学生時代の友人であるXXに再会したのはふらっと立ち寄った居酒屋での事である。社会人になりたてのヒヨッコだった自分は仕事に疲れ果て、不意に視界に入った店に足を運んだのだが、
「んぐ……んぐ……」
見事にジョッキビールを飲み干すXXがそこにいた。死んだ目でジョッキを傾けていた彼女は呆然とするこちらに気付くや否や、目を輝かせる。
「いやあ奇遇ですね。まさか大人になった君とこんなところで再会するとは!仕事は何してるんです?へえ、へえ、へえー!結構良いところじゃないですか。あーいいなあー、私もそういうところに就職したかったなあ」
再会するなり絡み酒である。飲み始めてからかなり経っているようで、赤ら顔に加えて結構なご機嫌である。店員に視線で問いかけると、困った様にかぶりを振る。
「おかしいなあ、私も最初はピッカピカの銀河警察のはずだったのですが……」
でも辛い仕事だとしても頑張れるのは大切な事ではないだろうか?と返すとXXは紅潮した頬を膨らませ、かぶりを振る。
「辛い仕事の意味が変わっていますからそれはちょっと違いますぅ〜!やり甲斐搾取どころかやってる意味あるのか?ってたまに自分の仕事がわからなくなるんですよお……うあー……早く高収入で戸建て持ちのフィアンセに出会いたいものです、ぐー…ぐー…」
要求するスペックが凄まじいと返答しようかと思っていると、喋るだけ喋ってXXはうつ伏せのまま寝息を立て始める。傍若無人とはこの事である。
仕事の疲れなど吹き飛んでしまうほどの酔い潰れっぷりに困り果てながらも、XXの代金を店員に払い居酒屋を後にする。
「うーん、うーん、えっちゃあん。今どこで何してるのでしょうかあ」
肩を貸して歩いていると、ふらふらと千鳥足なXXは支えが欲しいのか体を擦り付けてくる。そうすると胸部の柔らかな部分が当たり、思わず声が出そうになってしまう。
最後にXXと出会ったのはもう何年も前である。その時は少女であった彼女も社会の荒波に晒されて今はすっかり疲れ果てているようだ。かつての暴走特急の様な勢いが失われているのは、ほんの少しだけ悲しかった。
「私のアパートはすぐ近くなので、連れて行ってくださぁい。うーん……」
何処にでもあるそうなシンプルなアパートまでXXを引きずっていく。階段を登りながらもXXは昔の事を思い出しているのかうわ言を呟いている。
「君は全然変わりませんねえ……皆、大人になると変になっていくものです。私だって、昔みたいに走り回れませんよ。でも君と来たら相変わらず、人助けが好きなんですねえ」
渡された鍵で部屋の扉を開ける。てっきり整頓も出来ていないものかと思っていたが、想像よりもかっちりとした部屋だった。とは言え床に脱いだものやらが散らかってはいて、自己管理自体は出来ていない様だ。否、もしやこの部屋を整理整頓する以前にちゃんと運用していないのではないか?
うんうん唸るXXをベッドに寝かせ、水でも飲ませてやろうと台所へ向かうと、どうやら全く使われていないらしいピカピカなキッチンが飛び込んできた。恐らく自分で料理をすると言った事はしていないのだろう。
「んー……君って彼女とかいるんですか?いたらこういう流れってまずいんじゃないですかあ」
あんまりそういう出会いが無くていない、と言い返すとベッドの上でXXは「んふぅーん」と奇妙な唸り声をあげた。それが一体何を意味するのか、生憎そういった特異な言語は学んでいないためにわからなかった。
「私はもちろん彼氏とかいません〜……いたら君あげてませんしね。くそぉ、ぐー……」
食器棚からコップを取り出して水を注いだ頃にはXXはベッドの上で寝息を立てていた。意識を取り戻しかと思えばまたすぐに眠りにつくあたり、相当疲れている様だ。寝る前に最低限の習慣は残っていたらしくスーツを脱ぎ捨てたワイシャツ姿で転がっている。
