土曜日の朝9時、俺は愛との約束に遅れないために、走って待ち合わせ場所の駅前に向かっていた。今日は珍しく早く起きたため、余裕を持って来れたのだが、つい早く来すぎたかもしれない。
「お〜いっ! ゆっきー!」
遠くから手を振りながらこちらに向かって走ってきているのは、間違いなく愛だ。俺も手を振り返す。
「おはよー!、ゆっきー」
「おはようございます、愛先輩。早いですね」
「へへん、今日のデート楽しみすぎて目が覚めちゃったんだよね〜」
「はは、それは嬉しいですけど、はしゃぎすぎないでくださいね」
「わかってるって! それじゃ行こっか!」
そう言って歩き出す愛の後ろ姿は、とても楽しげに感じた。きっと相当楽しみにしてたのだろう。
「そうだ、愛先輩」
「ん? なに?」
「今日の服可愛いですね。似合ってますよ」
俺は今日の本番のために少しでも好感度を稼ぐため、彼女を褒めまくることにした。と言っても、自分の思っていることを口にすればいいだけなので、大して苦でもない話しだ。実際、緑色のトップスに白のスカートはよく映えている。ネックレスだろうか、首にかけてあるキーホルダーにような物もおしゃれだ。
「え!? あ、ありがと……」
急に顔を赤くして俯く愛。そんな彼女を見ていると、不思議とこちらも恥ずかしくなってくる。
(意外と純情なんだよな…)
それからしばらく無言の時間が続く。気まずい雰囲気に耐えかねた俺は、話題を変えることにした。
「そ、それにしても人多いですね」
「あ、ああ……まぁ休日だし、当然といえば当然だけどね」
「はぐれないようにしないといけませんね」
「確かに、はぐれたら大変だね」
「……」
(やばい……会話が続かない……。どうしよう、このままだと不味いな。早くなんとかしないと……)
俺が頭の中で何を話すか必死に考えを巡らせていると、ふとあることが思い浮かんだ。
(よし、これだ! )
「愛先輩」
「ん、どうしたの?」
「よかったら手繋ぎませんか? 、はぐれたら大変ですし」
「えっ!? う、うん、わかった」
こうして俺は、愛と手を繋ぐ。愛の手は吸い付くように柔らかく、一生触ってたいような衝動にかられる。話は変わるが、これから俺たちはどこに行くかというと、俺と愛の間では既に行き先を決めていた。その行き先とは……映画館である。理由は単純に、俺が好きなアニメの映画が始まるからだ。しかし、どうやら愛もこの映画を観たかったらしく、都合がいいという理由で、二人で行くことになったのだった。
「結構時間待ちますね…」
「ほんとだ、ちょっと予想外かも」
「どうします? この時間他のところでも行きます?」
「うん、そうするしかないね」
「わかりました。じゃあそれまではどこかで時間潰しときましょうか」
「了解!」
そう言うと愛は元気よく返事をした。俺はその様子に思わず笑みを浮かべるのであった。
(相変わらず元気だな…)
そして時間は過ぎていき、遂に上映時間となった。
「いよいよ始まりますね……」
「そうだね! アタシめっちゃ楽しみだよ!」
ワクワクしているのか、先程から落ち着きがない。そんな彼女の様子を見てるとこちらまで楽しくなってくる。
「あっ! 始まるよ!!」
映画が始まると、愛は食い入るようにスクリーンを見つめ始めた。俺もその横で一緒に見始める。内容は有名なLPGの実写化で、ストーリー自体は主人公とその仲間たちが魔王を倒すため冒険をするというよくあるストーリー展開だが、アクションや魔法などにCGがふんだんに盛り込まれていて、つい食い入るように見てしまう。つい夢中になって見てたら、あっという間に二時間半も経ってしまった。
「面白かったですね」
「うん! すごく良かった! 特にこことあそこのシーンがね!?」
