彼は欲していた。
雪山で遭遇した白き牙の騎士を。
彼が持ち合わせてしまった欲は決して清廉な物ではない。
通常の人間なら感じ入っただけでも恥じる様な淫らな欲望だ。
敵を見据え、主の為に牙を振るおうとする高潔な白き騎士に彼が向けてしまったのは彼女の矜持と有様への敬意。
――それ以上の淫らな欲望。
銀世界を軽やかに泳ぐ白い長髪。雪原の中でも映える傷一つない白い肌。彼女の白さと対比し、彼女の豊満さを曝け出さした肌に密着した黒い戦闘着。雪の化身を想起させる端正な顔立ちに敵を見据える鬼神の如き緑貌。
彼女の全てが、彼女の存在そのものが彼にとって魅力的に見えたのだ。いや、魅力どころではもはやすまない、一歩待ち構えれば崇拝の領域に行っていただろう。
存在そのものに深い好意を感じる恋とはズレ、存在の心に留まり続けたいと言う愛とは決して口には出せない深夜の影の様に奥底を計り知れない欲望。
彼は白き騎士に、恋も愛も通り越し、情欲を強く抱いてしまっていた。
もはや、彼に欲望への羞恥も嫌悪も無かった。
恋に運命があるのなら、情にも運命があっても良いだろう。
彼にとって彼の騎士に劣情を抱いてしまうのは運命で逆らうことなんて出来ないのだ。
だから、彼は――指揮官は白き騎士――ゲーガーと初めて視線を交わした時に、思わず頬が緩んでしまったのだ。
ゲーガーがこちらを認めてくれたこと、魅力的で高潔で清廉さすら感じさせる彼女が漆黒の欲望を受け止めることになったら想像して――
指揮官はゲーガーの豊満な胸部に乗せた指先に力を込めて押し込む。
「……ほぉ」
肌のようなしっとりとした弾力とはまた違った柔らかさに指揮官は思わず関心の声を出してしまう。
軽く触れた彼女の肌は水を弾くようなもち肌で、ずっと愛でられる上質なシルクのような触感だった。
手のひらで好きなだけ触れてよいと言われたらその滑らかさをずっと堪能したいと思ってしまう程に。
それだけでも世の女性が嫉妬することは間違いないが、彼女の双峰の柔らかさは肌のそれとは異なる者。
彼女の肌は弾力の中に柔らかさがあったのだが、胸の方はその逆で柔らかさの中に弾力がある。
彼女の体にピッタリと張り付くようなデザインの衣服越しでも、その感覚は指揮官の指によく伝わる。
その感触はマシュマロや柔らかなプリン等の柔らかな菓子を連想させる。
触感をよく堪能しようと指揮官はさらに指先にさらに力を込めて沈める。
指揮官の視界にはゲーガーが露出している谷間に親指が沈み込む姿を捉え続けている。
彼の指から溢れた胸肉はその隙間から抜け出そうと溢れているのが何ともいやらしい。
正面から彼女の胸を見れないことが残念だが、それはまた別の機会と使用。
「人形とは思えないほどの柔らかくて大きくていいおっぱいだね」
指揮官は率直な感想をゲーガーの耳元で述べる。
称賛するような笑顔をと共に贈られたその言葉は紛れもなく誉め言葉だ。
ゲーガーは鉄血の中でも1、2を争う胸部のサイズであると指揮官は判断している。
実際はアルケミストの方が胸部のサイズはありそうだが、彼女の胸は柔らかさよりも弾力が勝ったずっと触れていて面白いと言える胸だ。
戦士然としたゲーガーの胸もも筋肉質でハリの強い感覚であると勝手な予測をしていたのだが、それは良い意味で想像を裏切られた。
一度指先の力を抜き彼女の胸を解放する。
解放された彼女の胸は小さく震え元のふっくらとした形へと戻っていく。
「くっ…!ケダモノめ!!」
肩越しに睨みながらゲーガーは指揮官に罵声を浴びせる。
気に入らない人間に自分の胸を好き勝手にされる屈辱に唇を歪めながら。
「そう怒らないで欲しいな。これは君のことを誉めて、認めているんだから」
彼女の睨みに怯んでいた先ほどまでの指揮官とは違い、今度は笑顔を崩さない。
拘束されたゲーガーより優位な状態であるという余裕からか、先程までの気弱さを感じさせる姿はゲーガーの油断を誘うための演技であったのか。
まともに行動が出来ないゲーガーの気迫は指揮官には通用していない。
指揮官が再びゲーガーの胸を揉み込む。
先ほどまでのゆっくりと指先を静める動きではなく、今度は手のひらに馴染ませるように自分の手に収まるか試すように彼女の豊満な胸をたわませる。
「大きすぎて手のひらに収まらないよ」
「は、離せ!」
耳元でゲーガーの胸を賛美する指揮官。その言葉から逃れるようにゲーガーは身をよじるが、身体は上手く動かず彼の手から逃れることが出来ない。
むしろ彼の手の中で胸を揺らして楽しませる形となってしまい、彼を喜ばせるだけとなっている。
プルプルと彼女のもつ弾力と柔軟性を楽しみながら胸を揉み込む指揮官は更なる誉め言葉で彼女を湛える。
