※この作品はR-18です。

野良着の隊士・改編   作:いとめ

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21歳⑪【風と土の季(とき)】
蜜月─※R18─


柱稽古が始まって四日目の夜。

斗和が実弥の屋敷に来て、丸一日過ぎた。

 

夕餉は、斗和が四苦八苦作った鯖の味噌煮だった。

実弥は、本当に作ったのかと驚きながら食べた。

生姜を入れすぎてはいたが、それなりに美味かった。

実弥がそれを伝えると、斗和は喜んだ。

 

そのやり取りはまさに新婚夫婦のようで、二人はこそばゆいながら幸せに包まれていた。

 

先に風呂にと言われた斗和は、上がった直後から居間で寝そうになっていた。

原因は昨夜の寝不足と、体力低下だ。

斗和は、今すぐにでも寝てしまいたいのをどうにか堪えている。

 

残された時間が僅かであることを考えると、眠る時間さえ惜しい。

今になって…と、斗和は自嘲した。

 

結局、芝居をうってまで離れようとしたができなかった。

最期まで一緒にいることを決めたのだ。

精一杯できることをするしかなかった。

 

実弥には玄弥のことで、相当につらい思いをさせなければならない。

無限城に行く前に、どうにか和解をと思う。

だが、それはできはしない。

斗和は苦しかった。

 

自分は何の為にここにいるのかと、何度も考えた。

杏寿郎を救う以外のことは何一つできなかった。

実弥に全てを話してしまいたい気持ちもある。

斗和は常に葛藤していた。

 

 

 

悩みながらも、座っていると眠りそうだった。

斗和は、蜜璃のところでやった舞踊なるものを、と踊ることにした。

昨夜のように襖を倒したり物に当たらないように、慎重に手足を動かす。

 

(こうしてつま先を…回転して…)

 

「…っ、」

 

(ん?なんか今声が…?)

 

僅かな声に振り返ると、いつの間にか戸口のところに実弥がいた。

口に手を当て笑いを堪えている。

 

斗和は戸口に背を向けており、気付かなかった。

 

「ちょっと、何笑ってるんですか。これは甘露寺さんのれっきとした稽古なんですよ!実弥さんも一緒に踊りましょうよ、ほら」

 

そう言い、実弥に手を差し伸べる。

実弥はカッと目を見開いた。

 

「誰がんなもんやるかァ!もう灯ィ消すから来い」

 

一蹴した実弥は、行灯を消すと斗和の手を引き真っ暗な廊下を歩く。

 

灯りの点いた実弥の自室に入り、二人はゆっくりと布団に座る。

昨夜は二組用意されていたが、今日は一組だけだ。

干したばかりのそれは厚みを増し、ふかっとしている。

 

実弥は斗和の腕を引き寄せ、その胸に囲う。

 

「正直今日はどうしようかと思ったぜェ…。お前、エロすぎだァ。通いの隠は仕方ねェが、他の奴等が来ても出てくんなよォ?」

 

「そんなこと言われても…。皆が来たら私は裏庭で鍛錬しますけど、休憩の時はお世話しないと」

 

実弥を見上げる斗和は、早い人はいつ来るかな…と、数えるように指を折っていく。

 

「えっと…煉獄さん、宇髄さん、時透さん、甘露寺さん、伊黒さんの次だから…。明日で五日目だし、階級が上の人はそろそろ来そうじゃないですか?その時は水を用意したり、焼きお握りもたくさん作らなくちゃ」

 

「握り飯を作るのはいいが、持ってくんのは絶対にだめだァ!稽古中は奴等も道場と表側は使うから、ずっと奥にいろォ」

 

実弥は面白くないのか、不貞腐れる。

 

「えー?そんな…。あ、やっぱりいつもの格好でいれば、出ても問題ないですよね。あれ?でも稽古していないって怪しまれるかな?」

 

特別扱いと思われるのは困る。

だが自由に動けないのも嫌だ。

さてどうするかと斗和は考える。

 

すると実弥は、斗和を布団に押し倒す。

 

「言う通りにしやがれェ」

 

「んっ、」

 

実弥は口付けし、あっという間に互いの舌が絡まる。

 

斗和は甘い口付けを堪能しながらも思う。

実弥は案外、独占欲が強いのではないかと。

着物姿など、隠や隊士に見せたところで減るわけではない。

残念なことに、斗和は男心が分かっていないのだ。

他の男が斗和に惚れてしまうかもしれない。

そんな実弥の思いは埋もれてしまう。

 