上映後、愛は俺に興奮した様子で感想を言ってきた。映画の感想の言い合いというのは初めての経験だが、良いものだ。
「そういえば、ゆっきーはこの後予定あるの?」
「いえ、特にないですよ」
「じゃあさ、愛さんとどっか寄ってかない? まだ午後になったばっかだしさ」
「えっと、それなら一つ寄りたいところがあるんですけど、大丈夫ですか?」
「全然問題なし! むしろどんとこいだよ! それでどこに寄るの?」
「ゲームセンターです」
「ゲーセン!? いいじゃん!行こ行こ!、早く行こうよゆっきー!」
そう言って愛のテンションは最高潮に達していた。
「ちょ、引っ張らないでください!」
「ほら早く!」
そう言って愛は俺の手を引っ張って走り出した。
「はぁ…はぁ…結構走りましたね…」
「お疲れ、ゆっきー!」
そう言って愛は笑顔を向けてくる。その笑顔はとても眩しく、今までの疲れも吹き飛ぶかのようだ。
俺たちは今、俺の家に近い駅前の、ある大きなゲームセンターに来ていた。ここには前に璃奈と一度来たことがあり、その時にクレーンゲームの景品を取ったことがある。
(ここで愛にプレゼントでもするか…)
俺はゲームセンターでの計画を立て、愛に話しかける。
「愛先輩は何やりたいとかあります?」
「ん〜そうだなぁ……あ、あれやってみようよ!」
そう言って指差したのは、プリクラだった。
「いいですけど、愛先輩って写真撮るの好きなんすか?」
「まぁね。結構好きだよ。ゆっきーは?」
「俺は…一度も撮ったことないので、よくわかりませんね…」
残念ながら20数年生きてきて俺は、プリクラという物を撮ったことが無いのだった。ちなみに中がどうなってるのかも分かんない。
「へぇ〜、そうなんだ!。でも楽しいから、一度やってみようよ!」
こうして、俺たちはプリクラコーナーへと行くことになった。
「どれがいいかな……」
愛はいろんな種類のプリ機を見ながら悩んでいた。
(プリクラにも種類があるのか…)
俺は初めて見るプリクラの内装に興味津々だった。ところで、なんでカーテンが女の子の写真なんだ? 入りづらくないんだろうか。
「ねぇゆっきー! どの機種にする?」
「え? ああ、そうですね……。じゃあこれで」
俺は目の前にあったシンプルな感じの物を選んだ。もちろんカーテンに女の顔は載ってない。
「オッケー! じゃあこれにしよっか」
こうして、俺が選んだプリ機で撮影をすることになった。
「え? これどうするんだ?」
「もう、こうやるんだよ」
そう言うと愛は慣れた手つきで操作を始めた。すると画面にカウントダウンが表示される。画面には『笑って!』と書かれてある。いきなり笑えとか、難易度高くないか?。
「なるほど……」
「ゆっきーも覚えておいた方がいいかもね!」
「なんでですか?」
「だって、また来るかもしれないじゃん!」
どうやら俺は、思ったより愛に好かれてるのかもしれない。次も愛と来れたら良いな、今度は璃奈を誘うのもいいかもしれない。
「ほらほら、笑って!」
「あはは……」
「もっと自然に!」
「いや、無理っすよ!」
「しょうがないな〜」
そう言うと今度は愛が俺に抱きついてきた。そして俺の耳元で囁く。
「頑張ったらご褒美あげるからさ、頑張ろう?」
「うぐぅ……」
結局俺は愛に押されるまま笑顔になる、正直笑顔は恥ずかしい。しかし、こんな風に言われてしまったら、やらないわけにはいかない。それに、愛からのご褒美というのも気になってしまった。
「ゆっきーいい笑顔してる〜、ほら! 次いくよ!」
「はい……」
その後も撮影を続け、最後の方ではなんとか自然な笑顔を作れるようになった。我ながらよく頑張ったと思う。
「じゃあ最後は落書きタイムだよ! これは二人同時にやってね!」
「了解」
