フレプリのイース様に逆転生中出しを決める話。
「ねぇ、ユージ。お前って…………」
ふいに声をかけられて、顔を上げる。話しかけてきたのは、イースだった。少し背の低い彼女は、こちらを見上げるように言う。
1万2千年ほど前に存在した未知の古代王国、シャンティア。
ユージとイースは、今まさに、その遺跡地下にある迷宮への侵入に成功していたところだ。
「はい、イース様。なんでしょうか?」
そう答えたユージの声は緊張で震えていた。
イースは、ユージが所属する悪の秘密結社、〈ラビリンス〉の幹部である。まだ14歳だが、怜悧な美貌の持ち主であり、またその声には不思議な魅力があった。彼女の命令に従いたいと思ってしまうような、そんな雰囲気があるのだ。
「お前って、私が好きでしょう?」
だから、イースから突然そんな言葉をかけられたときにも、思わず息を呑んでしまった。そして反射的に答えることもできなかった。
「えっと……あの、それは」
「ふうん……本当にそうなのね。他のおバカさんたちが噂していた通りなんだ」
イースは目を細めて笑いながら、セミロングのくすんだ銀髪を掻き上げる。
「…………」
「それじゃ、お願いがあるんだけど……いいかしら?」
「はい。なんなりとお申し付けください」
ユージは深々と頭を下げた。
「私に恋するのは止めなさい。迷惑よ」
「そ……」
イースの言葉を聞いて、一瞬頭が真っ白になる。しかしすぐに気を取り直して言う。
「はい。わかりました」
「あら、あっさり引き下がるのね」
「いえ。そうではありません。ただ……」
そこで一呼吸置く。
「わたしは管理番号YJ113193、管理名称ユージです。ES403978であるイース様とは、立場が違いすぎます。私がイース様に恋をするなんて許されることではないのです」
「ふうん……分かっているのね。我らが『ラビリンス』の秩序について」
「はい。もちろん理解しております」
「でも……私のことが好きなのよね?」
「……」
イースに見つめられると、胸の奥で心臓が激しく鼓動する。頬が熱くなり、うまく喋れなくなる。
「ふん……」
イースは遺跡の奥に向かって歩き出した。
「ついてきなさい。我らが『ラビリンス』の偉大なる総統、メビウス様のご命令のために」
「はい。ありがとうございます」
イースは振り向きもせず、ずんずん歩いて行く。慌ててその後を追った。
身分違いの恋だった。だが、ユージはイースの後ろ姿をじっと見ていた。イースと二人きりになれるならなんでも良いと思ったのだ。
二人は、遺跡の地下へと侵入していく。途中、巨大な扉に出くわした。
「ユージ」
「はい、お任せ下さい」
ユージは手をかざして念じる。すると、目の前で空間が歪みはじめ、やがて青い光で作られた鍵が現れた。
ユージが鍵を挿入すると、扉がゆっくりと開いていく。
「さすがね」
「はい、YJ型合成人間はこのために製造されております。どのような鍵でも、開いてご覧にいれます。イース様のために」
イースは、ふん、と鼻を鳴らした。
「間違えないで。お前の能力は、我らが『ラビリンス』の偉大なる総統、メビウス様のためにある。私に気に入られようなどと考える必要はないわ」
「…………………………………………はい」
「ふん……。さあ、この先へ入りましょう」
二人が立っている場所は、地下深くの遺跡の中心部であった。天井が高く広い部屋だ。壁際には様々な機械が設置されている。
「すごい設備ですね。古代の技術でしょうか?」
ユージはきょろきょろと辺りを見回した。
イースは腕組みをして答える。その表情には、ほんの少しだけ誇らしさのようなものがあった。
「そうね。確かに素晴らしいわ。だけど、これは全て我ら『ラビリンス』のものとなるのよ」
「はい! これでイース様の評価はさらに高まりますね」
「当然よ。我が名はイース。偉大なる総統メビウス様のしもべなのだから」
イースの顔に笑みが広がる。その美しい笑顔を見て、ユージは幸せを感じた。
(そう……幸せをゲットして……)
「えっ?」ユージは耳を疑った。どこからか、聞こえてきたのだ。
(みんなで……幸せをゲットして……)
「誰の声だろう? 誰かいるのか?」
ユージはあたりを見回す。しかし誰もいない。
「どうしたの? 急に立ち止まって……」
「いえ……なんでもありません」
「なら、早く進みましょう。まだ先は長いわ」
「はい」
イースの後を追うように歩き出す。そのときだった。大きな音とともに、ユージの前にあった床が抜けた。そしてそのまま落下する。前にいたイースも一緒にだ。
「きゃああぁ!!」
悲鳴をあげるイース。
「イース様ァーッ!!!」
必死に手を伸ばすユージ。二人の手が繋がることはなかった。
◆◆◆
「うぅ……ここは一体……?」
ゆっくりと目を覚ましたユージは体を起こした。見覚えのない部屋だ。ユージの落下を受け止めたのは、雪だった。
「い、遺跡の中に雪……? そんな馬鹿な……」
ユージは混乱しながら立ち上がる。
そこは、遺跡の地下に造られた広間のようなところだ。窓はなく、明かりもないため薄暗い。だが、部屋の中は荒れ果てていた。壁には大きな穴が開き、床には瓦礫やガラスの破片が散乱している。まるで大地震が起きたあとのようだ。
ユージは自分の服を見る。汚れてはいるが、破れたりはしていない。
そこでふと気付いた。雪に包まれた、巨大な装置があった。それはまるで……。
「でかい棺桶みたいだな」
ユージは呟く。その装置は、横倒しになった金属製の箱のような形をしている。高さはユージの身長よりも少し高いくらいだ。側面には扉が付いている。
(イース様がいない……?)
