(何でせつ菜がここにいるんだ!?)
俺の心は絶賛パニック中だった。いつか来て欲しいとは思っていたが、今来るとは聞いてない。とりあえず俺は何か話せねばと思い、せつ菜に声をかける。
「は、はい。えっと、お話って何ですか?」
「はい!お話というのはですね!」
(テンション高いな…。これが生せつ菜か。…)
俺はせつ菜に出会えた嬉しさとテンションの高さに、嬉しくもかなり圧倒されていた。
「ずばり、スクールアイドル同好会に入っていただけませんか!」
せつ菜はビシッと人差し指を上に上げ、そう言う。
「へっ!?」
「あれ、聞こえませんでしたか?ではもう一度言いますね。私の所属するスクールアイドル同好会に入って欲しいんです!」
(おいおい、マジかよ!)
もともとそれが目的で音楽室に入り浸っていたのだが、言葉にして言われると、嬉しくなってしまう。
(一応どんな理由か聞いておこうか)
「いえ、それはちゃんと聞こえていました。……俺が聞きたかったのは、どうしてそんなことをお願いされたのかです。どこで俺を知ったんですか?」
「その理由は二つあります。一つは学校の掲示板で作曲を募集していたこと。そして二つ目は、生徒会に同好会のことを聞きに行ったことです!」
「なるほど……というと、生徒会長とお友達で?」
せつ菜の本当の姿は生徒会長だ。これにどう答えるのだろうか。俺は悪戯心でつい聞いてしまう。
「は、はい!そ、そんなところです!」
生徒会長のことを聞いた瞬間、手をあたふたとさせ、一気にそぶりが怪しくなる。
(こんなんでよく正体バレなかったな…)
ついそう思ってしまうほど、バレバレな反応だった。
「と、とにかく、あなたが私の手伝いをしたいと聞いたんです!だから、私達と一緒に大好きな気持ちを、皆に伝えてくれませんか?」
せつ菜はそう言って、上目遣いで俺を見てくる。いや、単純に背の問題でそう見えるだけか…。もちろん俺の答えは最初から決まっている。
「……分かりました。よろしくお願いします」
「ありがとうございます!」
「ちなみにどんな形で協力をすればいいんですか?」
「作曲家とマネージャーという形でお願いします!」
作曲家はともかくマネージャーか…。まぁ、1ヶ月も経てば侑が入ってくるし、雑務もだいぶ楽になるだろう。
俺はそう考え、作曲家とマネージャーを務めることにしたのだった。
「じゃあさっそく、皆んなのところに行きましょう!」
せつ菜はそう言って、俺の腕を引っ張る。
「い、一体どこに行くつもりなんです!?」
「もちろん、部員の皆さんのところですよ?」
せつ菜はキョトンした表情で、当たり前のようにそう言った。いやまぁ、当たり前のことなのかもしれないが、俺にだって心の準備というものがある。だってコミュ障なんだから。しかしそんな訴えは虚しく、気づけば俺は部室の前に連れてこられていた。
「皆さん!新入部員を連れて来ましたよ!」
そう言ってせつ菜は、思いっきりドアを開ける。俺が勢いの良さに唖然としていると、中から声がざわざわと聞こえてくる。
「ちょっとせつ菜先輩、うるさいですよ! あれ?、この人が例の作曲家の人ですか?」
「そうですよかすみさん。優樹さん、挨拶をお願いします」
そう言って俺に話を振られる。どうやら皆は、俺のことをせつ菜から聞いているらしい。挨拶なんて考えてないんだが、まあ適当でいいか。