「おっけー」
画面を見ると、そこには文字を入力する場所があり、自由に記入できるようになっている。
「よし、できた」
「アタシもできました」
そう言って俺と愛はお互いの書いたものを見せ合った。愛のはハートマークやら、色々と書かれていた。一方俺はシンプルに『仲良し』という四文字の言葉を書いただけ。まぁそれでも十分恥ずかしいんだが…。
「ははは、なんか照れますね……」
「だね……、でも楽しかったよ」
「そうですね……!」
そしていよいよプリントされる時がやってきた。愛はワクワクしながら、俺の方を見つめている。俺もドキドキしながら待っていると、ついに写真が出てきた。
「おお、これがプリクラか……」
「おぉ〜! すごいね!」
出てきた写真を愛と一緒に見てみると、そこには俺と愛が仲良くピースをしている姿が写っていた。しかし何というか…。
(加工強すぎじゃねーの? )
愛はともかく、俺の顔は赤ちゃんみたいに綺麗になっていた。目もデカくなっていて、正直薄気味悪い。
(まるで別人だな…)
思わず俺は、そんな変なことを考えてしまう。せっかく転生したんだから、このなんにでもケチをつけてしまう性格も直したいものだな。
「じゃあそろそろ時間だから行こっか、ゆっきー」
「はい」
俺たちはプリクラコーナーを出てゲームセンターに戻る。
「今度は何やる?」
「はい、それなんですが……あっちのufoキャッチャーやクレーンゲームでもやりません?」
「お!いいね!」
俺はプリクラを取る前に、ゲーセン内のとあるクレーンゲームの景品に目をつけていた。それは、柔らかそうな毛に包まれた、可愛いクマのぬいぐるみだった。
「でもあのぬいぐるみ結構大きいよね。取れるかな?」
「大丈夫ですよ。まぁ見ててください」
俺はそう言うと、UFOキャッチャーの前に立ちお金を入れる。すると機械が動き出しアームが開いていく。俺はじっくり狙いを定めてボタンを押す。すると、見事にぬいぐるみを掴み取り口へと落とした。
(アームが強くて助かったな…)
だいぶ良心的な台だった。こんなに強いアームは前世ではまず無かったため、この世界というのも関係しているのだろうか。
「はい、取れましたよ」
「え!? もう取れちゃったの? 凄すぎるよ!!」
「ははは、こういうのは得意なんですよ。はい、どうぞ」
そう言いながら俺は、取ったぬいぐるみを愛に渡す。前世でufoキャッチャーのフィギュアを転売していた過去がここで生きるとはな…。
「ええっ!? 、わるいよ……」
「いえ、貰ってください。そのかわりと言っては何ですが、夜ご飯も一緒に食べませんか?」
「え? いいけど、どうして?」
「今日は親が仕事で遅くなるんで、今日は一人飯になりそうなんですよ」
「なるほど、そういうことならいいよ!」
(まぁ、『今日は』じゃなくて、ほぼ毎日なんだがな…)
だがそんなこと、わざわざ言い直す必要もないだろう。こうして、俺達は夕飯も共にすることになった。
「ふぅ〜、食べた食べた!」
「美味かったですね……」
俺と愛は、愛が行きつけだというレストランで食事を終え、店を出ようとしていた。ちなみにゲーセンと同じく、俺の家にかなり近くて歩いて5分もしなさそうだった。料理もそれなりに美味かったため今度は一人で来てみるのも良いかもしれない、そんなことを考える。
「うん、また2人で来ようね!」
「はい、そうですね」
そうして俺たちは会計を終えて店を出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。
(早く誘わないと…)
俺は愛をどうやって家に誘うか考えておらず、どうやって誘うか試行錯誤していた。
「うわっ! もう真っ暗じゃん!」
「そうですね。よかったら俺の家に…」
