※この作品はR-18です。

低身長スレンダーふたなりJKと、高身長巨乳ふたなりJK ~雌雄を分けるセイキの一戦~   作:ごぼう大臣

2 / 2
セイキの一戦 ~愛を語って終戦まで~

――

 

「わー、ウチこの部屋に入るの初めてや」

 

「急にすみません愛さん。どうしても背の高い人が必要で」

 

「全然ええよー、これくらい」

 

 ……次の日の放課後。郁乃は『先生に手伝いを頼まれた』と言って、愛を校内の資料室に連れ込んだ。もちろん、二人きりになるための口実である。

 資料室の中は二人の他に誰もおらず、電気もつかずに薄暗かった。周りには本や保管された書類などが所せましと置かれている。

 転校してきた愛には新鮮に映るのか、彼女は奥に勝手に進み、暗いのもかまわず辺りをキョロキョロと見回している。一方で、郁乃は扉を閉めると電気もつけず、その場に立ちつくして愛を見つめていた。愛は相変わらず能天気な顔で話し続ける。

 

「けど、先生に頼まれるなんて信頼されてるんやねぇ。ウチと違ぅて成績もいいし、ホンマ郁乃ちゃんすご……」

 

「…………」

 

 愛が振り返って笑いかけた時、郁乃は不意に手元の扉の内鍵を閉めた。カチャリ、という音が室内に響きわたり、愛の表情がふっと変わる。

 

「……郁乃ちゃん?」

 

 愛は目をしばたかせ、戸惑っていた。しかしまだ警戒はしていない。その人のよさに郁乃は心を痛めつつも、愛へとゆっくり近づいていく。

 そして、間合い一メートルほどまで来て愛を見つめた。背丈の関係で見上げるような視線になりながら、暗がりの中できらめく瞳をじっと見つめる。

 

「ど、どないしたん?」

 

 あわてた様子で尋ねる愛。郁乃は一つ深呼吸をし、絞り出すような声でこう切り出した。

 

「……愛さん。こんな事を頼むのは、本当に心苦しいのですけれども……」

 

 ……それから、郁乃は自分の内心を正面きって伝えた。愛に嫉妬してしまっている事、クラスでの今の立ち位置を気に入っていない事、そしてふたなり同士のセックスで愛を屈服させたいという事まで、律儀……というかバカ正直に話したのである。

 何故そんなマネをしたかというと、訳を話さず無理やり襲うなどは郁乃の良心とプライドが許さなかったのだ。かといって、二人の関係も郁乃にとっては一方的な嫉妬と羨望というところで、急にヤらないかと誘って上手くいくはずがない。

 結果、郁乃はあけすけに内心を伝えて誠心誠意たのむしかないと結論づけたのだった。はなはだ可能性の低い一手であったが、一方で愛の反応はといえば。

 

「…………???」

 

 キョトンとした顔で固まっていた。それはそうである。普通、友人ていどの間柄から『好きってワケではないけど屈服させたいからセックスしてくれ』などと突然たのまれ、話を呑み込める者はいないだろう。

 それでも、愛は困惑しつつもこう聞き返した。

 

「えーと……つまり郁乃ちゃんは、なんか辛いんか?」

 

「! は、はいっ、そうですの! あなたを見ていると、敵わないなぁって気持ちになって、くやしくて……」

 

「その解決法が、その……エッチする事なん?」

 

「はい……。自分でもよく分からないのですけれど、征服欲と言えばいいのか、私ので気持ち良くしてやりたいというか……あうぅ」

 

「ホンマなん? スケベしたいだけとかとちゃうん?」

 

「ち、違いますわ! そんなんじゃ、なくて……」

 

 話しているうちに、郁乃はどんどん伏し目がちになっていった。思えば、クラスメイトに何を言っているのだろう。自分の気持ちも分からないうちから、こんなとんでもない申し出をして、失礼にもほどがある。

 頭の中で何度もそう思ったが、今さら後には引けなかった。決して、下心やデタラメではないのだ。そう胸の内で繰り返して、泣きそうになるのをぐっとこらえる。

 数秒、沈黙が流れる。郁乃は愛の目をほとんど見れずにいた。やがて、愛がポツリと口を開く。

 

「ええよ」

 

「えっ」

 

 その返事に、郁乃はあんぐりと口を開けて顔を上げる。愛は苦笑いしつつも言った。

 

「なんやよう分からんけど、郁乃ちゃんのそんな顔見るの初めてやから」

 

「で、でも本当にいいんですの? これは……単なるスキンシップとかじゃ……」

 

「その代わり一回だけやで? ウチも、平気ってワケやないんやから」

 

「は、はいっ!」

 

 自分で言っておきながら、了承された事に動揺しつつ郁乃は愛へと歩み寄る。しぶしぶといった様子で、愛が両手を広げて迎え入れるポーズをとると、郁乃はその胸に飛び込んだ。

 

「んっ……」

 

 制服ごしでも伝わる、包み込むような柔らかい感触。真面目な性格ゆえ、今までふざけて揉んだりなどもしなかった郁乃は、そのHカップ近い巨乳の質感に驚きを隠せない。

 

「あっ……すご……」

 

 うわごとのように言いながら、郁乃は愛に思いっきり抱きつき、胸に顔をうずめた。頬を寄せると、このまま眠ってしまいたくなるような心地よさに襲われる。

 

(あったかい……)

 

 うっとりしていると、郁乃の手がつい愛の胸元へと伸びる。郁乃は上目遣いに何度も確認するように目を合わせ、その乳房をそっと掴んだ。

 

「んっ、んん……」

 

 服の上からやわやわと揉むと、愛がくすぐったそうな声をもらした。郁乃とは段違いの重たいふくらみが、ずっしりと手にのしかかる。他人のデリケートな部位の感触に郁乃がドギマギしていると、その背をそっと撫でる手があった。

 気づくと、愛が郁乃の背を優しくさすっていた。彼女も多少は乗り気なのか、それとも単に突っ立っているのは退屈なのか、それはよく分からないが郁乃の胸中がひどくうずく。

 

 もっと深くへ、と。

 

