※この作品はR-18です。

野良着の隊士・改編   作:いとめ

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21歳⑥【結ばれる】
結ばれる─※R18─


二人は口付けから、勢いのまま斗和の寝室になだれ込んだ。

実弥は隅にあった布団を引っ掴み適当に敷くと、襖の前で突っ立っている斗和の腕を取り抱き締める。

 

「斗和…」

 

実弥は気持ちが急いてしょうがない。

斗和も同じく、これから起こる事に緊張でどうにかなりそうだった。

 

敷いた布団に腰を下ろした実弥は、斗和の肩を抱く。

以前、縁側で口付けをしたあの時と、全く同じ格好だった。

 

自然に互いの手が重なり、指を絡める。

まるで、決して離さないと言うように。

斗和の潤んだ目も柔らかな口唇も、何もかも以前と同じである。

 

実弥が閉じられた口を割り舌を侵入させると、斗和は抵抗なく受け入れそれに応える。

 

「んっ、っ…」

 

口唇の隙間から漏れる斗和の吐息が、実弥の耳をくすぐる。

そっと離れると、見つめ合う。

 

額にかかる前髪、くっきりとした二重の目を縁取る睫毛。

通った鼻筋、その下のやや小さめの口。

化粧も相まって引き立たせるそれらは、美しいとしか形容できない。

実弥の目に映る斗和は、相当に美しかった。

 

化粧をしていても分かる、左頰を真横に走る傷。

己の傷同様に耳まで伸びるそれを優しくなぞり、実弥は口付けを落とす。

 

「ぁ…」

 

斗和は、僅かに身を硬くし目を瞑った。

実弥は更に新しくできた、左目横の縦の傷にも口付ける。

少しだけ交差したそれらは、決して消えない傷だ。

 

斗和は女だ。

女なのに顔を二度も斬り裂かれたのだ。

つらく悲しかったはずだが、それをおくびにも出さない。

隠すこともしない堂々とした女だった。

 

本当は嘆いただろう、悔やんだだろう。

そう思えば愛しさは増し、実弥は何度も斗和の頰を撫でる。

 

「綺麗だ、斗和…どんなに傷があろうとお前は綺麗だァ」

 

斗和は、実弥の優しくも熱の籠もった目に吸い込まれそうになる。

胸がキュンと鳴いた。

 

「町で着物姿のお前を見た時、あまりに綺麗で見惚れちまったァ。俺に見せたことのない顔して微笑むお前が…愛おしくなった。好きだ、斗和」

 

実弥の告白に、斗和は驚いた顔になる。

 

「あの時、私だと気付いてたの?てっきり気付いてないと思ってたのに…」

 

「そんなわけねェだろォ…いくら声色変えて見た目を変えようが分かる。さっきもお前に見惚れちまってた」

 

照れくさそうに顔を赤くした実弥を見て、斗和は再び涙が出そうになる。

 

「意識不明だと聞いて、俺がどれだけ焦って心配だったか分かんねェだろォなァ…。好きだと告げないまま死ぬんじゃないかと、気が気でなかったぜェ…。だから目が覚めて感謝しかねェ…!」

 

実弥は繋がれた斗和との手に力を入れた。

そして引き寄せ、斗和の指に一本ずつ口付ける。

気が気でない日々は、苦痛以外の何者でもない。

もうあんな思いはたくさんだった。

 

実弥の想いを聞き、斗和は声を震わせる。

 

「胡蝶さんから、あなたが毎日来てくれてたって聞いて嬉しかった」

 

手に残る温もりは、縁側で指を絡めた時と同じだったからだ。

斗和は、まだ目覚めない時に実弥が来たことを知った。

 

「…私、本当はずっと好きな気持ちを隠していた。あの時名前を呼ばれて口付けされた時、とても嬉しくて幸せだった。だけど、こんな傷のある女だもの…私みたいな女じゃあなたに迷惑がかかる。あなたを拒絶しようとした。でも出来なかった!だって、こんなにも好きなんっ…!」

 

実弥は分かっていると言いたげに、斗和が全て言い終わる前にその口を塞いだ。

 

そのまま斗和の頭に手を伸ばし簪を抜き取ると、髪が簡単に解ける。

 

口唇を貪りながらも、実弥は帯に手を掛け解いていく。

女の着物のことなど分からない実弥だが、あちこち弄れば帯は外れた。

そして纏う着物を脱がせ、布団の脇に散らす。

 

