七草の末っ子。 作:アバラ骨
その日、七草家に二人目の男の子が生まれた。六人兄弟の末っ子にして下の双子からも年が離れてることや、赤子が双子や双子の上の姉に懐いたことからその3人の姉が思い切り甘やかした。結果赤子は成長してからも姉達に甘えに甘え、それを歓迎するように姉達もさらに甘やかした。
赤子は子供に成長して、自分が周りの子達と違うことを口に出さずとも理解した。その日から父による”魔法”の教育が始まった。
子供には突出した魔法の才能があり、魔法を覚えるに連れて魔法で使う道具に対しても興味を示すようになり、父親が簡単な触りだけ教えてみると数日後には自分で調整したホウキを持ってきた。父親のその隻眼を丸くさせた。それからは自身の魔法の勉強と平行して、自分で魔法に使う道具の勉強も始めた。
魔法を教え始めてすぐに、3人娘達が書斎に乗り込んできた。
まるで愛しい子供を盗られた母親のような鬼気迫る表情で来た。
娘達の過保護ぶりからも予想してた父親はあらかじめ考えていた口八丁で言いくるめたが、次の日から姉達の過保護ぶりが加速した。
家にいるときは3人の内の姉の誰か一人は一緒にいるようになった。それはまるで父親から護っているかのようであったが、姉達は学生なので昼間は外出せねばならず完璧な体制ではなかった。
父親はその間に息子に教えた。
魔法とはたゆまぬ鍛練と勉学によって習熟出来るものであるが、皮肉なことに息子のその突出した才能により、勉学や鍛練は日中のモノだけで充分であった。
末っ子が忙しい毎日を送っていると、最近ずっと一緒にいてくれる姉達に勉強で疲れるだろうと甘やかされた。それを受けて末っ子がまた頑張り、疲れて姉達に甘えて甘やかされるというサイクルが生まれ、繰り返された。3人娘の中で上の姉が最近成長してきた自分の女性の象徴を見て考えた。
上の姉にとって弟は姉弟というより、甘やかし、護らないといけない者と見ていた。そのせいか彼に自分の胸を吸わせるという手段に出た。
弟は特に疑うこともなく姉の胸に吸い付いた。当時、母親から距離を置かれていた弟は、貰えなかった母性を貰うかのように吸い付いた。
それからこのことは他の家族にも言わないことを固く言い含められた弟は、夜に添い寝に来た3人娘の下の双子にも何も言わずに吸い付いた。
初めは驚かれたが、上の姉とやったことを説明すると納得し、その日から四人でイケない遊びをするようになった。そして性に敏感な年頃の3人娘達はその行為に味をしめ、いわば枷のような物が外れた。すると子供達の行為はすぐにエスカレートしていき、上の姉が中学3年、下の姉の双子が小学6年、弟が同じく小学3年の時に父達が外出の隙をついて四人で結ばれた。
姉弟で恋人へとなった四人は次第に成長し、弟が中学生になろうという時期に際しても関係は変わることなく、甘やかし甘やかされるというモノであった。
それから更に時が経ち。上の姉、真由美が高校3年。下の姉の双子の香澄、泉澄が中学3年、末っ子の優羽が中学1年の年。
真由美の高校の入学式を始めとした複数の予定が重なってしまい、多くの家族がでかけてしまった。姉達を始めとした“家族”以外に苦手意識のある優羽は、これほど人がいない時には姉達に沢山甘えるのが1番なのだが、生憎今は3人とも外出していていない。
「早く帰って来ないかなぁ‥‥」
日中からCADとドライバーの調整を行い、特にやることも無くなった優羽はベッドでゴロついていた。
『優羽、外に行こう』
勉強机の上に置かれた凸型の独特な形状の機械――ベイルドライバーより流暢なハスキーボイスで語りかけるのは、その中に封じられし悪魔、ベイルだ。
「“ベイル”この前食べたばっかでしょ。ダメ」
人の生命力を喰らうベイルは“餌”を求めて外へ繰り出そうと提案するが、先日“本当の母親からのお使い”で人間を4人ほど喰わせたばかりなのだ。
『あんな死にかけの連中ではダメだ。もっと新鮮な生気に溢れた奴でなければ腹も満たされん』
「グルメだなぁ……」
相棒の食の好みに優羽は思案するように虚空に視線を向ける。