俺が言いかけたその時だった。
「ん?」
「雨だね……」
「そうみたいですね」
確かに空を見上げると、パラパラと小粒の水滴が落ちてきている。これは通り雨なのだろうか。しかし雨の勢いはどんどん強くなってくる。
「とりあえず俺の家で雨宿りしましょう、急いで!」
「う、うん」
俺は愛の手を引きながら走りだす。まさかこんな時に通り雨に遭遇するなんて、タイミングが良すぎるだろ。
(まったく、最高のタイミングだな。神の恵みかよ)
そして俺と愛はなんとか家まで辿り着く。急いで走りすぎて疲れたたな…。
「はぁ、はぁ……。ここです…」
俺は息切れしながらも家のドアを開ける。
「ただいま」
「お邪魔しまーす!」
もちろん、家から返事は返ってこない。俺は靴を脱ぎ捨てると、愛を連れて自宅に上がる。そして俺の部屋に入ると、愛をベッドに座らせる。
「すいません、今タオル取ってきますね」
「ありがとう……」
俺は一階の洗面所に向かい、棚からバスタオルを取り出す。そして部屋に戻り、バスタオルを手渡す。
「これ使ってください」
「あ、ありがと……」
愛はバスタオルを受け取る。しかし、なぜか顔は赤く染まっているように見えた。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ。それよりこのタオル使ってもいいの?」
「ええ、構いませんよ」
俺は部屋の窓を開け、雨の様子を伺う。
(この様子だと、しばらく降りそうだな……)
てっきり通り雨かと思ったのだが、思ったより長続きしそうだ。
「愛先輩、とりあえず今日は泊まりませんか? 外の様子から考えて、当分止む気配はないと思いますよ」
「ええっ!? と、泊まるの??」
「はい、だめですか?」
「いや、ダメじゃないけど……。急すぎるって、こういうのは順序が…」
愛の気持ちはよくわかる。いくら仲の良い後輩とはいえ、異性の家に泊まるのは抵抗あるよな。だが今日は泊まってもらわないと困る。あと順序って、何の話だ?
「すみません、突然こんなことを言って。でもこのままだと雨止みそうにないので…」
「そっか……。それもそうだよね、ゆっきーの家には誰もいないんだもんね」
「ええ、まぁそうですね…」
「じゃあ仕方ないか! うん、ありがたく泊まらせてもらうよ!」
「わかりました、自分の家だと思ってくつろいで下さいね」
「うん! お言葉に甘えるね。 でも着替えとか持ってないし、どうしようかな?」
「あー、それは母のを使ってください」
(よし、これで愛を家に呼びとめれたぞ! )
俺は内心ガッツポーズをする。ここまでは順調だ。後は愛を発情させて、彼女と愛を深めるだけだな。愛だけに。
「とりあえずお風呂入りませんか? 走って汗もかいてるので」
「うん。どっちから先に入る?」
「じゃあ俺から先に入らせてもらいますね」
「わかった! 私のことは気にせず長風呂してきていいからね!」
「そんなに時間はかからないんで安心してください。すぐ出てきます」
俺はそう言い残して、お風呂場へと向かう。
(さて、まずは愛を発情させないといけないんだが……。一体どうやって体に触ろうか…)
服を脱ぎながら、愛をどうやって誘惑するかを考える。
(やはりここは、マッサージだな、璃奈の時とは違って、怪しまれないようにしなくちゃな)
俺は璃奈の時と同じように、マッサージで堕とすことにした。
(一番皮膚に触れれて、しかも色々な箇所を触れるのがマッサージだからな)
最近気づいたのだが、俺の能力は皮膚と皮膚が長時間くっつかなきゃ発動しない、というわけではないようだ。例えば指に軽く触れただけで相手の感覚神経に干渉することも可能だし、他にも服の上から腕を抱きしめて体温を感じたり、指で軽く触れただけでも効果があった。
