クソザコ決闘者がブラックマジシャンガールに負けてデカすぎる愛をぶつけられ強制逆レキス責めでぐちゃぐちゃに愛され続けてどこにも逃げられなくなり射精管理えっちで相思相愛に持ち込まれてしまう話 作:その2
我々決闘者には、カードの精霊を呼び出し心を通わせる儀式がある。
カードの精霊と決闘者は一連托生。
故に、互いが互いをリスペクトし合い、心の底から信頼するためにこの儀式は対話という形で行われる。
だが、一部の無法な決闘者はこの儀式を改ざんし、悪用する。
対話によって培うはずの絆を、力によって強引に生み出そうとするのだ。
それは、デュエルによる精霊の支配権の掌握。
モラルと倫理の欠如した、唾棄すべき行いである。
良識に欠ける愚かな者が、しばしばこうした外法に頼り強力な精霊を従えようとするのだ。
しかし力による支配を目論むということは、力によって支配される危険性を孕むということ。
だから、悪知恵が働く者ならこんなリスクのある真似は犯さない。
故にこのような暴挙に及ぶものは得てして、己の力量さえ弁えず、また思慮にも欠ける愚か者なのだ。
この男もまた、その一人であった。
「へっへっへ……! ブラックマジシャンガール、お前に支配権を賭けたデュエルを挑む!」
「……はぁ? お兄さん、その意味わかってるの?」
男が儀式に呼び出したのは、『ブラック・マジシャン・ガール』。
青い魔法装束に身を包んだ少女は、男の言葉に呆れ返っていた。
精霊に支配権を賭けて勝負を挑むことの意味を理解していないのが明らかだったからだ。
だが、愚かな男はその嘲笑の混じった視線に気づけない。
あまつさえ、支配を恐れて怯えているのだと好意的に解釈した。
「逃げようたって無駄だぜぇ! ちょいと手間だったが、このデュエルエリアは非常の脱出機能も切断してある!」
「……あー。じゃあ、ひょっとして私たちが直接干渉できないようにするバリアも解除してたり?」
「おうよ! 察しがいいじゃねえか!」
(どっちも決闘者用の安全装置なんだけどなぁ……)
ブラックマジシャンガールは人差し指で頬掻きながら苦笑いを浮かべた。
この男、喋れば喋るほど馬鹿さ加減が露呈していく。
異空間にて行われるこの儀式は、召喚した精霊の気性が荒かったり理性のない獣だったときのため、決闘者を守る措置が取られている。
一つは決闘者と精霊の接触を拒絶するバリア。言わずもがな、襲い掛かって来る精霊から身を護るための代物である。
そして万が一そのバリアが突破されたときのための、非常脱出機能。こちらももちろん決闘者のためのもの。
なぜ精霊を守る機能がなく、決闘者が優位に立てるような機能しか儀式にないのか。
それは貧弱な人間が精霊と生身で同じ空間に立つこの儀式の場が、恐ろしく危険だからという理由に尽きる。
精霊は極めて強力な存在だ。
人を超えた筋力や俊敏性を持ち、魔法や超科学、超能力など人知を超えた力を自在に駆使することができる。
この『ブラック・マジシャン・ガール』も決して例外ではない。
魔法という未知の力はもちろんとして、単純な膂力においても可愛らしい華奢な少女の外見とは似ても似つかない。
彼女も精霊の例に漏れず、猛進する暴走トラックを片手で受け止める怪力があるし、日本刀で斬りつけても刀の方が曲がるくらい頑丈な体を持つ。
だが、男はそんなことは知りもしないのだろう。
それどころか、男は彼女を自分のものにしてやろうと下卑た視線をブラック・マジシャン・ガールに送っていた。
可愛らしく整った美貌に、透き通るように美しい金髪。
少女の艶めかしい玉肌が、大胆に露わになった青い魔法装束の肩口。
女性らしい曲線を構成する、丸みを帯びた肩。
くっきりと浮き出た色気のある鎖骨が作り出す魅惑の陰影。
大きくはだけた胸元からは、少女というには大きすぎる膨らみが大胆に谷間を作り出している。
僅かに垣間見える健康的で柔らかそうな二の腕と、魔法のステッキを握るしなやかな手指。
側面に入ったスリットからは、引き締まった筋肉の筋が美しい腋が僅かに垣間見える。
ふりふりとした桃色の短いスカートからは、すらっと長い脚が生で伸びており、むっちりと肉を付けた白く眩しいふとももがそのまま見えてしまっている。
そうして欲望を沸々と湧きたて、上から下までブラック・マジシャン・ガールへ舐めまわすような視線を送る男。
それは生娘であれば蟲が這うような嫌悪感を感じ、身を捩らずにはいられないような厭らしい視線だった。
「……ふーん?♡」
だが彼女はむしろ、好戦的に艶めかしい舌なめずりをしてみせた。
性欲を剥き出しにした男の視線に、ブラック・マジシャン・ガールは好意的なリアクションを返したのだ。
彼女がそうしたのは、彼女がただ淫乱な少女だったからではない。
ブラック・マジシャン・ガールという精霊の出自に関わりがある。
精霊界は破壊と闘争による、競争が全ての世界。
ブラック・マジシャン・ガールはそんな世界に嫌気がさしていた。
故に、魔法によって異なる世界を覗き見、人間が平和に暮らし過ごす人間界に興味が湧いていたのだ。