 郁乃はうずめていた顔を上げると、ぐっと背伸びをし、愛に顔を近づける。そして頬を両手でおさえ、いきなり唇をふさいだ。

 

「あっ……」

 

 驚いた様子で体をびくつかせる愛へ、長く、長く口をつける。

 

「はむ……ぁ……」

 

「…………」

 

 時おり息継ぎする声が、郁乃の耳に届く。郁乃は舌を伸ばし、愛の舌にからめようとしたが、相手が応じてこないのに気付き、名残惜しそうに口を離した。

 

「――ぷはっ」

 

 ようやく離して息をついた郁乃の頬は、うっすら赤らんでいた。愛も、目を泳がせてはいるが顔が赤い。

 意中の相手でなくとも、キスなどすれば慣れていない限り情か嫌悪がわくのが人間というものだろう。愛の場合は前者だったようだ。

 ぴくり、と郁乃が体を震わせると、そっと下へ目を向ける。同時に愛も、胸で隠れて見えない自身の腰のあたりへ手を伸ばした。

 

 二人のスカートが、互いに少しずつ持ち上がってきている。性感にあてられ、ふたなり男性器が勃起しはじめているのだ。郁乃は意を決した目で愛を見て、こう尋ねる。

 

「脱がせても、よろしくて?」

 

「……ええよ」

 

 愛があいそ笑いをして答える。それを聞いて郁乃は彼女の制服に手をかけ、ていねいに脱がしだした。

 まずは上半身から、ブレザー、ベスト、ワイシャツと順に取り、一つずつたたんで棚に置く。またたく間に、愛の巨乳を包むブラジャーがあらわになった。ピンク色のそれは、内側から圧されて『最後の1枚』とでも言いたげに突き出している。それを取ると、中の迫力ある乳房があらわになる。ぼよんと飛び出したその頂点には、薄茶色の乳首がつんと上向いて鎮座している。

 

「お、おぉ……」

 

「あんまし見んといてやぁ……」

 

 自身のとはまるで違う双子山を見て、郁乃は思わず声をもらす。同時に、郁乃のスカートがますます急角度に盛り上がった。

 目の前に乳房があるので当然といえば当然なのだが、郁乃はあっけなく興奮していると思われるのを恐れ、あわててしゃがむ。そして『次は下ですわね』などとごまかして今度は愛のスカートを取った。

 しかし。

 

「おおぉ……」

 

 郁乃はさっきにも増して感嘆の声をもらす。下着に収められた愛のペニスは、まだ半勃ちくらいの状態にもかかわらず、下着の布をパンパンにふくらませていた。少し下に曲がった状態の今でさえ、郁乃のマックス状態のペニスを越えている。

 本気になれば、どれほどの長さ、太さになるのだろう。そう思うと、郁乃は男性器の格差に圧倒されると同時に、女性器がひとりでに濡れていくのを感じていた。

 アレに貫かれたら、どんな感じがするだろう。郁乃の意識が、たくましい男らしさに魅せられる女のそれに傾いていく。

 

「郁乃ちゃん?」

 

「はっ」

 

 パンツ一枚の愛の声で、郁乃は我に返る。そして咳ばらいを一つすると、平静をよそおって自分も服を脱ぎだした。

 一枚一枚するすると脱いでいくうちに、郁乃の裸身もあらわになる。その体は、好みを別にすれば相当のものであった。

 

 無駄な脂肪の一切ないスリムな体型。頭から肩、胴体から足先までいびつな部分は皆無だ。細く、それでいてすらりとした緩急を持つしなやかな肢体。その肌にはシミ一つなく、うっすらと膨らんだ控えめな乳房に、初々しい桃色のつぼみ。腹はたるみがなく腰にかけて急なカーブを描き、小さなヘソのくぼみがちょうどいいアクセントになっている。小振りな尻は上向きに張りを維持して若々しく、白い脚と合わせて下半身を健康に見せている。低身長ではあるが、それがかえって凛々しさと可愛らしさをいい具合につりあわせていた。

 

 そして……脚の根本には、彼女が家族以外に見せた事のないそれがある。毛をキレイに剃った、すべすべと滑らかで穢れなき秘所。ふたなりの片方、13センチほどのペニスはすでに浅黒い竿を上向かせ、亀頭を真っ赤にたぎらせている。ひとりでにピクピクと脈動し、根本の玉もすでに収縮しかけていた。

 また、愛からは見えにくいが下についた女性器もまた、陰唇の下を真っ赤に充血させ、愛液をトロトロと分泌している。

 

 愛の性的魅力に魅せられているのは一目瞭然だったが、郁乃は自分が不利だとは思わなかった。彼女自身、プロポーションには自信を持っていたし、さすがに目の前で裸を見れば愛も同じように興奮するだろうと踏んでいたのだ。

 だが、その余裕は瞬時に崩れる。

 

「あぁ……もうキッツいわぁ……」

 

「!? うおおぅ……」

 

 郁乃の顔が今までで一番の驚きをしめす。愛が自らパンツをぬぎ、とうとう限界まで怒張したイチモツをあらわにしたのだ。

 その膨れ上がったモノはぶるんと音が鳴りそうなほど勢いよく天を向く。長さは20センチ半ばにも達し、太さも片手では収まりきらないほどに見えた。先の亀頭は肥大化して包皮が完全にむけており、赤黒い姿をあらわにしている。浅黒い竿の表面には太い血管がグネグネと浮き上がり、根本には鶏卵のごとく巨大な睾丸がぶら下がっている。その凶悪なペニスは、郁乃へ訴えかけるようにドクンドクンと脈動していた。

 

 思わず身構えてしまう郁乃。興奮するのは予想通りだったが、そこまでの巨根は想定していなかったのだ。女性としても男性としても並外れた魅力をそなえた愛を前に、郁乃は気圧(けお)されかけていた。

 ただ。

 

「郁乃ちゃん……その、ウチのおちんちん、怖(く)ない?」

 

「へ?」

 

 不意に聞かれ、郁乃は首をかしげる。しかし愛は寂しげに笑いながらこう続けた。

 