「一年情報科、坂下優樹です。誰かを笑顔に出来るスクールアイドルに魅力を感じ、サポートをしたくて同好会に入りました。特技は作曲や楽器を弾くことで、趣味は外国の文学作品や小説を読むことです。同好会では作曲やマネージャーなどの仕事を勤めて行くつもりです。よろしくお願いします」
俺が半分くらい嘘で塗り固められた自己紹介を言うと、まばらだが拍手が聞こえる。それと同時に、自己紹介も始まったようだ。俺は声のする方に顔を向ける。
「普通科一年中須かすみです。よろしくねゆう男!それとかすみんのことは、かすみんって呼んでね!」
高校一年生。普通科。ショートヘアに銀がかった灰色の髪をしている。一人称が『かすみん』と、はっきり言って変わっているが、スクールアイドルや『カワイイ』への気持ちは誰にも負けず、世界で一番可愛くなろうと努力している。
ちなみに同級生の女の子には「子」と付けたあだ名で呼んでいるのだが、俺は「男」なのか。
(ゆう男ってあんまりカッコよくないな…)
俺はそんなことを思いながらも、かすみに挨拶をする。
「ああ、よろしくな、中須」
俺は女の子の名前を呼ぶのは恥ずかしく、つい苗字で呼んでしまう。こう言うところが、モテない原因なのだろう。
「中須じゃなくて、か す み ん!」
「……よろしく、かすみん」
「うん!よろしくね、ゆう男!」
正直かすみんと呼ぶのは恥ずかしいのだが、堕とすまで我慢するしかない。
「次は私ですね。私は桜坂しずく、国際交流学科の一年生です。よろしくお願いします」
国際交流学科。一年生。黒に茶色を混ぜたような色合いの髪色で、頭につけたデカリボンが特徴的だ。部活動は演劇部と掛け持ちしており、演劇への情熱はスクールアイドルに負けず劣らずだ。
ちなみに鎌倉から電車に乗って、5時起きで通っているらしい。毎日がいざ鎌倉ってわけだ、大変だな。
「こちらこそよろしく、桜坂」
「ふふっ、しずくでいいですよ、優樹君」
「ああ…よろしく、しずく」
「はい。これからよろしくお願いしますね」
そう言って彼女はニッコリ笑う。俺に向けられたその笑顔に思わず俺は照れてしまい、顔に熱がいくのを感じてしまう。
「次は私かなー?」
「は、はい。そうですね」
俺は照れを誤魔化すかのように、慌てて返事を返す。
「三年国際交流学科、エマ・ヴェルデです。よろしくね、優樹くん」
エマ・ヴェルデ。
三年生。学科はしずくと同じ国際交流学科。赤毛の三つ編みで頬にあるそばかすがチャームポイントだ。
スイスからの留学生であり、そのため背が高い。ちなみにおっぱいも見てわかるほどに大きい。
世話好きな性格で、後に同好会に入ることになる果林の世話を良く焼いている。
(それにしても…でっかいな)
俺はエマのおっぱいに、つい見惚れてしまっていた。推定だが、Gカップ以上はあるんじゃないだろうか。そんなことを考えてると、声をかけられる。次は…彼方か。
「次は…彼方ちゃんの番だね〜。よろしくね〜、優樹くん」
「はい、よろしくお願いします、」
「ふふっ、元気があっていいねぇ〜」
この間まではバイトしてるのをただ眺めるだけだったが、ついに間近で見れるようになった。なんとも感慨深いものだ。
「私は、三年生の近江彼方だよ〜。よろしくね〜」
彼方はふにゃりとした声で俺に挨拶してくる。
「はい、よろしくお願いします」
「うわぁ、礼儀正しいねぇ〜」
「いえ、そんなことはありませんよ」
「えへへ、彼方ちゃん好きだよ〜そういう人」
(好き!?)