(今回は服を着てもらって、ゆっくりじっくりと責めるか…)
俺はそう決め、お湯に浸かる。そして頭の中でイメージトレーニングを始める。
(よし! 完了だな)
5分後、俺は完璧なシュミレーションを完了していた。頭の中では、すっかり発情しきった愛が俺を誘っている。
「お待たせしました……」
俺はバスタオルを抱え、部屋に入る。
「うわっ!? びっくりした〜。いきなり入ってくるからビックリしたじゃん!」
愛は俺の顔を見て驚きの声を上げる。どうやら俺の部屋の漫画を読んでいたようだ。
「すいません……」
「別に謝ることないよ。むしろこっちこそごめんね…。ちょっと漫画に集中しすぎて気づかなかったよ」
「いえ、全然大丈夫です。それより上がったので、お風呂どうぞ」
「うん、ありがとう。借りるね〜」
愛はそう言うと立ち上がり、部屋から出ていく。そして俺は愛の姿を見送ると、ベッドに横になる。ベットには愛が座っていたからなのか、ほんのりと良い匂いがただよってくる。
「ふう、疲れた……」
愛との会話は楽しいが、どうしても今日は緊張してしまう。
「やっぱりもうすぐ抱くって思うとやりづらいな……。次からはもう少しうまくやらないと」
俺は天井を見ながら呟く。しかし今回の作戦はほぼ成功している。愛もなぜか警戒心がほとんど無いし、あとは愛を発情させるだけだ。
(とりあえず、上がったらマッサージに誘うか)
そう決めて、愛がお風呂から出てくるのをじっくり待つことにした。
「上がったよ〜! またせ〜」
しばらくすると愛の明るい声が聞こえてくる。
「はい、おかえりなさい」
俺は慌てて体を起こす。
「あ、寝てても良かったのに」
「いや、起きてる方が好きなんですよ」
「そうなんだ? まぁいいけどさ」
「それより愛先輩、身体疲れてませんか?」
「まぁ、少し疲れてるかな……」
こっからが俺の話術の見せ所だな。
「だったら、マッサージとかしてみませんか?」
「じゃあ…お願い」
「はい、わかりました」
あれから愛先輩を説得し、マッサージの許可を取ることに成功した。最初は恥ずかしそうに断ろうとしていたのだが、プリクラでのご褒美の件を使って説得したら了承してくれた。
(まさか本当にOKしてくれるとはな……。だがこれでようやくスタートラインに立ったぜ! )
「じゃあ、うつ伏せになってください」
「うん……」
愛は小さく返事をして、ベッドの上に寝転ぶ。綺麗なくびれや、体で押しつぶされた乳房が丸見えだ。
(おお…すごい眺めだな。眼福、眼福…)
俺はそんなことを考えながら、愛の背中に触れる。
「んっ……」
愛はピクッと反応する。
「どうですか?」
「なんか……んっ、気持ちいいかも」
「それはよかったです」
俺は愛の言葉に安堵しつつ、マッサージを続ける。
「んっ、はぁ、あぅ」
愛は艶かしい声を上げ続ける。
「どうしました?」
「あっ、そこっ、くすぐったいからぁっ!」
「ここが弱いんですか? もっと触りますね」
「え、ちょまっ……!」
俺は愛の反応を楽しむようにマッサージを続ける。
「ふっ、はぁ、あん、ああ……」
愛はビクビクと体を震わせる。かれこれ、初めて30分は経っている。
(もう完全に気持ちよくなってるし、そろそろいいか……)
俺は頃合いを見て、次の段階に進むことにする。
「愛さん、仰向けになってもらえますか?」
俺は耳元で囁く。
「う、うんっ……」
愛は弱々しい声で答えると、ゆっくりと寝返りを打つ。そして俺の目の前には、顔を赤くし息を荒げている愛の姿があった。
「どうしたんですか? 顔赤いですよ」
俺はわざとらしく尋ねる。もちろんわかっていて言っているのだが。
「はぁ、はぁ……なんで…、こんなことぉ…」
愛は呼吸を整えようとしながら尋ねてくる。
