※この作品はR-18です。

怖くて下衆くてエロいテイワット   作:中落ちカルビ

5 / 12
アンケートの回答ありがとうございました。
回答の締めにあわせて前振り部分だけできたので投稿させていただきます。

※行為はありません、雰囲気をにおわせるのが好きな性癖なんです



モンドという都市の今(モナ1)

 夏の暑い日の事だった。

 

「ふぅ……待たせたな」

「遅いぞ」

 

 自由と酒の都、モンドの片隅、酒場『エンジェルズシェア』の店前。テーブルに座る恰幅の良い商人に背の高い商人が話しかける。

 

「……で? ……仕入れられたか?」

「そういうお前は?」

「買えてりゃこんな不景気なツラしてねぇよ」

 

 恰幅の良い商人が真っ赤な顔を曇らせ言う。

 酒に強いモンド人である彼をして既に顔色は真っ赤に染まっており、相当に酒が進んでいる様だ。真昼間にこれほど酔っている男がいる風景は世界広しといえどモンドくらいであろう。

 

「ああくそ……」

 

 しかし酔っぱらっている当人からは酒を楽しんでいるという明るい雰囲気は感じられず、酔ってはいるものの気持ちは晴れていないという事が伺える。

 なにか問題があるのだろう。酒は進むものの、気持ちよく酔っぱらえる状態ではない。そのような雰囲気だ。

 

「はぁ……たく、困ったんもんだぜ」

 

 話し相手がきたからか。その問題について愚痴りたいようで恰幅の良い商人はため息をつきながら話し始める。

 

「契約まで済んだ酒の仕入れに外交特権で横入りって………どういう事だよ」

「……形としては、ファデュイの方々が本国へのお土産にするんだそうだ。政治的配慮だってよ」

 

 どうやら既に契約していた取引が横入りされて潰れてしまった様だ。

 

 それは酒も進むという物だろう。

 

 そこまで話が進んでいるという事はつまり、二人の商人が購入した商品を納入する先まで話が通っているという事でもある。

 被る被害は今回の取引だけでは済まされない。

 しかも、しかもだ……。

 

「あり得るかよ……馬車何台分だと思ってんだ」

「堂々と門前でスネージナヤの商人に渡してるんだもんなぁ」

 

 スネージナヤの商人たちは自分たちが購入するはずだった商品、用意できなかった商品を悠々と仕入れ、販売するのだ。

 どれほど察しの悪い商人であろうと彼ら二人の先行きが明るくないことを察するだろう。

 

「おい、そろそろ酒はやめにしろ。金が入って来ないのに金を払ってばかりじゃ馬鹿を見るぞ」

「そうだなぁ……それにしても、エンジェルズシェアの酒も値上がりしたな」

「ああ……。ワイナリーから直接仕入れて何とか販売は出来てるみたいだが……」

「そっちにも圧力掛かってきてるんだろ?」

 

 先行きが悪いのは彼らだけではない。

 酒に始まり食料、衣服、日用品に至るまで、ファデュイに安く贈答させられている結果品薄となり、モンドではあらゆる物の値段が上昇傾向にあるのだ。

 今は商売人としての意地から庶民が購入できる値段で抑えられているがそれもいずれ続かなくなるだろう。

 そうなればどうなるか。

 

 

「西風騎士団め……自力でどうにかしろってんだ。なんでファデュイなんかを頼ったんだか……」

「…………」

 

 ぼそぼそと声を潜め二人が話を続ける。

 

「これから、どうなるんだろうな」

「…………仕方がない……代理団長は努力していた……」

 

 

 二人の商人が俯き、自身のグラスの中に視線を落とす。

 そして頭に浮かんだ未来をかき消すように二人はグラスを煽り……

 

 

 

 ガンッ!! 

「努力していた!? 努力していたからどうなんだ!? 結果を見ろ!」

 

 

 

 恰幅の良い商人がテーブルに叩きつけ怒鳴り声をあげた。

 

「…………」

 

 しかしそれを注意するものはいない。誰もが声を上げないまでに頭の中では憤っているのだ。役目を果たせなかった西風騎士団に。

 

「風魔龍を殺しに行かず、その件をチクチクとファデュイにつつかれ、最終的に風魔龍はファトゥス第八位『淑女』に倒されたんだぞ!」

「まぁ落ち着け、街道の警護や危険な魔物の討伐はやってたじゃないか。あれも立派な仕事だ」

「その危険な魔物の筆頭である風魔龍を放置してたんだ! 動かない騎士団なんてなんの意味があるんだ!?」

 

 手を振り回し、唾をまき散らし、どんどんとヒートアップする商人の怒鳴り声。

 そしてその話の内容は今現在のモンドでは危険な話題に触れてしまう。

 

「現状だってそうだ! なんで騎士団はファデュイの専横を止めない! このままじゃこの国はファデュイ共の」

「おい、落ち着け!」

 

 座っていた背の高い商人が立ち上がり、なおも怒鳴り声を上げようとする彼の口を塞ぐ。

 軽くあたりを見回すと誰も彼もが商人達から目線を逸らしていた。自分達は何も聞いていないとアピールしているのだ。

 

 ともすれば、自分達は関係ない存在であるとアピールしているのかもしれないが。

 

「ちくしょう……騎士団め」

 

 座った恰幅の良い商人が恨みを込めてつぶやく。

 今のモンドでファデュイへの文句はかなり危険だ。商人二人の命など蠟燭の火よりも簡単に吹き消されるだろう。

 

「まぁもっと飲め、この一杯だけおごってやる」

「うぅ……すまねぇ……すまねぇ」

「怒鳴ったと思ったら泣き出すんだから忙しいやつだな……」

 

