最強TS転生者シャルロット=リリーホワイトの敗北~無自覚ドマゾメス堕ちチン負け願望持ち最強TS金髪巨乳美少女転生者が、弟子にした性欲とデカチンだけが取り柄のダメ男のオナホ妻になるお話~ 作:クマノミの実
――とある1人の男の話をしよう。何の変哲もない男の話だ。
善人と言う訳では無く、しかし悪人という訳でも無い。
天才と言う訳では無く、しかし無能と言う訳でも無い。
そこそこの大学を出て、そこそこの仕事に就き、そこそこの暮らしを送っている、そんな何処にでもいる男である。
そんな平凡な男の、しかし他と異なる点を挙げるとするのなら、その心の底に隠れた1つの願望だろう。
その願望を説明するには、彼が中学生だった頃まで時を遡る必要がある。
やはりどこにでも居る中学生であった頃。
世に数多いる中学生男子の例に漏れず、彼の心は性へのリビドーに溢れていた。
しかし悲しいかな彼女もおらず、危ない事に手を染める勇気も無い彼の衝動の向かう先は、ネットで無料で見れるエッチな絵や小説が精々であった。
だが、そんな性活の中、彼は彼の人生を変えてしまう出会いを果たすこととなる。
その日、彼が手なりで選んだオカズは1つのエロ小説であった。
ジャンルはTS(女体化物)、不思議な力で美少女になってしまった元男がチョメチョメされるお話しである。
彼にとっては初めて遭遇したジャンル。取り合えず、少しだけ読み進めた。
そして彼はTS物にドハマり――しなかった。
寧ろ、気持ち悪い、萎えた。と途中でブラバし、その日は一度も射精する事なく終える始末。
それどころか、それ以降、類似するジャンルは絶対に踏まない様に注意深く避ける様になったのだから、相当だろう。
普通に考えれば、トラウマに近い程にTS物を嫌いになったと考えるのが妥当だろうが……しかし真実は全くの逆であった。
彼は、ドハマりなんて言葉では表せない程に、女体化に心を持っていかれていた。
心の奥底、深い深い場所で、自分も美少女になった上で無様にチン負けしたいと言う願望が刻まれたのだ。
どんな財宝より、権力よりも、TSメス堕ちしたいのだ!!!と。
それなら彼の行動は可笑しく無いか?そんな風に思った人は些か考えが浅いと言わざるを得ない。
何故TSメス堕ちを夢見ている筈の男が、TS物を毛嫌いしたかの様な行動を取ったのか。その疑問の答えは極めて簡単だ。
――
良いだろうか。TSメス堕ちとは元男にのみ許された、とても
美少女(元男)が、「自分は男なんだから絶対にチンポなんかに負けたりしない――!!」と雄々しく吼えて、しかし「やっぱりチンポには勝てなかったよ……」と無様にチン負けする事で完成する一種の芸術なのだ。
しかるにメス堕ちをする為には、まずメス堕ちを忌避しなければならないのである。
喉がカラカラの脱水症状寸前の状態こそが、水を最も美味しく感じる瞬間なのと同様に。
メス堕ちを毛嫌いし、「絶対にチンポなんかに負けたりしない」と決意した上で敗北する事こそが最高の快楽を味わう方法なのだ。
彼の行動の理由は、つまりそういうこと。
その証拠に、その日萎えたと思ったはずの彼のチンポは、彼の生涯で最も熱く最も固くそそり勃っていたのだから。
しかしまあ、だから如何したと聞かれれば、どうもしていないと答えるより他に無い。
男の願望は彼の心の奥底――無意識の領域に刻まれてた物だ。
それに彼の望みは、モロッコに行って息子にバイバイすれば叶う現実的な物では無く、あさおん(朝起きたら女になっていた)的な非現実的な代物。
現実にてその様な展開が起き得る筈もなく、結果として表面的には彼の行動に一切の変化は見られなかったのだ。
何処か満足できない思いを感じつつ平凡に生きてきた男は、そのまま平凡な人生を終えていく――筈だった。
しかしまたしても大きな転機が訪れる。
ある時、男は事故で死亡した。
それ自体は、何の作為も無い、純然たる不運である。
しかしながら驚天動地の事態は其処からであった。
死した男の魂。
一体如何なる偶然か、それとも男の強い願望が引き寄せた必然か。
彼の魂は彼の意識を失うことなく、別の世界に移動し赤子として産まれ直したのである。
それも女として、所謂TS転生と言う奴である。
彼が転生した世界は、表向きには転生前の現実と同様だが、裏側で『妖魔』と言う男は喰らい、女は苗床にする人類の天敵が跳梁跋扈しているエロゲの様な世界であった。
そんな世界に産まれ直した彼――いいや彼女の名前は、シャルロット=リリーホワイト。
妖魔に対抗する『
■
(ま、まさか女になってしまうなんて……!!)