そうして数秒、優羽はあ!と思い出す。
「そういえば最近反魔法師運動が活発な組織がいて、かあさまが目障りって言ってたなぁ」
『また薬品漬けの死に損ないだろ』
「案外そうでもないかも。結構表だった組織だから普通の人間もいるだろうし、寧ろそういう人間の方が少ないんじゃない?明日かあさまが学校に来るし聞いてみよっか?」
『そうしてくれ。後片付けの片手間に喰う奴らはどれも美味くない』
ベイルと共に過ごす内、人間を喰らうという人の倫理から外れた行為に忌避を示さなくなった優羽にとって、ベイルの食べる人間は“人間”でなく“食料”なのだ。
「ベイルの口に合う奴らだといいね」
無邪気に言う優羽と、割と深刻に悩んでいるベイルの猟奇的な会話の最中に、コンコン……コン、と不規則なノックが鳴る。
これは姉弟間で決めた合図で“他の人”はいないという意味だ。
優羽がベッドから飛び起きてドアを引くと、愛しの姉が目の前にいた。
「お姉ちゃん!」
言葉と共に姉――七草真由美に抱きつく。
「ただいま優羽くん!いい子にしてた?」
「うん!」
まるで幼子と母親のやり取りだが、姉弟である。真由美は優羽を抱きあげながら部屋に入ると、ドアのロックをかけて優羽をベッド前に連れて行った。真由美がベッドにかけると、優羽も隣りにかけ、そのまま真由美の膝に頭を乗せる。
「思ったより早く帰って来たからビックリしちゃった」
「優羽くんに会いたくて早く帰ってきちゃった。明日は優羽くんの入学式なのにごめんね。一緒に行けなくて」
「ううん、しょうがないよ学校だもん。でもね!かあさまとママがあとで迎えに来てくれるって言ってた!」
嬉しそうに言う優羽に真由美も表情を綻ばせる。
優羽にとっての2人の母親とは優羽を通じて知り合い、同じ人を愛する者同士良い仲を築いている。
「そう。どうする?明日はアッチに泊まる?」
そう聞くと、優羽は悩ましそうに真由美の腹部に顔を埋める。
「どうしよう……かあさま達とはいたいけど、お泊まりするとお姉ちゃんたちといらんないし……」
弟が気にかかっているのはそれか、と優羽の頭を撫でる。
「じゃあ、明日学校が終わったら私と香澄ちゃんたちもお母さん達のお家に行くのはどう?」
「いいの!?」
優羽は上体を跳び上げて聞き返すが、真由美に優しく頭に手を添えられてゆっくりと元の位置に戻される。
「いいの。それに香澄ちゃんたちもお母さんたちに会わせたかったし」
真由美の中にあるのは優羽の将来のことだ。それを話し合ういい機会にもなると考えて、若干急だが決めたのだ。それが
「やった♪」
そんなことを知る由もない……知らなくていい優羽は、嬉しそうに寝転がったまま真由美の身体に抱きつく。
「(明日は摩利も連れてこようかしら?)」
弟の喜ぶ様子が嬉しくて、更に親友も“巻き込もう”かと考える真由美。
軽い人物相関図
七草姉妹→他者への感情。
実母(自分たちの)→優羽を避けている為、家でも会話がなく姉妹としても“いない人”状態。
実父→諸悪の根源。人の生命を喰らうのはしょうがないとはいえ、それを自分の道具に使うことが許せない。もし優羽にマイナスな行動を取ったら即座に四葉家に入るつもりでいる。
四葉真夜、深夜→優羽を本当に親子として愛している(甘やかしている為)好意的。関係まで持ったのは予想外だが、優羽がいいなら、と了承している。
また真由美は優羽のことで良く相談し合う為、特に仲がいい。
四葉深雪、他恋人たち→同じ人を愛する者同士仲良くやりたい。
このSSの主人公の設定上、他のヒロインと絡ませようとすると原作そっちのけでエロに飛んじゃう。ストーリー描写どうしましょう?
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ちゃんと原作ストーリーに絡ませて欲しい
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SSだしいんじゃね?
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エロに突っ走れ