名門トレーナーズスクールの教育法 作:お隣の池の中のプラナリさん
「モノズ?」
『ギギュ!』
ひとまず彼女の乱入によって脱兎のごとく逃げ出したモノズを呼び止める。臆病な性格というのはあながち嘘でもないっぽいようだ。私に波長を感じたのかモノズの振る舞いは特別なようだった。
でも、もう知らない。私は全部失ったのだから。もうトレーナーとしての道を歩める気はしなかった。
『ぎゅ?』
モノズが「なにがあったの?」とこちらを気にかけてくれるが、それを総スカンしてさっさと鞄にものを詰める。こんなところ昨日の時点で抜け出しとけばよかったのだ。
「少し休んだら、私はここを出る。キミとはお別れだよモノズ。」
『ギュン!?』
私の言葉にモノズはびっくりしたような声をあげる。
「気持ちよかったよ.....凄くね。脚がガクガクして、今もちょっと遠くまでは歩けない。けど、私はここにいるべきじゃない。」
私は「残る気がない」とモノズを突き放し、ひとまずベッドで腰を掛けてゆっくりと休む。とりあえずは腰を落ち着かせなくちゃならない。
『ギュウ!!ギュー?』
モノズが抗議のつもりか、なにやら鳴き声をあげているが無視。快感の残滓も今は抜けてきて、どうにか疲れさえ取れてしまえばすぐに出発することができる。
「.......」
結局、初めてをポケモンに奪われただけの情けない女だ。これからの身の振り方なんて考えているわけがない。でもどうにかしないといけない。そうでもしないと、私がなんの価値もない人間に見えてきて仕方がないからだ。
『ぎゅ!』
「うわっ!!!」
突然モノズが私に体当たりしてきたことで、ただでさえふらふらだった私は地面に倒れる。そして、モノズの顔が視界に映った。
「っ....///」
そう。視界に映っただけなのだ。それなのだが、どうにも身体が熱く視線がモノズから離れない。
「おま、え、これ、メロメロじゃないだろうな!!」
この感覚、そして異性を意識させる技にメロメロというものがあることを私は知っていた。この技は文字通り、ポケモンの異性に掛けると種族関係なくメロメロ状態にしてしまうというとんでもない技だ。
その毒牙に掛けられたのだ。人間である私が。それでいてこの技の効きようは、まさかメロメロは人間にも効果が───────
────────「あんっ!あんっ!!あ、やあああっ!!」
やはり申し訳ない、と思って新入生のレンちゃんの部屋に戻ったあたしは、合鍵を使って再び彼女の様子を見にいったのだ。
しかし、いざ部屋に入ってみればレンちゃんとモノズが脇目も振らず再びセックスに勤しんでいるではないか。
しかもあのクールそうな顔立ちをしていたレンちゃんが、気持ちよさそうに優しげな笑みを溢してモノズとヤっている。控えめに言って凄く可愛らしかった。
「お、カレンじゃねえか。ってなんだこの状況。」
「あ、レオも気になって覗いてきた感じ?」
部屋を開けっぱなしにしてたからか、ドアを開けてクラスメイトのレオが覗きに来たようだ。薄紫の髪を炎の形らしく奇抜に束ねた男で、私の良き友達である。因みにお互いに経験済みだ。
「セックスしてて顔崩れてるのに.....綺麗だよな。可愛いとも思うが。」
「.......」
レオの言葉になにも返さず、あたしはレンちゃんの行為に目をヤっていた。確かに彼女は凄く綺麗で、歯を食い縛って絶頂を耐えようとする姿は儚くも感じられる。
けど。
「もしかしたら、メロメロ使われてこうなったのかもね。」
「おいおい、このモノズがメロメロを覚えてるなんてそんなことあるわけ.....」
そう、レオが言うようにこのモノズは人嫌いの激しい臆病な子であった。まともに人間に触れられない、人に慣れたポケモンとも一緒に遊ぼうとしないという扱いの難しい子だったのだ。それからは学長がこの子に餌を与えなるべく静かな環境に置くようにしていたのだと聞いていた。
まさかいつの間にかメロメロを会得し、自分の伴侶を逃がさないなんて動きをするとは思っても見なかった。
「なあカレン、この子見てたらさ........ちょっと」
「.....あたしも。」
モノズとレンちゃんのイチャイチャを見ていたレオがなにやらうずうずしているようだ。かくいうあたしもこの行為を見ていて少し溜まってしまっていた。
「しよ。レオ.......」
「おう.......」
あたし達は既に身体を委ねあった仲。一度ヤろうと言葉を交わせばお互いにやる気になる。レオのおちんちんもこちらに向けて反り立っているし、あたしのモノもぐっしょりも濡らして彼の挿入を待ちわびている。
「床.....でいいわよね。」
「もう教室でヤってんだから変わんないだろ。毛布だけ敷かせて貰え。」
一応全身を労る意味で、くしゃくしゃに乱れた毛布を借りる。それを床に敷いて私は四つん這いになった。