ベアトリクス・ブレーメの淫靡な夢 作:雄渾
「なあ、ロストックに観光旅行に来たのに。早起きさせることはないだろう!
折角の休みに、こんな時間にたたき起こして、どこに連れて行こうっていうんだ」
ユルゲンは、声も荒げに、先を歩くベアトリクスに尋ねた。
不機嫌そうな顔をする夫の方を振り向くなり、ベアトリクスは答える。
「6時を過ぎれば、ビーチに人が来るわ。その前にね……」
ドイツは高緯度であるため、夏の日照時間は長い。
今の時期、7月といえば、4時45分ごろに日が昇り、20時30分に日没という具合である。
まだ5時とはいえ、すでに東から日は昇っていたのだ。
彼女は、黒い髪をアップに結って、アディダスの運動着上下を着ていた。
地味な紺色の生地から浮かび上がる女体の起伏は、劣情を掻き立てさせるもので、ユルゲンはじっと目を見張らせた。
さっそうと歩いていく彼女の双臀を後ろから見ると、むっちりとした肉の合間に紺の生地が食い込んで、ひときわ艶めかしい切れ込みを描いていた。
ユルゲンは、ベアトリクスの艶めかしい後ろ姿を見ながら、ズボンの下の怒張を必死の形相で耐え、彼女の後を歩いていた。
その強張りは、今履いているラングラーの『13MWZ』の14.75オンスのブロークンデニムよりはるかに硬かった。
息をのみ、男根を怒張させてしまうことなど、彼の知る限り初めてだった。
戦術機部隊で指揮を執る将校なのだから、訓練や実戦で幾度となく強化装備を身に着けた女性衛士を見てきている。
張り付いた生地から、女体のふくらみも露わにするさまなど珍しくもなかったはずだ。
しばらく先に進むと、白い砂浜に紺色の長いバスタオルで体を包んだアイリスディーナがいた。
ユルゲンの顔を見るなり、背を向けて、反対側の海の方を見つめた。
バスタオルは、胸から膝を覆うようにして入るものの、むき出しの肩やわずかにはみ出た背中に、ユルゲンの視線はくぎ付けになる。
よくみれば、細すぎるほどの腰のくびれに、優艶なヒップのラインが浮き上がっていた。
眩いばかりの妹の後ろ姿に、ユルゲンの動悸は高まるばかりであった。
「に、兄さん。少し目をつぶっていてもらえますか」
「分かったよ」
「OKというまで……」
むき出しの肩に、背中や柔腰にもユルゲンから向けられる熱い視線。
日焼けで焦がされるような痛みに似たものを覚えながら、アイリスディーナは背を向け、声を詰まらせていう。
しばらく目をつぶっていると、眠ってしまったユルゲンは肩をたたかれて、目を見開く。
その瞬間、おもわずユルゲンは叫んでしまった。
「なんて格好をしているんだ、アイリス!」
ユルゲンの言葉を聞いて、アイリスディーナは思わず動揺してしまった。
彼女の姿といえば、白雪のような肌をより強調するような、濃い紺色のビキニ。
その紺の生地は、光沢に満ちたポリエステル製で、体のラインを、胸のふくらみを、ことさら際立たせた。
ブラジャーは、細いひもを背に通す形の、バック・クロス・ストラップ型である。
またパンティーは、タイサイドと呼ばれるもので、両脇をひもで結び、ヒップを大きな布地で包み込む形をしていた。
おもわずユルゲンは目を見張った。
いつの間にかベアトリクスは、ジャージを脱ぎ捨てて、赤い水着姿になっていた。
「いやらしい娘ね。久しぶりに、人前で水着姿を見せて興奮するなんて」
プランジングと呼ばれるバストの部分に深い切れ込みの入った水着姿のまま、アイリスに近寄る。
「知らぬ人じゃありません。兄、実の兄ですよ。ひど過ぎます」
ベアトリクスの言葉に、ムッと不快感を覚え、アイリスディーナは両手で、近寄る体を押し返す。
「実の兄にこんなことをさせるなんて、ひどすぎますよ」
今までたまっていた不満を、一気にまくしたてる。
「馬鹿ね。あなたの兄だからこそ、そうさせたのよ」
ベアトリクスは、邪悪なおもむきの笑みを浮かべながら、こう告げた。
「それより、早くしないと
ねえ、ユルゲン。他の人にあたしの裸やこの子の体を見られたいのかしら」
「……」
その言葉を聞いた瞬間、アイリスディーナは、狼狽して全身の力が抜けていくのを実感した。
ここロストックは、古くから
もともとドイツは、19世紀末から裸体主義の先進国。
1898年に世界で初めて公然たる裸体主義の団体と機関紙が発刊されるほどであった。
第一次大戦後、ワイマール共和国の時代、裸体主義運動はより発展を見せる。
帝政の廃止により、既存の価値観が崩れ去り、進歩思想が人々の心の隙間に入り込んだ。
裸体運動もほかの進歩思想同様に、市井の人々に受け入れられ、世界初のヌーディストビーチができるほどになった。
時のワイマール共和国は、大ぴらに、この裸体主義の団体に支援をするほどだった。
市民の福祉や健康を売りにする政府だったので、健康促進を進める裸体主義者は公認されることになったのだ。
この流れは第三帝国時代も、SEDが政権を取った東ドイツ時代も変わらなかった。
アイリスディーナにしては派手過ぎる、この水着の上下。
ベアトリクスに取り寄せてもらった米国の水着ということで、しぶしぶOKして身に付けたのだ。
それが用意されたのは、濃紺の
しかも胸の大部分がはみ出し、へそを晒す薄い生地の紺色のビキニスタイル。
裸と変わらない、いや却って煽情的な衣装で屋外を歩かされただけでも耐えがたかったのに……。
実の兄ばかりではなく、知らぬ者たちに胸や尻までを凝視されるなど、とても正気の沙汰とは思えなかった。
アイリスディーナは、熱く火照った体がますます汗でぬれていくのを実感しながら、一人羞恥を募らせるのだった。
読者の皆様へ。
お約束しておいた、月一投稿が実施できず、4月は投稿出来ませんでした。
小生の不徳の致すところです。大変申し訳ございません。
いつもの通り、イントロダクションを始めて、前戯と情事の展開になります。
アイリスディーナのIFルートに関して
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EX世界の大学生アイリス
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花嫁アイリス
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知らない男が君の純潔を奪うなんて…
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私がセックスの手ほどきをしてあげる
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俺はただやりたいようにやるだけだよ
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ふしだらな女ね……