ユージは首をひねる。イースと一緒に落ちたはずだった。だが、周囲には彼女の姿はない。
「イース様!」
ユージは叫ぶように名前を呼んだ。返事はない。
「イース様!! どこにいらっしゃいますか?」
もう一度呼びかけてみるが、やはり返答はなかった。代わりに、ユージの背後から声がした。
『……静かにしていただけますか』
「イース様ァ!」
『お黙りなさい!』
「はい、申し訳ございませ……?」
ユージは振り向いた。そこには、金属製の棺桶があった。
『……やっと気がつきましたか』
棺桶が、話しかけてくる。棺桶にしては、可憐な女の子の声である。
「こ、これが喋っている……?」
『ええ、その通り。わたくしはシャロンと申します』
「し、しゃ、シャ、シャロン様ですか? まさか、雪の王国シャンティアの王女、シャロン様?」
『……その通りです。ご存知であるからには、わたくしを閉じ込めているこの棺についても理解されているのでしょう?』
ユージはごくりと唾を飲み込んだ。
そう、目の前にあるのは、古代の生命維持装置なのだ。
この古代遺跡は、かつて繁栄したシャンティア王国によって作られたものだという説が有力視されていた。そしてシャロンが言う棺は、隕石によって滅亡したシャンティア王国が生み出したものに違いないのだ。
『わたくしは、自ら望んでここにおります。予言によれば、わたくしを救い、シャンティア王国を復活させる人がもうすぐ現れるはずです。それまで、こうして待つつもりです』
「あの、もうすぐとは……」
『さあ、一時間後か、一年後か、それとも百年後か……わたくしは1万2千年待ったのです。今さら数年増えたところで、変わりません』
ユージは困って、頭を掻く。
「シャロン様……私の主、イース様は、我らが『ラビリンス』の偉大なる総統、メビウス様のご命令により、ここに参られました。どうか、我らが『ラビリンス』にお力をお貸しください」
『メビウス様のご命令……それはつまり、わたくしをここから連れ出し、わたくしを利用せよ、ということでしょうか』
シャロンの声に、軽蔑の響きが混じった。
「はい。その通りで……」
『わたくしは、メビウスなどという男を知りません。そして、わたくしは、メビウスなる男の道具ではありません。わたくしはわたくしの意思で行動します。あなたたち操り人形とは違います」
ユージは頭に血が上るのを感じた。イースに対して抱いていた感情とは違う、激しい怒りだ。
「イース様は操り人形なんかじゃない!!」
ユージは叫んだ。
「イース様はな、俺みたいな出来損ないの合成人間でも使ってくれるんだ! 言う通りに動いて、役に立てば褒めてくれるんだよ! イース様は……イース様は……俺たちのことを大切に思ってくれてる! だから……イース様は……」
目尻に涙が浮かぶ。
「イース様は……イース様は俺みたいな馬鹿にも優しくしてくれるんだ。そんな優しい人を侮辱するようなことを言うなんて……絶対に許さないぞ」
「ふふふ……絶対に許さない、だなんて。イースが誰かは知りませんが」
シャロンの声に、慈しみの気配が混ざる。
『その人のために怒っているのですね。分かりました。では、こう言い直しましょう。メビウスとかいう男は関係なく、あなたがわたくしを助けてください』
「え……しかし、予言の人が……」
『助けられるから、ここに送られたのでしょう。さあ、早く。わたくしの『力』で、イースさんがどこに落ちたのか探さなくては。このままだと、あなたの大事な人は死んでしまうかもしれませんよ? さ、急いでください』
ユージは迷ったが、すぐに決断した。
「分かった。俺はユージ。よろしく頼む」
ユージはYJ型の能力を使った。青い鍵を作り出し、棺桶を開く。中には、コード類に繋がれた、一人の少女がいた。
「生きているのか……?」
ユージに与えられた情報では、シャロン王女は既に死んでおり、残留思念のようなものがこの遺跡に残り続けているはずだ。だが、目の前の少女からは、生命の波動を感じる。
「う……ん」
少女は苦しげに顔をしかめた。そして目を開ける。
「──ユージさんですね。改めて、はじめまして」
「ああ……。シャロン王女、はじめまして。俺は『ラビリンス』の合成人間、管理番号YJ113193、管理名称ユージだ」
