R18 才能の権化が才能を無駄遣いしていることを嘆くのは間違っているだろうか 作:柔らかいもち
レフィーヤの話は原作から数年後です。
・狐の初夜明け
朝靄の立ち込める明け方。夜の賑わいと明かりが嘘のように静まり返る歓楽街、そこに立ち並ぶ娼館で極東を意識した建物の部屋で春姫は目を覚ました。
「んうぅ……」
小さな声を零しながら布団の中から出てきた彼女はくしくしと重たい瞼をこする。その仕草は小動物のように愛らしい。ぬくい布団から出てひんやりとした空気にぶるりと震えながら伸びをして眠気と冷まそうとした春姫だったが、そこでようやく自分の状態に気が付いた。
寒いのも当然の話で、彼女は何も着ていなかった。着物どころか
思い出すのは昨晩の男女の営み。契りを交わした伴侶のように愛を囁きながら子種をねだり、処女を捧げて受け入れた男根から吐き出される男の精を胎の奥で受け止めた自分。夢ではないと告げるようにトロリとしたものが股の割れ目から漏れて太腿の付け根を伝い――
「あぅぅぅううぅぅー!?」
首から上を熟れたりんごのように赤くしながら春姫は布団に突っ伏した。そこで部屋に漂うものよりずっと強い情事の臭いに声なき悲鳴を上げて上半身を跳ね起こす。今ので隣に寝ている男が目を覚まさなかったのは奇跡だし、男の裸を見るだけで泡を吹く彼女が気絶しなかったのも凄く奇跡だし、布団にあった赤いシミを見なかったのもマジ奇跡だ。
とりあえず教えられた遊女の作法に従い
「ぶくぶくぶくぶく(あぁ~~~~~~)!!」
情事の痕をさっぱり洗い落とした春姫は湯船に頭の先まで浸かって絶叫していた。鏡で見つけた首筋やら胸やらにいくつもつけられていた虫刺されのような痕が散らされた純潔を想起させたのもあるが、一番は膣から出てきた白い粘液である。
どれだけ出してくれたのでしょうか旦那様は。膨らんだ腹を押せば信じられない量が出てきます。つい先日まで生娘だった
遂に迎えた初体験が惹かれた男で、内容も悪くない。頻繁に卑猥な妄想やエロい夢を見る淫乱狐のピンクな脳の回転は凄まじく回転しオーバーヒートする。
茹で上がった狐を回収した面倒見の良いアマゾネスがため息を吐いたのは言うまでもない。
・【剣姫】の
アイズ・ヴァレンシュタインはエロい。思う、ではないのはこれが事実だからである。
まず着ている服。常在戦場なのかどうかは知らないが、彼女はロキの趣味が大いに反映された布面積の少ない
背中はシミ一つないきめ細かな肌が惜しげもなくさらけ出され、形の良い美乳の側面や産毛すら見えない脇も剥き出し。大き過ぎず小さくもない尻のラインも布が薄くてよくわかる。ロングブーツとスカートの間にある絶対領域の肌色には魔性の魅力があった。
もう壊滅させたけど、『
だって――こんなに鎖に繋がれてる姿が似合うんだから!