「その……ウチ、昔からおっきくてよぅからかわれててん。だから……ドン引きしたり、せぇへんかなって」

 

「…………」

 

 郁乃が初めて聞く、愛の肉体へのコンプレックス。それは郁乃にとってとても意外なものだった。体格も身体能力も性格も、何一つ悩む事など無いだろうと思い込んでいたのだ。

 悩みは人それぞれだ。ただ、それより郁乃が気になったのは、愛が悲しげな顔をしている事だった。いつも笑顔だった彼女が、つらい気持ちを抱えている。それを見ると、郁乃は無性に何か言ってやりたくなるのだった。

 郁乃はゆっくりと、静かに愛に向けて歩み寄る。そして互いに裸になった姿で、がばりと愛を抱擁した。

 

「ひゃっ!」

 

「…………っ」

 

 驚いて声をあげる愛。郁乃は正面にある愛の乳房にまた顔をうずめ、ひしと愛を抱きしめる。愛は戸惑いつつ言った。

 

「い、郁乃ちゃん?」

 

「あなたって人は……十分すごい人なのにっ、そんな事でっ!」

 

「あっ、やぁっ!? まっ、待ってぇ……」

 

 愛の胸に小さく呟きながら、郁乃はへこへこと腰を振りだした。郁乃のペニスが、何センチも大きく太い愛のペニスに押しつけられ、ずりずりと竿やカリ首を刺激する。もだえて逃れようとする愛の背に腕をがっしりと回し、さらに激しくペニスを擦りつけながら郁乃は言った。

 

「こんなに……っ身も心も私よりご立派ですのに、つまんない事でしょげないで下さいましっ!」

 

「ん、郁乃ちゃ、あぁっ」

 

「せっかく、私がっ一肌ぬいで差しあげているんですからっ! 少しは元気を、出したらどうなんですのっ!?️」

 

 自分が頼んでおきながら、恩着せがましい口ぶりの郁乃。しかし彼女はその時、内心からこみ上げる衝動に支配されていた。愛に喜び、あるいは悦んでほしいという衝動。

 何故そんなものが湧くのか、郁乃にはまだ分からなかった。ただ、肌をくっつけ合って感じる温もりには、単に性欲で片づけられない何かがある。ふたなりペニスを突き合わせていると、『受け入れてほしい』『受け入れたい』という相反した根源的な感覚が、体の奥底からとめどなく溢れてくるのだった。

 だが、郁乃はその感覚に身を任せようとはしなかった。最初の目的を忘れてはいない。愛を屈服させ、今の立場を変える事……。郁乃は意識的に、衝動を攻撃的な欲求にすり替えつつ叫んだ。

 

「ほらっ♥️ 分かったらさっさとお尻を向けて下さいましっ!♥️」

 

「ひゃあんっ!️」

 

 愛に後ろを向かせ、ついでに彼女の大きな尻をひっぱたく。愛は素直に背を向けると、資料の棚に手をつき、腰を折って尻を突きだした。

 目の前の愛の姿を見て、郁乃はごくりと唾を呑む。頭から足先まで一糸まとわぬ白い肌がさらされ、特に眼下には丸みのある尻と、それから固く張りつめ、あるいはしとどに濡れた両性の性器がある。

 

 いよいよだ。いよいよコレを相手にするのだ。郁乃はあくまで愛を一方的に攻めてやるのだと心に念じ、マウントを取るようにしてペニスを挿入しようとする。が、これがなかなか上手くいかない。

 

「んっ……もうちょい上……」

 

「わ、分かりましたわ。……あ、ふうぅん♥️♥️」

 

 どうにか切っ先を膣に入れた瞬間、郁乃は情けない声をあげる。敏感な亀頭が、入り口にもぐった途端に温かさに包まれた。驚きつつも膣肉をかき分け挿入していくと、それに反応してか膣の方もきゅうきゅうとペニスを締めつけてくる。

 

「はぁっ……郁乃ちゃんの、入ってきとぉ……」

 

「……ふ、ふふ。まだですわよ。まだ奥まで……やぁあうっ♥️」

 

 こらえて余裕を見せようとした郁乃だったが、ペニスを侵入させればさせるほど広い面積が刺激に包まれる。どうにか根本まで差し込んだ時、郁乃はすでに腰砕けになっていた。

 

「はぁっ……♥️ はぁっ……♥️」

 

 愛の背にもたれかかり、荒い呼吸を繰り返す郁乃。しかし体重をあずけても油断はできなかった。なにせ郁乃にとっては女性器の感触はもとより、目の前の愛の張りのある太ももや、大きく実った柔らかい尻の感触と温かさ、そして視界に映るなめらかな背中や、ほんのり汗をかいたうなじに乱れた髪の毛、そして細い手指、果ては肌を重ねて感じ取れている匂いまで……愛のありとあらゆる情報が興奮を煽り立ててくるのだ。

 

 郁乃は脚が小鹿のようにぷるぷると震え、一ミリも腰を振らないうちから睾丸がみるみる収縮しはじめる。射精の予兆を感じ、郁乃は内心で必死にそれを押しとどめようとする。

 

(ま、まだですわ……♥️ い、挿入(い)れただけでイクなんてっ♥️ 無様なマネ、するわけには……)

 

 すでに感度が何倍にもなって限界を訴えているペニス。しかし郁乃は、歯を食いしばってそれをピストンさせた。おっかなびっくりに腰を引き、またぶつけると、室内にペチィッと覇気のない音がする。

 

「やんっ♥️」

 

 その瞬間、愛がかすかに艶のある声をもらす。乏しい反応ではあったが、さすがに交合の感覚は無視できないのだろう。愛の声がはずみになったかは分からないが、郁乃は少しずつピストンに勢いをつけていった。

 

「くぁ、はっ、あぅ♥️ うっ、うん、ひぃっ♥️」

 

「あん♥️ ん、んんあ、やぁっ♥️」

 

 ぺち、ぺち、と情けないながらも肌がぶつかる音が響く。その度に郁乃と愛は互いに切なげにあえいだ。ぎこちないながらも郁乃の必死な動きによって、なんとかセックスという行為が成り立つ。