「すごいね、ぼいんっていう擬音語はこういう状況を表しているのかな?君が動くおかげで小刻みに揺れて楽しいよ」
「くぅ……!」
指揮官の卑猥な指摘で楽しませているだけの事実に気が付かされゲーガーは耳を赤くして身動きの抵抗を反射的にやめてしまった。
「そうそう。それでいいんだよ。これはお互いのことを知るためのコミュニケーションなんだから」
「こんな行為の、どこが、コミュニケーションだ!」
「お肌のふれあいって言葉があるじゃないか」
「グリフィンの腐った人間は、こうやって行為をそうやって理解しているようだな!」
「これもまた相互理解のためだよ。僕は君達を解体したいとは思っていないからね」
耳元で自分の行いを堂々と肯定し続けている指揮官にゲーガーの疑似感情モジュールは嫌悪感を出力している。
顔こそ羞恥で赤らんみつつあるが、彼女の肌は粟立ち、指揮官から感じた絵も知れぬ底知れなさで動けなかった体も自由に動かせつつある。
だから、ある程度の自由が利く手で胸の弾力を楽しむようにタプタプと叩くようにして弄ぶ指揮官の手を掴んで止められる――はずなのだ。
このような性的な尋問が始まる前までは、立つことも出来たし拳を机に叩きつけることだって可能だった。
なのに今は、嫌悪感に身を捩り肩越しに罵倒することしかできないのだ。
自分の胸を自由に弄ぶこの変態を殴り飛ばし、そのままぐちゃぐちゃになるまで撲殺する場面を何度もシミュレートしているのに、身体は望むままに動いてくれない。
「んぅっ……!」
胸に指を沈め思うように揉み込むだけだった指揮官の指先が、ゲーガーの胸部で慎ましやかに佇んでいる乳首を服越しに掠める。
先ほどまでは明らかに嫌悪感が勝っていたが、不意に送り込まれた強い刺激に思わず腰を引いてしまった。
「可愛らしい声と反応だね」
「うるさい!!」
指揮官が笑みが深まったことから考えるに、どうやら作為的にやったことらしい。
わざわざゲーガーの顔を覗き込むようにして煽る指揮官にゲーガーは頬から焼けるような熱を発しながら拒絶する。
「おっぱいでの反応が良くなかったから余り性感帯ではないのかと思ったけど、ただ単に他の感情が上回って反応が薄かっただけかな」
「だまっ、んっ…!」
心を見透かしたような薄く開かれた指揮官の瞳。
彼が調子に乗らせないために全力で否定しようとしたのだが、胸に指の跡を残すように強く揉み込み片方の乳首を擦られた事によって台詞を途切れさせられてしまう。
自分の手を楽しませるような自分勝手な胸揉みから、ゲーガーの反応を伺うように刺激を変えて様子見を始めたようだ。
「こういう行為に慣れてなくて戸惑っているのかな。かわいいよ」
「ぐ、う、うるさい!!」
指揮官が親指と人差し指で頂点をクニクニと摘まみゲーガーは唇を噛んで声を抑えながら否定する。
その意地らしい姿は、凛とした彼女からは想像できない愛らしさを浮き彫りにさせる。
ゲーガーは鉄血のエリート機として建造された存在。
人間との連携もある程度想定されてはいるが、ゲーガーが建造されたのは蝶事件以降のため人間と連携をとった記録はない。
ましてやこのような卑猥な目にあわされることは予測すらしていなかったのだ。
怒りと嫌悪ばかりだった疑似感情モジュールは悪感情の比率が少しずつ減っていき、羞恥と未知の感覚への困惑が増えている。
胸を揉まれるたび、指先が乳首を刺激するたびに背筋にムズムズする様な感覚が奔り堪え切れなかった分が吐息と小さな言葉となって吐き出される。
性的な部分が刺激されるとそういった感覚に襲われるという知識こそあったが、実際に体験するそれは演算していた物よりも階乗したように思えた。
指揮官の手が露わになっている谷間を親指でなぞる。
今までとは違うくすぐるような刺激すらも背筋を震わせ声を出させようと促してくる。
自分を弄ぶ男を喜ばせることをしたくない。
そのプライドが勝ったゲーガーはとっさに手の甲で口を覆い、声を出す事だけは防いだ。
「ふぅぅう……!」
「意地らしくてかわいいね」
ゲーガーの抵抗をあざ笑うように指揮官は戦闘着に覆われた桃色のつぼみを探り、親指と人差し指の爪を立てて挟み込む。
「んぁっ!ふぅぅ…!!」
彼女のはかない抵抗は無意味となり、凄まじい性電気が体中を駆け巡って体内に熱を生み出す。体に収まり切れない熱量によって口腔を開かされゲーガーは声を吐息を漏らしてしまった。
「本当にきみは愛らしい」
指揮官の瞳が嫌に温かさを帯びている。
その言葉からは不思議とウソ偽りを感じさせないのが不気味で仕方なく、彼女の瞳が恐怖と困惑、怒りもない混じりになって揺れ動く。
「君のことをもっと知りたいよ」
