※この作品はR-18です。

クソザコ決闘者がブラックマジシャンガールに負けてデカすぎる愛をぶつけられ強制逆レキス責めでぐちゃぐちゃに愛され続けてどこにも逃げられなくなり射精管理えっちで相思相愛に持ち込まれてしまう話   作:その2

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前話までとは違う話、違う設定のやつです


召喚したブラック・マジシャン・ガールが実は凶悪な搾精モンスターだった話
06


決闘者は20歳になると精霊召喚の儀を執り行う。

 生涯を共に歩むパートナーを呼び出すとても大切な儀式。

 決闘者はみんな、この日を幼い頃からずっと楽しみにするものだ。

 召喚した精霊は決闘者に寄り添い、生涯を共に歩むパートナーとなる。

 精霊は自分を映す鏡。特にこの年齢であれば、多くの男性は強力でかっこいい、力を象徴するような精霊を望むだろう。

 

 だが召喚する精霊を指定することはできない。

 決闘者の性格や内面に応じて精霊が呼応し、決闘者の元に姿を現すのだ。

 特別な資質を持つ者であれば、青眼の銀龍のような伝説的な精霊を召喚することさえあるという。

 

 この青年もまた召喚の儀に望むにあたり、そんな可能性の夢物語に夢想していた。

 

(どんな精霊が来るかな。とりあえず成金ゴブリンとかみたいなゲテモノでさえなければいい……!)

 

 高望みはしない。

 だからどうか、悲劇だけは免れたい。

 そんなひたむきな願いに応えたのかどうか、召喚の光と共に現れたのは見た目の麗しい少女であった。

 

「はじめまして、こんにちは……。これからよろしくね?」

 

 透き通った声色の、けれど芯の通った強かな女声。

 召喚されたのは、青空のように青いレオタードのような魔法の衣装が印象的な、煌めく金髪を腰ほどまで長く伸ばした少女だった。

 後ろに手を組んで前かがみで表情の覗き込んでくる少女に、青年はぼーっと頷き返すことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

「『ブラック・マジシャン・ガール』かぁ……」

 

 召喚の儀を済ませ、家に戻った青年は一人呟く。

 聞いたことのない名前だった。

 『ブラック・マジシャン』の方であればまだ耳馴染みはあったのだが。

 

 ぶっちゃけ、彼は『もけもけ』『クリボー』あたりの小型の精霊が自分の召喚できる限界だと思っていた。

 実際、召喚の儀ではこういう小さな精霊が召喚されるケースがほとんど。

 それがごくありふれた光景であり、クリボーのように小さな精霊を連れているから見下されたりなんてことはもちろんない。

 だが、だからこそ『ブラック・マジシャン・ガール』のように人型ほどに大きく、賢い精霊はとても珍しい。

 ごく選ばれた少数の人間にしか召喚に応えることはないのだ。

 故に青年は『ブラック・マジシャン・ガール』が召喚に応えてくれたことが不思議でしょうがなかった。

 

 彼は自分が面白みのない人間であることを自覚している。

 稀有な才覚を持つ特別な人間などでは決してない。

 正直、不安な気持ちが強かった。

 自分には不相応な精霊なのではないか、こんな自分に従ってくれるのか。

 青年の中でネガティブな気持ちが渦巻く。

 

 そして、ブラック・マジシャン・ガールという精霊については、知り合いに訊ねてみても詳しく知る人物はいなかった。

 生まれてこのかた女っけのなかった青年がブラック・マジシャン・ガールという可愛いらしい少女と一緒になったことをからかったり羨んだりするばかり。

 結局、彼女について詳しい事は知ることができなかった。

 

 だが詳細が分からなくとも、召喚したものは仕方がない。

 まさか召喚した精霊から逃げ出すわけにもいかないので、青年はおっかなびっくりブラック・マジシャン・ガールと親交を持ち始めた。

 

 だがまず、彼女はとても見た目が麗しい。

 目鼻の整った可愛らしい顔立ちに、肩から胸元まで大胆にはだけた衣装。

 胸元は大きくふくよかに膨らんでおり、どんな姿勢でも深い一筋の谷間が生まれている。

 ウエストは細く美しくくびれており、思わず両手で鷲掴みにしてみたくなってしまうほど。

 お尻はふっくらと大きく柔らかく突き出しており、ふりふりと可愛らしく動くとつい目で追ってしまう。

 しかも太ももまで露出している。

 まっしろに光を照り返すまぶしい太ももは、むっちりと脂肪がついて厚みがあり、硬くも柔らかい絶妙な感触が見るだけでわかってしまう。

 