 それまでは良かった。だが、問題はやはり郁乃が依然として果ててしまいそうなところであった。郁乃にはこうした性行為の経験など無く、愛が何もしていなくとも初めての快楽が容赦なく郁乃を呑み込んでいく。

 

 ピストンを続けるうちに愛の膣内もほぐれ、柔らかくペニスを包み、締めつけてくる。次第に結合部からも愛液がにじみ出し、ピストン音に淫らな水音が混じりだす。それがまた郁乃の性感をあおるのだった。

 

「はぁっ♥️ はぁっ♥️ ああっぁう、いっ♥️ くうぅひっ♥️」

 

 声にならない声をもらし、郁乃は昇天しそうになる意識を崖っぷちでつなぎ留めていた。気づけば、股から太ももにかけて生あたたかい液体が垂れてきている。

 正直、愛を屈服させるどころではなかった。ペニスはとうにジリ貧で、女性器の方はすでに男根を欲しがってヨダレを垂らしている。奥まで突っ込む度に、限界まぎわの郁乃の固い睾丸が、まだゆとりある愛の睾丸に触れ、余裕の違いが手に取るように分かった。

 互いの肉体が動く度、大きな愛のふぐりがたぽっ♥️ たぽっ♥と前後に揺れる。それは未だ射精のきざしを見せておらず、郁乃の睾丸に触れると温かな体温にくわえてズッシリと詰まった精子の重みを感じさせた。

 

(愛さんを屈服させると決めてましたのに……このままでは……ぁ、イクぅっ……♥️)

 

 郁乃は体こそ弱々しく動いていたが、頭の中ではとうに、このまま果てたその先の事まで考えていた。愛の肉穴に一滴のこらず搾り尽くされ、続けてあの並外れた肉棒で獣欲のままに突かれ、最後は巨大な陰嚢につまった愛の遺伝子をありったけ、奥まで……。

 郁乃はバックの姿勢をとって心底よかったと思った。自分が今どれだけ淫らで惚けた顔をしているか、分かったものではない。

 

「い、郁乃ちゃん……どんな感じ? ウチの……」

 

「っ……え、ええ。なかなかっ、いい具合ですわ……くうぅっ♥️」

 

 返事をするだけでも精液が飛び出ていきそうだった。それをどうにか押し留めながら、郁乃は目の前で無邪気な声を出した愛を見すえる。自分と比べて呑気なのが、無性にくやしく思えた。

 郁乃は慎重にピストンを続けつつ、両手をそろそろと結合部の方へと伸ばす。そして、愛のペニスと下のクリトリスへ同時に触れた。

 

「ひゃっ!? ちょ、ちょお……」

 

 さすがに愛も驚いた顔で振り返る。郁乃は出来るだけ勝ち気な顔をつくり言った。

 

「ふふ……私が、ふたなりの弱点を知らないと思いまして? このままっ、愛さんの、全部……ぅっ♥️」

 

 震える声で煽りながら、郁乃は両手で愛の秘所を弄る。固くなったクリトリスを指の腹でしつこく撫で、ペニスの裏筋から亀頭にかけてを焦らすように扱きあげる。愛はビクンと体を震わせ、腰をよじらせて悶えた。

 

「ひゃ、うぅ……郁乃ちゃっ、そこはぁ……♥️」

 

「遠慮しなくて、いいですわ……。素直にっ、私の手で……よがりな、さいっ♥️」

 

 不利をひっくり返そうと、郁乃は吐息まじりに追い討ちをかける。クリトリスをつまむと尻が悩ましげにくねり、亀頭を擦ると鈴口の先からカウパーがあふれ出る。愛とて普通の反応をする常人だ。このまま続ければイカせられると郁乃はほくそ笑んだ。

 しかし、そんな矢先。

 

「……はぅっ!?♥️ いき、あ、あっふうぅ……♥️」

 

 突如、郁乃の顔色が変わる。両手を愛の秘所から外し、背を急激に反らせて口をポカンと開けだした。

 郁乃は目を白黒させながら、自身のペニスへと意識を向ける。愛の膣内にもぐったそれは、今までにないほどキツく締めつけられ、全体を愛撫されていた。

 

 ……愛を追い込もうと、郁乃が与えたさまざまな性感。それらは少しずつ愛の感度を引き上げ、それにつれて体の反応も増していった。

 その結果、愛の女性器も無意識に柔らかく、そして熱っぽく相手の分身を包み込むようになったのだった。それにより、郁乃はさっきまでと段違いの歓迎を受ける。

 

「……郁乃ちゃん? どないしたん?」

 

「な、なんでもありませっ……あ♥️ ひぃっ♥️」

 

 もはや返答の力さえなく、郁乃は愛の背にしがみつく。本能的に腰を押しつけると、睾丸がいよいよ最後の"溜め"に入るのが感じられた。

 精液が尿道をせり上がり、ゾクゾクとした予感が背筋を駆け抜けていく。それを感じとると、郁乃は真っ白になりそうな意識で必死に呼びかけた。

 

(あッまって♥️ しゃせーまってぇ♥️ わたくひ、まだなにもできてないのぉ♥️ このままびゅーびゅーしちゃったら♥ まけちゃう♥️ あいさんにまけちゃうぅ♥️♥️️)

 

 瀬戸際の思いも虚しく、温かなヒダにくるまれたペニスがうち震え、大きく脈動する。そして快楽に導かれるように、ぶびゅうッ♥️ と白濁した精液を撃ちだした。

 

「あっ、はぁっ――い、でっ、でちゃ……ううぅっ……♥ くはっ♥️️」

 

「ん……郁乃ちゃんのが……膣内(なか)にぃ……♥️」

 

 愛が目をつむり、甘い吐息をもらす。一方で郁乃は愛にしがみついたまま、いつまでも欲望を放ち続けた。ひとたび射精が止んでも、また吐き出し、さらに吐き出し、我慢していた分の精液がせきを切ったように愛の膣内に殺到していく。

 

「お、ふうぅっ……あっ、愛さん……愛さんっ……♥️」

 