とは言えそのままで寝てしまえばシワが残ってしまう。そうなると困るのはXX本人なのだが、自発的に起きる事はまずないと言って良いだろう。起きて起きて、と近付いて肩を揺らしてみるがXXはぐーぐーと寝息を立てたままで起きる様子はない。
こうなってしまうと残すは無理やり服を脱がすという選択肢なのだが、果たしてそんな事が許されるのだろうか。許されるはずがない。しかし後々わーんとなるXXを想像すると罪悪感に駆られてしまう。
「んぐー……んぐ……」
とはいえ、呑気に寝ている姿を見るとほんの少しだけ軽く見られている気がする。男を部屋に連れ込んで自分は無防備な姿で寝るなど懐が甘いとしか言えない。彼女からすれば少女時代からの友人と言う認識のままで時間が止まっているのだろうが、こちらはそうではない。あの時には気付かなかった親しき存在の魅力に悶々としているのだ。
「……んぐー」
だらしなく寝転がっているXXの肉体で最も主張が激しい双丘へと手を伸ばす。汗をかいているせいかワイシャツの下にある青い下着がうっすらと透けて見え、思わず唾を飲み込んだ。
恐る恐る指先でツンと突いてみると想像以上に柔らかい感触が返ってくる。たとえるならば水を入れた袋だろうか。とにかく柔らかかった。
「んー……」
XXはまだ眠っている。もう少しだけ触ってみたい、そんな衝動に駆られてしまい今度は指を広げて掌を膨らみへと押しつけてみる。掌全体に伝わる柔らかさに声が出そうになるものの、なんとか堪えてXXの様子を見る。
「……ぐー、ぐー」
よほど疲れていたのだろう。目をぎゅっと閉じ、頬を上気させながらも寝息を立てている。そういう風に見えるが口元がもごもごと動いていた。間違いなく起きているのだが、どう反応すれば良いものか。
とりあえずそっと手を膨らみから離してみようかと思ったが、寝ているはずのXXは離れていく手をガッチリと掴んで自分の胸へと押しつけた。
「ぐー、ぐー……!」
狸寝入りと言うにはあまりにもお粗末な調子であるものの、XXはあくまで寝ているという事で通すつもりらしい。勝手に触られて怒っているのかと思いきや、むしろ彼女は受け入れている様だ。
股間がムズムズし始める。XXがOKだと言うのなら、応えるべきなのだろうか?いやしかし、本当に良いのだろうか?
「ぐ、ぐ、ああもう!君ってばそんなに優柔不断でしたか!?」
うんうんと悩んでいると呆れた様子でXXが起き上がった。誘った側なのに全く手を出されなかったのがよほど頭にきているのか、酔いとは別の理由で顔が真っ赤だ。
「部屋に男女が二人きりってなれば起きる事は一つだと言うのに、全然手を出してこないだなんて思いませんでした……」
触った事は謝るけど、でもそれ以上は流石にやらないよ……、そう返すとXXは納得いかないという顔でかぶりを振った。
「酔った勢いでどうこうとかあるじゃないですか。そういうのあるのかなぁって期待してた私が変態みたいじゃないですかぁ!それともあれですか、あんまり私って女として魅力が無いんですか?」
そういう訳では無いし、むしろ魅力があったから胸に触ってしまったのである。まったくもって偉そうに反論出来る資格はないのだが、一人で気分を沈み込ませていくXXは見るに堪えない。やはり酔っている。
別に魅力が無いとかそういうのではなくて、あんまり良くないかなと……そう返すとXXは口を尖らせ、
「寝ている女の子の胸を触っておきながら何を今更ですが……ええい、こうなったら実力行使です」
遂にいてもたってもいられなかったのか、えいやっとベッドに投げ飛ばされる。小柄ながらも銀外警察は伊達ではない。あっという間に押し倒される態勢となっていた。
ぐっとXXの真っ赤な顔が鼻先まで寄せられる。一体何故こんな事をしているのか、そう言いたげな潤んだ瞳にこちらもつい顔を寄せてしまう。
「よ、酔った勢い、酔った勢いという事で……」
恐る恐る唇が触れる。ぷるぷるとした質感に続いて、XXからはほのかに花の香りが漂った。