「ユージさん、わたくしはもう、国を失ったのです。王女と呼ばれる資格はありません」
「じゃあ、なんと呼べば良い?」
「単に、シャロンと。それで構いませんよ」
シャロンは、水色の髪をした、気品のある美しい少女だった。透き通るような白い肌に、薄い赤の瞳。背丈は高くないが、美しく整った肉体を薄いボディスーツで包んでいる。
ユージは、シャロンに見惚れていた。イース以外の異性に、ここまで心を奪われたことはない。
ユージが何も言わないので、シャロンは心配そうな顔になる。
「あの……ユージさん?」
「あっ、ごめん! 見とれてた」
「…………はい?」
シャロンは怪しげなものを見るような目をした。ユージは慌てて誤魔化そうとする。
「いや、違う。その……君が持っている『力』について考えていたんだ」
ユージが与えられた情報によれば、シャロンは国を滅ぼした隕石の放射線で、特殊な超能力を得たらしい。その能力は、『あらゆるものを生み出せる』というものだったそうだ。
「シャロン……その力で、どうやってイース様を探すんだ? この遺跡は広いし、それに、壊れてしまっている」
「いえ、大丈夫ですよ。わたくしの力は、この世界そのものを作り替えるものです。どんなものでも生み出せますし、また壊せます。イースさんの居場所も、すぐに分かるでしょう」
シャロンは、どこかから杖を取り出した。
「それは?」
「隕石のかけらを埋め込んだ杖です。むむむ……えいっ!」
シャロンが掛け声とともに杖を振るう。すると、地面に落ちていた瓦礫が宙に浮かび上がり、一カ所に集まったあと、粉々になって消えた。
「これで、遺跡の中のことは大体把握できました。行きましょうか、ユージさん」
◆◆◆
「う……頭が痛い……!」
目覚めたイースは、頭に手を当てて呟く。ベッドの上にいる。昨日のことが思い出せない。頭を押さえているうちに、徐々に記憶がよみがえってくる。
「そうだ、私は確か……」
思い返してみる。自分はどうやら、遺跡で崩落に巻き込まれたらしい。
「……その後のことは覚えていない。うう、水が欲しい……」
そこまで考えたところで、服が変わっていることに気がつく。昨日着ていたボンテージのような軍服ではなく、治療用の患者衣に着替えさせられていた。怪我をしたのだろうか。体にも包帯が巻かれている。
「ここは確か、ラビリンス本部の治療室……。どうしてここに?」
そう呟くと、部屋の扉が開かれ一人の女性が入ってくる。飾り気の一切ない、ラビリンスの制服姿だ。
「お目覚めですね、イース様。お疲れのところ申し訳ありませんが、総統閣下がお呼びです。ご案内します」
女性はそういうと、部屋から出て行く。イースは慌ててその後を追う。
「待って、状況を説明してちょうだい!」
歩き出した女性の背中に向かって叫ぶ。すると女は振り返り、そして告げた。
「それは私の仕事ではありません。異論がある場合は、ラビリンス管理局窓口までお申し出を。異論がない場合は、総統閣下への謁見が許可されます」
そう言い残すと、そのまま廊下の奥へと消えていく。残されたイースは何も言えずに立ち尽くしていた。
「水くらい飲ませなさいよね……」
しばらく呆然とした後、イースは総統室を目指すことにした。
◆◆◆
「ユージ……なぜ、お前がこの部屋に……!」
総統室に通されたイースが見たものは、総統の椅子に座るユージの姿であった。
「イース様! 目が覚められたんですね」
ユージが嬉しそうに近寄ってくるが、イースはその手を払い除けた。目前の光景を信じられなかった。
「どういうことなの?! なぜ、お前がメビウス様の部屋で、メビウス様の服を身に着けているの!?」
「ええっと……その……」
ユージは口ごもる。
「答えられないなら質問を変えるわ。何があったの? メビウス様はどこ? 無事なの?」
「イース様……落ち着いて聞いてください。メビウス様は……」
答えようとしたユージを、横に立っていた少女が制する。水色の髪をした、気品のある美しい少女だった。
「ユージさん、わたくしから話しましょう」
「シャロン……」
「イースさん、メビウスはわたくしとユージさんが
「なにを……言っているの……?」
イースが信じられないという風に首を振った。