 二十秒ほどかけてようやく射精が終わるまで、郁乃は動けないまま愛の名前をうわごとのようにつぶやいていた。しばらくして愛が振り向き、声をかける。

 

「……郁乃ちゃん、おさまった?」

 

「はぁ……はぁ……はいぃ……」

 

 やっと我に返ったらしい郁乃は呼吸を整えてこくりと頷き、後ずさりしながらゆっくりとペニスを引き抜いていく。

 

「んっ……はひ、んいぃ♥️」

 

「んん……お疲れ様」

 

 事が終わっても締めつけてくる膣内から、萎びかけたペニスがまろび出る。亀頭を真っ赤にして、全体が色々な体液にまみれていた。

 

「…………」

 

 体を離した郁乃は、そんな自身のイチモツを見ながらうつむいた。そしてずっと黙り込んだかと思うと、顔も上げずに立ち尽くす。

 それを見て、愛は眉をひそめた。

 

「……郁乃ちゃん、大丈夫?」

 

「……愛さん、私……」

 

 ぽつりと言って、郁乃は目に涙をにじませはじめた。愛が戸惑うと、急角度に頭を下げる郁乃。

 

「……ごめんなさい! 私ったら血迷って、なんて事を……」

 

「落ち着きや。そんな、泣く事あらへんて」

 

 愛がなだめようとするが、郁乃はまるで収まらずに首を横に振り、涙ながらに口を開く。

 

「いいえ……思えば、他人に序列をつけたいが為に淫行に走るなんて……最低の行為ですわ」

 

「それは……でも、ウチも了解したやろ」

 

「それでも……一方的に嫉妬して事に及んだのは事実です。なんとお詫びしたら良いか……」

 

 今になって頭が冷えてきたのか、郁乃は謝罪の言葉もないという様子でいっこうに泣き止まない。

 愛は痛ましい表情でそれを見つめていたが、ふと郁乃に歩み寄り、こう尋ねた。

 

「ほんならや……」

 

「…………?」

 

「ウチが嫌や思うてへんて、どないしたら分かってもらえる? 何でも言うて。ウチちゃんと聞くさかい」

 

 愛は両腕を広げ、本当に笑顔でそう言った。しかし郁乃はそれを聞き、いっそう辛くなった。

 

(嫌だと思ってないだなんて、そんな訳ない。私に気をつかっているのだわ。……この子は本当に、お人好しだから)

 

 善意が痛く、郁乃はしばし押し黙っていた。そして何を思ったか、その場に腰をつき、コテンとあお向けになった。

 愛が目をしばたかせるのを寝そべって見つめながら、郁乃は愛の下で余さず全裸の体を広げる。

 そして、目線をそらし重たい口調で言った。

 

「もし……私に情けをかけてもらえるなら……」

 

「……なら?」

 

「愛さんの男性器で、同じ事をやり返して下さいまし。埋め合わせに出来るのは、もうこれくらいしか……」

 

 そう言って脚を開く郁乃の表情は、羞恥と苦悩に染まっていた。自ら体を捧げるほど、彼女の自責の念は強かったのだ。

 五秒ほど、間があく。郁乃は愛の目を見れず、ついには耐えられずにまぶたを閉じた。

 ……この暗闇の外で、愛は自分をどう思っているだろう。愚かと蔑むか、淫乱だと呆れるか……。目をつぶりながら、郁乃は何度も悲惨な想像をした。

 

 やがて足音が近づき、ついに人が覆い被さる気配がする。郁乃はこれから起きる事を考え、身を固くした。これから、自分がした事の報いを受ける。濡れていた割れ目をひきつらせ、郁乃は襲い来る感触にそなえた。

 

「…………っ!?」

 

 しかし、実際に来たのは頬をなでる感触だった。目を開けるより先に驚く郁乃へ、優しい声が降ってくる。

 

「郁乃ちゃん」

 

「…………愛、さん?」

 

「ウチな、ちょっと聞いてほしい事があんねん」

 

 郁乃がおそるおそる目を開けると、間近に穏やかな愛の顔があった。息をのむ郁乃へ、愛はこう続ける。

 

「その……ホンマは、こんな所で言うような話ちゃうねんけど」

 

「……なんですの?」

 

「笑わんといてな? ウチ……」

 

 愛は一呼吸おき、頬を染めてこう言った。

 

「――郁乃ちゃんの事、好きやねん」

 

「…………はい?」

 

 その言葉に、郁乃は言葉を失った。愛は照れくさそうに目を泳がせ、顔を真っ赤にしている。

 しかし、急にそう言われても郁乃は信じられなかった。身勝手な理由で性行為を要求した自分を好き? 混乱し、たどたどしい口調で郁乃は聞き返す。

 

「え、それは……友達とかではなくて?」

 

「うん。男女の仲……ちゃうな、とにかく恋愛的な意味で」

 

「……そんな……その……」

 

「じゃなきゃ、あんな頼みよう聞かんて」

 

 答えに窮する郁乃を、愛は真剣な目で見返す。そして静かな声で語りだす。

 

「ウチ、昔から身長もオチンチンも大きゅうてなぁ。さっきも言うたけど、色々からかわれたんよ。でもずっと笑うとった。怒るんが苦手で、いつもニコニコしとったんや」

 

「…………」

 

「だから、郁乃ちゃんに憧れとった。勉強も運動もできて、なによりハッキリものが言える。ウチにないモンがぎょうさんあって、ホンマはずっと告白したかってん」

 

 愛の目に、ふと涙がにじむ。いつわりの感情からは出ない、自然と溢れだす涙。それを見てあわてだす郁乃へ、額をつけるようにして愛が体を寄せた。

 

「好きなんよ……好き」

 

 絞り出すようにしてつぶやく愛。それを聞きながら、郁乃は内心でずっと驚いていた。

 いつも笑っていて、おおらかだった彼女。しかし本当は、小さな頃からの思い出のみならず、自分への恋心でまで苦しんでいたとは。

 自分は何も知らなかった。勝手に穏やかなだけの人だと決めつけて、嫉妬から行為にまで及んでしまった。

 