胸を持ち上げるようにして揉み込んでいた左の指先がゲーガーの空いてしまった口腔に向かう。
咄嗟に唇を閉じようとしたが、
「いぅっ!」
摘ままれていた乳首を指で強く押し込まれ、空いた状態を維持させられてしまう。
「ふふっ」
指揮官の指がゲーガーの口腔に入り込む。
未知の感覚のせいか、口内は冷却のための唾液で溢れ指が入れられたことで口端から溢れ出す。
彼女の口からの分泌液を気にすることはなく、指揮官は口内で指を追い出そうと暴れる舌を人差し指と中指で摘まみ指の腹で押し込む。
「ふぅうっ!」
口と言葉の抵抗を封じられ、口内が苦しくなったゲーガーは一度息を吸い込んで冷却を図る。
これは考えようによってはチャンスだ。
完全に油断しきった変態指揮官の指を噛みちぎり、身体を好き勝手出来ると思い込んでいる指揮官に思い知らせる。
自分は思い通りにならなないのだと。
反旗を翻すために入れた歯茎の力は――
「僕の指を気に入ってくれたのかな」
「うぅぅ……」
まるで子犬が飼い主にするような指に痕を残することも出来ない甘噛み程度にしかならなかった。
ゲーガーの瞳が驚愕と困惑で丸くなる。
先程から指揮官の行動に対する抵抗がまともにできていないのだ。
言葉だけは比較的自由であったので、もしかしたらと思い口に力を込めていたのだが、それもこの有様。
指揮官の手がゲーガーの舌の表面と胸を優しくさすって慰めるように動いてるのが何とも情けなさを倍増させてくる。
ゲーガーが何に驚いているのか理解した指揮官は、その種明かしをし始めた。
「君につけられた拘束具は鉄血の技術を解析して作られてモノなんだ」
「んんっ!?」
ゲーガーの驚く様に加虐心が刺激され、指揮官の目尻の皺が深くなる。反射的に指揮官に含まされた指を噛んでしまうゲーガー。生後間もないの子犬のような弱々しい咬合力では指揮官の指にダメージは与えられはしない。
彼女を落ち着かせるように舌を一撫でする指揮官。人間のそれを再現したそれは弾力が強く表面はざらついている。
体の表面が持ち合わせていた触感とは違うそれは生暖かい彼女の分泌液を塗して弄り回すのがとても愉快だ。
指先で舌の表面をくすぐり、喉奥に向かってなぞり、指で挟んで動きを牽制する。
「んぶっ、んー!!」
はしたなく粘液を口内を分泌し、許容量を超えて彼女の口端からこぼれ落ちていく。
頬を伝い谷間へと流れ、彼女の体が粘液で輝かしく彩られていく。その様は淫らとしか言いようがないだろう。
指揮官は彼女の舌と戦闘服越しに硬く主張する果実を強くつねり上げる。
「んああっ❤️」
二つの強い刺激が重なり、ゲーガーは背を逸らして快楽を逃した後に体中に溜まった淫らな感情を逃すために荒い息を吐きながら力を抜く。
「おっと」
倒れそうになるゲーガーの体を支える指揮官。掴んだ先は肩ではなく彼女の実り豊かな胸だ。自分が暇にならないよう、やわやわと息を整えるゲーガーの胸を揉む。
力の込め方に比例して彼女の肩の跳ね方が変わる。
これを研究の成果と称してグリフィン内に報告したら面白そうだとくだらない案が頭をよぎった。しかし、別の形で成果を皆の前に披露するときは必ずくると確信している為、そのくだらない案は自分で却下の判を押した。
「はぁー……はぁー……」
荒かった息が整ったゲーガーに指揮官は先程の話を再開する。
「ローエンドからハイエンドまで徹底的に解析を行って作った、グリフィンとIOP、鉄血の友好の証だと思わないかい?」
「この外道が、んくっ…」
ゲーガーの糾弾は指揮官の指が乳首を捕らえたことでかき消されてしまう。
反論することは許さないと、暗にわからせるように強く強く乳首をつねり上げる。
「んあぁっ!!」
「その拘束具は君達鉄血が僕たち人間やグリフィンの人形達に危害を加えなくするようにするためのものなんだよ。ほら、相互理解に暴力はいけないと君も思うだろう?」
「こんな行為の何処が相互理かいぃっ!!」
「ふふっ、ほら、君は乳首が弱いんだよ。少しずつ君のことを理解していってるよ」
「私は……こんなんじゃ……!」
「ふふっ、でも僕からは君がエッチなことしかわからないよ」
「ふ、ふざけ……んぅっ!」
ゲーガーが反論しようとする度に乳首を摘み言論が許されない。それは動物の躾のように思える行為だ。どちらが上で、誰に従うべきかを体や本能で理解させるような。
「君は僕のやることを拒絶できないんだよ」
「ふざけるな!私は、絶対に…!」
「今はそれでも構わないよ。けれど、君の抵抗は無意味だ」
指揮官の両手がゲーガーの胸と戦闘服の境目に移動する。
その境界線をゲーガーに意識させるように撫でると、彼女の胸と服の隙間へと指を侵入させる。
