正解がわからない。スクールアイドルをソロでやるってせっつーから聞いた時、アタシはそう思った。今までやってきたスポーツも勉強も、ルールはあって正解は1つだけだった。でも、愛さん達が目指すスクールアイドルはそういうのじゃなくて、1人1人ちがう。
自分はどんなスクールアイドルになるのか、愛さんがなりたいものは何なのか、こんなこと考えもしなかった。それに、優樹とのことも…。スマホを見てみると、どうやら明日の朝から練習があるみたいだ。明日は土曜日だし、みんなやる気があるんだろう。結局この後ベットで色々考えたけど、なりたいスクールアイドルなんて、一切浮かばなかった。
「いってきまーす!」
翌朝、待ち合わせの30分前には着くように、早起きをして家を出る。いつもより早く出たからか、人通りは少なく感じる。走って1時間ほど立つと、待ち合わせ場所のレインボー公園に着いた。
(やっぱり早いよね……)
1時間前だからか、集合場所にはまだ誰もいない。この時間だとまだ寒いなぁ。暇だし辺りを走ろうか。そんなことを考えていると、後ろから声がかけられる。
「おーい、愛〜!」
声をかけてきたのは優樹だった。走ってきたのだろうか、少し息を切らしている。
「優樹……おはよう」
「ああ、おはよう」
「それにしてもどうしたの? 朝からランニングなんて珍しいね」
「まあな。俺もちょっと前までは全然運動とかしてなかったんだけど、最近体力つけようと思って始めたんだ」
「そうなんだ。どうして?」
「まぁ、ありていに言えば……精力を強めるためなんだけどな」
「え? 今なんて言ったの?」
よく聞こえなかったので聞き返す。すると、優樹は恥ずかしげもなく言い放った。
「だから、精力を高めるためにやってるって言ってるんだよ」
「せいりょく……」
せいりょくって……精力のこと? そんなもの、運動する事で強くなるのだろうか。アタシは疑問に思うが、とりあえず話を合わせることにする。
「へぇ〜。じゃあ、アタシは走ってくるね!」
「おい、ちょっと待てよ」
優樹といると変な気持ちが溢れてしまう。それに不安をぶつけてしまいそうで、アタシはすぐにその場を離れようとする。しかし優樹はそれを許してくれず、腕を掴んできた。
そして、そのまま抱きしめられる。暖かい。好きな人の温もりってこんなに心地良いものだったんだ。ずっとこのままがいい、久しぶりの優樹のハグにそんなことを思ってしまう。
「何さ……」
「お前さ、最近変だぞ? よかったら話してみろよ」
いっそのこと話してしまいたい。ソロアイドルのことも、優樹とのことも。でも、頼ってしまっていいのかと、つい躊躇してしまう。
「別に優樹に関係……」
「あるんだろ?」
そう言われて、アタシは何も言えなくなってしまう。きっと顔は真っ赤になっているだろう。好きな人に抱き締められているのだから当然だ。
「ほら、話すだけでも楽になるかもしれないぞ?」
「うぅ……」
確かにそうだ。優樹なら、何かアドバイスしてくれるかも……。そう思って一度喋ろうとすると、言いたいことがぽろぽろ出てくる。
「優樹ってさ……アタシのこと、どう思ってる?」
「……どうって?」
「アタシは好き、大好きだよ。でも、優樹はどうなの? 最近エッチしてくれないじゃん……」
言葉にすると気持ちは強まる。アタシはきっと寂しいんだ。自分が優樹のことを好きだと思っているのは確かだけど、優樹も同じとは限らない。もしかすると、もうアタシには興味がないんじゃないかって……。
怖かった。もしこれで振られたりしたら、立ち直れない。でも、今のアタシはそれだけじゃない。優樹が他の女の子と一緒にいて、彼女を増やしたりすると思うと、胸が苦しくなるのだ。
「愛……。俺は……俺はな……」
アタシは緊張しながら優樹の言葉を待つ。もしかしたら、これから別れを告げられるのかも……。そう考えると泣きそうになる。それでも、ちゃんと聞かないと……。
「俺は……愛のことが好きだよ」
「だったら………だったら、何でエッチしてくれないの!?」
「忙しかったんだよ」
「え?」
予想外の答えが返ってきて、変な声が出てしまう。
「同好会が廃部になりかけて、それを阻止するための活動をしてたんだよ」
「そうなんだ……」
アタシはほっとする。どうやら、まだチャンスはあるみたいだ。
「それで、お前との時間もあまり取れなかった。すまん……」
「そっか……じゃあ仕方ないよね。許してあげるよ」
アタシは笑顔で言う。だって、こうして理由がわかったのだから。今はそれ以上望むことはない。
そう言うと、優樹はアタシの頭を撫でてくれる。嬉しい……もっとして欲しいな。
「これからは、言葉じゃなくて行動で示すようにするからさ」
「うん……期待しないで待ってるね!」
「いや、そこは期待してくれよ……」
そう言って苦笑いする優樹を見てると、どこか心が軽くなったような気がする。でも、まだ相談したいことは残ってる。
「それでね優樹、他にも相談したいことがあるんだけど……」
「ああ、スクールアイドルのことだろ?」
優樹はまるで知ってたかのように言う。もしかして、アタシの行動は全てお見通しなのかな?