シャルロット5歳。
彼女は己の人生に絶望していた。
TS転生と言う
(しかも妖魔なんて存在が居るなんてっっ!?)
オマケに父や母から教わった妖魔なる存在。
両親はボカシて話していたが「危険だから、絶対に近づいちゃ行けないよ!……シャルは特に」と何度も念押しをされた所を見るに、女が捕まれば碌な事にならないのだろう。
よりにもよってそんな世界に、現時点で既に将来有望な美少女に産まれてしまった
「パパぁ~。私もパパみたいに
(とにかく対抗出来る力を身に着けないと――!!)
「…………シャル。良いのかい」
「うん。私もパパみたいに困ってる人を助けられるようになる~」
「辛かったら何時でも言うんだよ。一般人として生きていける様にするからね」
――妖魔と戦う
(そうだ。私は男なんだ!!
そう。
シャルロット=リリーホワイトは絶対にチンポに負けたりなんかしない――!!
……なお、この世界は霊力と言う人の魂を燃料にした力が使える世界である。
故に強い願望や思いを持った者は、その者だけが扱える特別な能力を得る事がある。
であれば、転生してもなお自我を失わない程の強い願望を持っているシャルロットが、特別な能力を得ないなどと言う事があるだろうか?いや、無い(反語)。
最早、当然の権利としてシャルロットは彼女自身が気づくことの出来ないとある能力を取得してしまっていた。
○【完全敗北・屈服・雌落ち・チン負け願望】:容姿や魅力、戦闘能力の成長率が激増するが、代わりに性的な行為及び、それらの行為を目的とした状態異常に対する耐性が激減する。
ウオオオオオオオオオ――!!さあ、掛かってこい竿役共!!
シャルロット=リリーホワイトは、少しチンポを突っ込まれただけで雌落ち奴隷オナホ妻になるぞ――――!!!
■
東京、新宿。
「ヒィィィィィッッ――!!」
「イヤァァァァァァァァァァッッ――!!」
薄暗く、そして都会ではあり得ないほど寂れた廃墟が立ち並ぶ奇妙な空間の中。
30人以上の少年少女の、恐怖と焦りで彩られた叫び声が木霊していた。
その叫び声の理由は極めて単純明快。パッと見ただけで、誰でも理解できる。
彼らは化け物に囲まれていた。
人の血肉をこねくり回して作られたかのような色をしたアメーバの如き不定形の怪物。
全身に幾つもの目と口が張り付いている姿は、見るだけで総毛立つ気色の悪い物である。
そんな見るだけで気の弱い者であれば失禁するであろう怪物が、辺り一面にビッシリと。
これぞ妖魔。人の負の感情から発生すると言われている人類の天敵である。
都会にあるまじき奇怪な空間も、妖魔が作り出す幽世と言われる異空間が正体だ。
明らかに食われる寸前の獲物と言った風情の少年少女らであるが、彼らに対抗策が全くないと言う訳ではない。
何故なら彼らは人類で唯一、妖魔に対抗できる者たち――退魔師であるのだから。
しかしながら、ただ1つだけ悪い点を挙げるのならば、彼らは退魔師は退魔師でも、その卵。
最近、力に目覚めたばかりの『独覚』と言われる半ば素人集団であると言う事だろう。
「アアアアアッ!腕がァァッッ、腕がァッッ」
「なんでっ、なんでぇぇ。なんで、こんな場所に来ようなんて言ったのよぉぉぉッッ!!」
生兵法は大怪我のもと、とはよく言ったものだ。
そもそも彼らが苦境に見舞われた原因は、その半端に身に着けた退魔師の力にこそあった。
学校で行った肝試しで霊力に目覚めた少年少女たち。
あれよあれよという間に退魔師たちが集う機関に入れられて、最低限度の教育を受けさせられる日々。