まさかの言葉にドキッとしてしまう。いや、落ち着け俺。これは多分褒め言葉でお世辞だからな。
「そ、そうなんですか?それは嬉しいですね……」
俺は平静を保ちながら答える。危なかったな……。
「最後は、私ですね!」
せつ菜が張り切ってそう言う。その様子に俺は思わず苦笑いを浮かべるが、気にせず自己紹介を始める。
「私は優木せつ菜、二年生です!」
彼女は自己紹介を始める。個人情報が少ない気もするが…まぁ、親にバレるような真似は出来ないからな。出来るだけ情報はあまり言いたくないのだろう。
「はい、よろしくお願いします」
俺は彼女のテンションについていけずに、淡々とした感じになってしまう。それでも、彼女は構わず話を続ける。
「好きなものはアニメやゲームです。そして大好きなものは……スクールアイドルです!!」
彼女は本当にスクーアイドルが『大好き』なのだろう。その目はキラキラと輝いている。
「ぜひ私たちと、一緒に頑張りましょう!」
「…はい!」
そう言って彼女は手を差し出す。俺は少し照れながらも、その手を握り返した。
(……熱いな、この人は)
それに少しうるさい。だが他の四人はあまり気にしていないようだった。同好会が出来てからの短時間でもう慣れたのだろうか。
「えっと、これから優樹さんには作曲以外で何をやってもらうんですか?」
しずくがそう切り出した。確かに、マネージャーとしての仕事は何も聞いていないから、教えてくれると助かる。
「まず、今度のライブに向けての特訓のアドバイスですね」
「って言っても、俺ダンスとかは素人ですよ?」
俺はせつ菜の方を見て、そう尋ねる。
「大丈夫です!そこは私が逐一教えますから!」
せつ菜は胸を張って、そう答える。
「あー、確かに。せつ菜ちゃんはダンスが得意だからね〜」
「そうだね〜。ギリギリまでいつも練習してるの、彼方ちゃん尊敬するな〜」
「ふふっ、そう言って貰えると嬉しいです!」
どうやら俺がアドバイスをするのは、決定事項らしい。
「あとは……スケジュール管理でしょうか」
「それなら俺でも出来そうです!」
「じゃあ、それで決まりですね。後の業務は私たちで分担するので、大丈夫ですよ」
こうして俺の役割が決まった。思ったよりも普通だったが、マネージャーってこんなもんなのか?
「では、これからよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそ」
「うん、よろしくね〜優樹くん」
「よろしくね、ゆう男!」
「よろしくお願いしますね、優樹君」
「優樹くんこれから頑張ろうね〜」
そう言って、それぞれ挨拶を交わす。
「とりあえず今日は今から練習かな?みんな優樹くんに練習姿見せたいだろうし」
エマがそう切り出す。
「はい、そうしましょう。ということで、すみませんが優樹さんは部室から出ていってください」
「そ、そんな。最後までいますよ!」
せっかく入部して初日なんだ。初日ぐらい最後までいるべきだろう。俺のそういった考えが、せつ菜の提案を拒む。
「いえ、着替えるので…」
「あっ…すみません」
着替えると聞いた瞬間、俺はすぐに部屋を出ていった。
(危ないところだったな……)
いくらマネージャーとはいえ、異性がいる前で着替えるのはそりゃ抵抗があるだろう。
それより、まだ堕としてもいなのに着替えなんか見てしまったら、それこそ俺の人生の終わりだ。今後はノックをして部室に入るようにしよう……。
そんなことを考えながら、俺は廊下で皆んなの着替えをまっていた。すると5分後、
「もういいですよ」
と言って、せつ菜達が部室から出てきた。
「ちなみに今日は何をするんですか?」
「今日は走り込みだよ〜。ライブには体力がいるからね〜」
彼方がそう答えてくれる。
「なるほど、分かりました」
「それと、もし良かったらでいいのですが……」
「なんですか?」
「あの……タイムを測っていただけませんか?」
せつ菜は申し訳なさそうに、そう言う。
「もちろんいいですよ!」
俺は笑顔でそう答える。それぐらいなら全然大丈夫だ。
「ありがとうございます!」
「いえいえ、これくらい任せてください」
そうして、俺は彼女達のランニングに付き合うことになった。
「せつ菜先輩お疲れ様です。これ、どうぞ」
俺はそう言って、スポーツドリンクを渡す。スポーツドリンクと言っても、粉を水に入れて混ぜただけだが…。ちなみにパッケージには『これで体力がもりもり回復!』と書かれていた。
(うさんくせぇ…こんなんで本当に体力が回復するのか?)