彼が何をしようとしているのか、演算機能をフルに使わなくてゲーガーにはわかる。
「やめろ!!!」
唯一自由な言葉で指揮官を静止させようと試みる。
けれど、残念ながらこの場であらゆる事象の決定権を握っているのは指揮官なのだ。
「ダメだよ」
指揮官が純真な笑顔と共に送った却下の言葉と共に、彼女の胸部を収めていた戦闘着が強引に下される。
あまりの勢いに彼女の胸が弾けるように大きく揺れる。
その光景が壮観すぎて指揮官は思わず「おおっ…」と静かに関心の声を漏らした。
けれど、本能は肉欲には勝てなかったようで、指揮官の両手は無意識に弾き出された勢いが収まらず未だにプルプルと震えるゲーガーのお椀型の巨大な肉を掴んでいた。
「離せっ!見るな!!」
無遠慮に自分の許しもなく胸部を曝け出された怒りと、望まない露出による羞恥心にゲーガーの真っ白な顔が鮮やかな赤色に変わってしまう。
歯を剥き出しにし仇を見つけたように目を見開き、並みの人間ならそれだけで殺せるような気迫と怒号を指揮官にぶつける。
しかし、彼女の表情よりも指揮官の関心ごとは別にある。
「へぇ、君は元々大きいのに着痩せするタイプなのかな?それともからの服はよほど締め付ける服なのかな?服に収まってた時より一回り大きくなった気がするよ。これはちゃんと確かめないとね」
顕にされたことで本来のサイズとなった巨乳をよく堪能するために指揮官はゲーガーの胸を持ち上げて立つように促す。
指揮官の動作に逆らうことができないゲーガーは胸の高さに合わせて立ち上がらされてしまった。
上から覆うように胸を掴んでいた手を彼女の脇から差し入れ再び掴み、指を沈ませる。
解放された彼女の胸は汗ばんでいてしっとりと指揮官の指に張り付き、彼の指をどこまでも迎え入れるように沈み込んでいく。
指が至福を掴んでいる。もはやそうとしか言いようがない。
指を押し込んでは離しを繰り返しながら彼女の柔らかで心地よい胸に手を馴染ませている。
「すごく高いクッションってこんな感覚なのかな?」
「離せ!離せっ!!」
ゲーガーは出来る限り前屈し指揮官の手から逃れようと試みるが、その力は弱々しく指揮官に胸を力強く揉まれながら彼の胸板へと戻される。
そのやりとりを数度繰り返し指揮官は楽しんでいたのだが、物事には限度がある。
「大人しくしようか」
彼の指先が顕になった薄桃色の乳首を捉え、指の腹で擦り上げる。
「あふ……」
指揮官との『ふれあい』で硬く勃ちきった乳首は軽く擦られるだけでゲーガーを腰砕にさせてしまう。
彼女がいうことを聞いてくれたご褒美だと言わんばかりに指揮官は彼女の乳首に爪を立てて抓る。
「ひっ❤️」
たったそれだけでゲーガーは甲高い声をあげて内腿の体勢になってしまう。
柔らかな表面に中心のコリコリとした乳首を虐める指揮官。
「んああっ❤️やぁ…!!」
摘まれる度、なぞられる度、擦られる度に切ない声で悲鳴をあげるゲーガー。
乳首を好き勝手に愛部される度に可愛らしく鳴く彼女は卑猥な楽器と化している。
「ふふふっ」
「ひっ!はぅっ❤️」
プニプニとした柔軟性と弾力性のある果実を摘ままれ、ながら乳房を揉み込まれると強い電流がゲーガーの背中を駆け抜ける。
卑猥で愛らしい声を奏でるゲーガーに嗜虐心が刺激された指揮官は彼女の首に噛みつく。
「ひぃっ!」
突如首筋に歯を立てられた恐怖感からか今までとは違った悲鳴を上げてしまうゲーガー。
人形といえど首というのは彼女の運用に必要となる頭脳と繋がる唯一の急所。
思考回路と感情を乱された状態では流石に恐怖心を覚えてしまうようだ。
「また知らない君の姿を見れたね」
「うるさい!うるさ、いっ!」
優秀で常に凛々しい騎士の恐怖で乱れた姿。
平時なら絶対にお目にかかる事のない彼女を更に苛めたくなった指揮官は、彼女の首に舌を這わせたのだった。
「今は怖いのかな、それとも気持ちいいのかい?」
「変態!ひぁっ、離せ、ぃあっ!」
熱くなった体を急速に冷やすために分泌されたゲーガーの体液は人間の出る汗のように微かなしょっぱさを感じる。
首筋に舌を這わされる度に感じる不愉快さと自分の命運を握られている怖気が、ゲーガーのメンタルを揺さぶってくる。
「君は首が弱いのかな、ナイトさん」
「そうやって私を、んっ、よぶなっ!!」
ナイトという呼び名は彼女にとって特別な呼び方らしく、彼女の蕩け始めていた瞳が再び怒りに燃える。
その呼ばれ方にこだわりがあるのは、指揮官もよくわかっている。
だから、敢えて挑発するように、彼女の反応を楽しむように敢えて口にしたのだ。
「ふふふっ」
怪しく微笑む指揮官にゲーガーは再び反抗心を取り戻すが、それも束の間。