「総統を名乗る管理AI、メビウスとその端末は確かに強敵でした。しかし、わたくしの力によって生み出された『奇跡』により、わたくしたちは勝利することができました」
「そんな……」
「メビウスはわたくしたちに敗北し、そして破壊されました。もはやメビウスはこの世に存在していません」
「嘘……だって……メビウス様は……」
イースが泣き出しそうな声で言った。シャロンはイースのことを哀れに思ったのか、優しく語りかける。
「イースさん、いえ、イース。悲しむ事はないのですよ。ラビリンスはユージさんを新しい総統として『シャンティア共和国』へと生まれ変わり、そして世界征服に乗り出すのです。イースにも、大幹部の席を用意しています。あなたはもう、奴隷ではないのですよ」
「私は……私は……」
「さあ、イース。こちらへ来てください。あなたの新たなる旅立ちのために」
シャロンがイースに手を差し伸べる。だがイースはそれを振り払った。
「嫌だ! 私は……! 私は……ラビリンス総統、メビウス様のしもべ……! イースだ!!」
イースの叫び声が響き渡る。その顔からは表情が失われており、目は虚ろだ。
「イース、あなたはもう自由の身です。わたくし達と一緒に新世界を創りましょう」
「うるさい!! 黙れ!!!」
「──────―では、仕方ありません」
シャロンは、何故か隣に立つユージに口づけた。
「……え?」
イースが目を丸くする。ユージは顔を真っ赤にしているが、抵抗はしていないようだ。シャロンはユージから唇を離すと、今度は呆然とするイースの頬に素早くキスをする。
「なにを……しているの? シャロン?!」
イースの顔が紅潮し、狼のように吠える。
「これは……『祝福』なのです。とても、気持ちがいいのですよ」
シャロンは微笑んだ。その笑みは、どこか狂気を感じさせるものだった。
「ユージさんとイースが結ばれることは、あらかじめ決められていたことでした。さあ、イース。ユージさんと結ばれなさい」
「いや……いやよ! そんなの……」
「ユージさんは、わたくしを愛してくれています。そして、あなたのことも愛しています」
イースは金縛りにあったように動けなくなっていた。ユージが、謁見室の大きな机にイースを押し倒してくる。
「イース様、俺のものに……なって下さい」
「YJ113193……! ユージ! なぜこんな事をするの! お前は……私の……部下でしょう……!」
「はい。俺はイース様の部下です。でも、イース様のことが好きで好きでたまらないんです……。だから俺は、シャロンに言われなくても、いつかは……!」
「いやっ……!」
「俺のものになってくれますか?」
「ううっ……。そんなのいやよっ!」
「分かりました。じゃあ……無理矢理にでも……」
ユージが強引にキスを迫ってきたため、イースは思わず目を瞑ってしまった。
「……んっ」
ユージがイースの首筋を舐めてくる。イースは、電流が流れたような衝撃を受けた。
「あっ……うっ……あああっ……! な、なんだこれは……?」
イースは体を震わせて喘いだ。ユージはイースの胸元を開いていく。
「やっ……やめて……!」
「大丈夫、怖くないよ」
ユージの手がイースの太股を撫で回す。イースはいわゆるトランジスタグラマーで、14歳という年齢に似合わない、むっちりとした肉付きのよい体つきをしていた。
「ああ……! ユージ……だめ……! そこは……敏感なの……! あんっ♡」
「イース様、可愛いです……。もっと気持ちよくしてあげますからね」
ユージはイースの胸にしゃぶりついた。そこを揉み込むように刺激されると、切ない感覚が腰の奥から湧き上がってくるようだった。
「はぁっ……あああん……♡」
イースが艶っぽい声を上げた。その反応を見て気をよくしたのか、ユージはさらに手を動かしてくる。
「あっ……ユージ……♡」
乳房全体を捏ね回され、反射的に甘えた声が出てしまう。ユージはイースの乳首を口に含むと、舌先で転がし始めた。
「んぅっ、んッ……!」
イースは身をよじらせた。快楽を与えられているせいか、体が熱く火照っている。
脚を少しでも閉じようともがくが、ユージに膝を割り開かれてしまった。
「うう……!」
イースは羞恥で顔を赤く染める。背筋がぞくぞくと震え、頭がくらくらしてきた。乳首をキュッと摘まれて引っ張られると、「ひゃん!」と情けない悲鳴を上げてしまいそうになるので必死に我慢した。
