「なぁ、シオン…。最後まで」
「はい…。アモウくん…」
上着を落とし、濡れたズボンを足から脱いていく
重くなった下着に指をかけると、それはぐずりと足首まで落ちていった
後ろ向いて、壁に手を付き、それを支えにしながらも、自分から彼にお尻を差し出した
余ったシャツの丈が、スカートみたいで恥ずかしい
それを捲られると、愛液とで濡れた割れ目がヒヤリとした
彼の両手が私の腰を捕まえる。その予感にびくっと震える身体
いずれ私も、いつか誰かと、ぼんやりと思っていた
それはアモウくんだったら良いなと
夢みたいに考えていた事がこんな形で叶ってしまうのが少し悔しい
本当は、戦いも何もなくて、ただ二人当たり前の様に恋ができたら良かったのに
割れ目を開かれる感触に、身体が震え息を呑む
さっきまで手の平で包んでいた彼のおちんちん。その先端が、ゆっくりと自分の中に入ってくる
押し入ってくる異物感を逃がそうと息を吐く、軽く力が抜けた身体におちんちんが沈み込む
「うっ…あっ…く」
焦りついた痛み
思っていたよりも大きな おちんちんに、割れ目が目いっぱいに広がっていく
ゆっくり、ゆっくり…。押し入ってくる彼のおちんちん
その形が手にとるように分かるほど、わたしの膣は彼のものを締め付けていた
ぷつっ…
おちんちんの先端がようやくと沈んだ矢先、それはなにかの糸が切れるような感触だった
私がその痛みに何かを思う暇もなく。彼のおちんちんは、そのまま一気に私の中に沈み込んでいた
「いっ! あっ、あぁぁぁっ…ぅっ」
痛みの後、滲むような熱さが下腹部に広がっていた
堪らず声が上がり。逃がそうとした腰はけれど、彼に引き寄せられる
「シオン…はい、ったよ、全部」
「あ、あぁぁ…。そっか、そう…わたし、たち…」
荒い息を繰り返しながら、途切れ途切れに言葉を返す
後ろに見やる自分の身体。おしりの向こうに突き刺さる彼のおちんちん
お腹を熱くする感触。確実な違和感
それは彼の興奮のままに、ビクビクと震えて私の中を刺激していた
正直もう、自分が何を考えているのか分からなかった
アモウくんとエッチをしている
初めてだとか、避妊のことなんて頭から抜け落ちていた
その代わり、ただひたすらに感じる彼の おちんちんが私の興奮を高め
「いい、よ? アモウくん…動いて…」
引いていく痛みに合わせて身を捩り、彼のおちんちんを誘い込む
我慢の限界。まるでそういうかの様に強く腰を掴まれ、ぱんっと勢いよく打ち付けられた
その衝撃が頭に響く
グチュグチュと音がなるほどに中を掻き回され、腰を打ち付けられた
未だに残る鈍い痛み。それをも巻き込んで感じる快楽が背筋を震わせる
自分から腰を差し出して、彼のためと言い訳しながら身を捩る
ひと突きされる毎に大きくなる快感
硬い壁に爪を立て、震える足で立っているのがやっとだった
「はぁっ、あっ、やっ、あも、う…くんっ、わたし、わたしぃぃ…ひゃぁっ!!」
快感に声を上げ、背中を逸らす
不意に力の抜けた身体。落ちた視線に自分の股間が映り込むと
そこには、彼の形に広げられた自分の割れ目があった
酷く扇情的な光景だった。それが生々しいほどに、私の身体が熱くなる
突かれ、掻き回されて、犯されている自分の割れ目
引きずり出された愛液の塊が、ポタリと溢れると落ちた床から跳ね上がる
その、余りの卑猥さに目を逸らしてしまう
けれど、そこにあったものは彼の精液で汚れた自分の指先だった
快感に身体が跳ね、指が滑り、支えにしていた壁に白濁色がなすりつけられていく
ドクンと、心臓が跳ね上がり、興奮が一段と高くなる
意識すればするほどに思い出してしまうのはあの味と匂い
今も手の平に覚えている熱さが、今度は自分の中に注がれる
快感が全身を突き抜けた
彼のおちんちんが膣の奥を叩き始める
「あぁっ…ぁあぁぁぁっ…やぁぁっ…」
声が、声が惚ける
強くなる快感に引きずられるようにして、壁から手が滑っていく
ガクガクと足が震え、崩れかかる身体はけれど、彼に抱きしめられると
私はそのまま、彼と、壁の間に挟まるようにして犯され続けた
グイグイと逃げ場の無い場所で、逃げ場のない快感が全身に満ちていく
荒くなった自分の吐息が、壁に跳ね返って顔にかかる
押し付けられた壁際からふと見る窓辺
暗くなった外はガラスを鏡のように変えると、彼に犯されている私の姿を映していた
「や、だぁぁ…み、みないで…」
それは誰に言ったものか
思わず出た言葉に身体が震える
それと同時に熱くなる下腹部に力が入ると、彼のおちんちんがより強く感じられた
「シオンっ! シオンっ! おれ、おれは…っ!」
「あ、あ、うん。アモウくん、いいよ、出して、全部だしてぇぇっ!!」
深く、強くなる彼の抽挿
首元に熱い吐息が降りかかり、彼の身体が私の身体に押し付けられる
