※この作品はR-18です。

ギリギリアウト   作:霧里

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ままよ

空白の八ヶ月、私の知らないアモウくん

ガシンくんの思いもよらない説得に、半ば観念した様に彼はそれを口にした

ぽつり、ぽつり。躊躇いながら、戸惑いながら…まだ整理の付かない心の中

それを話す内に、声が震え、涙が溢れて

 

一通り、話し終えたその頃にはまた

 

感情に蓋をしてしまったような静けさで、私達の前から立ち去っていった

 

反射的に呼び止めて、それから何かが言えるわけでもなくて…

或いはそれでもガシンくんが止めてくれることに期待はしたけれど

彼もまた、難しい顔をしてアモウくんの背中を見送っていた

 

 

それから、足を動かすのにも時間と勇気が必要だった

本当はそっとして置いた方が良いんだろう

アモウくんの望むように、一人にして上げたほうが良いのかもしれない

 

「アモウくんっ…」

 

追いかけて、呼び止めた彼の背中

振り返る視線が痛い。もう良いだろう、まだ何かあるのかと

避けるよりも強く、拒絶するようなその視線

 

悪いとは思う

 

傷口を無理やり開いたようなものだ

それでもまだと言われれば「ごめん」というより他にはない

だけど、私にだって意地はある

 

このままがイヤなのは、私だってガシンくんと同じだったから

このまま一人にしちゃいけない。彼のためと言い訳して、それに慣れてしまったら

 

思い出すのはあの日の、彼のいなくなった日の事

 

また、あの時みたいに、アモウくんが急にいなくなってしまう予感

だからガシンくんの、男の子らしい勢いと覚悟を少しだけ、真似してみることにした

 

アモウくんの手を掴む

 

怯えたように引かれる手と、後ずさる彼の身体を引き寄せた

 

「なっ…シオンっ!?」

 

私の力が強かったのか、彼の踏ん張りが聞かなかったのか

勢いよく近づいてくる彼の顔に、私は慌てて目を閉じる

 

それがキスの作法だから?

 

ううん。それはただただ反射的に、急に近くなった彼の顔に驚いて目をつぶっただけの事

「ままよ」と、覚悟を決めて奪いにいった唇が、かろうじて重なった所までは良かったが

結局、勢いのままに重ねたファーストキスは、ゴツンとした痛みと衝撃に変わってしまった

 

「いったぁぁ…」

 

歯と歯がぶつかり、慌てて顔を離す

血が出ないのまでは幸いだったけど、余りの失敗に上手く彼の顔を見ることが出来ない

 

「な、え、しおん…? なんで、こんな…」

 

驚きと戸惑い。顔を赤くしたアモウくんが、唇を庇いながら後ずさる

してやったり。そう思う私は、自分が意外と強かだったことに気付く

 

「あはは…。よかった「やめてよね」とか言われたら、どうしようかと思ったよ」

「それは、言わないけど…」

 

嫌がられなかった事だけを良しとする。照れてくれたことを嬉しく思う

赤くなったその顔に以前の彼を見つけて、私は最後の覚悟を決めていた

 

「アモウくん。君が好きです」

「へっ!?」

「だから、君が嫌がっても放っては置かないし。私の全部を使ってでも君を慰めようって思う」

「え、まって…。シオン、君が何をいってるのか俺には…」

 

一歩、近づくと、近づいた分だけ彼が後ろに下がる

そのまま二歩・三歩と彼を壁際に追い詰めると

今度はゆっくり、打つからないようにして、少しだけ高い所にある唇に顔を寄せていった

 

「んっ…ちゅっ…はぁ…」

 

最初からこうだと良かったのに

 

唇に重なる彼の体温と、胸に広がる温かさ

彼を想う度熱くなる身体は、私の心臓をドキドキと高鳴らせていた

 

「シオン…俺、は…」

「黙ってて」

「ぁ…はい」

 

言い訳がましい彼の言葉を遮って、もう一度、何度でも、キスを重ねていく

重なる肌から行き交う互いの体温。手を置いた彼の胸板からは

男の子のたくましさと、その裏側から響くように伝わってくる鼓動の音

 

ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…

 

何度でも、何回でも、繰り返し、高鳴っていく

自分の心臓も、こんなに高鳴っているんだろうか?