「ふぅーっ……♡ ふう……♡ ううん……♡ うぐっ……。くう……♡」
ユージが乳首を指でこねる度に、甘い快感に襲われて意識が飛びそうになってしまう。しかし、イースは歯を食い縛って耐えた。身をよじりながらなんとか逃れようとするが、ユージは逃がさないとばかりに強く抱き締めてきた。
「イース様、逃げちゃダメですよ……」
「ちが……違うの……。お願い……許して……」
イースの目尻には涙が浮かぶ。エッチな声を噛み殺しても、鼻息が荒くなるのを抑えられない。
「はぁ……はぁ……♡」
ユージはイースの服を脱がせ始めた。
「待って……。本当に待って……」
イースの声は弱々しくなっていく。患者服の下には最初から何も着ていなかったので、残されたのは腹部の包帯とガーゼだけだ。
「ユージ……お前はずっと、ラビリンスのために、真面目に働いてきたじゃない……。どうして……」
イースにできることは、もう泣き落とししかなかった。ずっと顎で使ってきた相手にすがるしかない自分の無力さが悔しかった。だが、それでも他に方法はないのだ。
「イース様……」
ユージはイースの言葉を聞くと、優しく頭を撫でてくれた。その仕草はとても優しいもので、イースは少しだけ安心してしまう。
「大丈夫ですよ。イース様のこと、大事にします。俺、精一杯頑張るから……」
ユージはイースの額に軽く口づけすると、再び行為を再開した。
「や……やだ……! やめて……! やだよぉ……! ユージぃ……! はぁあっ……き、気持ちいい……!」
ついに、イースは言ってしまった。心が折れて、大股を開かされ、乳首を捏ね上げられ、ついに本音を漏らしてしまった。その言葉を聞いたシャロンが微笑みを浮かべると、イースの耳元で囁いた。
「ほら、イース。あなたが望んでいたことでしょう? 偉大なる総統閣下に命を捧げ、奉仕することこそが、あなたの喜びだったはずです」
「そ、それは……」
「あなたはもう奴隷ではありません。自由になったのです。だから、ユージさんと一緒に幸せになりなさい」
「そんな……そんなこと……できるわけ……」
「あなたはもう自由なんですよ。わたくしはあなたの幸福を願っています」
「私は……私は……」
「さあ、イース。ユージさんに身を委ねてください」
「うう……」
イースはユージを見た。ユージはイースの唇にキスをしようと顔を近づけてくる。イースは咄嵯に顔を逸らした。
「お願い、ユージ……それだけは……ほかは、何でもするから……お願いだから、心にまで入って来ないで……」
「イース様……」
ユージは悲しげな表情をした。イースの拒絶は、ユージの心を深く傷つけたようだ。
「ユージさん、こうまで言うのだから、キスは許してあげましょう。心配する必要はありません。時間の問題ですから」
シャロンの笑顔は、まるで悪魔のそれのように見えた。ユージはイースの陰部に優しく触れると、ゆっくりと愛撫を始めた。
「んっ……! くぅっ……!」
イースは唇を噛んで声を殺した。ユージの愛撫は巧みで、既に濡れていたイースの秘所は、持ち主に代わって歓喜の蜜を垂らす。
「んっ……♡ くっ……♡ あっ……♡」
ユージの指先が、イースのクリトリスに触れる。オナニーもしたことが無かったイースにとって、そこは未知の領域だった。今まで感じたことの無いような強烈な刺激に、涙で濡れていた顔が、さらに紅潮していく。
「ああっ……♡ そこ……変になるっ……♡」
「ここが気持ちいいんですね」
ユージは執拗に責め立ててくる。イースは押し寄せる快楽の波に耐えきれず、遂に大きな声で喘いでしまった。
「あああっ……! だめッ♡ そこダメぇ♡」
「イース様、気持ちいいですか?」
「ううっ……♡ 気持ちいい……♡」
イースは素直に答えた。その瞬間、シャロンが拍手をする。
「素晴らしいです。イース、ユージさんのことが好きなんですね」
「ち、違う……! これは、その……えっと……」
イースは慌てて否定しようとするが、上手く言葉を紡げない。シャロンはそんなイースを見て微笑んだ。
「恥ずかしがることはありませんよ。わたくしは嬉しいです。あなたが幸せなことは、わたくしにとっても喜ばしいことですから」
「うっ……! ううっ……。ああぁっ……♡」