生の胸を確かめるような指揮官の手つきが急に強いものに変わり、指に胸の痕をつけるように強く揉み込み、頂点を指の腹で挟み込む。
「うぐっ…!」
強い刺激を連続して与えられ背筋の信号がムズムズとした燻りに変化しつつあるところで、首筋をべったりと唾液を塗り込むように舐めあげた。
「うああぅ!♡」
ゲーガーの背筋から脳天にかけて許容量を超える膨大なデータが瞬時に送られ、頭がパニック状態へと移行させられる。
彼女の体は指揮官に体を押し付けるようにのけぞり、大きく息を吐き出し、自分の中の熱と暴走する思考の一部を吐き出した。
「どうだった?」
ゲーガーの顔を肩越しに覗き込みながら、ゲーガーの状態を見透かしたように目を薄めている指揮官。
やわやわと飽きずに胸を刺激しながら聞いてくる指揮官に、ゲーガーは荒い息をそのままに悪態をつく。
「う、うるさい……!」
「そういういじっぱりな所もいいよ」
下から打ち上げるようにしてゲーガーの柔らかな胸を楽しんでいた指揮官の片手が下へ降りていく。
視界が安定せず微かに砂嵐が乗った彼女の視界は彼の動向をしっかりと記録しているが、そこから何が起こるか考える能力はまだ取り戻せてなかった。
「でも、そろそろ新しい君の姿を僕は発掘してみたいかな」
楽しそうに朗らかに、睦言のようにゲーガーの耳元で囁く指揮官。
彼の手が降り立った先は、ゲーガーが惜しげもなく晒した雪原のように真っ白な太腿であった。
「うっ……」
太腿からの感触は決して強烈なものではない。
しかしながら、胸の刺激によって散々高ぶらされた身体には微かな刺激すら膨大な係数をかけられて過敏に反応してしまう。
「びしょびしょだね」
「い、言うな…。そんなことを口に、するな……」
ゲーガーの真っ白で陶磁器のように美しい太腿は彼女の汗と股間部から排出される特別な液体、愛液を模した粘性のある液体で彩られている。
性に対する知識を一般常識位には持ち合わせてる彼女も、自分の股間部から漏れ出ている液体が何を模したものかわかっている。
その証拠に彼女の耳は再び赤さを取り戻し、彼女の言葉尻は弱々しい。
自分を辱める相手に自分の状態を明るみにされてしまった事実は、気高い彼女といえど恥ずかしさが勝ってしまったようだ。
指揮官が手のひらでゲーガーの太ももを撫でる。
優しい刺激に彼女は小さく体を震わせ「んっ…」と小さく声を上げた。
「足は結構固いんだね。よく動く君らしい」
「黙れ」
「押し込んでみると手のひら反発してきて楽しいよ」
「それ以上卑猥なことを口にんんっ!!」
油断しているとすぐに乳首を弄ばれ背筋を震わせて言葉を詰まらせるしかなくなる。
たったそれだけの刺激に黙ってしまう自分が情けなく、ゲーガーは小さく唇を噛んで余計な声を出さないように押し黙った。
抵抗が無くなったゲーガーの太ももを再び指揮官の手が這う。
太腿の正面は筋肉質な硬さが勝るが側面は柔らかさと筋肉質が程よく指を押し込むのが面白い。
親指でこりをほぐすように押し込むと、「ふぁっ」
とゲーガーが気の抜けた声を上げる。それはツボを按摩師に解された人間のような反応で、指揮官は思わず声を漏らしてしまった。
「君も足が凝るのかな?」
「ううっ……くそ……!」
不調という意味では人形も凝りを感じるのかもしれないなと思いつつ、そっぽを向いてしまったゲーガーの脚を堪能する指揮官。
体液に塗されて滑らかさが際立つ腿は正面と側面だけではなく裏面も堪能すべきだろう。
指揮官はゲーガーの裏腿を一つ摘む。
緩んで内腿になった彼女の裏腿は弛緩状態にあり、たっぷりとした肉感が指揮官の掌を包み込む。
「意外と足の肉付きがあるようだね」
「こんな拘束されてなければ、オマエを絞め殺してやってもよかったがな」
「それはそれで面白そうだ」
「変態が!」
彼女の太腿は筋肉質ながらも張りと柔軟性を備えた優秀なチャームポイントだ。
魅惑の太腿に顔を挟まれるのはこの世の至福を体験することと変わりはないだろう。
単なる強がりが変態行為への欲望で返されたゲーガーはうわずった声で罵声を浴びせかける。
予想だにしてなかった言葉で返され、逆に自分が怖気を覚えることになってしまったからだ。
彼女の裏腿をペチペチと軽快な音を立てて叩くと肉の波が発生して側面まで達する。
「凄いね。こんな事が出来るのはグリフィンでも限られてるよ」
「ぐっ、人の身体をなんだと」
「仕方ないよ、今の君は『モノ』なんだからね」
再び指揮官がゲーガーの首筋に歯を立てる。肌のセンサーが痛みの信号を発するくらい強く強く。
この場では誰が上かをわからせるように。
「ふっ、う……」
首筋に歯を立て舌でなぶるとゲーガーの反応が増しているような気がする。