俺はついそう疑ってしまうが、一応大手企業の製品だ。多分回復するんだろう。
「ありがとうございます!」
せつ菜は俺に礼を言い、よほど喉が乾いていたのか勢いよくスポーツドリンクを口に流し込む。せつ菜の体は汗に塗れており、シャツが濡れてエッチなことになっていた。
(これが毎日見れるのか……眼福だな)
俺はそう思いながら他のメンバーにもスポーツドリンクを渡していく。
「はい、かすみん。お疲れ様」
「あ、ありがとうゆう男。ごめんね、全部やらせちゃって」
「気にすんなって。これもマネージャーの仕事だからな」
「えへへ、ありがと」
かすみの良いところは、こういう時すぐに気遣ってくれるところだ。本人は気づいてないだろうが、こういうことを出来る人間は中々いない。
「はい、しずく」
「ありがとうございます。優樹君もマネージャー頑張ってくださいね」
「ああ、頑張るよ。ところでしずくって演劇部も兼部してるんだろ?」
「はい、そうですけど。どうかしたんですか?」
しずくは怪訝そうに俺に聞いてくる。
「いや、だったらシェイクスピアとかわかるかなって思って…」
「シェイクスピアですか。ちなみに何がお好きで?」
「ああ、ハムレットって言うんだが…」
俺がその先を言おうとした時、突然しずくが目を見開かせる。
「ハムレットですか!あの物語本当に面白いですよね!」
「お、おう…」
突然テンションが変わったしずくに戸惑いながらも、俺は相槌を打つ。
「やっぱりなんと言っても、ハムレットの復讐心の強さが見どころですよね!彼女であるオフィーリアをも邪険に扱うほどの激怒の強さですよね!あ、オフィーリアと言えば私犬を飼ってて、名前オフィーリアにしてるんですよ!やっぱり大臣の娘でハムレットの彼女っていう板挟み感が…」
「もういい、ストップ、ストップ!!」
俺は早口でハムレットを語り始めたしずくにストップをかける。
「あ…」
しずくは自分の痴態に気付いたのか、頬を赤らめる。
「すいません、お恥ずかしいところを…」
「いや、楽しかったよ。今度はまた別の場所で語り合おうぜ」
今は部活中だからストップをかけただけで、俺はしずくとハムレットを語り合いたかった。
(前世ではシェイクスピアが趣味のやつなんて誰もいなかったからな)
前世がfランだったため、シェイクスピアを語れるような頭のいい奴は誰一人いなかった。だから俺としても趣味を語れて嬉しいのだ。
「一緒に語り合う…はい! 約束ですからね!」
しずくは嬉しそうにそう言いながら、かすみ達の方へと向かっていった。俺は次に来たエマへとスポーツドリンクを渡す。
「はい、エマ先輩」
「わぁ〜、ありがとう。でも、大丈夫だよ?私だって子供じゃないんだから」
「いえいえ、マネージャーの仕事ですよ。それに俺がしたくてしてるので」
「優樹君は優しいんだね。よーし、お礼にハグしてあげる!」
そう言って、エマは俺に抱きつく。
(むぎゅっ……!?)
柔らかい感触が体に当たる。その柔らかさはまるでマシュマロのようで、とても気持ちがよかった。
「あはは、照れてる〜」
「て、照れてないです。それより異性にいきなりハグなんて…」
俺は建前だけでも取り繕っておく。
「えぇ〜、スイスでは普通のことだよ?」
(マジかよ…。スイスすげぇな……)
俺はそんなことを思いながら、彼女の胸を堪能するのだった。
「はい、彼方先輩」
俺は少し遅れてきた彼方に、スポーツドリンクを渡す。
「うん、ありがと…ごくっごくっ。ぷはぁ〜。この一杯が胸にしみる〜」
「気のせいでしょう」
「いやいや、疲れた後の飲み物は格別なんだよ?」
「まあ、分からなくもないですけど……」
「そうだよね!ゆう男くんも分かる人なんだね!」
彼方は嬉しそうにそう言う。
「いや、ただ単におっさん臭いだけです」
「そ、そんな……酷いなぁ〜。彼方ちゃん泣いちゃうよ…シクシク」
そう言って彼方は、誰でもわかるような嘘泣きを始める。
(まったく……可愛いな)
「はいはい、俺が悪かったですよ」
「うんうん、分かればよろしい」