乱暴にお互いの体を求め合う
この時ばかりは全部を忘れていた
アモウくんと別れて悲しかったことも、その間彼が辛い想いをしていたことも
そして、今度は自分がそうなるんじゃないかって、それが何より怖かったことも
「あ、あぁぁ…。ごめん、ごめんね、アモウくん。私やっぱり…嫌な子だ」
自分の不安に彼の傷心を巻き込んでしまった
恋心を言い訳に彼を頼ってしまった
守ってくれる人が欲しくて、それが彼だったら良いなって期待してしまった
自分の女を使ってまで、自分の卑怯さに呆れてしまう
「いいっ。シオンっ…今は、それよりも…」
「あ、うん…」
それに、彼が気づいていたかは分からない
けれど、少しだけ優しくなった彼の動きに私も身体を預けていく
「好きだっ、シオン…。こんなになってしまったけど、俺は…っ」
「うんっ、うんっ。私もっ、アモウくん…大好き…だからっ」
腰が落ちる。おちんちんが奥へと入り込む
ついには子宮口に先端が突き刺さると、私を捕まえる彼の力が強くなった
「シオンっ、シオンっ。くぅぅっ!!」
「アモウくんっ、アモウくんっ…ぁ、あぁ…」
絶頂に等しい快感に私は何度も声を上げさせられる
名前を呼び合い、馬鹿みたいに腰をぶつけ合って、その度に快感で頭が飛んでいた
ドクンっ…
一度、大きく震えてその瞬間がやってくる
射精の瞬間、更に太さを増すおちんちん
絶頂の間際、私の膣は彼の物を締め付けて、まるで抱きしめるように その瞬間を受け入れていた
「アモウくんっ!! わたし、あ、あ、やぁぁぁぁぁっっ!?」
恥も外聞も何もない
我慢なんか出来るわけがなかった
ドクドクと彼の精液がお腹を満たす、子宮口から更に奥へと注がれて
溢れた分だけ膣の中が白濁に染まっていく
お腹を満たす熱と快感。彼に抱きしめられる安心と快感
快感、快感、気持ちがよくて、何より幸せだった
おちんちんで腟を掻き回されて、子宮の奥まで精液で汚される
後にも先にも無いと思える程の快感が全身を染め上げて
私は全部を忘れて快楽の底へと落ちていった
「あ、ぁぁぁ…はぁ、はぁ…」
絶頂、その余韻の中、未だ身体は快感で揺れていた
抜けていくおちんちんに膣壁を撫でられると、絶頂後の身体はそれだけ震え上がる
ぽたり…ぽとり…
広がった割れ目から、混ざりあった精液と愛液が流れて出てくる
その中に見える白濁を染める赤い筋が、私の処女の証だったもの
後戻りの許さないその名残は、けれどすぐにも精液と一緒に混ざり合い
或いは太ももを汚して、或いは床に落ちて、快楽の残り香が広がっていった
「ぁ…ぁぁ…」
絶頂の後、その余韻が身体から力を奪っていく
余りの快感に意識もおぼつかないまま
だからだろう、下腹部に感じる違和感を止められるわけもなく
流れでる液体がただ気持ちよく
それが潮だったのか小水だったのかも区別もないまま、私は気持ちよさに流されていた
ー
「んで、良かったのかよ?」
「良くはないっ!だが…だが…姫の覚悟、無駄には出来んだろう」
「まあ、なぁ…」
覗く気はない、けれど聞こえてくるものは仕方がない
それでも大人しくしているナユタを不思議に思い、耐えきれずにガイは問いかけていた
「ほら、とりあえず涙拭けよ…」
「かたじけない…」
俺らに血が流れていたなら、きっとそれは血涙だろうと
それだけの口惜しさと忠義を、ガイはナユタから感じ取っていた
「ほら、人払いは済ませたぞ?」
「ああ、悪いなケイ。手伝ってもらって」
「いいさ。これで二人が元気になるならな…だが」
若気の至りは、しかし随分と派手にしたものだとケイは口を濁した
「良いさ。姫の痴態を他の某みられるくらいなら、俺は世界とだって戦えるっ」
「覚悟は良いが。戦う相手が間違っているぞ…まったく」
「間違ってなど居るものかっ! アモウの奴、この先姫を泣かせるような事がアレば俺はっ!」
「ああ、分かった分かったから。少しおとなしくしていくれ…」
血涙を流すナユタを放って、ケイはガイへと思考を振り分ける
「それよりアモウは大丈夫なんだろうな?」
「ん? まあ…肉体的にはか?」
「あやふやな」
「脳波は落ち着いているよ、さっきより。それ以上は分からん、俺は…いや、良いか」
「そうか…そうだな。一応、落ち着いたなら良いさ」
自分たちに生身があれば、もう少し彼らの力になれたのか
そんな益体もない演算はすぐにも中止され、これからの事に注力する
「まずは着替えだな…ガシンに持ってきてもらおうか?」
「いや、だめだろ? 鬼かなにかかお前?」
「失礼な、私は狐だ」
「しってるよ、そうじゃねーよ」
デリカシーのない同機にツッコミを入れながら
そうして彼らのあったかもしれない一夜は更けていく
最後までご覧いただきありがとうございました