主に忠実な騎士のような彼女は、やはり『上』の存在には弱いという事だろうか。
「支配者がいる方が、安心できるかい?」
「ぐっ!やめろ!!」
自分の中に渦巻く感情を拒絶するようにゲーガーは身を捩る。
抵抗を諦めないゲーガーはとても美しくて儚い。
「ははっ」
子を見つめるような温かな眼差しを指揮官は浮かべているが、背後に立たれているためゲーガーからは見る事ができない。
いや、この方が幸いだっただろう。
その表情を見たら、ゲーガーの感情は情けなさと怒りで更に歪んでしまうだろうから。
ゲーガーのささやかな抵抗を軽くいなしながら指揮官の両手は彼女の鼠蹊部へと降り立つ。
腿の付け根を辿るように指を動かされたら、これからこれから何が起こるか察せざるを得ない。
「うぅ、くそ……!」
少しでも指揮官の指先から逃れようと脚に力を込めるが、慣れない刺激を受け続けた彼女の脚は力を込める信号を正常に受け取れない状態だ。
自分では拒絶のための行動を起こしている筈なのに、指揮官の指がそこな迫る度に力が抜けていっている。
それでも無理に力を込めようとするので、彼女の脚は震え始め指揮官の指にも伝わってしまう。
「どうしたんだいそんなに震えて」
「違う!震えてなんていない!!」
「トイレにでも行くかい?案内してあげるよ」
「バカにして…!殺す…!絶対にお前は…!!」
揺るがない優位性を維持している指揮官のからかいはゲーガーの反抗心を刺激する。
籠って身を守ろうとする肉付き溢れる太腿、震えが止まらないくびれた腰、ねっとりとした空気を吐き出しつつも睨むような上目遣い。
余りにも弱々しい抵抗だが、彼女の気高さと頑なさが出ていて――指揮官の加虐心をくすぐるのだ。
「わかったよ。君は強情だね」
指揮官は疲れたような諦めたような口調でゲーガーの鼠蹊部から指を離す。
「あっ……?」
突如解放されたことに驚きつつもゲーガーは微かに動く脚で指揮官から遠ざかろうとする。
少しでも距離をとってこれまで受けた辱めから逃れるように。これ以上、自分の敵に醜態を晒さないようにするために。
「ぐっ……」
しかし、ゲーガーの脚はやはり言うことを聞かず、うまく動いてはくれない。
脚を動かすことを断念し歯噛みしながら力を込めたのは腕である。
もう、指揮官に自分の裸体を晒したくは無い。その一心で指揮官にずり下ろされた巨乳を再び戦闘着に戻そうと胸に意識を向ける。
その一瞬の油断につけ込むように、指揮官は再び腰から腕を回し、彼女の秘部に戦闘着越しに手を置いた。
「あぇ……?」
自分のことに手一杯で状況把握が出来てなかったゲーガー。
指揮官の声色こそ残念さを滲ませていたが、その表情は捕食者の黒を収めては居なかった。
隙を見せた極上の獲物に向けるような、獰猛な笑顔を浮かべる指揮官。
彼の手は彼女の秘部の周囲をなぞり、彼女から出た汗と愛液を瞬時に纏い。
「君と違って、僕は素直になることにするよ」
彼女自身の体液を使って秘所の覆いをズラし、彼女の秘裂へと指を一つ潜入させた。
「あぁっ!♡」
意識を逸らされたことで身構えが出来てなかったゲーガーは部屋中に響き渡る声量で喘いでしまう。
本当に初歩的な意識の逸らし方であったが余裕のない状況の彼女には効果が強すぎたようだ。
自分の出した艶声に一拍置いて気付いたゲーガーが強く目と口を瞑ってそれ以上の声を出さないように抵抗するのが、なんとも意地らしい。
このまま意地悪をして中に指を入れたままにしても良かったが、指揮官は宣言した通り自分に素直になり、彼女の秘裂に入れた指を躍らせる。
彼女の秘裂の周囲には陰毛が一つもない。そのおかげで秘裂を刺激するたびにあふれ出る愛液が全て指揮官の手に注がれる。
そのおかげで指揮官の指は彼女の中にさらに進めることが出来る。
奥に指を押し込むたびに小さく喘ぐゲーガーからは少女のような愛らしさを感じさせる。
「温かくてびしょびしょでお湯に浸かってるみたいだよ」
「黙れ……!私はそんなんじゃ……!んんっ♡」
ゲーガーの都合も言葉も無視して彼女の濡れ切った秘裂を自由にまさぐる。
内壁をゆっくりと擦るとゲーガーの体は小刻みに震え、速度を上げてみると背筋の震えが大きくなって段々と前かがみになっている。
未だ覆われ指揮官の視線から守られている肉付きのよい臀部が指揮官の股間に押し付けられてしまっている。
ゲーガーは内壁を擦られる刺激を逃がすのに夢中になって気が付かなかったが、彼のズボンに隠された凶悪な刺突武器は存在感を大いに増していた。
「んっ……くぅ……♡」
胸と首と腿への愛撫で『準備』を整えられてしまったゲーガーの秘裂は異物感と指揮官の指による嫌悪感よりも、快感の方が圧倒的に勝っている。