 その事実への恐怖をごまかす様に彼らは再度酒を煽った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、二人が特に益体もない話を続けながら飲み続け、さらに酔いが回ったころ。

 

「うっ……この通りはいつもお酒臭いですね……」

 

 二人の前にある少女が通りかかった。

 

「……っ!」

 

 ゴクリっ

 

 恰幅の良い商人が目を見開き生唾を飲み込む。

 そしてすぐさま隣の商人に声をかけた。

 

「お、おい! あの子」

「ん……ああ、モナちゃんじゃないか」

「はぁ!? お前、あの子知ってるのか!?」

 

 彼女の名前はモナ、正式な名前は『アストローギスト・モナ・メギストス』偉大なる占星術師モナ、という意味だそうだ。

 淡い青の瞳が美しい、絵本の魔法使いが被るようなつばの広いとんがり帽子がトレードマークの常に金欠欠食児童なツインテール美少女だ。

 

「はぁ……家賃も値上がりしてしまいましたし……今月は野生のキノコ生活ですかね……」

 

「ああ、最近モンドに越してきた子でね、占い師なんだ。っとそうだ! おーいモナちゃーん!」

「ん……だれですか? あなた」

 

 しかしそのような特徴で彼女を覚えている男は圧倒的な少数派だろう。

 彼女にはもっと特徴的な、特徴的すぎる特徴がたっぷりとあるのだから。

 

「おいおいひどいなモナちゃん、俺だよ俺。また占ってよ」

「……どこのどなたか知りませんが占いとはそう軽々と」

「店の商品何頼んでもいいよ」

「占いましょう」

「はは、頼むよ……っと、店員さーん」

 

 モナが普段はケープで隠している日焼けのしていないうなじを手団扇で扇ぐ。

 汗でしっとりと濡れた扇情的なうなじを恰幅の良い商人がじっくりと、舐めるように見つめる。

 その視線が少しづつ下に降りて行った。

 

 

「それにしても今日は暑いですね……」

 

 まず真っ先に挙げられる彼女の特徴の一つはその扇情的な衣服だろう。

 片手に収まる丁度いいサイズの胸にぴったりと張り付く凄まじい角度の鼠径部丸出しレオタード。

 それはもう本当にエグイ角度で酒場の踊り子が仕事で着ていてもおかしくないほどだ。

 

「それで……はむっ……何を占えばいいのですか?」

「ああ、実は今商売がうまくいってなくてね。どうすればいいか」

「ふむ……」

 

 これともう一つの特徴がかみ合うことで、モナという美少女がただの美少女ではない、()()()()()()()()()美少女に変化する。

 

「そうですね……」

 

 彼女のもう一つの特徴、それは彼女を後ろから見ればわかる。

 

 

 

「全く見込みがありませんね、すぐに別の仕事を探したほうがよいでしょう」

彼女はとんでもなく、尻がデカいのだ。

 

 

 

「やっぱりそうかい……」

 

 それはもう下品なほどのデカ尻。彼女の幼いまだまだ少女といえる肢体と比較してアンバランスなほどに育った安産確定のデカケツだ。

 これで普段は金欠からサラダしか食べていないのだから食糧事情さえ改善できれば将来は有望だろう。

 

「ふぅ……ごちそうさまでした。それでは私はこれで」

 

 これがモナの着ている鋭角レオタードと組み合わさるとどうなるのか? 

 

 少し話がそれるが、基本的に衣服というものは一部分のみが大きくなっていたりはしないものだ。

 ウェストに合わせて服を買ってみたら手が出ないほど袖が長い、なんて経験はないだろうか? もしくは腕が通らないほど袖が狭い、なんてこともあるかもしれない。

 

「ああ、ありがとうね、モナちゃん」

 

 その基本は彼女の着るレオタードにも言えることだ。

 

 彼女が着ているレオタードは『そこまで大きくない胸にぴったりと張り付くレオタード』なのだ。つまりは未だ幼いといえる肢体にぴったりと合わせたもの。

 その大人顔負けどころか大人をはるかに超えるサイズのデカ尻を包むようにはできていない。

 

 立ち上がったモナの股間、レオタードの前は大事な少女の縦筋に食い込みくっきりと幼い縦線を露わにしているし、後ろに関して言えばその腰を思い切り押し付けたくなる尻はほとんど丸出し、レオタードの食い込みによってその柔らかさを強調している有様だ。

 

「こんなことはこれっきりですよ」

 

 そういってモナが自分のレオタードに指を通し食い込みを直す……いや、直した気になる。実際の所全く直ってないし、なんなら無駄に引っ張られた結果紐のようになってしまい幼い縦筋どころかぷっくりと膨らんだクリトリスの鞘まで形がわかってしまうほどになっている。

 

 

「……っておい。どうしたんだ? さっきから黙り込んで」

「っ! ……ああ、いや、なに……」

 

 そんな状態で軽く尻を振りながら去っていくモナ。

 まるで『妊娠準備完了! 今すぐ犯して孕まして!』と全力で叫んでいるようだ。

 

「それにしても。全く見込みなしか……田舎に引っ込んで農家つぐかなぁ」

 

 彼女が何事もなく過ごしていられるのだ、モンドという都市もまだまだ捨てたものではないらしい。少なくとも、治安という面では。

 

 

「それで? お前はどうする?」

「ん? ああ……」

 

 しかし、前言を翻すようだがモナが無事にモンドで生活できる期間は……。

 

 

「新しい商売を思いついてな」

 

 残り少ないかもしれない。

 

 

 





感想、評価、お待ちしてます。
励みになります

どの女の子が酷い目に遭いそうですか?

  • エウルア
  • ラウマ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。