サリアとサイレンスがイチャイチャ(意味深)するだけの話 作:駄馬
「まだ……逝けるな?」
身体の痙攣が止まり、熱が冷め。
汗をじっとりとかいた体が、寒さを覚える頃。
それまで静かに見守っていたサリアが、また。
私の割れ目に指を這わす。
「無理♡ 無理ィ♡」
既に二桁回数。
立て続けに逝かされ、既に私の体力は限界……のはずなのだが。
誰よりも私を知るサリアが言うのだ。
きっと、私はまだ絶頂を迎えられるのだろう。
――もちろん、サリアの手を借りれば、の話だが。
「そうは言いながらも、尻を振って誘っているじゃないか」
「違っ!? 力が入らないの!!」
膝が……というか、脚全体が笑っている。
絶頂の時に、無意識に力を入れすぎたらしい。
立ち上がりたくても震えるだけ。
……なのに、それを誘ているなどと勘違いされては困る。
「そうか。では終わりにしよう」
そう言って、私の割れ目から指を離したサリアは。
「えっ?」
「汗が凄いな。シャワーで流すぞ」
困惑する私を余所に、私をお姫様抱っこで持ち上げると。
「シーツも変えないとな」
私の形に汗を……色々な液体を吸って色の変わったシーツを見ながらポツリ。
「誰のせいでこうなったと……」
サリアの腕の中で悪態をつくと、サリアは小さく笑い……。
「んちゅ♡」
私に、キスを落とす。
そして、宣言通りに浴室へ向かい……。
「どれ、私が洗ってやろう」
私を座らせると、シャワーを出して温度を調整。
私の体に、少しずつシャワーを当てながら、片手でボディソープを準備し……。
「こことか、特に汗をかいただろうからな」
私の胸を、泡だらけの手で揉みしだく。
「サリア♡」
たったそれだけで、私の体に一瞬でスイッチが入り。
すぐ後ろのサリアにもたれかかり、なすがままに受け入れる。
「また固くなってきた」
「それはあなたが弄るから――ああぁぁあぁっ!♡♡♡」
揉みしだかれ、固くなった乳首が摘ままれ、転がされ。
電気のような鋭い刺激が、胸から伝わってくる。
「本当に弄りがいがある身体だな」
「誰のせいだと!!」
「そう、私のせいだ。私の為に、そうなってくれたんだろう?」
フッと、耳に息が拭きかけられる。
ビクンッ! と背筋が伸び、体が強張る。
そんな瞬間に。
「ここも奇麗にしないとな」
サリアの泡だらけの手が、私の股間へ。
足に力は入らない。泡のせいで滑りは良好。
結果、サリアの手は、ほとんど抵抗なく私の秘部へ。
そして、
「ひだの周りは垢が溜まりやすい。しっかり洗わないとな」
「じ、自分で出来ますから!!」
わざと私が恥ずかしがるように、実況しながら洗い始めた。
ひだを人差し指と親指で揉む様に洗い、割れ目を何度も往復して。
陰核も剥き、皮の内外を執拗に洗う。
「サリア♡♡ ダメぇ♡♡」
「ここは浴室だ。好きなだけまき散らすと良い」
などと言う、ムードの欠片もない言葉。
なのに、その言葉通り、私はサリアの手によって、色々とまき散らすことに。
「ひぐっ♡♡ もう無理♡♡ 手、ダメ!♡♡♡」
どれだけ頼んでも止めてくれない。
降りたいのに、絶頂から下がりたいのに。
サリアの手が、それを許さない。
「ふふ、サイレンス、気付いているか?」
「何を?♡♡」
「本当に無理な時、サイレンスは『止めて』と言うんだ」
「へ?♡♡」
「つまり無意識にダメ、や無理、と言っている間は、まだ余裕があるという証拠になる」
「そんな――」
ことはない、と反論しようとした。
けれど、私より私の事を知っているサリアの事だ。
きっと、本当の事なのだろう。
だから……、
「じゃあ……もっと♡」
私が、私の本能が。
『止めて』と言うまで、彼女に委ねよう、と。
シャワーの音に嬌声を溶かし、流れる体液をシャワーに混ぜて。
私は、本当に限界まで。
サリアに楽しまれることになった。
*
「力が……入らない」
叫び過ぎたか、声がかすれる。
結局、何度絶頂させられたか、自分ではわからない。
サリアだけが――私の限界を知る彼女だけが。
私が何度絶頂したのか把握しているだろう。
「少々、無茶をさせ過ぎたようだ」
「本当に」
シャワーを終え、ぐったりとした私の身体を拭き、ベッドまで運んだサリアは、私に添い寝する形で抱き寄せて。
湯冷めしないように、と布団の中で、私を抱きしめる。
同性でありながら、私よりも傷のある身体。
けれど、私と同じように、柔らかく、温かい身体。
そんな身体に包まれ、抱き締められ。
幸福と、安心感を覚えてしまう。
「あぁ、そうだ」
と、私を抱き締めていた力が抜け。
「どうし――」
何かあったかと尋ねる前に、サリアは、私のお腹へと吸い付いた。
お腹……と言ってもへそではなく。
脚の付け根……とでも言えばいいのだろうか?
そんな場所へ、布団に潜って吸い付いた彼女は。
そこに、私とサリアしか知らない痕を刻み込む。
時間にすれば短い、けれども、私にとっては長い時間。
熱を残して口を離した彼女が、私と同じ目線に戻ってきたとき。
「同じ場所に、印を付けた」
私にしか理解出来ないであろうことを、まるでいたずらを終えた子供のような顔で私に微笑む。
彼女がキスマークを付けたその場所は。
彼女が普段、羽根の装飾をぶら下げている場所。
自分には私を。私には自分を。
いついかなる時でも、常に傍に。
彼女が言い出し、始めたこの些細なおまじないは。
私には、もはやなくてはならないものになっていたりする。
「今回は間が開き過ぎた。また、その痕が消える頃に」
「時間が取れるといいですね」
そう言って、また私を優しく抱きしめて。
まるで、子供を寝かしつけるように私の頭を撫で、背中を撫でる。
そんな、心地の良い刺激に身を任せ。
限界まで吐き出された体力を回復するため、私は眠りにつく。
サリアの匂いと、温もりを、眠りに落ちる瞬間まで間近に感じながら。