「マッサージの効果を確かめたかったんですよ。ほら見て下さい、血行が良くなったおかげで肌が透き通るように白くなってるでしょう」
俺はそう言いつつ、愛の腕を掴む。
「うわっ!?」
(さて……、ここからが本番だ)
「それに愛さんの胸も少し膨らんできてませんか?」
俺は愛の大きな胸に手を当てる。
「ひゃっ!?」
「おっぱいも前より大きくなっている気がしますし、なんだか全体的に柔らかくなりましたね」
「やめてよ……」
「どうしてです? 施術をしてるんですよ。それに、すごく可愛くなったと思います」
「嘘だよ……。だって変なこと触ってるじゃん」
「そうですかね?」
俺は愛に近づき、キスをする。
「んっ……!?」
俺は愛の口の中に舌を入れる。すると、愛は驚いたような顔をする。
「っ……んっ、んっ……ちゅっ…」
「ぷはっ」
俺は口を離す。愛の顔を見ると、目をトロンとさせていた。
「キス…なんでぇ…?」
「これはですね……」
俺はそう言うと、再び愛の口に自分の唇を重ねる。
「んっ……ちゅっ…ぷはっ!」
俺はまたすぐに口を離し、愛の目を見る。
「これが理由ですよ」
「意味わかんないよ……」
「わからないなら教えてあげましょうか?」
俺はニヤリと笑うと、今度は愛を押し倒す。
「きゃっ! ちょっと何してんの!?」
「愛先輩……俺、先輩のことが好きになったみたいです」
俺は愛の体に覆い被さると、愛の身体を撫で回すように触る。
「やっ、やめっ……んっ…」
「だから愛先輩を抱きたいんです」
「だっ、だめっ……だめだからぁっ…」
「嫌だったら、本気で抵抗していいんですよ」
「そんなの……」
「できないですか?」
「うん……」
「それじゃあ……いきますよ」
俺はそう言って、愛の服を脱がしていく。
「んぅ……ああっ」
「先輩、可愛い声出してますね」
「だ、だってぇ……、ああんっ!」
「ここが気持ちいいんですか?」
愛の乳首をねっとりと触りながら、耳元で話しかけていく。
「ち、違うもんっ……んっ、はぁ、はぁ……」
「じゃあ、こっちは?」
俺は手をさらに下の方へと手を伸ばしていく。
「そこはっ、ダメっ! んっ、やっ、あぅ……」
「愛先輩、濡れてきてますよ」
「そんなこと言わないで……んんっ」
「ほら、もっと気持ちよくなりましょう」
俺はそう言うと、愛に深いキスをした。そしてそのまま、愛の秘部に指を入れ、動かしていく。
「んっ……んぅ、あっ、ああっ……もうダメ、イッちゃうからぁ……」
愛は発情の影響か顔を蕩けさせ、涎を垂らしながら俺に懇願する。
「イッて、いいですよ」
「んっ!?ふっ、はぁ……はっ、あっ、あああっっ!」
愛はビクンッと体を震わせ、絶頂を迎えた。愛の中から手を抜くと、ぐったりとしてベットに倒れ込む。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「愛さん、大丈夫ですか?」
「うん……」
「気持ちよかったですか?」
「……別に気持ちよくなんか……ないし……」
「本当ですか?」
「……ほんとだよ……」
「でもここはすごいことになっちゃってますよ」
俺はそう言いながら、愛の下腹部に触れる。
「んっ…!」
愛の秘部を見ると大洪水になっている。そこはヒクヒクとしていて、肉棒を今は今かと待ち侘びているように見える。
「これだけ濡らしていたら説得力無いですよ」
「うぅ……見ないでぇ……」
愛は恥ずかしそうに体をくねらせる。
「愛さん、続きしてもいいですか?」
「え……? まだやるの……?」
「はい、むしろここからが本番ですよ」
「うん、わかった。でもちょっと待って…キミに言いたいことがあるの…」
愛はそう言うと、ゆっくりと起き上がりベッドの上に座った。俺はその横に座り、愛の話をまつ。
