ファンタジー世界でサドな女の子に見つかってマゾいじめを受けるだけのおはなし 作:霧風弦十六
・匂い責め
・サキュバス
・魅了
あなたは教会に来ていた。
手に、今日の冒険で手に入ったお金を握りしめ、荒い息を押し殺しながら扉の前に立つ。教会の片隅、地味で目立たない扉。これが『懺悔室』の入り口である事を知る人は多くは無い。
扉をノックすると、中からは声。その声に従い、扉を開けて中に入る。
「ようこそ♥ あら? ふふっ、今日もいらしたのですね♥」
修道服を身に纏った女性。この懺悔室の主である
シスターだ。
特徴的なのは、その大きな胸。ゆったりとした修道服を着ているというのに、隠れるどころか強調されてしまう程の爆乳。小さい子供の頭ほどあるのではないだろうか。
あなたはついつい胸へと視線を向けてしまう。彼女が少し体を動かす度、ぷるん♥ ばるんっ♥ と妖しく揺れるソレ。男である以上、どうしても目を向けてしまう。
彼女はそれに気づきながらも微笑むだけ。
「今日はどのような御用事でしょうか? ……ごめんなさい、少し意地悪でしたね♥ 『懺悔箱』のご利用、でよろしいですか?」
胸を見ながらも、コクリと頷くあなた。
この部屋を利用するようになってしばらく経つ。『懺悔』の為になけなしのお金を握り締め、ここへ通うのはもはや日課の一つだ。
懺悔代として、あなたは握りしめていたお金をシスターに渡す。数枚の硬貨を確認したシスターがニッコリを笑いあなたに問いかけた。
「今日はどの箱をご所望でしょうか♥ 前回と同じく『羽懺悔』で泣き笑いながら懺悔はどうでしょうか♥」
そう言ってシスターが箱の一つを開ける。箱の大きさは懺悔室と呼ぶにはあまりにも小さい。成人男性一人が、ギリギリ寝そべる事の出来る程度しかない。
そんな小さな箱。その内面にはびっしりと羽が生えていた。ただの羽ではない。魔力によって自在に動く羽。
この箱は入れば最後、外部から開けて貰えるまで延々と羽にくすぐられ続ける悪魔の箱。閉じ込められた者は、くすぐりの責め苦によって己の罪を懺悔し、泣きながら笑い叫ぶ事になるのだ。
思わず唾を飲んでしまうあなた。前回、これに入った時は凄かった。それはもう、筆舌に尽しがたい程に。だが、今回の目的は違うのだ。
「あら、こちらをご所望ではないのですか? それでは、どちらの箱を?」
あなたは震える手で一つの箱を指さした。
懺悔箱は通常、木製の外枠に箱の名称が分かるプレートが着けられただけの質素な外見をしている。
だがその箱は違った。まず木製ではなく金属と思わしき光沢を放っている。更に、箱にはゴテゴテと装飾が成されていた。悪魔の角、羽、尻尾。それだけでは無い。教会にあるにはあまりにもふさわしくない装飾の数々が、箱に飾り付けられているのだ。
「ふふふふふっ♥ ねえ、本当に良いんですか? あの箱は危険だって、最初に言いましたよね♥」
シスターが言う。だが、あなたは彼女の胸を見るのに夢中で、その忠告について真剣に考える事が出来ない。
ふよん、ぽよんと跳ねる胸はまさに暴力的。男から思考を奪い、骨抜きにする事など造作もない。
あなたの無様な姿を見て、シスターが笑う。
「あーあ、もうそこまでお馬鹿さんになっちゃんですね♥ いいですよ、あの箱に入れてあげます♥」
箱に入れて貰える。その言葉を聞いて、あなたはすぐに準備に取りかかった。
『懺悔箱』に入る時、衣類を身に着けてはいけない。それがこの部屋のルール。あなたはそのルールに疑問を抱く事もなく、着ていた服を全て脱ぎ、畳んで地面に置く。
「そちらも準備終わったようですね♥ じゃあ、どうぞ♥」
シスターが箱を開ける。
箱の中は沢山の下着で埋まっていた。ピンク、白、黒、水色……ブラ、パンティ、Tバック……多種多様の下着が箱に詰まっている。
「こちらのブラはいつも炊き出しを行なっている子のですね♥ ほら見てください、あなたの頭が入りそうなくらい大きいですよ♥ こっちなんか……」
