今回の主役はSIGNsからアリスさん。金髪の少女騎士っていいですよね!
「アリス、まだ来ないの~?」
広々としたトレーニング用のドームに、ハルプの不満げな声が小さく響いた。
時計の時刻は、八時と二十分を少し過ぎた頃──八時に集合の取り決めにあって、しかしまだ
「……連絡も来てないね。どうしたんだろう、風邪かな?」
千尋が心配そうに呟き。
「…………」
シオンはあからさまに怪訝な表情を浮かべていた。
「シオンちゃん、何か知らない?」
千尋の問いかけにも、シオンは答えを返さない。
知っている。
シオンは自身の持つエクシード能力故に、アリスがなぜ今姿を見せないかを知ってしまっていた。
「…………もうじき、来るわ?」
シオンの言葉に呼応するかのように、走り抜けていく足音。
「すまない、遅れてしまったな」
麗しき風貌の少女騎士が、颯爽とその姿を現した。
だが。
「……どうしたの、アリスちゃん。顔色……凄く悪いよ?」
それは誰の目から見ても、正常な状態とは言えなかった。
顔はどことなく紅潮し、尋常ではない程に息を切らしている。
断じて走ってきたからなどではない。
まるで、そう──熱に浮かされているかのように。
「アリス」
背後から投げ掛けられたシオンの言葉に、アリスはその両肩を竦めた。
「──隠し事は、よくないわ?」
ゆっくりと、シオンはアリスに近付いていく。
「シオン、や、やめろっ……近寄るな……!」
普段とは別人のような調子で、逃げる事さえできずにアリスはただ狼狽する。
「私たちにとっても大事な事だから──ね?」
「やっ……やめ──」
シオンがぴったりとアリスの背後へ陣取り、アリスのスラックスに手を掛け、ショーツ諸共引きずり下ろした。
「────!」
息を呑む音、そして。
「ななななな、なによそれ、アリス!」
金切り声に近い叫びをあげるハルプ。
「僕が知りたいくらいだ! なんで、なんでこんな──」
顔を真っ赤にし、そう叫ぶアリス。
「原因はともあれ、これが現実よアリス?」
宥めるように、どこまでも落ち着いた口調のシオン。
「お兄ちゃんのと同じくらい……?」
さりげなく、とんでもない事を口走る千尋。
四人の視線が向けられているその先には──。
上へと向かっていきり立ち、ぴくぴくと小刻みに動き続けるそれは何とも嫌な黒光りを放って、その存在を誇示している。
「シオン……最初から知ってたわね、これを。どおりでアリスが来ないことに何も言わないわけだわ」
不満げに口を尖らせ、ハルプが大きめの溜息をついた。
「わたくしの口から言ってしまうのはかわいそうでしょう? そも、仮にわたくしが話したとしてあなた達は信じていたかしら?」
「……まあ、信じられなかったんじゃないかな」
シオンの言葉を、千尋が肯定する。
「ちなみにこの場にピコがいないのは、わたくしがそう仕向けたからよ。幾ら何でも教育に悪すぎるわ?」
「確かに」
千尋とハルプは同時に頷く。
「で、これは一体何が原因なのよアリス」
「多分、魔力の暴走によるものじゃないかと僕は考えているんだが……」
「それじゃ、魔力の暴走が収まれば戻るの?なーんだ、簡単じゃない」
そう笑うハルプと。
「そんな都合の良い話があるわけないわ?ハルプ」
その幻を一言で打ち砕くシオン。
「そのペニスは放っておくと、自我をどんどん削って性衝動を高めていくわ?そして最終的には、見境なく女性を襲うようになるの」
まるで追撃のごとくシオンの口から語られるとんでもない事実に、その場にいる全員が目を丸くした。
「このままアリスを放っておいたら、私たちは連帯責任に問われて即退学よ?」
「じゃ、じゃあどうするってのこれを」
ハルプがアリスのモノを指差して。
「どうにかするしかないわ? ──私たちの、力で」
シオンは目を伏せ、呟くようにそう言ったのだった。
そこは、青蘭島でかつて邪悪な試みがなされていた場所の残滓。
防音機能に優れ、来る人間は恐らくほとんどいないであろうその場所に、アリスは一人で立っていた。
──アリスは先にここに行っていて?わたくし達も、あとから行くわ?