「ゆっきー、いや優樹。アタシはキミのことが好き」
「……はい」
「アタシね、今まで好きな人はいなかったんだ。だから高校でも彼氏なんてできるはずがないと思ってたの。だけど、ある日キミに出会った。最初はただの後輩だと思ってた。なのに気がついたらキミのことを好きになってた。最初はあだ名じゃなきゃ恥ずかしくて名前も呼べなかったけど、今なら名前で呼べる。だから、いま告白したんだ」
「そうなんですか……」
「今日はずっと幸せだった。一緒に色んなとこ行って、色々なこと話して」
「そうですねぇ……」
「だから君が好き、大好きなの。だから初めてはキミにあげたい」
「…分かりました」
正直俺は困惑していた。まさか愛が俺を好きになっていたとは思わななかったからだ。
(これも特典の効果なのか? )
正直都合の良さにびっくりして、自分でも疑ってしまう。だが、せっかく初めてをあげたいと言ってるんだ、ありがたく貰うとしよう。
「わかりました。俺も愛先輩の初めてが欲しいです」
「うん…嬉しい。ありがとう」
愛はそう言うと、俺に抱きついてきた。俺は愛を抱きしめ返す。
「愛先輩、触りますよ」
「うん……」
俺は愛の唇にキスをしながら、
「んっ……」
「ちゅっ、ぷはっ」
「愛先輩、入れますよ」
「うん……きてぇ」
俺は愛の中に自分のものをゆっくりと入れる。秘部はさっきまでいじってたからか、肉棒がすっぽりと入っていった。
「んっ、あっ、ああっ!」
それでも痛いものは痛いのだろう。涙で顔を滲ませながら、愛は悲鳴をあげる。
「少し止めますね」
「ううん、全部入ったから……動いていいよ……んっ!」
「はい……」
少し止めようと思ったが動かしていいと言ってきたので、俺は腰をゆっくり動かし始める。愛の膣内はとてもせまく、このままでも射精してしまいそうだ。
「ああっ! んっ、やっ、ああ!」
「愛先輩、痛かったら言ってください」
「大丈夫……んっ、気持ちいいから……んうっ!」
「それじゃあ、動きますねっ」
俺は愛の胸を揉みながら、腰の動きを早めていく。
「んっ! やぁっ! んんっ! んっ!」
「愛先輩、そろそろ出ますっ」
「うんっ! 出してっ! 優樹のいっぱい中にちょうだいっ! んっ! ああっ!」
「ぁっ……は、ぁっあっ、くるっ…きちゃうっ、ああぁぁっ!!」
俺は愛の中に欲望を叩き込ませる。ドクンドクンと脈を打ちながら、精液が流れ込んでいく。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「はぁ、はぁ……」
俺たちはそのまま息も絶え絶えな状態でベッドの上で横になる。しばらくすると、愛は俺に抱きついてくる。
「愛先輩?」
「えへへ……これでアタシたちは恋人同士だね……」
「はい、そうですね……」
「これからよろしくね、優樹」
「こちらこそ、愛先輩」
「むぅ…」
愛先輩と呼んだら、愛は急に機嫌を悪くした。どうしたんだ?
「どうしました愛先輩?」
「愛先輩じゃなくて、二人の時は愛って呼んで!」
「わかったよ……愛」
「うん! どーしたの、優樹!」
俺が愛を名前で呼ぶと、愛は露骨に嬉しそうな声色で返事をしてきた。
(名前で呼んだだけでこれとか、チョロくて可愛いな)
何はともあれ、こうして俺は愛と付き合うことになったのだった。
ところで、璃奈にはどう説明しよう…。まぁ、元から全員と付き合う予定なんだ、何とかして認めてもらおう。
(頑張って璃奈を説得するしかないな…)
俺はそう決意をし、愛と付き合えて嬉しさ半分璃奈の問題で憂鬱半分の状態で、眠りにつくのだった。
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