 青年の警戒心はすぐに絆された。

 女性との親交がずっと希薄だった彼がこんな魅惑の女性を警戒するなんてもとより不可能だったのだ。

 しかもブラック・マジシャン・ガールは性格まで溌剌として明るく、また心優しい。

 彼女は底抜けに明るく、天真爛漫で器量までよかった。

 こんな彼女を、青年が明確な根拠もないままに疑い続けるなどできるはずもなく。

 

 そもそも、青年がブラック・マジシャン・ガールに不安を抱いていたのは、彼女が人間と同程度に高い知能を持ち、言葉を交わせるからでもあった。

 これで凄く嫌味な性格だったり、辛辣で恫喝を繰り返すような恐ろしい人物だったらどうしようという気持ちがあったのだ。

 青年は自分が気弱で内気な性格だと自覚していたから、なおさらだった。

 

 精霊は生涯を共に歩むパートナー。たかが数か月や数年程度の付き合いではない。

 余生をずっと一緒に過ごすことになるのだから、不安に思うのも当たり前のことだろう。

 だが、結果としてその懸念は全て杞憂に終わった。

 彼女はとにかく人当たりが優しくて真っすぐで、ぽかぽかと温かい。

 彼女が一緒なら、なんでもできそうな気がしてくる。

 心の底からそう思えるくらい、彼女を信用していた。

 

 けれど、彼女ほど稀有な精霊がなぜ自分の元にやってきたのかについては、依然として不明なまま。

 召喚されるにしても、もっとこう、華のあるイケメンではないか思う。

 すらりと手足が長いモデル体型の彼女なら、並び立ったらさぞ絵になることだろう。

 自分のような垢ぬけない容姿の低身長では、とても不釣り合い。

 

 一体なぜ彼女は召喚に応えてくれたのか。

 もちろん、何度かそれとなく本人に直接聞いてみたことはある。

 だが、そのたびににこにこと優しく微笑んで誤魔化されてしまうのだ。

 

 気づいた頃には、召喚の日から半年ほどが経過していた。

 青年はその間にブラック・マジシャン・ガールとデッキレシピを相談したり、新しいパックを剥いて一緒に一喜一憂したり、対戦会の手札事故の責任転嫁をしたり。

 おおよその決闘者が精霊と仲を深める一般的な方法で親睦を深めていった。

 互いに信頼しあう相棒として、お互いを認めつつあったのだ。

 

 もう召喚した当初のような不信感は、ブラック・マジシャン・ガールには抱いていなかった。

 自分にはもったいないほどの相棒だと思う。

 疑っていた自分の方が信じらない。

 あの頃を思い返すと、むしろ罪悪感で心が痛むほどだ。

 

 彼女について悩むことがあるとすれば、スキンシップが激しいことくらいだろうか。

 デッキを弄れば後ろから顎を乗せて覗き込んでくるし、食事の際は暇なのかぴっちりと真横に座って体重を預けてくる。

 彼女の一挙手一投足が女性慣れしていない青年にはあまりに辛すぎる。

 顔を赤くしながら気づかないフリをしてもじもじすることしかできない。

 

 しかも最近は夜寝るときに一緒に布団の中に潜り込んでくる。

 かろうじて前は防いでいるが、ぎゅっとうしろから抱き着いてくるのだ。

 さらに脚まで絡ませてくる。

 青年は煩悩で頭がおかしくなりそうだった。

 

 でもきっと、ブラック・マジシャン・ガールは全て天然でやっているのだろう。

 あの汚れを知らなさそうなあどけない表情を見れば間違いない。

 なればこそ、彼女を裏切るような真似はしまいと青年は己に誓っていた。

 そうして毎晩背中に押し付けられる巨大で重量のある柔らかい二つの塊に思考をかき乱されながら、よからぬ誘惑に必死に抗っていたのだ。

 

 だがある日のこと。

 ブラック・マジシャン・ガールを信頼し、同時に彼女を裏切るまいと努力しているはずの青年に、ふと魔が差した。

 唐突に思い立って、ブラック・マジシャン・ガールについて調べようと思ったのだ。

 

 青年の知己にブラック・マジシャン・ガールを知るものはいなかったが、いくらなんでも決闘者の中で過去自分しか召喚したことがないということはないだろう。

 彼女についての詳細や評判を調査するため、青年は慣れ親しんだインターネットの力を借りることにした。

 インターネットで調べてみれば、ブラック・マジシャン・ガールがどんな精霊なのか、どんな人物の元に召喚されるのかがわかるはずだ。

 

 そんなわけで、青年は知的好奇心に負けておっかなびっくりスマホの検索フォームに『ブラック・マジシャン・ガール』と入力していった。

 これでインターネット上の評判を調べてみれば、少しくらいは彼女ことがわかるはず。

 まるごと鵜呑みにするつもりは無くとも、参考程度にはなる。

 

 だが青年は、検索の結果を待たずに一抹の不安を覚えることとなった。

 