そうシオンに言われ、この場所へと来たのはつい先程。
人気も音も感じられないこの場所は、ひどく嫌な気配を醸していた。
まるで、これからここで起こるであろう事を──うっすらと示しているかのように。
かつ、かつ、かつ。
二人分の靴音を響かせて、来訪者が現れる。
「待たせてしまったかしら?アリス?」
シオンはうっすらと、底の知れない笑みを湛えていた。
頬から滑り落ち、地に落ちていく冷汗。
「別に……僕も今来たところだからな」
軽口も、そこまでが限界だった。
うまく口が回らない。
叶うのなら、今すぐにだって逃げ出してしまいたい。
『──
その場に響く、新たな声。
それは、絶望の始まりを告げる音。
もう逃げることも抵抗することさえも許されない──アリスの身体の芯へ、淫らな熱がちりちりと灯る。
「準備はできたわ?さあ、パーティーを始めましょう?」
シオンの冷笑に、アリスは俯き──己の身体を呪うことしかできなかった。
「…………はっ……はっ……ぁ……は……」
それは、文字通りの地獄だった。
ハルプのエクシードによって身動き一つ取れなくなったアリスは、一糸纏わぬ姿にされ、二人がかりで責められ続けていた。
「こういうのはどうかしら?アリス?」
シオンの繊手が、アリスのペニスをなぞっていく。
「ひっ…………ひぃぃ……」
固く充血し怒張したペニスに触れられる──それだけでアリスはすぐさま絶頂へ達しそうになる。
「おちんちんばかりに気を取られてていーの?アリス?」
その残酷な声は、眼前の僅かに下から。
ハルプがアリスの乳首を的確に責めていた。
指の腹で触り、二つの指で挟み転がし、獣人特有のざらついた舌で乳首を舐め回す。
ペニスへの刺激も相まって、アリスは意図も容易く絶頂へと追いやられた。
「ぅぅ……ぁ、ぁぁぁっ……」
「早速イッたわね?アリス?」
シオンの言葉にも、もはや反応する余裕はない。
頭の中でぶちぶちと何かが千切れ、もはや何が何だか分かったものではない。
「でも──本番は、ここからよ?」
シオンが、ペニスを掴んでいる手を素早く上下に動かし始める。
「──ぁ──ぁ」
ひどくおぞましく、背徳的で──甘美な感覚。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
「…………ぃ」
嫌なのに嫌なのに。
「…………気持ち、いぃ……」
身体と心が別物になったみたいに、そんなことを口走っていた。
「素直なのはいいことだわ? ごほうびに──もっともっと気持ちよくしてあげる」
シオンが取り出したのは、太めの張型だ。
その造形に目を奪われ、無意識のうちに喉がなる。
「すぐにあげるわ?壊れちゃダメよ──アリス」
シオンの手によって、アリスの秘部へ張型が侵食する。
「あ……っ……あぁっ……ぁぁぁぁっ……」
すぐさま絶頂を迎え、アリスはその身体を弓なりにのけ反らせる。
だが、それは。
「それじゃあ、行くわよ?」
これから始まる悪夢の、その序曲でしかない。
「────っっ!!!!」
シオンの手によって、張型のスイッチが入れられる。
張型はアリスの
「ぁっ!!うぁぁっ!!!ぁぁぁ!!!」
獣じみた叫び声をあげ悶えるアリスに、更なる追撃を加えるシオンとハルプ。
シオンは手にしたペニスをより激しく──そして柔らかな緩急をつけて扱き、ハルプは指と舌と、そしてその尻尾をも使いアリスの乳首を蹂躙していた。
「がぁっ!!!あ、ああ!!!うあぁぁっっ!!!」
アリスが絶頂にその身を大きく震えさせるのと同時に、扱かれていたペニスからは、大量の白濁液が吐き出される。
「あ……ぁ……ぁぁ……」
全身の力が抜けその場に崩れこみそうになるアリスを、真正面にいたハルプが抱き止めた。
「随分なイキッぷりねえ。そんなに良かった?」
けらけら笑うハルプの声も、アリスの耳には届いていない。
肩で息をするのが精一杯のアリスの顎へ、白く細い指が当てられた。
「残念だけれど、アリス?」
アリスが顔をその指の主へと向けると。
「まだまだ、終わりそうにないわ?」
もう片方の手で、未だにその固さを失わないペニスを握るシオンの微笑む顔が。
「これを全部──出しきるまではね?」
無情な宣告を、静かに告げた。
それはさながら、無限地獄の様相だった。
自らの意思で動かすことのできない身体に、恐ろしい程の手技を以ていとも容易く絶頂を叩き込む二人の少女。
いくら泣き叫ぼうとも、終わりの見えない絶望がアリスの身体を苛み続ける。
「は……ぁ、ぁ……」
身体はもう弛緩しきって、力などどこにも入らない。
蕩けきった頭はもう何も考えることさえできずに、ただもたらされる快感を享受するだけだ。
終わらない終わらない終わらない。
もう何度果てただろうか。
何度射精をさせられただろうか。
絶頂を迎える度に、脳漿が弾けていく。
射精をさせられる度に、脳髄が砕けていく。
あと何度果てれば許されるだろうか。
わからない、わからない、わからない。
消えていく、全部。
どろどろに溶けて、のみこまれて。
もう、なにもかも。
──わからない、から。
アリスはその意識の全てを、無限の闇へと投げ出した。
「…………ス」
「………リス」
「──アリス」
誰かの呼び掛ける声に、アリスは深い闇から意識を取り戻す。
「……ここは……?」
視界に映るのは、白い天井。
それは、意識を失う前に見たものとは明らかに異なる光景。
「保健室……?」
「ぴんぽーん」
確認するようにアリスが呟くと、真横からよく知った声が聞こえた。
「よーやく起きたのね、アリス。あんた三時間は意識を失ってたんだけど」
ハルプが、そう声をかけてくる。
その顔に、どことなく小さな笑みを浮かべながら。
「なぁに、そんなによかったの?アレが」
己の痴態を否応なしに自覚させられ、アリスは顔を赤くする。
「そ、そんなわけがあるか!!!そんな事より──」
アリスは自分の姿を省みる。
乱れなく着せられた服──スラックスに僅かに隙間を作ってみれば、あの忌まわしいモノはすっかり消えてなくなっていた。
「消えてる……」
アリスの言葉に、ハルプが頷く。
「見てのとーり、アレは綺麗に消えたわ。といっても、あんたが気絶した段階で消えたわけじゃなくてね」
もの凄い苦笑いを浮かべながら。
「気絶したあんたを、かまわずあたしとシオンでイカせまくってたら、光って消えたわ」
そんな、とんでもない事を。
「多分その後遺症で、しばらく事あるごとにイキそうになるかもしれないけど、ま、仕方ないよね?」
ハルプは、告げる。
「な、な、なななな」
わなわなと、アリスが震える。
やり場のない怒りが、全身を駆け巡って。
「なんでだぁぁーー!!!!」
アリスの絶叫が、青蘭学園に木霊したのだった。
当初は千尋もいる予定でしたが、流石に三人はきつかったので諦めました