そう言いながら彼方は笑顔になる。
(こいつ絶対楽しんでるな……)
俺はそう思ったが、あえて何も言わなかった。それから俺は部室でスケジュールを作ることにした。
それから一時間後、練習が終わったのかせつ菜達が部室に戻ってくる。
「お疲れ様〜」
「お疲れ様でした!」
みんなそれぞれ挨拶をして帰っていく。しかし、せつ菜だけは俺のところにきた。
「あの、優樹さん」
「はい?」
「今日で同好会の活動がわかりましたか?」
「そうですね……大体は分かりました。明日から頑張りますね」
「はい!これからも頑張りましょう!」
せつ菜はそう言って手を差し出してくる。
(これは…チャンスだな)
俺はせつ菜の手を握り返し、発情を発動させる。まさかこんなにはやく堕とすチャンスがやってくるとは、夢にも思わなかった。
「っ!?」
せつ菜はピクっと体を震わせて、顔を赤くする。
(よし……効いてるみたいだな)
俺は内心ほくそ笑みながら、さらに強く握る。すると、
「あっ……」
せつ菜が小さく声を上げる。どうやら、効果は抜群らしい。
「どうかしましたか?」
俺はわざとらしくそう聞く。
「い、いえ……なんでもありません!」
せつ菜は慌ててそう答える。
「そうですか?顔が赤いようですが……熱でもあるんじゃないんですか?」
そう言って俺はせつ菜のおでこに手を当てる。もちろん発情を発動させてだ。
「っ!?」
せつ菜はまた小さく震えた。
「やっぱり熱くなってるじゃないですか。無理しない方がいいですよ?」
俺はさらに追い打ちをかけるように、そう言う。
「だ、大丈夫ですから……」
「ダメですよ、ちゃんと休まないと」
俺は心配そうな表情を作りながら、もう片方の手でせつ菜の肩を掴む。そしてまた発情させると…。
「つぅ…!?すいません優樹さん、もう我慢できません!」
「んっ…!?」
せつ菜は俺の唇を奪う。突然のことで反応できなかった。
「ちゅぱ……れろ……」
せつ菜はなんと舌を入れてきて、俺の口の中を蹂躙していく。まるで俺の全てを吸い尽くそうとするかのように、激しく動く。
(これで処女ってマジかよ!?)
「ぷはぁ……!」
やっと解放された時には、お互い息が上がっていた。
「ああっ!!す、すいません…私はなんということを…」
理性が戻ったのか、必死に言い訳を始めるせつ菜。俺はそれに焦ったくなり、せつ菜を壁まで追いやる。
「きゃっ……!?ゆ、優樹さん?」
せつ菜は何が起こったのか分からないといった様子だった。俺はそんなせつ菜の目を見てこう言う。
「せつ菜先輩は俺にどうして欲しいんですか?」
「わ、私は…」
せつ菜は俺から目を逸らそうとするが、俺はそれを許さなかった。しっかりと目を見つめて、もう一度問いかける。
「どうして、欲しいんだ?」
すると彼女は観念したのか、小さな声で答えてくれた。
「その…抱いて、ください」
そういうせつ菜の顔と耳は赤に染まっていた。
俺はゆっくりとこちらに近づいてくるせつ菜を、優しく抱き寄せる。
そして、彼女の赤くなった耳元で囁く。
「いいですよ、たっぷり可愛がってあげます」
それから俺たちは部室の鍵をかけて、誰も来ないようにする。その時下校のチャイムが鳴った。だがせつ菜を見てみても、帰る気はないようだった。
「後悔しても知りませんからね」
「…はい」
俺はせつ菜に唇を近づける。
「んっ、ちゅっ…」
誰もいなくなった学校に二人の口づけが響いた。
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感想がもっと欲しい…満足したら今日中に投稿します(多分)
昨日は消化不良感あったので、徹夜で書きました。
正直せつ菜ちゃんは来週堕とす予定だったんですが…書いてたら次の回になってしまいました。
ちなみに旧同好会が崩壊するまでは、これ以上誰も堕とさない予定です。あくまで予定ですが。
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