斗和はドキドキと高鳴る心音を聞きながら、実弥を見つめている。

斗和の長い足の先にある足袋も脱がせると、実弥は自らの隊服を脱ぎ捨てた。

斗和を布団に横たえ、顔の横に手を着いた。

 

二人の視線が交わり、それは熱を灯し互いを見つめる。

実弥は再び斗和に口付け、左手を絡める。

斗和の身を包む襦袢の紐をゆっくり解きながら、首筋に顔を埋めた。

 

「んっ…」

 

ピクッと斗和が身動ぎ、ふわりと化粧の香りがして実弥は鼓動が早まる。

ゆっくりと左右に襦袢を開けば、形の綺麗な乳房が露わになった。

実弥は思わずごくりと喉を鳴らす。

初めて見る斗和の双丘は想像以上だった。

すぐに欲が湧き上がり、触れたくなる。

 

実弥が手を伸ばそうとすると、斗和は素早く腕で隠した。

 

「あの、大きいわけじゃないし、その…は、恥ずかしいから…そんなに見ないで…」

 

斗和はよほど恥ずかしいのか、白かった顔が一気に赤らむ。

その反応が面白く、実弥は乳房を隠していた斗和の両手を掴み退けた。

 

「きゃあっ!」

 

動いたことでふるんと揺れる乳房を見て、実弥はもう我慢できなかった。

 

「そんなに見ないでっ、きゃ!」

 

見ているだけでは物足りず、両の乳房に手を置き感触を確かめた。

 

掬うようにゆっくりと揉みしだく。

 

「柔らけェ…」

 

思った以上に柔らかなそれ。

実弥は堪らず、桃色の頂きを口に含み舌先で転がす。

同時にもう片方の頂きを人差し指と親指で弄る。

 

「あんっ…」

 

とたん斗和はあられもない声を出し、実弥は下半身に熱が集中する。

そのまま夢中になり乳房を貪った。

いくらかして頂きから口を離し、今度はもう片方を口に含み同じように舌で転がす。

 

「あっ、ん…やっ…」

 

斗和はビクッと身を捩る。

するとあっという間にツンと先端が主張し、感じていることを証明する。

実弥はもっと声が聞きたいと舌と指を動かせば、斗和の艶めいた声は一層大きくなった。

 

(いい声出すじゃねェか…)

 

乳房でこうなら、この先へ行けば斗和はどんな声になるのか。

実弥は聞きたくなる。

中途半端に纏っていた襦袢を全て取り払うと、斗和は生まれたままの姿になった。

その裸体は美しく、女特有のなだらかな曲線を描いている。

柔らかくも引き締まった斗和の体。

実弥は膝を掴み左右に開く。

 

「きゃ…」

 

不安になったのか実弥を見る斗和は、胸の前で手を握り締める。

 

「ここに今から指入れて解すんだから、あんま動くなよォ…」

 

実弥はニヤッと笑い、斗和の太腿を掴んだ。

 

「そんなことはっきり…」

 

斗和が頭を起こし訴えるのを無視し、実弥は股に顔を近付けた。

すると、「じっくり見ないで!」と、いよいよ起き上がり阻止しようとする。

無駄な抵抗だと思いながら、また押し倒した。

 

「いいから力抜いて大人しくしてろォ」

 

そう言われるも、斗和は体に力が入り、足を僅かに持ち上げた。

実弥が見つけた小さな穴は艶やかに濡れそぼっており、中指をそっと入れる。

 

「やっ…!いっ、、っ…!」

 

ビクッと体を震わせた斗和は、痛くて足を強張らせた。

指は第一関節までしか入らず、力んでいるせいで奥へ進まない。

 

実弥は一旦指を抜き、上にある蕾に触れる。

そしてそこを指で左右に開き舌を這わせた。

 

「!?やあっ、そんな、とこっ…あっんんっ、」

 

ビクッビクッと何度も体を震わせる斗和は、どうにかなりそうだった。

実弥は同時に再び指を入れ奥に進み、中を少しずつかき混ぜる。

 

「あっ、んんっ…い、やぁっあぁ…っ」

 

喘ぐ声もどんどん高くなり、そのうち力んでいた足がぐったりとなる。

果てたなと思い斗和を見ると、両手で顔を覆い悶絶している。

 

