が強張ってしまう。ところが人体の神秘とでも言うべきか、男根はたちまちむくむくと大きくなってしまった。
それを見た二人の少女は満足げに笑い、ユージをベッドに降ろしてくれた。といっても、両手両足が銀の触手に囚われたままなのだが。
「さあ始めよう。世界初、人造人間ダークプリキュアによる世界の支配者強制勃起・全力全開ハードセックスだ」
「その次はコピープリキュアドリームによる世界の支配者強制種付け・臨死体験ハードセックスね♡」
「なにそれ!? 怖すぎるんですけど!?」
「では行くぞ」
「いや待っ」
「ダーメ♡」
ユージの懇願は、ドリームの唇に飲み込まれた。
◆◆◆
「やれやれ……」
喧騒をよそに、ジェントルーは部屋を出た。疲労感で体が重いが、まずは着替えだ。飲み物や食べ物を用意してやらなければユージが保たないだろう。
「~♪」
胎内に残る精液を想像しながら、鼻歌交じりにキッチンへと向かう。
ピリリリリ……と電話が鳴った。
「やあ、イース。ユージなら今……何? そうか! おめでとう!」
電話の向こうでイースが喜びに満ちた声を上げている。
それは、彼女がずっと期待しながら、しかし諦めていたことへの吉報だった。三年間、異空間の影響で体が不変になったがゆえの。
三年前、イースは妊娠していたのだ。それが今日、分かったのである。
(続く)