シャロンに優しく語りかけられ、イースは絶頂を迎えた。腰がガクガクと痙攣している。全身が汗ばみ、包帯が湿っていく。
「イース様、イッたんですね……俺は、イース様をイカせることができたんだ……」
ユージは感動に打ち震えているようだった。イースは呼吸を整えながら言った。
「はぁ……はぁ……、これで満足でしょう……? 私を自由にして……」
「いいえ、まだ、これからですよ。本番に行く前に、これを使いましょう」
シャロンが取り出したのは、赤い宝石だった。トランプのダイヤ型にカットされていて、中には白い光が宿っている。
「これは、わたくしが生み出した……そうですね、『パッション・ルビー』とでも名付けましょうか」
「ひっ……!」
イースは思わず息を呑んだ。恐怖に震えるイースに、シャロンが説明する。
「これは、あなたをより淫らにしてくれるものなのです」
「な、何言ってるの……?」
「これね……震えるのです。それも、とても速く」
言葉とともに、『パッション・ルビー』は小刻みに振動し始めた。ブーンという低い音が響き渡る。
「ひいっ!」
「そんなに怖がらなくても……わたくしもユージさんに使ってもらいまいたが、それはもう蕩けるような快感でしたよ……」
「嫌よ……絶対に嫌……」
イースの身体がガタガタと震え出す。しかし、そんな彼女を見ても、シャロンは平然としていた。
「ユージさん、お願いできますね」
「はい……」
ユージは『パッション・ルビー』を受け取ると、まずイースの下腹部に当てた。
「ひゃ……あ……?」
刺激が少ないのか、イースは戸惑っている。だが、決して休むことのない刺激はお腹の奥に浸透し、じわじわと熱を帯びさせていく。
「はあ……はあ……」
次に胸へと当てられる。
「うっ……♡ はうっ♡」
乳房の形に沿ってなぞられるように動かされると、震えるような嬌声が上がった。
「や〜〜〜〜〜っ♡ あう〜〜〜〜〜うっ♡」
乳首にも押しつけられるようにして振動を与えられる。
「はうっ♡ ううううっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡」
快感の波が止まらない。ユージはイースの反応を楽しむように、何度も繰り返した。
「あっ……♡ やだ……やめて……♡ やめろぉ……! やめてよぉ……!」
イースは涙を流しながら懇願するが、ユージは聞く耳を持たなかった。
「あ〜〜〜〜〜っ♡」
「ふふふ……」
シャロンはその様子を眺めながら笑った。懐からハンカチを取り出すと、ユージに渡す。
「さあ、いよいよ、おまんこを『パッション・ルビー』で楽しませてあげましょう。ユージさん、最初は刺激が強いでしょうから、ハンカチでおまんこを覆ってあげてください」
「イース様、優しくしますから……」
ユージは言われるがままに、イースの股間に手を伸ばす。そして、秘裂にハンカチを宛がうと、そのまま前後に動かし始めた。
「うっ……!?」
布越しに感じる、痺れるような感覚。ユージの手の動きに合わせて、イースの腰が揺れる。
「ううっ……♡ くっ……♡ あっ……♡」
ハンカチのザラザラとした表面が擦れて、敏感な部分を刺激する。
「はぁ……はぁ……♡ んっ……♡ くっ……♡」
イースは必死に声を押し殺そうとするが、それも『パッション・ルビー』を使われるまでだった。
呼吸のためにイースの力が抜けた一瞬に、ユージは『パッション・ルビー』をハンカチ越しに割れ目に押しつけた。
「あっ……♡♡」
振動が、子宮を焼いて、脳を焼いて、イースはだらしのない緩んだ表情を浮かべたまま、くいくいと腰を振ってしまう。
「あ゛っ……♡♡ あ゛ッ……♡♡」
「気持ちいいですか? イース様」
「い゛ぃ……♡♡ ぎもぢい゛い……♡♡」
ユージの言葉に答えるかのように、声は甘くとろけ、表情も完全に快楽に屈服したものになっていた。
「イース様……可愛いです……」
ユージはイースの隣に寝転ぶと、だらしないアヘ顔を覗き込みながら、再び『パッション・ルビー』の操作に集中し始めた。イースが腰を降るのに合わせ、位置を微調整して、的確に弱点を責める。
「う゛ッ……♡ あ゛ッ……♡ あっ……♡ あっ……♡ ああぁっ……♡♡」
イースの身体は、ビクビクと痙攣した。その度に、秘部からは愛液が溢れ出る。