しかし精霊が人間界に転移することはとても困難。
通常の手段ではまず不可能といって差し支えない。
だからこそ決闘者と契約を交わし、幻影という形で限定的ながら人間の世界を堪能しようと思っていた。
だがブラック・マジシャン・ガールを召喚したのは、いっそかわいく見えてくるくらいにほとほと愚かな男。
己を守る盾さえも自ら捨て去ってしまうような、哀れで矮小で貧弱なかわいいかわいい人間。
(この人、いいじゃん……♡)
それはブラック・マジシャン・ガールが男をロックオンした瞬間であり、また同時に瞳にハートマークが浮かんだ瞬間でもあった。
魔法は生命の力を操る術。故に当然魔法少女たる彼女もまた、ちょっとでは済まされないくらい性欲旺盛なのだ。
もちろん男はそんなこと知らない。
さらに実をいうと彼女、精霊界から人間をのぞき見している時から人間を吸いたいなとは常々強く思っていたのだ。
人間という稚拙な生き物と異なり、ブラック・マジシャン・ガールは精霊。
生命活動に食事や睡眠などは必要ない。生きる意志さえあれば、それで良い。
だが欲しいものはある。
それは、感情。
精霊によって欲する感情は親愛、尊敬、畏怖、憎悪などなど、その傾向に一貫性はなく、各精霊にによって趣味嗜好が異なる。。
ただ、自らの存在と密接に関わりのある感情を、精霊たちは心の奥底から渇望しているのだ。
そしてブラック・マジシャン・ガールの場合、それは【愛】であった。
彼女はまだそれを手にしたことがない。
故に、どんなものなのかは知らない。
だが、己の存在の根幹の部分が『とても素敵なもの』だと力強く訴えてくるのだ
だから、どうしても。どんな手段を講じてでも。
この【愛】が絶対に、絶対に欲しいと心の中で思っている。
そしてブラック・マジシャン・ガールは、その愛を、必ず手に入れる方法を知っている。
──ただ、愛せばよい。
愛されるのではなく、愛せばよいのだ。
ブラック・マジシャン・ガールが心の底から欲する愛とは、他人から受け取るものではない。
自らが与えることで、己の心の内に生じるもの。
ブラック・マジシャン・ガールはそれが欲しい。
けれど、彼女はきちんと弁えている。愛とは決して一方的なものではない。
まず第一に、性交とは互いに愛し合うもの同士がする行いだ。
ということはすなわち、たとえ強引にでも性交すれば互いに愛し合う相思相愛の関係になれるということ。
都合のいいことに、彼はブラック・マジシャン・ガールにこの上なく欲情している。
つまり、彼はこの時点で私のことを愛しているといっても過言ではない。
であれば、答えは極めて単純だ。
自分を強いオスだと勘違いしている彼に正しく力の差を教え込み、徹底的に犯し尽せばいい。
そうすれば、私と彼は愛し合う関係になれる。
「ふふ……♡」
だから、彼には私に愛されてもらう。
どこへも逃げられないし、どこにも逃がさない。
私の愛を、一滴残さず全部受け止めてもらう。
嫌がっても関係ない。逃げようとしても許さない。拒んでも無理やり注ぎ込む。
あらゆる快楽で愛の海の溺れさせる。私の愛なしでは生きれなくする。
──その為にまず、この男を支配する。
「デュエル……しよっか♡」
「ぅお! お、おう!」
艶めかしい肢体に鼻の下を伸ばしていた男は、色欲にギラつくブラック・マジシャン・ガールの妖しい瞳にも気づかずデュエルの申し出を受けてしまった。
始まったデュエルは、もう止められない。今ならまだ逃げられたのに、男は退路を自ら断ったのだ。。
支配権を賭けたデュエル。一世一代の大勝負を前に、せり上がる性欲を一旦収める男。
だがそれとは対照に、ブラック・マジシャン・ガールは内心でぐつぐつと煮え滾る性欲に目を爛々と輝かせていた。
いかに犯すか。いかように犯すか。目の前の男を凌辱することを考えると、それだけで頭の中が多幸感でいっぱいになるのだ。
だが、まだ夢中になるには早い。デュエルに負けるのはダメだ。
彼に支配されたら、彼が私の愛から逃げたり、拒んだりできてしまう。
それはよくない。
彼は絶対にこの私が嫌になるまで、嫌が好きになるまで愛すると決めたのだ。
私はこの男を何もわからなくなるくらいに愛情で押し潰す。
そのためには、まずこのデュエルに勝って彼を支配しなくてはいけないのだ。
熱に浮かされて頬を染めるブラック・マジシャン・ガール。
彼女はこの期に及んでなおも冷静だった。
「「デュエル!!」」
互いに威勢よくデュエル開始の合図を行う。
男の命運を賭けた勝負が、今始まった。
★
「先行はいただくぜ! へへへっ、デュエルなんざ、慣れちまえば簡単なもんよ。ATKさえ高けりゃどうとでもなるんだぜ~、ヒャッヒャッヒャ!!!」
(ん~? 浅い発言だなぁ。まあ、まだ様子見かな)
★
「みろ! ゴブリン突撃部隊にジャイアント・オーク! お前のこの高ATKは波状攻撃を捌けるかぁ~!?」
(戦士族デッキ? それとも闇属性のエクシーズに発展するのかな? ……嘘、サポート無し? いいの?)