自分の強気と弛緩への反抗心だけでは、自分の卑劣を愛撫されている身体が望んでいた快楽には逆らえない。
「わたしが、こ、こんな」
「こんなにも気持ちよくてびっくりしちゃってる?」
「こ、この、ひぁああんっ♡」
自分が置かれている現実から逃避しようとするも、それを呼んだ指揮官に言葉で先回りされる。
もはや反論する思考すらなく、不届きな指揮官の指を追い出そうと手を掴むが、中に入り込む指を更に一つ追加されたことで手を置いただけになっていまう。
「ふぅぅううああああああ♡」
「驚かせて悪いね」
喉を反らし絶叫を上げるゲーガーに誠意を感じさせない言葉で謝罪する指揮官。
「君が悪いんだ。君の下の口が奥へ奥へと誘惑してくるんだ。そんなことされたら我慢できないよ」
「私のせいにして……」
「こんな魅力的な肉体をしてて無自覚なんて釣れないね」
ゲーガーに魅力を理解させるため、指揮官は再び彼女の胸を空いている手で握り乳首を指を添えて操作する。縦横無尽に硬度を得た乳首を動かすと、彼女の顔もそれに合わせるように微かに動くのが指揮官の好奇心と支配欲を満たしていく。
「大きくて柔らかいおっぱいに」
前屈みになって押し付けられていたゲーガーの臀部に指揮官にの腰がお押し付けられる。
そこで初めて指揮官の獰猛な『武器』を意識し、ゲーガーは思わず息を飲む。
「プルプルとしたお尻」
別れの挨拶をするようにゲーガーの乳首を指で弾き、指揮官の手は太ももを撫でる。
「すべすべの太ももに」
本当は聞きたくなんてないのだが、指揮官の言葉の一つ一つを嫌でも意識させられてしまう。
そうなってしまうのは、指揮官の諭すような語り口調のせいか、彼が実践しつつ語り掛けてくるからか、或いは――自分の何が魅力と感じているのか彼女の奥底が望んでいるのだろうか?
「ツルツルで敏感なおまんことか」
指揮官の二本指がゲーガーの秘裂を開く。
散々の『ふれあい』によって熟しきった果実からはとろり、どころではなく小さな滝のように連続して愛液を床に滴り落ちていく。
気高く主と命令に忠実な騎士が滴らせる淫蕩な果汁。
熟れ切った果実からもたらされる果汁を存分に指にまぶすと指揮官はそれを味わうように口に含んだ。
「なぁっ!?」
ゲーガーが戦術人形であることを差し引いても本来なら不浄とされる部分から排出された液体である。
幸い毒素などは含まれていないが、ゲーガーの記録領域に収められた常識から考えても、不浄の場所から分泌された体液を舐められるのは理解が出来なかった。
舌触りはねっとりとしているが残念ながら彼女の愛液は味付けなどはされていないようだ。
が、指揮官はブラフを張ることにした。
「甘いね」
ゲーガーの耳元で味わい尽くすように指を吸いながら。
「この……!このぉ……!」
愛液を飲まれ更に品評までされたゲーガーは羞恥心を煽られ顔の赤みが更に増していく。
辱めを受けた悔しさをバネに体を揺すって暴れるが、指揮官が再び無遠慮に二本の指を秘裂に突っ込んだことで中断された。
「ひぃいん♡んやぁ……!」
「その可愛い声もいいよね」
「ひぃっ♡あぁっ♡ひ、人を玩具みたいに、ゃあ♡」
「玩具だとは思っていないさ。ずっと、言っているよ。僕は君を理解したいと」
「あくっ♡こ、これのどこがぁん♡」
「君が気持ちよくなる場所を僕が、君は気持ちよくなることを理解する。そうやることでお互い気持ちよく理解できるってことさ」
「ふざける、なぁっ♡」
ぐちゅぐちゅと激しい水音を奏でるゲーガーの秘裂。
彼女が反論するたびに指揮官の指が中を勢いよく往復し、ゲーガーの呂律と思考を奪っていく。
腹部の奥から背筋へ、背筋から頭脳も犯すように電気信号が絶え間なく送られてくる。
ゲーガーの愛液は夥しい量が分泌され、指揮官が掻き出した量以上の愛液が補充される。
指揮官の手は完全に愛液にコーティングされ、溢れる愛液は床に無秩序な模様を描く。
「見てみなよ床を。君の出した液体で床が粗相したみたいになってるよ」
「うる、さぃ……♡」
「お手洗いまで案内してあげようか?」
「うるさいぃぃ♡」
思考能力、処理能力共に大幅に低下し彼の言う床を見る余裕すらない。
しかし、彼に促されて床を見てしまったら、直視したくない事実に目を向けることになる。
受け入れたくない現実を見てしまったら、今のゲーガーでは強制シャットダウンに移行してしまうだろう。
――もっとも、拘束具のせいで、その選択肢を選ぶことは出来ても自分の意思では実行できないのは今の彼女はまだ知らない。
嘲笑を含んだ気づかいの指揮官の言葉が、ゲーガーのプライドに傷をつけ彼の語る事実を意識せざるを得なくなる。