 そんなばつの悪さを感じながら、郁乃は同時に、内心のある部分が晴れていく気がした。

 愛に対してずっと抱いていた、嫉妬と一緒のよく分からない感情。それが愛の『好き』という言葉によって自覚されていく。

 

(そっか……私は)

 

 自分にはない良さを持っている愛が、うらやましかった。いくら特技でもって成績を上回っても、満足できる気がしなかった。常識はずれの手段を……体を使ってでも、自分の価値を見せつけたかった。肌身を通じて分かって欲しかったのだ。

 ところが、今となってはそうした劣等感が消え、それに隠されていた気持ちが顔を出す。今まで自覚できていなかった、郁乃自身の本心。

 

「私も……好きですわ」

 

「……郁乃ちゃん」

 

「今やっと気づけましたの。あなたの事が……好き、大好き」

 

 そう言って、郁乃は愛を抱きしめた。ずっと、魅力を感じていたのだ。それこそ思わず張り合いたくなるぐらいに。そして……悩みを聞いても気持ちが変わらないぐらいに。

 十秒ほどして二人が体を離すと、愛はころっと人懐こい笑みを浮かべた。

 

「……せやけど、やっぱり最初に言われた時はビックリしたわぁ。もしや郁乃ちゃんスケベか!? なんて」

 

「ご、ごめんなさい……じゃなくて! 誰が助平ですの!」

 

「あはは、冗談や。堪忍……つってもウチも……」

 

 愛はいったん言葉を切り、目線を腰あたりに向ける。郁乃もそれに倣うと、そこにはお互いの性器の姿があった。愛は白い精液のこぼれる秘裂の上に、浅黒くいきり立った迫力あるイチモツが鎮座している。一方で郁乃は、射精を終えて小さくなったペニスの下に、今度はこちらの出番とばかりに愛液を分泌する肉穴があった。

 互いに裸の想い人を前にして、性器は次の本番に向けてちゃっかり臨戦態勢のままだった。郁乃と愛は真っ赤になりながら、そろそろと目を合わせる。

 

「……あかんかな?」

 

 先に愛が尋ねた。郁乃は顔を赤らめたまま、しばし目を泳がせ、小声で答える。

 

「い、一回だけ……」

 

「ホンマにええの?」

 

 はやる気持ちをおさえて、愛が確認する。しかし郁乃は頷きながらも、ポツポツとこう付け加えた。

 

「い……いわゆる生(ナマ)は、私もヤりましたから一回だけなら……で、でもこの先は、その……」

 

「先?」

 

「で、ですから。この先も、二人で会えますのなら……ゴムを、使っていただけましたらと……」

 

 そう言って郁乃は両手で顔をかくしてしまった。少しして愛がはたと気づいた表情になる。

 回りくどい上に下世話だが、要は『これから先、避妊はしつつ心も体も許す関係になりましょう』という事だ。

 愛はクスリと笑い、郁乃の顔をおおう手をそっと外してやる。そしてニッコリと笑いかけた。

 

「オッケーや。約束はちゃんと守るさかいな」

 

「……はい」

 

 愛が頬をなでてやると、郁乃は小さくうなずく。すると愛は上体を起こし、郁乃の女性器にペニスをあてがった。

 

「……痛かったら言うてね?」

 

「分かっていますわ。いつでも」

 

 郁乃はつとめて笑みをつくる。そして、とうとう狭い割れ目にペニスの先端が入り込む。

 

「……っ……」

 

 内部に感じる、他人の体温。その違和感に郁乃は顔をこわばらせたが、愛がそのまま亀頭をもぐらせた瞬間に表情が一変する。

 

「……くっ、あッ――」

 

 体にズンと重たい感覚か走り、郁乃は思わず声をあげた。小さな体が細かく震えるのを見て、愛があわてて動きを止めた。

 

「だ、大丈夫? 郁乃ちゃん……」

 

「へ、平気ですわ……っ」

 

 目にうっすら涙を浮かべつつ、郁乃は答える。愛のが大きいせいか多少の痛みは感じるが、心の方はもっと奥へと望んでやまない。

 

「……ゆっくり行くさかいね……っ……ん」

 

「……ん、あぅ、はっ、んんっ……」

 

 ペニスが少しずつ進入するたび、郁乃は細かく息を吐いた。膣が徐々に広げられ、ついに愛の生殖器をギリギリの大きさで受け入れると、郁乃は自身の膣壁が粘液に守られているのをハッキリと感じた。

 そして、それは愛のペニスがきつく締めつけられているという事でもある。挿入した愛はくっと背を丸め、目をつむって俯いた。

 

「愛さん……、お加減は、いかが?」

 

「……よ、よう分からへん。こんな感じなんやね、入れるのって……」

 

「ふふ……ちょっとずつ動いてみて下さいまし。私も……だんだん……んっ」

 

 膣の感触に戸惑いつつも腰をくり出す愛を、郁乃はほほえましい気持ちで見つめていた。自分が味わっていた性感を、同じように相手に与えているのだ。そう思うと、ペニスが出入りする辺りがじんわりと熱くなる気がした。

 しかし、その表情は瞬時にくずれる。

 

「……はぎぃっ!?♥️」

 

 不意に、郁乃は天にむかって妙な声をあげた。だんだんとほぐれてきた膣内を愛がうがち、最奥の部分をつついたのだ。初めて進入してきたペニスに初々しく反応する、郁乃の子宮口。

 しびれるような感覚をおぼえ、一瞬だけ腰を浮かせ、口をあんぐり開ける郁乃。しかし、その驚きとは裏腹に彼女の子宮はきゅうきゅうと疼き、細かく蠕動する膣でもって愛のペニスを愛撫する。

 

「うぅ……郁乃、ちゃん……っ!」

 

 緊張してもなお、目の前の相手を求める反応。それを受けてか、愛の動きが少しずつ激しくなりだした。

 

「ああっ……郁乃ちゃん、堪忍やっ……。ウチ、もう我慢できへんっ」

 

「あっ! あっあっ、すごっ、膣内いっぱい来て……ふあぁぁっ!!」

 