「どうしてわかったの?」
「そりゃあ、俺達付き合ってるからな。なんとなくわかるんだよ」
優樹は自慢げにそう語る。それがなんだかおかしくて、アタシはクスッと笑ってしまった。
「ふーん、そういうものかなぁ? でも、優樹がそこまでわかってくれてるなら、相談しやすいよ」
「おう。何でも言ってみな」
アタシはその言葉に安心感を覚えると共に、やっぱり優樹が好きだと実感した。
「実はね、ソロアイドルって聞いた時、自分が何をすればいいのかわからなくて……」
「そうか……」
「今までいろんな部活で助っ人やってきたけど、考えてみたらみんなでやる競技ばかりでさ。自分のアイドルとしての正解なんて、全くわからなくて」
「……」
優樹は黙って聞いてくれる。その優しさに甘えて、アタシはどんどん本音を吐き出していく。
「楽しいとか、楽しませたいって理由でスクールアイドルをするのは単純すぎると思う。でも、アタシが始めたきっかけは、スクールアイドルをするのは楽しそうだったからだし……」
「なるほどな」
優樹は大きく息を吐く。そしてしばらく考え込むと、ゆっくり口を開いた。
「別に、単純な理由でもいいんじゃないか」
「え?」
「愛はさ、やりたいことをやってるんだろ? それでいいじゃないか」
「でも……」
「誰かを楽しませて、自分も楽しみたいんだろ?」
「うん……そうだよ」
これだけははっきりとしてる。スクールアイドルを楽しみたいし、それを見てる人たちも楽しませたい。
「だったらそれで十分だろ。愛らしさと楽しさが両立できる。これ以上何を求める必要があるんだよ?」
確かに、その通りかもしれない。アタシは優樹の言葉を聞いて、そんな風に思った。
「そうだよね……ありがとう、優樹」
「別に礼なんか言わなくてもいいさ。俺は愛の彼氏なんだから」
そう言われると照れてしまう。優樹の顔を見上げると、アタシのことをじっと見つめていた。
「あのさ……キスしていいか?」
「え? う、うん……」
突然のキスの申し出にびっくりしながらも、アタシは受け入れる準備をする。
「目、閉じてくれ……」
言われた通りに目を瞑ると、唇と唇が触れ合う。最初は軽く触れるだけだったが、徐々に舌が入り込んでくる。アタシはそれを受け入れながら、身体が熱くなるのを感じた。
「ん、ちゅ……ぷはぁ……」
お互いに顔を離すと、透明な糸が引く。アタシはそれに恥ずかしさを感じて頬を赤くしながらも、それを拭う。
「じゃ、じゃあ、ちょっと走ってくるね!」
この恥ずかしさを紛らわすように、アタシはそう言う。
「お、おお……」
「じゃあまた後でね!」
「……あっ、ちょっと待ってくれ!」
走り出そうとすると、優樹に引き止められた。アタシは不思議に思いつつも、立ち止まる。
「どうしたの? 何か忘れ物?」
「ああ、渡し忘れてた物があってな」
「え……?」
そう言うと、優樹はアタシにCDケースを渡してきた。
「えっと、この曲は?」
「ああ、愛の曲だ」
「……へ?」
その言葉を聞いて、ついアタシは間抜けな声を出してしまった。
「えっ、ええっ!?」
「耳元で大声出すなよ……」
「曲っていつ作ったの!? 愛さんが入部して、まだ3日も経ってなくない!?」
愛に曲の入ったCDを渡すと、大きな声を出しながら詰め寄ってきた。気持ちはわかるけど、少し落ち着け……。まあ、驚くのも無理はないか。俺もまさかこんな短期間で完成すると思ってなかったしな。本当に、神様特典様様である。
「まぁ、天才なんでね」
「そっか……聞いて見てもいい?」
「もちろん」
そう答えると、愛は嬉しそうに音楽プレーヤーを取り出す。俺も自分のスマホにデータを入れてあるので、同時に流すことにした。流れるイントロに、2人で聞き入る。4分ほどのあった曲も、集中して聞いたためか、思いの外早く終わったように感じられる。
「これ、すごい良いよ! これ販売したら、絶対売れるって!!」
興奮した様子で、愛はまくしたてる。そんなに喜んでもらえるとは思わなかったので、素直に嬉しい。
「いやぁ、それほどでもあるかな……」
「うん、すごく良かった。この曲のモチーフって……」
「ああ、愛を参考にしてる」
「っ……」
この曲『サイコーハート』は、愛の底抜けない明るさや可愛さを、前世の俺に印象付けた曲だ。
「愛にはいつも元気もらってるからな。その恩返しみたいなもん」
「…………」
愛の方を向くと、何故か俯いて黙り込んでいる。あれ、気に入らなかったのか?