反応が初々しい。

先ほど別人のように振る舞った姿とあまりにも差があり、実弥は笑う。

耳元で果てたかァ?と囁くと、斗和は赤らめた顔で睨みつけてくる。

 

可愛い女だと思った。

思わず口角が上がる。

 

実弥も限界で、当てたつもりはないが斗和の太股に主張する中心が当たった。

すると斗和は、手を伸ばしそこに触れる。

 

「オイッ!」

 

驚き、実弥は思わず腰を引いた。

斗和は、遠慮がちにとんでもないことを言い出す。

 

どこでそんな知識を入れてきたのかと思う実弥だが、とにかく早く斗和と一つになりたくて先を急ぐ。

 

「それより、もう斗和の中に入りてェ。…いいかァ?」

 

一刻も早く欲しくて斗和を見つめると、恥ずかしそうに小さく頷く。

 

「私も不死川さんと…」

 

「実弥。実弥だ、斗和」

 

「…実弥…さん、と一つになりたい…」

 

斗和は、そっと実弥の頰を両手で包み込む。

実弥は短く口付けすると、斗和の足を持ち上げ、まだ小さなそこに己の中心を宛てがい侵入した。

 

「は、あっ、っんっ…!」

 

かなりきつく、斗和は全身に力が入っているのが分かる。

 

ほんの少しずつ進めながら斗和を見れば、痛みに目を瞑り堪えている。

実弥を受け入れようとする、いじらしい姿だった。

目尻に涙が溜まっており、実弥はそれを口で吸い取った。

 

「斗和、怖いかもしれねェが…力を抜け」

 

実弥が緊張を解すように囁くと、斗和はそっと目を閉じ小さく息を吐く。

 

その瞬間、実弥は一気に腰を奥に進めた。

 

「あぁっ!あ、…」

 

斗和の両目から涙が流れる。

根元まで入りはしたが、斗和は実弥をぎゅうぎゅうと締め付ける。

動けずに耐えていると、斗和は徐に実弥の後頭部に手を回し口付ける。

 

「斗和…」

 

「力、抜くから…耐えなくていい…動いて…?」

 

涙を溜め微笑む斗和を見た実弥は、何かが弾ける音がした。

 

「おまっ…!あんま煽るんじゃねェ」

 

「だって…嬉しいの。あなたと一つになれて、とても嬉しい…」

 

斗和は儚くも美しく微笑む。

実弥は、そこからはもう止められない。

一度動いてしまえば、更に更にと追い求める。

 

「斗和っ…斗和…」

 

「あぁっ、あ…さ、実弥さ…ん…」

 

実弥はふと斗和の顔を見ると、溜まっていた涙が目の横を幾筋も伝っている。

指一本をやっと受け入れたそこに、それ以上のものが入ったのだ。

 

だがその表情は扇情的で、実弥はもう止められない。

尋常じゃない締め付けに、欲を放つのも久方ぶりで長く持たなかった。

 

「クッ…」

 

最奥まで強く何度か突き、実弥は自身を引き抜いた。

 

そのまま斗和の腹のあたりに精を放つ。

斗和は呆然としている。

 

実弥は多少上がった呼吸を整えつつ、鏡台にあった懐紙で白濁を拭き取り屑入れに捨てた。

近くにあった寝間着を取り斗和に掛けると、その隣に横になった。

 

斗和は、実弥と結ばれたことに胸の高鳴りが治まらない。

 

「悪ィ、無理させちまったァ。体、つらくねェかァ?」

 

実弥に体を向けている斗和は、口に手を遣り恥ずかしそうに頷いた。

 

「うん、大丈夫。あの、実弥さんは…?その…気持ちよかった…?」

 

情事後の斗和の上目遣いの破壊力に、実弥は目を見開く。

再び欲に火が点いてしまう。

精を放ったばかりの中心は、あっという間に勃ち上がる。

 

(やべェ…すぐに二度目はまずいかァ?)

 

実弥は脳内で葛藤する。

 

「あァ、すげェよかった…ありがとなァ」

 

愛おしそうに伸ばしてくるその手を掴み、絡め取る。

 

「斗和…」

 

実弥は再び斗和を組み敷き、もう一度求めた。

 

 

 

出会いから三年。

紆余曲折を経て、実弥と斗和はついに結ばれた。

 

互いにこの上ない幸せを感じていた。

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