んん、んん、とXXの声が漏れる。緊張しているのか、一心不乱に唇を押しつけている様だ。そうした初心なところが可愛らしい。
肩に手を置き、唇を吸う。そのまま舌を口中に突き入れ、びっくりしたのか左右に暴れ回っているXXの舌を捉えた。夢中になって舌を絡め、XXの首に手を回し身体を押しつける。彼女もまたこちらに体重をかけ、ぴったりと密着し合った。
数十秒ほど互いに唾液を混じり合わせ、唇を離した頃には互いに息を切らし顔は真っ赤に染まりきっていた。
「……はっ、はっ、はっ」
XXの荒い息遣いだけが響く。何かを堪えているのか、それとも何かから解放されたのか。瞳が揺れ動き、それからしばらくして彼女は何も言わずに胸元のボタンに手をかける。一つ、二つ、呆然としながら最後まで外れるところを見届けると、青い下着が脱ぎ捨てられ乳房が姿を現した。ピンと違った桃色の先端を凝視すると、恥ずかしそうにXXは目を伏せる。
そんなに見ないで、と唇から囁きが漏れた。誰よりも元気で力強かった彼女の言葉とは思えないほどに弱々しい声色に、欲望がムラムラと湧き上がった。
迷うこと無く手を伸ばし乳房を鷲づかみにする。先程よりも強く、指を沈み込ませるほどに触れるとXXはびくりと震える。お構いなしにもう片方も掴むと、せめてこちらが触りやすいようにと考えてか両手をあげてバンザイのポーズになった。
「ど、どうぞ」
言われるがままに指を動かすと、布越しよりも遥かに柔らかい感触が返ってくる。乳房が形を歪められる度にXXの口から喘ぎ声が漏れ、腰が左右にくねくねと動くおかげで股間が刺激される。辛抱溜まらずに上体を起こし、乳首へとむしゃぶりついた。
「は、ぁ」
声が漏れる。今度は我慢が出来なかった様で細い腕が首に回された。何か掴むものを欲したのだろうが、むしろ顔を近付ける形となってしまう。夢中になって口中で乳首を転がすと、一際大きくXXが震えた。すっかり頭の中が蕩けてしまっているばかりにそれを好機と思い、攻守交代を狙い彼女を逆にベッドへと押し倒した。
着ていたワイシャツにズボンにとあらゆるものを脱ぎ捨て、パンツまで下ろす。耐えきれないという様に屹立する男根を目にし、XXは顔を真っ赤にしながらも応える様に自らスカートを下ろし、二人揃って一糸まとわぬ姿と成り果てた。
深く口づけする。お互いを貪る様に水音を立てながら舌を吸い、抱きしめ合った。
「お酒のせい、お酒のせい、お酒のせい」
うわごとを繰り返すXXの視線は男根から離れない。今すぐにでも味わいたいという感情が溢れ出しており、それをアルコールのせいという事にしようとするのはみっともない。
自分の知っている謎のヒロインXはいつだってハキハキとしていたし、やりたいと思ったなら迷わずそうしていた。しかし今の彼女にはその素直さが少し足りない。同級生として、認められない。
愛液で濡れている秘部を指でなぞる。頬を赤く染めながら期待に胸を膨らませるXXへと、少し意地悪をしてみることにした。
「ん、んん、あの、そろそろ」
膣内に指を差し込み、ゆっくりと動かす事5分ほど。XXは不満そうに口を尖らせながらそう言った。
何の事かと尋ね返すと、彼女は口を尖らせる。
「だから、その」
成り行きでどうこうなどという様にあやふやな関係性で体を重ねるなど言語道断である。自分のよく知る彼女に戻ってもらう為には、本人の口からどれだけ卑しい言葉であろうと引き摺り出さなければ。
自分は酔っていない。これから君を滅茶苦茶にしてやりたいと思っている。そっちはどうだろうか?
そう伝えるとXXは茹で蛸を思い浮かべるほど顔を赤くし、それからゴニョゴニョと呟く。
しばらくして、彼女は目を伏せながら囁いた。
「……欲しいです」
何を?
「……のが」
何が?
「き、君のが欲しいです!ここに、私の膣内に!体もがっしりしてて、顔も格好良くなってて、そういう流れでエッチできたりしないかななんて思ってました!」
では一体どうしたいのか?