「愛、どうかし……」
「ありがとう優樹! アタシ……たくさん楽しんで、みんなを楽しませるスクールアイドルになる!」
「ああ……! うぉっ!?」
顔を上げたかと思うと、いきなり抱き着かれた。ふわりといい匂いが鼻腔をくすぐる。柔らかい感触も伝わってきて、俺は思わずドキッとした。愛はしばらくそのままだったが、やがて満足したかのように離れていく。
そして、満面の笑みを浮かべながら、公園の中心へ駆けてこう叫ぶ。
「見てて優樹! これが、アタシのなりたいスクールアイドル!」
そう言って愛は曲のスイッチを押した。それを見て、俺もボリュームを最大限にし、愛の即興ライブのサポートに回る。イントロが流れてくると、愛は体を動かしてリズムを取り始める。その姿はまさに、天真爛漫という言葉がぴったりだった。それを見て、何か何かと人が集まってくる。
曲はAメロに入っていく。すると、愛の歌声と動きがさらに激しさを見せる。サビに入ると、まるで太陽のような明るい動きを見せつける。その踊りは、見ている人を魅了させる。曲が終わった時、万雷の拍手が愛を祝福した。皆一様に感動しているようだ。
「はぁ、はぁ……ありがとうございました!」
そう言い終わると、愛は再び俺の方へと戻ってきた。俺はそんな愛を抱きとめる。
「すげぇじゃんか……完璧だ」
「えへへ……ありがと、優樹のおかげだよ!」
「いや、これは愛の実力さ」
「ううん、優樹のおかげ」
そんなことをしていると、観客たちから揶揄いが飛んでくる。
「ヒューヒュー、お熱いねぇ!」
「見せつけてくれるぜ!」
「あはは……」
苦笑いしつつ、愛から離れようとする。しかし、愛は離してくれない。
「ちょ、ちょっと愛さん……?」
「えー? いいじゃん別に」
そう言うと、今度は頬ずりをしてきた。柔らかな肌の感覚に、心臓が高鳴る。
「おいこら、愛……?」
「えへへ……なんか優樹って可愛いね」
「っ!……あーもう、行くぞ愛!」
愛の言葉に顔が熱くなっていくのを感じながらも、愛の手を掴み客の中を駆け抜ける。しばらく歩いていると、同好会のみんなが集まっているのが見えた。
「あ、優樹くんに愛ちゃん、ライブ見たよ! 凄かった!」
「ただいま戻りました」
「えへへ〜、ただいまっ! ライブ見てくれてありがとうね!」
「私も負けてられないなって思いました!」
「か、かすみんもですっ! 可愛いだけは絶対譲りませんからねっ!」
愛のライブを見て、みんな刺激を受けたらしい。その後は愛を中心に談笑が始まった。俺はみんなや愛の楽しそうな様子を見て、改めて愛がライブをして良かったと感じるのだった。
「じゃあ、入っていいぜ」
「うん。お邪魔しまーす!」
あの後練習が終わり、時刻は昼を回る頃、俺は愛を連れて家に帰ってきた。
「ねぇ優樹、キスしよ?」
愛は部屋に入った瞬間、唐突にそんなことを口にする。
「ああ」
「ちゅぷ……ふぅ……あっ、んぅ……んんうっ……」
俺は返事をすると同時に、愛に唇を重ねた。最初からお互いの舌を絡め合う濃厚なキスで、2人の吐息が漏れる音が部屋に響く。
「ぷはっ……優樹、今日はいっぱいしようね」
「ああ、もちろん」
ベットに座った愛は、俺の胸に顔を埋めると服を捲り上げ、乳首を舐め始めた。チロチロと小さな赤い舌が動くたびに、ゾクッとした快感が全身を走る。
「あんっ……んっ、ふぅ……んんっ!」
俺は愛のスカートの中へと手を伸ばし、ショーツの中に指を入れる。そこはすでに湿っていて、愛はビクンと体を震わせる。
そのまま上下に擦ると、くちゅっと水音が鳴る。俺はそれが嬉しくて、さらに激しく動かしていく。
愛も俺のズボンに手をかけ、下着ごと下ろすとすでに大きくなっているモノを手で掴み、口に含んだ。
「んむっ……じゅぶ、ぢゅるっ! ……ゆうひぃ、きもちいい?」
上目遣いをしながら聞いてくる。その光景に興奮した俺の肉棒は、より一層大きくなる。
「ああ、気持ち良すぎて出そうだ」