 愛が深くペニスを突き込むと、パァンッ、パァンッ、と勢いよく肌のぶつかる音がする。それは郁乃の時とは比べものにならず、郁乃の体も面白いように跳ねる。

 

(あ♥️ おっ、おォうっ♥️ やっぱしゅごいぃ♥️♥️ これがっあいさんの♥️ あいさんのふたなりおちんぽぉ♥️)

 

 目の前がチカチカするのを感じながら、郁乃は反射的に愛の首に手を回していた。戻りかけていた理性が性感に塗りつぶされ、愛欲のままに想い人と一体になろうとする。そんな彼女へ、愛が体を倒して顔を近づける。

 

「郁乃……ちゃん、はむっ♥️ ……んっ♥️」

 

「ん、んむぅっ……♥️ ちゅ……♥️」

 

 郁乃が応じるように口を開けると、愛が素早くキスをする。何度も呼吸を交えつつ濃厚な口づけをかわし、どちらともなく相手の口内へ舌を差し出す。

 

「はっ……あむっ……ちゅる……♥️ んっんっふむ♥️♥️」

 

「んむぅっ……♥️ はぁむ、ふぅっ♥️ あぁふ♥️♥️」

 

 温かく敏感な舌を、先から根本まで、裏表もまんべんなく互いに刺激しあう。相手から届く息づかいが口内の感覚をさらに鋭敏にさせる。

 

「ぷはぁっ……」

 

 愛が名残りおしそうに口を離す。惚けた顔をした郁乃の舌へ、透明な橋が続いていた。

 

「っ、あかん……郁乃ちゃん、そんな♥️ あっ♥️ 締めんといてぇ……」

 

「えっ、え? そんな事してまして?」

 

「さ、さっきから……♥️ キツっ……んあっ」

 

 腰を振る愛の顔つきが変わり、郁乃は戸惑う。しかしすぐに、自分が無意識でさえ感じているのだと気づいた。目の前の愛とつながっているだけで、体がひとりでに相手を悦ばせようと必死になる。

 小さくうめいている愛へ、郁乃はこう弁解した。

 

「ごめんなさい……私、どうしても気持ちが抑えられないようでして」

 

「せ、せやけど……それやったらウチまで、加減できへん……」

 

「はい……。ですから愛さんも……」

 

 言いかけ、一呼吸おく郁乃。そして次の瞬間、媚びたような声色でこんな言葉がすべり出た。

 

「……もう、我慢しないで下さいまし……♥️」

 

「…………っ!♥️♥️」

 

 そのセリフは、郁乃本人も意識しない内に言っていた。体が言わせた、というべきか。

 とにかくそれは愛にとって、最後のタガを外すきっかけになってしまった。

 

 スパァンッ! と初めてから一番の快音が鳴る。愛のペニスが、郁乃の最奥を思いっきり突いた音だった。「あぉっ……♥️」とうめいて目を白黒させる郁乃であったが、愛は構わず腰を引き、また突き入れ、何度も何度も激しい音を響かせる。

 

「あはぁっ!! アいぃッ、イク♥️ ォフ♥ きう、いっいっいんっ♥️ にゃっ、くふ、あっああぁん♥️️」

 

 体を弓なりに反らし、もはや鳴き声かのようにあえぐ郁乃。身体中がほんのりと赤らみ、額に汗がきらめく。だがそんな肉欲に魅せられたような状態になっても、郁乃の視線は愛をしっかりと捉えていた。

 

「おっき♥️ おっきぃ♥️ あいさんのおちんぽ、すてき♥️ とってもきもちぃ……イッ♥️ クッううぅ……っ♥️♥️」

 

「郁乃ちゃんのおまんこも、あっすごい……っ♥️ きつくて、ナカ吸いついて離れへん……っ あっあうぅっ♥️」

 

 自身の精力のおかげなのか、愛の腰振りはいっこうに衰えなかった。郁乃はそんな愛にしがみつきながら何度も果て、それでも悦びにまかせていやらしく迎え腰を振る。接合部は二人の体液にまみれ、じゅぷじゅぷと淫靡な水音を立てる。二人から立ち上る熱により、ムンムンと湿った熱気に満ちた室内で、そのふたなり達は本能のままに乱れ、絡み合った。

 すでに郁乃の頭からは、当初の愛を屈服させるなどの考えがすっかり消えていた。自分たちに上も下もない。愛する者どうしで気持ちよくなれるのだ。これ以上に何を望む事があろう。

 やがて、愛の表情がこらえるようなそれに変わっていく。そして、郁乃を見ながら切ない声をあげた。

 

「いっ……郁乃ちゃん……なんか、先っぽ♥️ 吸われて……くうぅっ♥️」

 

「はっ、あは、んっ♥️ どうか、なさいまして?」

 

「分から、へん、んっ……♥️ なんか、ウチのオチンチンっ、郁乃ちゃんに吸われっ……チュー️されとぉ♥️ やあっ♥️」

 

 それは、二人に確認しようがないものだった。郁乃の子宮が性感によっていよいよ降り、愛のペニスを求めて亀頭に吸いついてきていたのだ。精液のせり上がってきた亀頭へ、小さな口がくぱっ♥️ くぱっ♥️ と接吻をくり返す。

 

「ひっぐ♥️ んんんんんっ♥️」

 

「むっ、むんああっ♥️」

 

 愛が歯を食いしばり、体をぐいと前に乗り出す。その分ペニスが深く突き込まれ、郁乃の子宮と密着する。郁乃の目の前に愛の巨大な乳房が押しつけられ、人肌の匂いが鼻にこもる。

 

「あっ♥️ あっ♥️ 郁乃ちゃんゴメン、もう射精(だ)す事しか考えられへん♥️♥️ あううぅっ」

 

「え、ええ……分かっていますわ。いつでも……ああッ!!♥️」

 

 郁乃をがばりと腕の中に抱きすくめ、愛はペニスをあちこちへグリグリと押しつける。理性が利かないのか回るように腰が動き、郁乃の膣内をやたらめったらにかき回した。その動きには相手を休ませるゆとりもなく、郁乃は予測のつかない大小さまざまな性感の波にさらされる。

 