(隊士だって稽古でいっぱいいっぱいだろうし、他のことなんて気にしないのに…)

 

稽古の間中、ずっと奥にいるなど斗和には耐えられないことだ。

やはりこんな時は、ひょっとこの面が必要だと考えた。

明日にでも取りに行こう。

 

などと考えるうち、首筋に移動していた実弥の口唇が熱を帯びてきた。

いつの間にか帯は解かれており、前がはだけている。

 

斗和は、このまま実弥に身体を預けてしまいたくなった。

だが、昨夜から実弥の愛撫を受けてばかりである。

たまには斗和からも何か…と考えた。

 

(実弥さんが喜ぶことって…何?)

 

実は昨夜、斗和は実弥の男根を自らの乳房で挟んだ。

しかしあまりの恥ずかしさに、それ以上のことはできなかった。

実弥も驚き困惑していたので、二度とやらないと決めた。

 

(考えてみたら、あれって豊満な胸じゃないと上手くできないよね…)

 

他にできることは、以前一度だけした口で扱うことだった。

実弥が嫌がらなければの話しだ。

そして最後に思い付いたのは、斗和が上で跨がり動くことだ。

実弥にばかり負担をかけないように、できるならと考えた。

 

斗和は、今まさに乳房に触れようとしていた実弥に声を掛ける。

 

「あの、私ね…。嫌でなければその…してあげたいの。口で…」

 

すると動きが止まった実弥は、目をキョロキョロと忙しなく動かす。

思いもよらない提案をされ、実弥は戸惑う。

だがすぐに嬉しくなる。

 

「だめじゃねェ、けど…いいのかァ?」

 

口に手を当て、顔が赤くなったのを誤魔化す。

 

「うん。下手だろうけど…」

 

すると実弥は起き上がり、胡座を崩した格好になった。

斗和は、はだけた寝間着のままそこへ顔を近付ける。

実弥が自らの帯を解き、そそり勃つ男根が姿を現す。

 

その卑猥な形と大きさに、斗和は未だ慣れずにいる。

驚いて息を呑むも、両手を添えゆっくりと口に含んだ。

 

「うっ…」

 

実弥が僅かに身じろぐ。

どうにか口内と舌を駆使し扱っていると、斗和の後頭部に手が回った。

すると、ぐっと深く口に入れられる。

それは喉にまで付きそうなくらいで、斗和は思わず嘔吐きそうになった。

 

(苦しい…)

 

そのうちに実弥の腰が動き出す。

 

「っ…クッ…」

 

頭上から苦しそうな呻くような声がし、実弥が感じているように思えた。

斗和は舌を動かし応えると、またもや後頭部を押さえられる。

 

「んーっ…」

 

一瞬実弥の動きが止まり、斗和の口内に精を放出させた。

すぐに懐紙を渡した実弥は、出せと告げる。

斗和は吐き出すも、口端に白濁が垂れ舌で舐め取った。

 

口をゆすいでくると言い、斗和は寝間着を肩まで上げ部屋を出る。

 

廊下を歩きながら、うまくできたのかどうか考える。

実弥が自ら動いたことを考えると、やはり下手だったのかと項垂れた。

 

(もうやらない方がいいのかな…)

 

斗和が部屋に戻ると、実弥は布団の上でぼんやりしていた。

 

「ごめんなさい。下手だったよね…」

 

実弥の手に触れながら謝る。

自信のないことはしない方がいいのかもしれない。

斗和がそう思うと、実弥は耳元で"気持ち良かった"と囁いた。

 

「よかった…!自信無かったの。だからほっとした」

 

斗和は思わず笑顔になる。

 

「…なァ斗和。随分いい格好してるが、俺を誘惑してんのかァ?」

 

「えっ?」

 

妖しげにニヤリと笑う実弥は、斗和の胸のあたりに視線を向けている。

何だろうと下を見た斗和は、慌てて手で隠した。

寝間着の片側が落ち、左の乳房が丸見えになっていたのだ。

 

「やだっ違うの!これはさっき…」

 

「隠すんじゃねェ…全部見せろォ」

 

はだけた寝間着を全て脱がされ、裸になった斗和は実弥と向き合う。

乳房が丸見えなのが恥ずかしく、腕で隠す。

だが実弥はそれを引き剥がした。

 

「すげェ綺麗だァ」

 

