※斗和視点
煉獄さんを見送った後、私は部屋に戻らず厠へ向かった。
手洗い場の鏡に顔を写し、見つめる。
左頰の真横の変色した古傷、真新しい左目横の縦の傷。
少しだけ交差するそれは、女の顔を醜くする材料だ。
煉獄さんはとても格好よくて輝いていて、心を熱く燃やしてくれる素晴らしい人だ。
心から尊敬している。
彼を微力ながらも救うことができて、本当に嬉しい。
その煉獄さんが私を好きというのは、本当に信じられなかった。
夢のような話しで、だからこそ私は違う。
こんな醜い傷のある私は、煉獄さんに相応しくない。
いや違う
相応しいとかそんなことではない。
この世界で煉獄さんに会う前の私なら、きっと嬉しくて舞い上がった。
だけど…自分の本当の気持ちに気付いた。
ずっと気付かないふりをしていた。
気付いたとしてもどうするつもりもない。
後戻りはできなくても、前に進まなければいいだけだ。
そもそも存在しなかった私が、誰かとどうこうなろうなんて微塵も思っていない。
私は当初の目的を果たせればそれでよかった。
それに私はおそらく…
とにかく目的は果たした。
だからこれでいい。
これでいいんだ。
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☆またもや1000文字にならず、雑談することにします。このリメイクは全編加筆修正し、更に一人称だったのを三人称に変更しています。この話しのように、一人称の場合もあります。番外編を含めると全部で200話近くになりました。
そして実は、特別編として煉獄さんと結ばれる【煉獄分岐】も新たに書いています。それはpixivで更新しているんですが、途中から枝分かれするような形なんです。ハーメルンでは掲載しませんが、もし興味があればpixivで読んでいただければ嬉しいです。
また、こちらハーメルンの投稿を通じて知り合った書き手の【愛しのえりまき】さんとコラボしています。内容は野良着の世界に、えりまきさんの物語【ほのぼの鬼殺隊生活】の主人公(男)が入って来て人々を救済していくというものです。ちょっとしたきっかけからコラボの話しになりました。因みに私は一文字も書いていません。あちらが原案と書くのを全てこなしています。
私としては、自分の物語を他の方に書いて貰うのは夢だったんですよ。なので念願が叶いとても嬉しく幸せです。
タイトルは【野良着の世界にほのぼのを】です。こちらもpixivで連載中ですので、興味のある方は是非拝読いただけたらと思います。【ほのぼの鬼殺隊生活】は読み応え抜群で、戦闘や日常全て完成度の高い物語です。私はハマって2巡しました。めちゃくちゃお勧めです。