(彼ら的には)ドンドン増していく自分たちの実力。それに比例して上昇していく若い者特有の全能感。
そして許された自由時間で遊びに来た場所で見つけた、妖魔の住処である教えられた幽世への痕跡。大きさからして低級妖魔。
もし仮に発見したとしても、絶対に近づかず自分たちに報告する事と教わっていたにも関わらず、「自分たちなら、まあ大丈夫だろう。一般人が被害に合わないように退治しなくちゃ!」と言う根拠のない自信に突き動かされて、彼らは妖魔の住処に突撃した。
その結果がこれだ。
人間を超えたと過信していた実力は、低級の妖魔にすら通じなかった。
彼らはあっという間に追い詰められた鼠となった。
少年たちは幾つもの打撲と裂傷を負っている。
少女たちは着ていた服を溶かされて、体にヌメる体液を掛けられている。
最早、彼ら彼女らの末路は言うまでもない。
「たすっ、助けてぇ~~~っっっ」
「だれがぁぁぁっ、だれかぁぁっっ」
現実はどこまでも残酷だ。
少しばかり特別な力に目覚めたからといって、いきなり化け物と戦える筈がない。
それと同様に、こんな場面で助けを求めた所で都合よく来る筈が――――――
「――『
その声は、どこまでも凛として、喧々諤々たる空間の中でも、とてもよく響き渡った。
突如として幽世の中を、雷が覆った。
雷。
古来では神が鳴らしている物だと思われ、神鳴りが語源であるという説もある現象。
その説が正しいかどうかはさておくが、そう言われる理由は良く分かった。
この場に発生した雷は、正しく神業としか思えなかったからである。
幽世全体を埋め尽くした稲妻は、妖魔たちを瞬時に消滅せしめた。
それでいて、哀れな被害者である少年少女らには火傷1つ負わせていないと言うのだから、奇跡の御業というより他にないだろう。
「皆さん、大丈夫ですか?もう、安心ですからね」
「――ぁ」
「…………ぅぁ」
そして現れたるは1人の少女。
金髪碧眼の明らかに外国人だ。
年は少年少女らと同じか少し上と言った所か。
見た目に反して、流暢な日本語を喋っている。
彼女を視認した途端、少年少女らは自分たちが死やそれ以上に辛い目に遭う寸前であった事すら忘却し、見惚れていた。
彼女の発する雰囲気が余りに圧倒的であったからだ。
まず単純に見目が麗しい。
彫りが深く極めて整った顔立ちは、映画で見れる女優すら凌駕している。
動きやすいようにかポニーテールにして纏められた金の長髪は、絹のような滑らかさと宝石の如き光沢を放っている。
女性にしては高い170近いであろう身長も、出る所は出て引っ込む所は引っ込んだモデル体型故に気にもならない。
特に圧巻なのは、100cmを超えているであろうサイズのダイナマイトバスト。
鎧とインナーとヒラヒラを組み合わせた、二次元の姫騎士キャラの様な服装の可愛らしく凛とした服装は、しかし胸部の膨らみの主張が強すぎて些か性的な魅力が強すぎる。
スカートと黒のハイソックスの間より顔を覗かせる太腿も極めて艶めかしく、彼女の姿を見た少年たちの肉棒は、知らず知らずの内にそそり勃っていた。
そして更に印象的なのが醸し出される圧倒的な存在感。
妖魔に殺されかけた経験よりもなお、彼女をひと目見た事が、少年少女たちの鼻っ柱を折っていた。
これが退魔師。これが本物。
ああ、自分たちはなんて烏滸がましい勘違いをしていたのだ。
彼女に比べれば己たちなど塵芥に過ぎない、と。
「シャルロット=リリーホワイト…………」
誰かが呟いた。
しかし誰でも良いだろう。皆の総意である。
突然、現れた少女の事を少年少女らは知っている。
