ゴブリンを始めとした亜人種はヒエラルキーが低い。
その影響もあって妊娠、出産のサイクルはかなり早い。
……同種族のメスがかなり貴重な所もあって大体は繁殖協定を結んでいる稀有なエルフが繁殖に協力してる。
そ、アルマみたいなのやら……私みたいなのがね。
あとは魔法生物の中でもかなり人間種に近い見た目だったり体組織だったりしてるの。
ヒューマスライム、まんま人間に近い……人間の魂が融合したスライムとかね。
「ふーっ……」
「いつもいっぱい力むよねぇ、すっと出てくると思うんだけど」
「エルフのアンタ程身体が柔らかく出来ないの、それ分かれって何編も言ってるでしょ」
エルフは良いわよねぇ、魔力で身体を維持できるからって骨やら筋組織やらの結合を簡単にバラして再構築出来るんだから。
物理的にまず死なないっていうのもこの辺りがかなり強い。
アルマの場合よくやるのは骨盤の柔軟性をイジってスポンと生まれるようにするとか……
まぁ、幸い本来感じるはずの苦しみとか痛みは無い。
……私も随分と孕まされ、産まされてきたから順応してきたって言っても良い。
というか、その辺も改造されたのかしら?
「あ、ボクが先かも……う"ぁんっっ♥♥ほ、ほぉっ……♥♥」
あーアルマのほうが先に産気付いたわね……
私もアルマも産気づくときの合図は……痛みじゃなくて独特な快感でくる。
陣痛が来なくなった時は怖くもなったけど……今じゃ慣れたものね……
隣でスゴイ声出しながら母乳と羊水ぶちまけてるアルマを見ながら……あと数分後には私もそうなるんだよなぁと遠い目になる。
そりゃ快楽は抗いがたいし数分間だけでも流されたりはする。
けれどもね……私はまだ普通の女の感性を残してるの、アヘ顔晒して恥ずかしいと思うわけ。
――――どくんっ♥
「ふぅ"!?ぉ"ッッ♥♥」
あ"……私も来た……こればかりは、気合でも薬でも抑えられない……!
息んで……息んでさっさと産まないと、延々とイキ続けることになるぅっ……!
メリメリと拡げられるこの感覚、もう慣れたわね……
「ふぎゅぅっっ♥♥あ"ぁっ♥産まれるぅっ♥♥」
「ほっ、ふっ♥♥ふぅぅっっ♥♥ん"ぅ"ッッ♥♥」
快感に身体を震わせ……分娩体勢のまま目一杯息んで……あえいで……
視界が何度もちかちかと明滅していく中で一つ、二つ……大きな塊が降りていく……
「フギャァァァァ!!!」
大きな産声、それが……何度も立て続けに聞こえる。
あぁ、良かった……無事に産めた……
その安堵感でがっくりと力が抜ける……アルマはまだ余裕そうだけど……
絶対にそうも言ってられないのよね。
「はぁっ……はぁっ♥♥そう、そうそう……ママのおっぱいはそっちよ……♥」
「あはは♥おいでボクがママだよー♥……よーしよしよぉッ♥♥ふぃっ……あ"ぁぁぁっっ、おっぱい、ちゅっちゅされるのイイよぉ……♥」
私もアルマも……胸は弱点も弱点なんだから……
とまぁ、そんな感じで産んでは種を仕込まれ……産んで……それを繰り返した。
ゴブリンの産声は結構デカくて外敵を招きかねないから他の子達には見張りを頼んだりした。
ゴブリン達はアルマも私も使って大繁殖……って言っても30人の小さな集落になったってだけ。
元々使っていた各種道具類も格安でバージョンアップしてあげたし……アルマもノリノリであれこれと融通してたし。
30人の小さな村を経営していくには十分な設備、ミルクの蓄えもできたと思う。
あとは狩猟とかできればこの子たちだけで生きていけるんでしょうけど……
「シャーロット姉チャン、姉チャン」
「はいはい、何かしら?」
「オッパイ……クレ」
「ま、またぁ?もうすぐ私達出るんだけどぉ……」
しまったわねぇ……甘やかし過ぎたかしら。
お腹を痛めて産んだ子も居るけど……うーん……
「私もアルマもいつまでもここには居られないの、それは少し前も話したわね?」
「アア、商人ダカラ……他ノ奴ノ巣に行クンダロ?」
「覚えててくれたようね、ありがとう……私もアルマもそこまで強くないけど……基本的には一人で色々するの、大人だからね?」
「オトナ……」
「今、貴方もそうオトナになろうとしてる……この村、貴方達でいう巣は大きくなっていってるでしょう?」
目線を合わせ……あぁもう、胸が邪魔ね。
何度かポジションを整えてなんとか目線を合わせて……色々と教育もしないといけないとはねぇ。
まぁ教えるのは全然良いし、変に別な知識を覚えて別な女をとっ捕まえたりとかはしなくなると思えば安いわ。
ゴブリン自身の寿命もまぁそこまで長くないのもあるし……正直言えばこの外の大地では弱い部類。
活動出来るだけでも大きなアドバンテージだけど……ね。
私が取引している種族の集落、シェルター……まぁ横のつながりは多い。
私が居なくなったとなれば捜索隊が編成されるのも見えてくる。
ここに縫い付けられてるってなったら……そりゃぁもう怒り狂った連中が何をするかわかったものじゃないわ。
その辺も含めて……自立してもらわないと困るから……
「トリアエズ、オッパイ……」
「……吸いながらでも良いわ、もう」
搾って置いてるのより直接が良いらしいわ、全くもう……
この甘えん坊ちゃん達め……面倒ったら無いわ、可愛いけど……
残念だけど半分は理解してくれたけど半分は納得してくれなくて……かなり引き止めに遭った。
また来るのは約束して次の滞在期間をもうちょっと伸ばすからって事でなんとか出られた。
私だって後ろ髪を引かれる思いなんだから……はぁ……
「あの子達、本当に自立出来るかしら……?」
「不安なのー?」
「……あの甘えん坊っぷりだと流石に心配になるわよ」
「そう言って次には立派になってたって村多いでしょー?シャーロットとボクの子孫なんだし大丈夫大丈夫ー」
ま……心配しすぎてもダメね。
この世界は厳しいけど、生きていけないって事は無いはず……
「次は何処だったっけ?」
「ここから近いシェルターに立ち寄るわ、ジャンクパーツの仕入れや製品の納品とかするわよ」
「はいはーい」
私達は私達で生きていきましょ……
「次のシェルターでボクは何してたら良い?」
「……好きにしてなさいよ、私はなるべく巻き込まないでよ?」
「えー、シャーロットだって騙されたりしないでよー?」
「……そうね」
軽口を叩き合いながら旅を続ける二人であった