★
「あ、ありえない……!? 俺の高ATKモンスターたちが、こんな容易く……。う、ウソだ! こんなの聞いてない! ATKさえ高けりゃあ、デュエルなんて楽勝なはずじゃ……!」
(さっきからまともの伏せカードすらない……。もしかしてこの人、めちゃくちゃ弱い? こんな実力で精霊に勝てると思って支配権を賭けた勝負挑んできたの……?)
★
「ま、まだだ! まだ終わってねえ! 俺のデッキには切り札がある! クク、お前は三魔神の名をしっているか……? ショップで格安で売っているのを見つけたレアカードだ! 召喚されるのを震えてまっていろ!」
(三幻魔ってあの散々手間を掛けた挙句出てくるまったく意義のないあのカード? それ明らかに在庫処分じゃ……)
★
「ハァ……ハァ……。く、くそ! どうすりゃいい!? どうやってこんなカードを召喚すりゃいいんだよ!?」
(デッキ組んだ時点で気づきなよそんなの……)
★
「──ダイレクトアタック。わたしの勝ち」
「う、嘘だ、負けたくない!! やめ、やだ、許して……ぐわぁーーーーーっ!!!!!」
★
「……よわ」
崩れ落ちた男を見下ろし、思わず本音が零れ落ちてしまうブラック・マジシャン・ガール。
デュエルに勝利したあと対戦相手を嘲るような言動は本来慎むべき行為だが、今回ばかりは彼女の良識を男のザコさが上回った。
自信満々に勝負を挑んできた男のデッキは極めて粗末なものだった。
コンボもサーチも、あまつさえろくな対策カードも積んでいない紙束のようなデッキだ。
一応、馬鹿の一つ覚えのように召喚が容易なレベル4以下かつ高ATKのアタッカーカードを集めてはいたようだが、遊戯王はそれのみでゴリ押せるほど浅いゲームではない。
相手がデュエルに造詣の深い精霊なら、なおさらだ。
一端の実力者であれば、いやそうであっても苦戦は必至。
こんな紙切れをかき集めたようなデッキでは精霊相手に勝負になるはずもない。
あまりに弱すぎる。子供がお小遣いで買ったパックで、ありあわせのデッキを構築したほうがまだ強い。
敗北した拍子に散った男のデッキを一瞥しながら、ブラック・マジシャン・ガールはそんなことを思った。
「はぁ、はぁ……! くそ、なぜだ! なんで脱出機能が作動しない! こ、このままじゃ俺は……」
そして、ブラック・マジシャン・ガールは這いつくばりながら儀式から脱出しようとする哀れな男に視線を向ける。
腰が抜けてへたりこみ、それでも逃げようと腕を伸ばしてせっせと這いずるあまりにも惨めで情けない後ろ姿。
それを見下ろしていると、背筋からぞくぞくとした感触が這い上がってくる。
こんなに弱いのに。もう私のものなのに。何をしても無駄なのに。
まだ、私から逃げようとしてる。
──可愛い。
「……ふふ。もう。脱出機能はきみが自分で解除しちゃったんでしょー?」
そして、解除したのは精霊による干渉を防ぐバリアもそう。
だからどこにも逃げ場のないこの儀式の空間において、いまやブラック・マジシャン・ガールは男に触り放題の愛し放題。
うつ伏せで芋虫のように這い回る男の上にブラック・マジシャン・ガールがナメクジのように覆い被さろうとした瞬間。
「なーんてな! 騙されやがって、実は脱出機能は残してるぜ! あばよ!!!」
「あっ」
体を捩り、ブラック・マジシャン・ガールに向かって捨て台詞を吐いた男は、次の瞬間儀式の場から姿を消した。
「……。それ、デュエルに負けてから使っても意味ないのに。馬鹿だなぁ♡」
そして、ブラック・マジシャン・ガールもまた後を追って儀式の場から姿を消した。