いや、正確に言うのなら、最近退魔師の世界に足を踏み入れたばかりの少年少女らですら推測可能なビッグネームであったと言うべきか。
シャルロット=リリーホワイト。
『妖魔撃滅数日本一』『
容姿端麗・頭脳明晰・一騎当千・温良篤厚。本来ならば言い過ぎにも程がある美辞麗句が、しかし彼女を前にした時だけは釣り合うどころか物足りない。
そんな可憐で最強な日本が、いいや世界が誇る最高の
それが彼女であった。
「さあ。安全な場所に帰りましょう。よく頑張りましたね」
極めて素早い動きで負傷者を癒やし、損傷した服を霊力で補ったシャルロットは、とても柔らかに、そして微笑んだ。
――この日、この時覚えた感動を。少年少女たちが生涯忘れる事はないだろう。
■
端的に言おう。
シャルロットはやりすぎた。
心の奥底で、素晴らしい敗北を夢見て、単身、日本へと渡り妖魔と戦い続ける日々。
それ自体は良かった。
一見、チートな成長速度だが、その実プレイして3分でエロシーンに行ける低価格凌辱エロゲのヒロイン染みたクソ雑魚チョロマンのシャルロットであれば、直ぐに敗北苗床ダブルピースエンドを迎えられる筈だったのだ。
しかしながら、「最高に気持ち良い敗北を味わうには、自分のやれることを完全にやった上で、完膚なきまでに負けるのが一番だ」と言う、やはりこれまた無意識の考えに従って行動してしまったのが良くなかった。
1日も休むこと無く続けられる猛鍛錬の日々。成長速度増加の能力も相まって、比類なく高まっていく実力。
しかしそれでもエロゲヒロインボディ。少し油断や慢心をすれば敗北・凌辱コースに乗れるチャンスは幾度もあった。
ある時は、自分の普段の状態異常耐性を過信していれば、催眠洗脳雌奴隷ルートに乗れるチャンスがあった。
――キチンと状態異常に対する装備を付けていたので、問題なかった。
ある時は、急いでいる時に、体に付いた小さな妖魔を「自分ならばこの程度大丈夫だろう」と慢心して進むことを優先していれば、ソイツに局部を弄られて、それが原因となって、敗北苗床コースに乗れるチャンスがあった。
――小さな妖魔相手でも慢心せず、しっかりと倒したので、問題なかった。
他にも似たようなチャンスは数多くあったのだが……キチンと人の話や警告を聞き、思慮深く考え、油断や慢心をせず、力に奢って他者を軽んじたりしない、そんな凌辱エロゲヒロイン失格の行動を取り続けた結果――シャルロットは勝った、勝ちすぎた。
一度も敗北をすることもなく勝ちを積み上げていく毎日。
遂には、下手をすれば日本を、いいや世界を暗闇に陥れていたであろう、永い時を生き、高い知恵を持った妖魔の徒党を幾つも壊滅させる始末。
どう考えてもやりすぎである。
これがもう少しマイルドな活躍であったのなら、彼女の活躍を疎んだり、後ろ盾の無い美少女の肉体を狙ったりした権力者の名で、仲間の筈の人間から後ろから撃たれたりして肉奴隷ルートに乗れたのだろうが……いかんせん勝利を積み上げ過ぎである。
出る杭は打たれると言うが、出過ぎた杭は打つに打てない。
双肩に乗った勝利の数が多すぎて、今のシャルロットにコケられると、日本も同時にコケかねないので、下手に邪魔を出来ないのだ。
それでいてシャルロット的には、本当は完全敗北・屈服・雌落ち・チン負けしたいので、どこか完全に満足できない毎日。
それを埋めるべく、より厳しく自分を高め、より他者に優しくし、より勝利を積み上げて行く。
当然、増していく実力・人望・名声。
そしてシャルロットは気づいたときには盛すぎにも程があるスーパーヒロインになってしまっていたのだった。