「え……?」 

 

 検索エンジンのテキストボックスに『ブラック・マジシャン・ガール』と入力した際に出現する、検索サジェスト。

 関連度の高い語句や、よく一緒に検索されるキーワードを先んじて表示する機能。

 検索を実行するまえに、それらが羅列されたのだ。

 

『ブラック・マジシャン・ガール かわいい』

『ブラック・マジシャン・ガール エロい』

『ブラック・マジシャン・ガール スリーサイズ』

『ブラック・マジシャン・ガール 召喚したい』

『ブラック・マジシャン・ガール 距離 近すぎる』

『ブラック・マジシャン・ガール 性欲 強すぎ』

『ブラック・マジシャン・ガール セックス 断り方』

『ブラック・マジシャン・ガール セックス 離してくれない』

『ブラック・マジシャン・ガール セックス 終わらない』

『ブラック・マジシャン・ガール 毎日は無理』

『ブラック・マジシャン・ガール 体力 もたない』

『ブラック・マジシャン・ガール 召喚 キャンセル』

『ブラック・マジシャン・ガール 帰ってもらうには』

『ブラック・マジシャン・ガール 送還 話 切り出し方』

『ブラック・マジシャン・ガール 怒らせた なだめ方』

『ブラック・マジシャン・ガール 許してくれない』

『ブラック・マジシャン・ガール バレない 逃げ方 コツ』

『ブラック・マジシャン・ガール 強制送還 効かない なんで』

『ブラック・マジシャン・ガール こわい』 

 

 出るわ出るわ不穏なキーワード群。

 セットで表示される語句のほとんどが不穏。

 しかも内容が彼女のどうやら強すぎるらしい性欲への悩みが大部分を占めている。

 あまつさえとうとう手に負えなくなったのか、下の方に行くにつれ彼女を送還したり逃げ出そうとしたりしている。

 

 サジェストしか見てないから判断は難しいが、もしかしてブラック・マジシャン・ガールにはまだ知り得ぬヤバい本性があるのでは……?

 怪訝に思いながら、青年は具体的な情報を求めて更に検索をかけてみた。

 

 いくつか表示される広告ビッシリで内容スッカスカのいかがでしたか記事のスルーを繰り返した末。

 辿り着いたのは、青年と同じくブラック・マジシャン・ガールを召喚してしまった人物が書き残した個人ブログ。

 よくある個人用備忘録、などと銘打たれた有能記事の気配を感じ、これなら望んでいた情報が手に入りそうだと思いページを開く。

 

 結論から申し上げると、この記事を読んで青年の不安な気持ちが払拭されることはなかった。

 むしろその逆。

 この記事は衝撃的な書き出しから始まり、そして筆者を例に、どんな人物の元にブラック・マジシャン・ガールが訪れるかを考察していた。

 

 

 ──ブラック・マジシャン・ガールは、人間男性から精を搾りとってエナジーを奪う極めて危険な精霊である。

 彼女らはあどけない無垢な少女を装って召喚者と親密になり、性行為に持ち込んでエナジーを吸い取る習性がある。

 ブラック・マジシャン・ガールはただちに召喚を禁ずる必要のある超危険精霊である。

 

 ブラック・マジシャン・ガールを召喚する条件は大きく分けて三つ。 

 第一に、男性であること。

 第二に、気弱でコミュニケーションが苦手な内向的な性格であること。

 第三に、親密な女性が交友関係にいないこと。

 

 すなわち、これらの条件はブラック・マジシャン・ガールが召喚者を誰にも奪われず"独り占め"するのに必要な要項。

 ブラック・マジシャン・ガールはきわめて愛の深い精霊であり、パートナーたる決闘者へそれを注ぎ込むことに強い意欲を抱いている。

 そのためには手段を選ばない。

 己の伴侶を愛したいという巨大で重たい感情をぶつけるためならなんでもする。

 

 精霊は呼ばれるよりずっと以前から自らに相応しい決闘者を見定めており、決闘者が20歳になる日をずっと待ち望んでいるという説がある。

 つまりあなたは、他の女から水を差される懸念も無ければ、自分以外の女に心が移ろう心配もない女に日照った決闘者として、ずっと昔からブラック・マジシャン・ガールに目を付けられていたのだ。

 だから、とうとう召喚してしまったあなたはもう、諦めるしかない。

 

 そんな内容が、そのブログには書いてあった。

 

「……」

 

 ショッキングな文面に生唾を飲み込みながらも、スマホの画面をスクロールして続きに目を通していく。

 