「え、エッチしましょう!もう、ぐっちゃぐちゃになるまで!」
まだ弱々しいがよく知る彼女に戻ってくれたと思うので、その通りにするべくXXは力強く組み伏せる。男根を太ももに擦り付け、それから陰唇へと押し当てる。
ふーふーと一際激しく鼻息荒くするXXを安心させようとまた口づけをし、そのまま一気に彼女の中へと押し入っていく。
「ふぁ、ああ……❤︎」
少しずつ膣へと肉棒が飲み込まれていく。XXは体を反らしながら、苦しげに両手で口元を覆い喘ぎ声を抑えようとする。どうかしたのかと尋ねれば、
「と、隣の人に声が聞こえちゃ大変です。騒音になってしまいます。あ、でも……隣のカップルは夜になるといっつもえっちしてるんでした」
じゃあ気にすることはない。むしろ聴かせてやればいい。
自分らしくない口の悪さに驚きつつも、既にXXの手を口から引き剥がしていた。彼女もいつもと違って少々強引なやり方に瞬きしている。
腰をゆっくりと動かし始めるとXXは顔を赤くしながら、控えめに喘ぐ。けれど空いている両手で乳房を掴むと、少し大きめに声を上げた。
「んあっ……❤︎」
乳首を指先で転がし、少し強めに摘むだけでXXの体は敏感に反応し震える。感じやすいのだとようやく理解し、腰の動きを早めた。
「や、急に動い、んっ、ううっ❤︎」
口づけをして、乳房を吸う。文字通り喰らい尽くすほどの勢いで。XXは腕の中で嬌声をあげるばかりで、人語さえ発さない。
好きだと呟く。ずっと前から好きだったと。
「す、き?好き?私がですか?わた、あん❤︎」
そうだとも。ハチャメチャに明るい謎のヒロインXが大好きだった。告白する事も出来ずに別れてしまったことを後悔するほどに。だから再会できて本当に嬉しかったのだ。
「私も君に会いたかったと言ったら信じてくれますか?それで、こういう事したくなったから、酔った勢いだ、なんて言い出したんです❤︎」
汗がとまらない。シーツの上で汗も愛液も混ざり合っていく。一度男根を引き抜き、大きいお尻を突き出して左右に振ってくるXXに応えてやるとこれ以上ないほどの声が上がった。
「んふぅ❤︎んんん❤︎仕事辛いし、お給料微妙だし、何も良い事なかったんですんんん❤︎それすご、ぅぁ❤︎でも……君は全然変わっていなくて、でも成長して前よりかっこよくなってて……」
形のいい尻を鷲掴みにして、何度も何度も腰を打ち付ける。XXの言葉を聞くたびに凄まじい活力が全身をみなぎらせる。
「だから好き、好きです❤︎私もずっと前から好きでした❤︎ひい、ひい❤︎おかしくなる、頭、どうにか、なりますぅ❤︎」
もう隣の部屋などとっくに忘れているらしいXXは蕩けた顔で喉を震わせる。きっと自分も同じくらい快楽に支配されているのだろうと考えながら、ふと名案を思いついた。
お互いに想いが一緒ならば、同じ場所に住めば良いのでは?ここよりもっと広くて、音も気にならないちゃんとした部屋を借りて。
「そ、それって同棲ですか!?でも私料理なんて出来ませんよ?」
卑猥に水音を響かせながら正気に戻ったXXはそう言い出す。彼女はよほど自分に自信がない様だが、それくらい何の問題もない。料理は自分がやるから、彼女には別の仕事をやって貰えばいいだけだ。
「じゃあ私仕事頑張ります!変な犯罪者とバチバチやり合いますし、お尻触ってくるすけべなおじいさんとも戦います!ふ、不束者ですがよろしくお願いします!」
後ろからガンガン突かれながらXXは喘ぎ声混じりに喜んでいる。釣られてこちらまで笑みを浮かべながら、ラストスパートに入るべくXXと向かい合う様にしてまた挿入する。ぐちゃぐちゃに濡れている膣内は溶けてしまいそうな程に熱く、そして強く肉棒を締め付けた。
「イ、イきます❤︎一緒に、一緒にぃ❤︎」
最後にまた口づけをして、涎がこぼれ落ちる事なんてお構いなしに舌を絡める。蕩けてしまいそうな快感が脳を支配したその順に、XXの膣内へと精液が吐き出されていった。
「イ、くううううううううう❤︎」
※
目を覚ますと、部屋中を異臭が支配していた。オスとメスの匂いにギョッとしていると、横で寝ていたXXの腕がおもむろに首へと回される。
「君のおかげでちょっとだけ昔の私に戻れた気がします。忘れていた、あの時の私に。ありがとうございます」
耳元でそう囁くと、XXは胸板に顔を埋めて心地よさそうに頬擦りする。肌を通して感じる彼女の体温にこちらも口元を緩め、抱き締めるのだった。