アモウくんと一緒だと私も嬉しい。二人でドキドキして、少しでも彼に近づけたなら幸せだった

 

「ぁ、ちゅっ…はぁ、はぁ…アモウ、くんっ…ちゅっ」

 

ずっとそうしていたいのに、息苦しさに邪魔をされて唇が離れる

けど、不思議とそれが嫌ではなかった。この息苦しさでさえも愛おしい

この愛情をもっと伝えたくて、私の手が彼の身体を滑っていく

 

ズボンを押し上げるほど、固くなっているアモウくんのおちんちん

 

キスの途中から、それが無意識に私の太ももに押し付けられていた

好きな男の子から、女として見られてる

苦しげな彼の顔。閉じこもっていた瞳に見つけた欲情の色

 

堪らない感情だった。初めてのドキドキだった

 

単純な好意とも愛情とも違う何かが、私の奥から湧き上がってくるみたいで

普段なら恥ずかしいと、見ただけで卒倒しそうな場所へと簡単に指が伸びていく

 

「うっ…あっ!!」

 

ズボンの上から固くなった彼の おちんちんを撫でさする

指先ですぅっと、まずはその形と長さを確かめるようにして先端で指先を止めてみせた

 

アモウくんの身体が跳ねて、口からは悲鳴にも似た甘い声が飛び出てくる

それが少し、女の子みたいで可愛らしい

ううん、もとから可愛らしい顔つきだったし、女装させたらきっと似合うだろうなって

そんな悪戯心すら湧いてくる

 

下から上に撫で上げて、また逆に指で彼のおちんちんを辿っていく

ただの上下運動。それを繰り返すだけで大きくなる彼の反応が面白い

もっとして上げたい、気持ちよくなって欲しいという献身的な感情とは裏腹に

彼の緩んだ顔を見ていると、その全部を独占したくもなってくる

 

自分がこんなに欲張りだったなんて

 

忘れていたのか、それとも、今更気づいたのか

まあ、少なくとも勢いでこんな事を出来てしまえる度胸は

ナユタに持ち上げられて、初めて実戦に出た時からあったようには思う

 

ズボンのチャックを外し、中に指を滑り込ませていく

 

幸か不幸か、指使いには自信があった

粘土を捏ねるように彼の おちんちんに指を這わせ、形を整えるように撫でていく

意識的にしたつもりはないけれど、手慣れた感覚は思いの外愛撫を重ねる指先に馴染んでいた

 

「シオンっ…それ、以上はっ…おれ」

 

手の平を重ねる、指先で絡め取る

固くなった彼のおちんちんを、より強く勃たせるようにして、指先で愛撫を繰り返す

気持ちよさそうな彼の声。辛そうな息遣い

彼の腰が跳ねると、おちんちんの先からでた先走りが、手の平に塗りつけられる

 

「はぁ、ぁ…。アモウくん、もう出そうなの?」

「ちが…だから。もう、やめっ…」

「ふふっ…。いいよ、出して? 私の手で気持ちよくなって、ね?」

 

そうしたら、全部忘れてくれるだろうか?

射精の瞬間、そのたった一時でも私のことだけを見てくれるのだろうか?

 

とても罪深いことをしてる

 

彼の懊悩、その全部を捨てさせようだなんて傲慢だ

 

でも…分かっていても、やめようなんて思えなかった

 

いつしかキスも忘れて、おちんちんに愛撫を繰り返す

彼の胸に手をおいて、壁に押し付けるみたいに身体を預ける

ドキドキと耳に響く彼の鼓動。ビクビクと手の平で暴れる彼のおちんちん

 

先走りを指先で塗り拡げ、手の平で包んだ おちんちんを扱いていく

彼の腰の動きにあせて、上に、下にと動かす度に、粘ついた水音さえも聞こえだす

 

「うっ! くっ…ぁ、ああぁっ」

 

女の子みたいに上ずった彼の声、ゴクリと喉仏が動いて必死に何かを飲み込んでいるみたい

辛そうで、気持ちよさそうで、それが何だか可愛くて

それを、思い出したかのよう私はそっと彼の唇に顔を寄せていった

 

「んっ、あ…しお、ん…っ」

 

重なる唇、行き交う体温と、お互いの唾液

興味本位で伸ばした舌先が、彼の舌にふれるとそのまま突きあうように、舌を遊ばせる

段々と頭がぼぅっとしてくる。受け身だった彼の舌が、私の舌を求めてくる

 

抱き寄せられて、より強く唇を求められていた

 

手の平で包むおちんちんが、より固く、熱さを増して暴れ出す

 

「ぁっ、シオンっ!」

「ぁ、はぁ…あもう、くん」

 

その瞬間を感じ取って、私はおちんちんを手の平で包み込んだ

どくんっと、大きく跳ねる彼のおちんちん。それと同時に手の平にぶつかる熱さ

それは直ぐにドロリと溶け出して、二人あいだに流れ出していく

 

「くぅっ!? あ、あぁぁっ…」

 

気の抜けた彼の声とは裏腹に、力強く、何度もおちんちんが跳ね上がる

吐き出された精液が指先に絡みつく

その一滴までも絞り出すようにして、私は彼のおちんちんに愛撫を続けていた

 

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