サリアとサイレンスがイチャイチャ(意味深)するだけの話 作:駄馬
サリアの指に舌を這わせ、人差し指と中指の二本を唾液でたっぷりとコーティング出来た頃。
その指は、静かに私の口から引き抜かれ、そして――。
「あっ」
そっと、私の秘部へとあてがわれる。
「私に任せろ」
そうサリアに囁かれ、即座にキスで口を塞がれて。
抗議の言葉もあげる間もなく、私の割れ目へサリアの指が侵入してくる。
ただしそれは、力に任せた強引な侵入とはほど遠く。
優しく押し当て、私が許した分だけが中へと入る程度の、私主導の侵入で。
サリアの指がある程度入ったところで私が思わず力を込めると、サリアはそれ以上指を奥へ進めることはなく。
ただ優しく微笑んで、空いている片手で私の頭をなでる。
キスと頭をなでられた心地よさに込めていた力が自然と抜けると、また優しい侵入を開始。
それを繰り返し、ゆっくり、じっくり時間をかけて。
サリアの指が根元まで私の中に入る頃には、もう私は既に絶頂寸前へと押し上げられていた。
「ちょっと……待って////」
ようやく離れたサリアの唇を名残惜しく思いながらも、絶頂を止めるべくそうサリアへと声をかける。
正直、また止めていいのか? と聞かれることも覚悟していたが。
「分かった。少し待とう」
サリアは、素直に私の言葉に従ってくれた。
キスから唇を離しただけの至近距離。
そんな場所にあるサリアの顔からは、荒い息と紅潮した頬が確認できて。
私に興奮し、私で喜んでくれているという事実を勝手に受け取り、思わず頬が緩む。
――と、
「ひぁ////」
サリアが、私の中にある指を、少しだけ捻った。
それは、私が頬を緩ませたことに対する抗議のように。
何を一人で納得しているんだ? という意思表示なのだと、私は受け取る。
だから私は、腕をサリアの首へと回し、
「んちゅ」
キスをせがんで、誤魔化した。
耳に届く水の音。ピチャピチャと響く、舌と舌が絡まるその音は、聞いているだけでお腹の奥がじんわりと熱を帯びるような錯覚すらある。
……動かしてほしい。
私の言葉を受け、未だに侵入したまま動かないサリアの指は、ようやく私に馴染んだようで。
私は、サリアに動かしていいことを伝えるため、唇同士が密着したまま、軽く頷いて見せた。
すると……、
「~~~~っ////」
キスを続けているせいで声は出ないが、それでも、襲ってくる望んでいた刺激に視界が細まる。
ゆっくりとしたストローク。時折指を曲げ、私の感じるポイントを押すようなその動きは、私に鳥肌を立たせるほど。
引っ掻くでも、擦るでもなく、押し込むという刺激の与え方は、人によっては物足りないかもしれない。
だが、私が好きなポイントを全部把握していると言ってもいいサリアが行えば、話は別。
サリアが指を動かせば、その動き全てが私に的確に快感を与えるものとなり。
例えそれが、ゆっくりとした動きであろうと。
たっぷりと前戯で可愛がられた私の体は、早々に絶頂へと押し上げられる。
キスをしたままの絶頂で、思わず少しだけサリアの舌を噛んでしまうが、気にするなとでも言うように、私の頭をポンポンと叩くと。
今度は、入り口のすぐ上……クリトリスの裏側に当たる部分を押し込んだかと思えば、その押し込んだままの指の形で、置くと手前の行き来を開始。
絶頂したばかりの身体に与えるには大きい刺激に身を悶えさせるが、頭を叩いていた手で私の腕をつかんでベッドに押しつけ。
身体をうまく使い、密着させて私が動けないように押さえつける。
当然、密着している部分からサリアの体温を感じることが出来たり、何だったら、サリアの固くなった乳首が私の乳首と当たったりと、今の体勢も悪くない……なんて考えて。
「ぷはっ。そう言えば、ここが好きだったな」
とキスから離れてそんなことを言ったかと思えば……。
親指の腹で、クリトリスを皮の上から押し始める。
「んっ♡」
突如として襲う甘い痺れ。
前に直接触られて痛がったことがあるが、それ以来サリアは私のそこを皮越しに刺激する。
実際その刺激はちょうど良く、何の不満もないのだが……。
「かっ//// はっ////」
一つ問題点を挙げるとすれば、それはちょうど良すぎることだろうか。
ちょうど良すぎるせいで快感以外の情報はなく。
中の刺激と相まって、私は簡単に絶頂へと持ち上げられる。
ほんの数分前に達しているはずなのに、おかわりとでも言うように。
そして、サリアから与えられる刺激だからだろうか、その快楽を、絶頂を。
私は……私の体は、拒むことはない。
ただなされるがままに快楽を貪り、与えられた分だけ絶頂する。
そうして、絶頂をするたびに、サリアは満足そうに目を細め、私へとキスを落とす。
――と、
トン
そう頭の中で音がした気がした。
何の音? 思わず音が下方向を見るために上体を起こそうとして、サリアにベッドへと押しつけられる。
そして、
「下がってきているな」
確認するように手を動かしたサリアがそんなことを。
そして、
「嫌だったら、言ってくれ」
という言葉と共に、私の中の一番奥へと指を這わせた。
そこは、子宮口と呼ばれる器官。
その器官を、サリアは指の腹で何往復も撫でているのだ。
正直、痛みはない。けれど、快感でもない。
なんとも表現しがたい、ぞわぞわとした感覚はあれど、それが果たして快感かと聞かれれば、私は首を横に振る。
そして、それが嫌かと聞かれれば……嫌ではない。
謎の感覚なだけで、特に拒否するような感覚ではなかったからだ。
だから、しばらくサリアの思うようにさせていよう。
そう考えていた……瞬間。
ぞわぞわとした感覚が、一瞬で弾けた。
熱を帯び、体内を駆け抜け、波となって脳へと押し寄せる。
突然のことに鳥肌が立ち、毛穴が開き、冷や汗が吹き出る。
それほどまでも瞬間的に、刺激が変貌したのだ。
「んがっ! サリ……アァァァァッ////」
一瞬こらえたものの、すぐに我慢できずに絶頂へと押し込まれ。
サリアの名前を呼び、止めてもらおうとしていたのに。
「気持ちいいみたいだな」
名前を呼ばれたはずのサリアは、なぜか満足気な表情を浮かべると。
止めるどころか、子宮口を撫でていた指で、子宮口を押したり、挟んだり。
様々な刺激を与えてくる。
この辺りから、正直覚えていない。
喚いたり、サリアを振り放そうと体を動かしたぼんやりとした記憶しかない。
ただ一つ。脳裏に焼き付いて忘れられないものがある。
それは、あの時サリアから与えられた、それまでとは全く別種の、新しい快楽のその味だった。
*
荒い息をし、口からはだらしなく涎を垂らし、ビクビクと痙攣するサイレンス。
そんな彼女の姿と、自分の手を――サイレンスの愛液に塗れた手を交互に見る。
サイレンスを満足させられた、という満足感。
そして、喜ばせることが出来たという安心感。
とりあえず、今日は寝てしまおう。
汗は……目が覚めてから流せばいいか。
とはいえサイレンスは全身に汗をかいているし、それだけは拭いておこう。
「おやすみ、サイレンス」
寝る前にそう呟いて、今日最後のキスをサイレンスに施すと。
風邪を引かないようにと、深めに布団を被り。
サイレンスの体温を隣に感じながら、私は眠りについた。
次回からサリアに生えてるverとなる予定