「イース様、イクなら、イクって言ってください。そうでないと、イかせてあげませんから」
耳元で囁かれると、ゾクリとして身体が反応してしまう。視界は涙で霞んでいて、気持ちよくしてくれるユージの姿しか見えなくなっていた。
「あっ……♡ だめっ……♡ もう無理……♡ お願いだから……♡ イカせてください……♡」
「いいですよ、イッちゃっても」
ユージは優しく言う。その声を聞いて安心したイースは、全身の力を抜いた。
「あっ……ぁ、くるっ……♡ きもちいの……♡ ああぁっ……♡♡」
イースは絶頂を迎えると同時に、潮を吹き出した。
「うっ……♡ あぁっ……♡ ああっ……♡」
頭の中が、真っ白になる。イースはガクガクと痙攣しながら、多幸感に包まれていた。
「あぁ……♡ あっ……♡ あっ……♡」
甘くて、穏やかで、幸せな絶頂の余韻に浸りながら、イースは虚空を見つめていた。何も考えられないくらいに頭がボーっとしている。
(胸や、お尻や、おまんこ……邪魔だとずっと思ってたけど……)
今となっては、女に生まれて良かったと思える。こんなに気持ちいいことができるなんて知らなかった……。
「どうですか? 気持ちよかったですか?」
「うん……」
ユージの問いに、イースは無邪気に答えた。その姿はまるで子供のように純粋無垢だった。
だが。
「あ゛あ゛──────―っ!」
突然、イースが大声で叫んだ。『パッション・ルビー』が陰核に押し付けられて、激しく振動しているのだ。
「イース様、クリトリス気持ちいいんですね。イクなら、イクって言ってください」
「イ゛ッ♡♡ イグゥ♡♡」
イースは絶叫しながら絶頂を迎える。しかし、それでもユージは手を休めない。
「イッでる♡♡ いまイッでるからぁ♡♡」
「もっとイッていいんですよ」
「あ゛~っ♡♡」
ユージがイースのクリトリスを強く押すと、彼女は再び絶頂した。
「はぁ……♡ うぅ……♡」
ユージはようやく、イースの陰部から手を離した。指先を見ると、愛液が糸を引いている。ユージはそれをぺろりと舐めた。
「イース様、可愛かったです……」
「ううっ……」
イースは羞恥に頬を染めた。そんなイースに、シャロンが声をかける。
「イース、どうでしたか? わたくしの発明品は。これからは、ユージさんにお願いすれば、何度も何度も気持ち良くしてもらえますよ」
「ああ……♡ だめ……そんなの……絶対ダメなのに……♡」
イースの理性とは裏腹に、本能は既に敗北していた。あの快感を思い出してしまうだけで子宮がきゅんきゅんとうずいてしまい、太腿をすり合わせずにはいられなかった。
「あら、もう限界みたいですね。ユージさん、そろそろ終わりにしましょう」
「ああ。イース様、これが最後ですよ」
ユージは服を脱ぎ、イースに覆いかぶさった。
「イース様、キスはやっぱり嫌ですか?」
「嫌じゃなくても、お前とはしたくない……」
「そうですか……」
ユージは残念そうな顔をすると、イースの額に軽く口づけをした。
「え……?」
「これで我慢します」
「なによ、それ……」
イースは少しだけ微笑むと、目を閉じた。もう、イースの中に、抵抗するような力は残っていなかった。何かされても、何かさせられても、もはや逆らう気力すら湧かないだろう。
それでも、ユージはイースの唇を奪わなかった。代わりに、ほとんど直角に反り返る男根をゆっくりと挿入する。
「あっ……♡」
「うっ……♡」
ユージの男根は、処女膜を突き破り、一気に最奥まで到達した。
「うっ……♡ はぁ……ユージ……♡」
「うっ……♡ くっ……イース様……♡」
二人は同時に声を上げた。ユージのペニスが膣内を押し広げる感覚に、イースは思わず声が出てしまったのだった。
ユージは腰を動かし始めた。最初はゆっくりだったが、徐々にスピードを上げていく。
「あっ……♡ あっ……♡」
事前にたっぷりと濡らされていたこともあり、結合部からは水音が響いていた。
「あっ……♡ あっ……♡ ああっ……♡ あっ……♡」
「イース様……気持ちいいですか?」
「気持ちいい……♡」
イースは素直に答えた。心の底から幸せを感じて、ユージの首に腕を回す。
甘い疼きが全身を駆け巡っていた。腰を動かすたびに、身体がビクンと跳ね上がり、背中が仰け反ってしまう。
「ユージ……♡ ユージ……♡」