シスターが箱の中の下着を手に取り、誰の物なのかを説明していく。あなたはふらふらと、灯りに引き寄せられる虫のように、箱の方へ歩みを進める。
そしてそのまま、箱へと倒れ込んだ。
「はい、ようこそ『堕落の箱』へ……♥」
むわり、と下着から漂う香り。それはただの女性の香りではない。むせかえる程の、甘い瘴気。
一嗅ぎしただけで頭の中が桃色に染まり、思考が定まらなくなる。あなたは箱の中で、体をヒクつかせながら匂いの中で恍惚とした表情を浮かべていた。
「あら、もう堕ち始めちゃってますね♥ そんなあなたにプレゼントです♥」
シスターが修道服の中に手を突っ込む。そして、もぞもぞと何かをしたかと思えば、彼女の手には大きなブラとパンティが握られていた。
それを、箱の中で震えるあなたへと差し出す。
「はい、脱ぎたてです♥ 知ってますよ♥ あなたが一番好きなおっぱいは私のですよね♥ ずーっと見てたんだから丸わかりですよ♥」
あなたの顔に、彼女の下着が乗せられる。
ただ箱の中に漂っていた匂いを嗅ぐのとは違う。直接、顔にブラを被せられ、甘い瘴気をたっぷりと吸い込んでしまう。
その瞬間、あなたの頭の中で何かが弾けた。
桃色に染まった思考が、ぐずぐずに蕩け堕ち、目の前のブラを匂いを嗅ぐ事しか考えられない。目を閉じれば頭に浮かぶのはシスターの顔。
腰が自然に浮き上がり、じわりと肉棒の先端から白濁がにじみ出る。
「ふふっ♥ 無様ですねぇ♥ かわいそうですねぇ♥ さて、扉を閉じてあげますから、たーっぷり楽しんでください♥」
パタリ、と閉じられる扉。こうなればもう、あなたには逃げる手段は無い。もっとも、逃げようなどという思考をする事は、今のあなたには不可能。
「私達淫魔の体液を吸った下着……少しでも嗅げば脳みそが蕩け、エッチの事しか考えられなくなる極上の魅了アイテム♥ そんな物と一緒に閉じ込められたら、どうなってしまうんでしょうね♥」
そう言って、箱を見ながら笑うシスター。彼女の腰からは細長い尻尾が、頭からは悪魔の角が生えていた。
「しかし、本当に人間の男はチョロいですね♥ おっぱいが大きいシスターが居る、というだけで疑いもせずに突然出来た怪しい教会に通い詰めちゃうんですから♥」
そう、この教会は『神』を崇める為の物ではない。本当の姿は『魔王軍前線基地』。彼女達はハニートラップで人間の男を骨抜きにし、自分達へと寝返らせるという役割を与えられたサキュバスなのだ。
あの箱に詰まっていたのは、この教会で働くシスター達の下着。当然、この教会のシスターは全員サキュバスだ。
「そうして、おっぱいで釣ってから、少しずつ『懺悔』という形でえっちな事への抵抗を削いで行って……最後にはあの箱にご案内♥ そうすれば、頭の中ピンク色で、まともな思考も出来ない奴隷の完成♥」
『堕落の箱』と呼ばれる箱。下着の詰まったそれに入れて、半日ほど『熟成』させた男性は、たっぷりと淫魔の匂いを体に取り入れ、彼女達の従順な眷属になってしまう。
こうやって彼女達は人間社会に侵略していく。
***
「はい、ご開帳ー♥ ぷっ♥ 随分と恥ずかしいお顔になりましたね♥」
箱が開けられる。中に籠もっていた淫臭が、むわりと部屋に拡散した。
そして、姿を現すのは白目を剥きながら体を震わせる男。顔はだらしなく蕩けきって、自発的に何かを出来るような思考が消え去ってしまっているのがわかる。
「箱の居心地はどうでしたか? とーっても良かったですよね♥」
肉棒の先端からは、まるでお漏らしをしているかのように、とぷとぷと溢れ出す精液。彼の男性機能は完全に破壊され、射精とは言えない無様な精液お漏らししか出来なくなってしまっていた。
彼女達はこの状態を『完熟』と呼んでいた。
「また味わいたいですよね? なら、私達の言う通りにする事です♥ まずは……ふふっ♥」
来るべき人間と魔族との戦争。彼女達はその時に備え、今日も男達を堕落させるのだ。