「ひゃっく、おぅふ♥️ んあっ、ひいぃんっ♥️ イクっまたイク♥️ あっううぅ!!」

 

「はっ……はっ……オチンチンが言うこと聞かへん……っ♥️ はむぁ、んっ♥️」

 

「っ!? んちゅっ♥️ ふあぁ、あむ、んんぁっん♥️」

 

 湿った呼吸を続けていた愛が、前触れなく郁乃の唇を奪う。乱暴に舌を吸われながら、郁乃は愛のペニスが膣内でぶっくりと膨張していくのを感じた。

 射精するまでに、少しでも相手を感じたいのだろう。そう思っているうちに、愛はピストンも再開しだす。今までよりもさらに見境のない、突き上げるような野蛮な動きだった。

 

「ひぎっ♥️ っいいぃぃん♥️ やっそんなっ、強くしたら、またっ……イグうぅうっ♥️♥️」

 

「あ、ウチもっ、ウチもイクっ♥️ イクイク♥️ いぐぅっ♥️ 郁乃ちゃんっ、離さへんでっ、ぎゅってしてぇ♥️」

 

 愛の鶏卵大の睾丸が、固く張りつめて収縮する。郁乃の膣内で、忙しく動くペニスがドクンと心臓のように脈動した。

 同時に、愛が郁乃の体を強く抱きしめた。郁乃も同じように腕を相手の背に回し、腰に脚をからめる。完全に一つになったような格好で腰をぶつけ合いながら、二人は夢中になって叫んだ。

 

「郁乃ちゃん可愛ええ♥ 可愛ええ可愛ええ可愛ええ♥️️ 好きや♥️ 大好きやっ♥️ あいしてるっ♥️ あいしてるで♥️♥️」

 

「私も、わたくしもぉっ♥️ 一生っ、一生離れませんわ♥️ すきっ♥️ すきしゅきしゅき♥️ 愛さん、愛さん……愛っ♥️♥️」

 

 ……そして、そんな時間もやがて終わりを告げる。びくんッと跳ねた愛のペニスから、ぶびゅるるるるうぅッ♥️♥️ とものすごい勢いで精が放たれたのだ。

 刹那、二人の意識が悦楽の極みへと達した。

 

「はぁっ……! おっおあああぁっ……♥ でるっ♥️ でるでるでるっ♥️ 郁乃ちゃんのなかに、️いっぱいぃ……ィッ♥️」

 

「あっ♥️ ああぁぁァんんんっ♥️♥ せーしっ♥️ 愛のせーしぃっ♥️ なか、どくどくってぇ♥️」

 

 二人は一緒に体を震わせ、長い叫び声をあげる。そして夢見心地にあられもない言葉を言い続けた。

 限界を迎えた愛のペニスからは濃く粘り気のある精液がどぷどぷと溢れ、止めどなく郁乃の膣内に溜まっていく。愛の巨大な陰嚢が目に見えるほどに蠢き、尿道を通してありったけの種を女体に注ぎ込もうとする。

 

「んっ……ん♥️ 郁乃ちゃん、まだ出っ……」

 

「……いいですわ。好きなだけ、膣内に……あぁっ♥️」

 

 郁乃も、彼女の内のメスの本能にしたがい、その種を蠕動しうねる膣でもってぐんぐんと吸い取り子宮へ送る。白い精液が縁から溢れ出しても、なおも彼女は貪欲に搾り取った。

 

 天にも昇るようだったその時間は、ざっと一分ほど続いただろうか。二人には永遠のように感じられた。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 しばらくしてようやく射精が終わり、二人は全身で息をしながら抱き合った。性器はたがいに抜かず、絶頂の余韻に浸りながら肉体を寄り添わせる。

 

「……あ、愛……」

 

「んー?」

 

 "さん"付けをせず、照れたように名前を呼ぶ郁乃。愛はそれを自然な笑顔で受けた。

 

「これから……お付き合い、していただけます?」

 

「ふふっ……うん。喜んで」

 

 緊張しながらの質問に小さく笑いながら、愛は答えた。そして郁乃の額にキスを届ける。

 ……それから、彼女らは抱きしめ合ったまましばらくジッとしていた。何も話さず、けれどもたがいに満たされた表情のまま、安らかな温もりを与えあっていた。

 ただただ、静かに。

 

――

 

「あっ、愛ー。今日の放課後、みんなでカラオケ行かない?」

 

 それから数日後、二人は一見なにも変化のない学校生活を送っていた。しかし、今まで通りかといえばそうでもない。

 

「ごめん。ウチ今日、郁乃ちゃんに勉強教えてもらう約束やねん」

 

「へ、郁乃が? あの子がそんな世話やくの、なんか意外」

 

「『きちんとご自分でやりなさい』って前は言ってたよね」

 

「あー……ウチ途中で転校してきたから、まだ色々わからへん所があんねん。せやから特別やって」

 

 変化とは、愛と郁乃がよく一緒にいるようになった事だった。こうして廊下で級友たちと話している時にも、郁乃が気安く話に入ってくる。

 

「あら皆さん。集まって何かお話で?」

 

「あ、郁乃。ううん、アンタと愛で勉強するんだねって話」

 

「ええ。皆さんもお力になれる事があればおっしゃってくださいね……では行きましょう。"愛"」

 

 郁乃はにこやかに笑うと愛の名を呼び捨てにし、手を引いて去っていった。並んで歩く二人の後ろ姿を見て、級友たちもうっすらと彼女らの距離が縮まったのに気づいた。

 ……しかし、二人がまさか友達の枠を越え、それ以上の関係になっていようとは、さすがに予想できなかった。

 

 郁乃たちは周りに聞こえないよう、ささやき声で言葉を交わす。

 

(……お泊まり、お家は許してくれたん?)

 

(ええ、親友の家へ行くと伝えたら、割とすんなり)

 

(そっか……ウチのお父さんお母さんな、やっぱり今夜は帰られへんのやて)

 

(でしたら……)

 

(……二人きり、やね)

 

 郁乃と愛はドギマギした顔を見合わせる。そしてすぐにその真っ赤な顔をほころばせ、おかしげに笑った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。