「イース様……♡」
ユージはイースの耳元に顔を寄せ、熱い吐息を吹きかけた。
「俺、ずっとイース様のために……ラビリンスのためじゃなく、ずっとイース様の、イース様だけのことを考えて戦ってきたんです」
「あっ……♡ あっ……♡」
「イース様に認めてもらうために、ずっと頑張ってきたんです。でも、やっと分かりました」
ユージはイースの両肩を掴むと、ぐいっと押し倒した。そして、正常位の体勢のまま、ピストン運動を再開する。
「あっ……♡」
「俺はイース様のことが好きです。大好きです。愛しています」
「あぁっ……♡ ユージ……♡」
「だから……」
ユージがイースの耳元で囁くと、イースの甘い声が、徐々に上擦っていく。
「だから……何? ねえ、教えて……ね、お尻、振るから……あうっ♡ あっ♡ あうっ♡ 教えてェ♡」
「イース様も、俺のことを好きになってください」
ユージの動きが激しくなる。
「あっ♡ ダメ♡ 好きダメ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「イース様、好きです。イース様も、もう俺のことが好きなはずです」
「ダメ♡ ダメ♡ ダメ♡ ダメ♡ ユージ♡ ユージ♡ ユージィ♡」
「イース様、愛してます。どうしても言ってくれないなら、このまま出しちゃいます」
「あっ♡ だめ♡ 言っちゃう♡ あっ♡ あっ♡ ああぁっ♡ イクッ♡」
「ほら、言ってください」
「ああぁっ……! ユージぃ……! 私も……ダメ♡ イくッ♡」
「言ってください」
「ユージ……! ユージ……!」
「イース様、愛してます」
「ああぁっ……♡ イク イク イク イっぐううぅぅぅ──―ッ!!!」
絶頂を迎えたイースは、身体を大きく痙攣させた。ユージの射精を受け止めながら、深い幸福感に包まれていた。
(ユージの精子……温かい……。気持ちいい……。ああ、私はユージのものにされてしまったんだ……)
イースはぼんやりとした頭でそう思った。
ユージはイースの秘裂から肉棒を引き抜くと、隣に寝転がった。絶頂の余韻に浸っているイースの頭を撫でながら、優しく語りかける。
「結局、キスも、好きも許して貰えなかったなぁ……」
「えへ……♡ どう、私は……お前の好きな、強いイース様でいれたかしら……?」
「はい。とても魅力的でした」
「そう……よかった……」
イースの目蓋が重くなる。体力を使い果たした彼女は、そのまま眠りに落ちていった。
「おやすみなさい、イース様……」
ユージはイースの髪を優しく撫で、それからシャロンに向き直った。
「シャロン、お尻を向けてくれないか?」
「はい、かしこまりました」
シャロンは言われた通り、四つん這いになった。
◆◆◆
「ナケワメーケ! 我に仕えよ!」
『ナァケワメェケー!』
イースが召喚した戦闘生物が、敵対組織の戦闘員を蹂躙していく。
戦闘はあっさりと片付き、イースはユージの待つ総統室に戻ってきた。
「ただいま、ユージ」
「おかえりなさい、イース様」
ユージはイースを抱きしめると、軽く頬に口づけをした。イースは照れくさそうな笑みを浮かべる。
「唇はダメよ? まだ、そういう関係じゃないもの」
「分かってますよ」
「それにしても、今回の敵は弱かったわね」
「そうですね。俺たちの『シャンティア共和国』は、もうすぐこの大陸の覇権を握るでしょうから」
「ふふっ、それもそうね」
イースは満足げに微笑むと、ユージの胸に寄りかかった。ユージはイースの細い腰に手を回し、さらに強く抱き寄せる。
「ユージ……」
「イース様……」
二人の視線が絡み合う。どちらともなく唇を重ねようとしたが、やっぱり考え直して、頬や、鼻や、首筋にキスをする。
「ううっ……」
ユージは恥ずかしがって、顔を背けた。そんなユージを見て、イースはくすりと笑う。
「ユージ、可愛い」
「からかわないでくださいよ」
「ううん、本気よ。ね、ユージ。世界征服、精一杯頑張ろうね。一緒に、世界を私たちのものにするのよ」
「はい、イース様……」
ユージの言葉を聞くと、イースは身体の奥がじんわりと熱くなり、幸せな気分になる。
総統室を辞したイースは、世界征服のため、再び作戦会議に向かう。その表情は自信に満ち溢れており、瞳には決意の炎が燃え盛っていた。
(了)