 冒頭に記したとおり、ブラック・マジシャン・ガールは決闘者とある程度親密になった段階であなたを誘惑し性行為を迫ってくるが、決してこれに応えてはならない。

 彼女たちと交わることで決闘者は快楽に溺れ、依存し、堕落していく。

 彼女たちは性行為を通じて決闘者から精とエナジーを奪う。

 ひとたび体を許してしまえば最後、もう自分の意思では離れることもできずに吸い殺されてしまうだろう。

  

 思わず頬が引き攣る内容だ。

 確かにこのブログの内容は、青年の境遇と一致している。

 青年は内向的な性格であるし、人生をどれほど遡っても異性と親しくなったような覚えはない。

 ブログの通りだ。ブラック・マジシャン・ガールが求める決闘者の傾向に確かに合致している。

 

 だが、ブラック・マジシャン・ガールが人の精をを吸い尽くすような危険な精霊だなんて。

 けれど、検索サジェストを思い返せば、確かに悉くが強すぎる性欲に悩まされるもの。

 あまつさえ、召喚した者が拒否したり逃げようとしたりしている痕跡さえあった。

 実際に検索したわけではないが、信憑性のある話になってきていることに青年は焦りを覚え始めていた。

 もう少し、さらりとスマホの画面をスクロールする。

 

 あなたがまだ彼女たちに体を許していないなら、まだ間に合うかもしれない。

 急いで彼女にバレないように精霊召喚管理機関に駆け込み、送還処置を取るべきだ。

 それから。

 この記事を読んだことが、決して彼女たちにバレないように。 

 

「今はこんな便利なのがあるんだね」

「ッ!」

 

 この半年で耳によく馴染んだ女性の声。

 それが、耳元から聴こえてきた。

 慌ててベッドから飛び退く。

 

 ベッドに腰掛けていた青年の背後から、ブラック・マジシャン・ガールがいつの間にか一緒になってスマホの画面をのぞき込んでいた。

 精霊は決闘者に付き従うもの。ブログを読み耽るのに夢中になって、そんな基本的なことさえ青年は忘れていた。

 

「こ、ここに書いてあることって……」

 

 固唾を飲み込みながら、青年はおそるおそるブログの真偽をブラック・マジシャン・ガールに直接問うた。

 

「んー……? まあ、おおよそ本当かな」

 

 青年の額を、冷や汗が伝う。。

 ブラック・マジシャン・ガールは確かに青年をずっと付け狙っていた。

 20歳を迎えて召喚の儀を行う日を、ずっと心待ちにしていたのだ。

 なら、この半年ブラック・マジシャン・ガールと過ごした時間は、油断させて懐に潜り込むための……。

 

「っ!」

 

 青年は部屋から脱出しようと駆け出した。

 こんな密室でブラック・マジシャン・ガールと二人きりでいたら、精を搾られて吸い殺されてしまう!

 そんな脅迫観念から、半ばパニック状態で青年は玄関目掛けて走り出した。

 大慌てで靴も履かずに玄関のドアに飛びついて部屋からの脱出を図る。

 

「あ、開かない!?」

 

 だが、玄関のドアは固く閉じられておりビクともしなかった。

 

「……ひどいなぁ。なんで逃げようとするの……?」

「ひっ!」

「……この一か月で、私とマスター、とっても仲良くなれたよね?」

 

 苦笑いを浮かべたブラック・マジシャン・ガールが、青年を玄関に追い詰めるように、そして問い詰めるように歩みだす。

 

「……なのに、なんで急に私から逃げるの?」

 

 怯えた様子の青年がドアを背にして振り返る。後ずさろうにも、もう自分の逃げ場はどこにもない。

 

「私と過ごした半年より、あんなブログに書かれてたことを信じるの?」

 

 振り返って見たブラック・マジシャン・ガールは、この半年で一度も見せたことのない様子だった。

 伏し目がちに俯き、何かを抑えつけるように胸元を手で抑えつけていた。

 

「私、まだなんにもしてないじゃん」

「こ、こないで……!」

「なのに、マスター。どうしてそんなに怯えた表情で私を見るの……?」 

 

 こつ、こつ、と静かに、ゆっくりと足音を立ててブラック・マジシャン・ガールが歩み寄ってくる。

 

「ひどいじゃん。かなしいじゃん」 

 

 幽鬼のようにふらふらと、静かに、どんどん近寄ってくる。

 

「……私、マスターのこと大好きなんだよ? ずっと我慢してたんだよ?」

 

 青年にだけ聞こえる声量で、ぶつぶつと呟きながら。

 

「なのにさ、突然マスターにそんな態度取られたらさ、私……」

 

 俯いていたブラック・マジシャン・ガールが、ゆっくりと顔を上げた。

 困ったように形のいい眉を下げた彼女の表情は。

 

「マスターのことレイプするの、我慢できなくなっちゃうじゃん……♡」  

 

 ──堪えがたい色欲に濡れていた。

 

 

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