斗和の体を凝視する実弥の目には、熱が籠もっている。

純粋に綺麗だと実弥は告げる。

そのまま胸に舌を這わせ、揉んでいく。

斗和は座った格好のままだ。

乳房への愛撫は激しくなり脱力した。

 

「あっ、んっ、あ…もうっ…」

 

実弥は敏感な先端に、丹念に刺激を与えていく。

舌は忙しなく這い回り、斗和はその度に、ビクンビクンと肩を震わせる。

同時に乳房のつけ根を何度もなぞり、快感を誘う。

 

「んっ…だめ…ちから、入らないっ…あっ…」

 

斗和はついに胸だけで気を遣ってしまい、力が抜け実弥の肩に顔を埋めた。

 

「ん、はぁ…」

 

「そんなよかったかァ?乳だけで気ィやっちまうとはなァ…」

 

頭を撫でられた斗和は、あまりの恥ずかしさにそっと実弥を見る。

 

「だって、あまりにも気持ちよくて…」

 

斗和が頬を染めるのを見た実弥は、押し倒し口付けした。

足を開き、今度は斗和の秘部に口付けすると実弥の舌が這い回る。

 

「やあんっ、あぁっ…」

 

上の蕾も指で刺激され、斗和は何も考えられなくなる。

全身がぶわっと震え、再び果ててしまう。

 

(二度も気を遣るなんて…私…)

 

「んっ、ああっ…ぁ…」

 

手の甲で口を拭う実弥は、満足気だ。

すぐに押し挿り、斗和の中を掻き混ぜ熱い杭で犯す。

 

「あっあぁ…さね、みさぁ、んっ…」

 

このままでは一方的にやられてばかりだと思い、斗和は反撃を試みる。

下半身にきゅっと力を入れると、実弥は見事に果てた。

 

「クッ…斗和、お前っ…!」

 

実弥の中心が膨張し、ビクビク痙攣すると、斗和の中で何度も弾ける。

 

「あっ…実弥さんの、いっぱい出てる。おなか熱い感じがする…」

 

子宮のあたりに手を添えた斗和は、中が痙攣しているように思えた。

 

実弥は不意をつかれ面白くない。

恥じらいばかりの最初とは違い、斗和は積極的だ。

あらゆる手段で喜ばせようとしているのが分かる。

実弥は、斗和が尽くす女だと知っていた。

その姿が儚くも健気で、愛しさばかりが込み上げるのだ。

 

斗和は嬉しくなり、ふふふっと笑う。

すると実弥は、情欲を含んだぎらついた眼差しを向ける。

 

「やってくれるじゃねェかァ斗和!次はそんな余裕ねェぞォ!」

 

すぐに後ろ向きにされた斗和は、一気に貫かれた。

 

「あぁっ…!」

 

実弥はたった今果てたばかりだというのに、先程よりも更に激しく動き突く。

中心は雄々しく猛り、斗和の中をこれでもかと抉る。

おそろしい程の刺激に、快感の波が斗和に幾重も押し寄せる。

 

「あっ…はぁっそんなっ、だめっ、おねが、もっ、あぁっやぁっ…!」

 

「だから言ったろォ、っ…!」

 

「っあぁん、さねみさ…私、もうっ、どうにかなっちゃうっ…は、あっ…!」

 

実弥は止まらず、斗和の腰を掴み激しく最奥を突いた。

斗和は息も絶え絶えになる。

 

一層奥を突いた瞬間、子宮に熱い白濁が注がれた。

 

「ハッ…」

 

実弥はゆっくりと斗和の中から出ていく。

 

「んっ」

 

引き抜く時、掻き混ぜられた秘所から卑猥な音が聞こえた。

斗和は腕に力が入らず、尻を突き出した格好のまましばし放心していた。

当然ながらその姿は官能的である。

すると実弥は、尻を撫で上げた。

 

「あんっ、やだぁっ」

 

「いつまでも突き出してっと触るぞォ…」

 

「もう触ってるじゃないの…」

 

苦しくなった心臓を誤魔化し、斗和は呼吸を整え起き上がる。

そっと後ろを振り返ると、暑そうに髪を掻き上げる実弥の姿があった。

 

情事後の色気が出ており、斗和は胸がキュンと鳴いた。

裸のままその逞しい胸板に抱き着いた。

 

「しばらくこのままでいさせて…」

 

「ん…」

 

ドクンドクンと実弥の心音が聞こえる。

乱れのない一定の音、これが当たり前なのだと斗和は改めて感じた。

 

(これが生きている証…なんて心地いいの…)

 

そのまま斗和は眠りについた。

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