「いいよぉ、出してぇ……んっ、はむっ……!」
俺の言葉を聞いた愛は、口の動きをさらに速めた。そのせいか、射精感が強まっていくのを感じる。
「くっ……出るぞ、愛!」
限界が近くなった俺は愛の頭を掴み、肉棒を喉の奥まで突っ込こむ。そしてそのまま欲望を解き放った。
「んぶっ!? ごほっ……ごほごほっ!!」
突然のことに驚いたのか愛は咽せる。しかし、俺は気にせず愛の口向けて精液を吐き出し続ける。
「んっ……ごくっ、んぐっ……」
全部出し終わったところで、愛はゆっくりと口を離した。口を見てみると精液で舌が白くなっており、とても官能的だ。
「大丈夫か?」
「けほっ、うん。ちょっとびっくりしちゃっただけ……」
愛は立ち上がり、自分のショーツを脱ぎ捨てる。そこには秘部から溢れ出た愛液が太腿にまで伝っており、準備万端といった様子だった。そんな愛の姿を見た俺は、我慢の限界に達し、愛を押し倒した。
「きゃっ!」
「愛……挿れるぞ」
「うん。来て、優樹」
そうして俺は愛の秘部に肉棒を差し込んでいく。愛の膣内は2週間ぶりだからか狭く、それでいて熱かった。しかし、それはすぐに慣れていき、やがて最奥まで到達する。
「動くぞ」
「きて……あぁっ!」
2週間ぶりに味わう愛の体、それはあまりにも心地よく、気を抜くとすぐ果ててしまいそうになる。それでもなんとか耐えながら腰を動かしていく。
「あっ、ああんっ! んっ、あぁ……ゆうきっ!」
「愛……好きだ」
「わたしもすきぃっ! もっとちょうだいっ!」
「ああ、いくらでもくれてやるよ!」
そう言うと、俺はピストン運動を早めた。部屋に肌のぶつかり合う音が響き渡る。
「ああっ! はげしいぃっ!! んっ、あっ……あんっ!」
愛はその激しい動きに合わせるように、胸を揺らしながら喘いでいる。その姿はとても淫靡で魅力的だった。
「愛、そろそろイキそうだ」
「いいよぉ! いっしょにいこっ! んっ、ふぅっ……ああっ!!!」
愛の言葉を合図にするかのように、俺は絶頂を迎えた。それと同時に愛もイッたようで、体をビクビクと震わしている。
「愛、大丈夫か?」
「はあ、はあっ……うん、大丈夫だよ」
しばらくすると、呼吸を整え終えた愛が、ぽつりぽつりと話し始める。
「ねぇ優樹、私ね、今日優樹に会えて本当に良かったって思ってるんだ」
「どうしたんだよ急に」
「だってさ、今日1日だけで色んなことがあったじゃない? 話し合ったり、ライブをしたり、こうしてえっちしたりさ。だから、幸せだなって」
「俺も幸せだよ。お前と恋人になったり、こういうこと出来たりして」
「でも恋人はアタシだけじゃないんでしょ? りなりーの他にもまだ作る気なんだっけ?」
「それは……勘弁してくれ。いつか、結論は出す」
「まあ、優樹の気持ちもわかるけどね。でも、いつかは選ばないといけない時が来ると思うんだよ。その時は……ちゃんとアタシを選んで欲しいかな」
「……」
1人だけ選ぶつもりはないが、愛の言いたいことは理解出来る。世間から見れば、俺がやろうとしていることは無茶で無謀なのだろう。
「安心しろ。愛のことは必ず俺が幸せにする」
でも、みんなを幸せにしたい気持ちは変わらない。それなら俺が出来ることを全力でしよう。その決意を込めて愛に伝える。
「……ありがとう、嬉しいよ」
愛は笑顔を浮かべると、キスを求めてきた。愛の柔らかい艶のある唇を見て、口が吸い寄せられていく。
そして、俺たちは再び快楽の海へと沈んでいった。
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名前変えました。多分もう変えません。
最近オリジナル作品を書こうと思っているので、更に投稿頻度が減るかも知れません…。書くのが嫌いになったわけではないので悪しからず。週一投稿は絶対します。
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