「あっ、あっあっ、はぁっあ、んやぁ、あぁあ~~~!」
『ダイダロス通り』にあるジークが運営する『くっ殺の館』。プレイの一環で天井からぶら下がる手枷で両手を身体の前で拘束し、細い腰を掴んで後ろから犯しどちゅどちゅと突いているのだが……いつもより男根が大きく硬くなっているのがわかる。
光源の乏しい暗い部屋でもよく映える純金を糸にしたかのような髪や細い喉を震わせて奏でられる喘ぎ声がアクセントになっているのもあるだろうが、暗いからこそ互いに繋がっている性器を意識しているからだろう。最強の女冒険者と呼ばれるアイズが鎖につながれて成す術なく犯されている(ように見える)のもあるかもしれない。
それにジークとアイズの身体の相性はとても良いのだ。膣内は赤ん坊の手のように柔らかく、それでいて締まりも悪くない。淫肉も気を抜けば暴発してしまいそうな心地よい温かさであり、犯している男の心情を読み取ったかのようなタイミングで締め付けてくる。開発した大人気の
「んぉ、っはぁぁ、んぅぅうぅーーっ!」
絶頂するアイズの
恍惚とした表情に嫌そうな様子は見られない。長いまつ毛の奥にある黄金の瞳を甘く蕩けさせながら、薄くも瑞々しい桜色の唇を精一杯広げて男根を頬張り、根元から先端まで献身的に掃除する。ちなみに彼女の
【剣姫】の
よくわかっていないが撫でられたアイズはそう遠くない内に産まれてくる家族がいる大きなお腹に手を当てて笑った。
・私の同級生が変わり過ぎていた件
アリサ・ラーガストには親友がいる。世界中を文字通り移動する超巨大教育機関『学区』に入学した時にルームメイトとなったエルフの少女。倍率『八百倍』と謳われる都市最大派閥の【ロキ・ファミリア】に初めて入団し、その二つ名とともに世界中に名前を轟かせる魔導士、レフィーヤ・ウィリディスである。
アリサがレフィーヤと会うのは約
前回は諸事情があるとかで顔を見ることはできなかったが、ダンジョンに行った『第七小隊』が山吹色のエルフに助けてもらったと言っていたので無事なことと冒険者として活躍していることはわかった。今回は世界中を回った自分の話やオラリオでのレフィーヤの話は当然として、『第七小隊』のある生徒に恋させたことでからかおうとアリサは考えていた。
……考えていたのだ。
「レ、レレ、レフィーヤ……そ、その子供って……誰の子?」
オラリオにあるエルフが好みそうな内装の喫茶店で、アリサは滅茶苦茶声を震わせていた。動揺を紛らわせるために注文した紅茶を飲もうとしなかったのは英断だろう。レフィーヤに向けた指は声と同じくらい震えていたのだから。
指を向けられたレフィーヤは「はしたないですよ」と注意しながら、何でもないように――腕の中でむずがるハーフエルフの赤ん坊に服をはだけさせて、露出した胸を吸わせながら答えた。
「私の子供ですよ。女の子で私に結構似てると思うんですけど」
「似てる、似てるわ、超似てるわ。でもちょっと現実を受け止められなかったの」
アリサは机の上で組んだ手に額を押し当てながら紅茶の水面を見つめる。
――親友が母親になってる。「久しぶりね、『冒険者』になって見違えたわ」とか言おうと思ってたのに子持ちって変わり過ぎでしょう。あとちょっと腹立つくらい綺麗になってるんですけど。特に胸。
搾乳のために服から覗く胸は赤ん坊のための栄養が詰まってると一目でわかるほど大きく、寄せてるわけでもないのに谷間ができている。アリサは自分の胸を見下ろした。ない訳ではないが、決して谷間はできない小さな丘を。
「ねぇ、レフィーヤ。やっぱり子供ができたら胸って大きくなるの?」
「そうですね……確かに大きくなりますけど、私は筋肉をつけるためにお肉なんかを食べるようにしてたのでそれもあるかもしれません」
とある理由でレフィーヤは『魔法剣士』としての立ち回りも身に着けることを決めた。魔導士であればなるべく身軽に動いて詠唱していればよいが、軽いだけだと斬撃にも打撃にも力が乗らない。そこで体重を増やそうと肉を食べるようになったのだ。
――種族的に肉をあまり摂取出来なくて、別の動物性たんぱく質を摂取していたのが真実だが。代価としてこれでもかと胸を弄ばれたが。肉より
昨日もお盛んだったエルフは遠い目をしながら元気に母乳を吸う我が子を抱え直す。
「でもしばらくしたら萎むのよね……どうにかして大きいままにできないかしら?」
「私は小さくなってないですね。この子で三人目なので出産のペースが早すぎるせいかもしれませんが」
「三人目ってどういうことレフィーヤ!?」
「そのままの意味ですけど。一人目は十五歳の時、二人目は十七歳の時ですね。どっちも手のかからないいい子ですよ」
「十五歳ってエルフ的には凄く若いよね!? それに子供もできにくいよねぇ!? 詳しく、貴女の夜の事情について詳しく!」
アリサ・ラーガスト。憧れのレオン先生と同じ教師になったはいいものの、まったく恋愛関係には進めておらず、レフィーヤと違って悲しいほど変わっていないのであった。
後日、依然助けられたお礼をしに来たという卒業生の男の脳みそを破壊し、それがきっかけで彼は幼馴染とくっつくのだが、先輩なのに年下で人妻という属性過多エルフになったレフィーヤはそのことをまだ知らない。