頭脳部の配線が焼き切れたように視界に白いフィルターがかかるゲーガー。
ぷっくりと突き出された乳首を捻られ、秘裂を無念慮に引っかかれる度に身体全体が視界全体に点滅が発生する。
口を虚ろに開き、短く深い息を吐くゲーガー。
完全に余裕を失った彼女に追い込みをかけるため、乳首を弄んでいた手が彼女の秘所――その頂点にあるクリトリスを押しつぶした。
「そろそろいいんじゃないか?」
「うぁっ♡あぁぁぁぁ♡」
内壁を引っかかれる以上の快楽が突如としてゲーガーを襲う。
一瞬で生まれた衝撃と莫大な快楽を逃がすためゲーガーの腰が更に低くなってしまう。
ただそれは、秘裂が咥えている指揮官の指を奥まで招き入れる行為にもなる。
彼女の反応に気をよくした指揮官は敢えてその誘いに乗り、彼女の中を穿るようにして更に奥へと指を咥えこませる。
「うやああぁぁぁ♡うぁっ♡いああああぁぁぁぁ♡」
想定できていなかった強烈な刺激が絶え間なく襲い掛かり視界の点滅頻度が上がっていく。
クリトリスを擦られ、推され、抓られ、弾かれる。
その間にも奥にまで入り込んだ指が激しく抽挿を繰り返しゲーガーに落ち着きを取り戻す時間を与えない。
「うぁああああぁぁ♡」
クリトリスが刺激されるたびに内腿の痙攣が増加し、内壁を指の腹で押し込むようにされれば腹部の奥が切なく疼き声にならない声を出させる。
「も、だめ……♡」
完全に余裕を奪われたゲーガーから発せられた弱気な言葉。
その言葉を確かに聞いた指揮官は今までより強くクリトリスを摘まみ、指の抽挿と引っ掻き速度を上げ、彼女の弱気すらも奪いにかかった。
「んやあああああぁぁぁぁ♡♡♡」
程なくしてゲーガーの体が大きな振動を生み出し、誰に憚る事の無い声を上げ、背筋を大きく逸らし全身を駆け巡る鋭い快楽の電気信号に身体の支配権を委譲した。
指揮官はゲーガーの内側から彼女の絶頂を感じ取り、軽快に動かしてくすぐる。
絶頂を迎えた直後だからか小さな刺激にも敏感に反応しピクピクと肩を揺らしている。
荒く長い息を吐き出しながら体を脱力させ前屈みになったゲーガー。
初めて迎えた絶頂という未知の刺激は余りにも強烈だったようで、彼女の処理能力が限界に達し視界がブラックアウトし始めた。
彼女の意思による強制シャットダウンは封じているが、システムと彼女自身の保護のためのシャットダウンは封じていない。
慣れない快楽で身体が蕩け、体力が無くなった彼女は漏れなく落ちてしまうだろう。
「おっと」
彼女を支えるために指揮官が秘裂から慌てて指を抜き、ゲーガーの括れた腰に腕を回す。
「はぁ……はぁ……」
熱の籠った吐息を吐き出し、自分を辱め、主を奪った主犯格に身体を自由にされている事実が彼女に影を落とす。
「くうぅぅ……」
自分の息を整える吐息の中に無念が混じり始める。
プライドに傷をつけられ打ちひしがれた彼女に向って、指揮官はどこまでも楽しそうな黒い欲望を張り付けたような笑みを浮かべた。
「沢山君のことが知れたよ。これで相互理解が近づいたかな?」
ゲーガーの比較的筋肉質な腹部をポンポンと上機嫌に叩く指揮官。
指揮官の語る相互理解に対する反論はもうしようと思わなかったが、一つだけ気がかりなことがった。
せめてそれだけは知るために――それ以上に『自分』を保つために、不安定な発生機に命令を送る。
「あいつ、にも……」
「……」
「あいつにもこんなことを……おまえは……」
ゲーガーの差すあいつが誰なのか指揮官は一瞬で理解が出来た。
彼女があいつと呼称するのは、彼女の主たるアーキテクトの事で間違いない。
最後の力を振り絞り、主が汚い方法で犯されてないか確認する忠臣に敬意を払い、指揮官は彼女の耳元で伝える。
「してないよ。彼女は自分からグリフィンに降った初の鉄血だからね。丁寧にもてなしてるよ」
「そう……か……」
「君も仲間にならないかい?」
「こんなことをされて……誰が……仲間に……なんか……」
「そうかい、ふふふ……」
最後の力でアーキテクトの様子を聞けたゲーガーはどこか安心したように瞳を閉じシャットダウンモードへと移行した。
力が完全に抜けたゲーガーを支える指揮官。ゲーガーがまだ仲間になることを望まない現状を楽しむように口端の陰を深めていった。
『僕だよ。お疲れ様』
『この前鹵獲してくれた彼女だけど、まだこちらの仲間になる気はないようだ』
『彼女が強情なのはアーキテクトを話を聞いていた通りだ。問題ないよ』
『ただ、『モノ』をこの基地に置き続けるのは難しいからね』
『今は『家畜』位にはなって貰おうと思ってね』
『だから君の力が必要なんだ』
『頼めるかい』
『ふふっ、ありがとう。お手伝いに感謝するよ、『教官』』