サブヒロインが弱み握られてエッチする展開いいよね 作:アルベド族
堀北退学√after
ホワイトデーも過ぎ去った冬のある日。
東京都高度育成高等学校の門の前には一人の少女がいた。
街中で見れば誰もが振りかえってしまうような黒髪ロングの美少女、しかしその表情は暗く青ざめていた。
彼女の名は堀北鈴音。この高校の一年生である。いや、正確には一年生だった。
彼女は先日行われた一年生最後の特別試験、通称退学投票で不幸にも白羽の矢がたってしまった哀れな退学者である。
一学年で出た退学者は二人、その中の一人がこの堀北であった。
「家族からの迎えも無し。ここまでくると喜劇ね」
ぼそっと一人で正門に立ち自嘲気味に笑いながら、とぼとぼと彼女は歩きだした。
歩きながら、彼女はこの一年間を振り返る。
何故自分のような優秀な人間がこんな不当な仕打ちを受けなくてはならないのかと、いまわしきその元凶の顔を思い浮かべる。
櫛田という少女、そして海野という少年。同じ元Dクラスに在籍していた目の上のたんこぶ、結局のところ彼らの策略のせいで自分がこんな目にあっているのだ。
この一年間、何度あの二人に煮え湯を飲まされたことか、だが恨んでも恨みきれない程の憎悪を胸に抱いても、退学者の堀北に出来ることは一つもない。彼女はこの実力主義の学校に自ら進んで入り、そして実力及ばず敗北したまごうことなき負け犬なのだから。
◇◇◇
「……」
実家へと向かったはずの堀北は、駅の近くにある広場のベンチに座り、何をするでもなく空を見ていた。
堀北の家は俗に言う名家というもので、両親に関しても厳格といっていい人柄である。すなわち高校すら満足に卒業できなかった娘に心底失望するであろうことは、誰よりも堀北自身が理解できていた。
(結果だけ見れば、私がどれだけ優秀なのか兄さん達には分かって貰えない可能性は高いと言わざるを得ないわ。でもきちんと、理由を説明すれば……分かってもらえるはず、きっとそう、成績表は見せた方がいいでしょうね……、この一年で元DクラスがBクラスまで上がったことに関して私がどれだけ貢献してきたことさえ分かって貰えれば……きっとっ!)
端的に言えば、彼女はまっすぐ家に帰りたくなくてただ無為な時間を過ごしていた。出来ることと言えば妄想に近い現実逃避である。
「ねーそこのキミすっごい可愛いね、モデルか何かやってる? ごはんでもどう?」
「…………はぁ」
堀北はため息をついた。彼女の目の前には、いかにも軽そうな大学生くらいの男性がいた。
自殺すら選択肢にいれてしまうくらい気が落ち込んでいるこんな時にも関わらず、どこにでも空気の読めない愚か者はいるものだと思いながら、彼女は口を開いた。
「理由を聞いてもいいかしら、どうして私が見ず知らずの他人である貴方と食事をしなければならないの?」
キッと睨むように、冷たく咎めるような声色で彼女は問いかけた。彼女の経験上、大抵の軟派な男はこれだけできびすを返して立ち去るのだが。
「いや、すごい辛そうな顔してたしさ、俺も一人で飯食うより可愛い子と飯食えた方が嬉しいしね。あ、勿論奢るよ」
「……人を見る目はあるみたいね。ただ貴方は気遣いを少しは覚えた方がいいわ、あいにく私は誰かと食事をしたい気分では無いの」
堀北はばっさりと切り捨てながら改めて男を見た。顔は整っているかもしれないが、ただそれだけの凡百だと評価を下す。
軽薄そうな笑顔に頭の悪そうな話し方。見た目はチャラついた平田君といった印象、中身は女にだらしのない3馬鹿と同レベル。きっとあの高校ならDクラスにでもなっているだろう不良品だと。彼女は会ったばかりの目の前の男を内心見下していた。
────ズキッ
そう考えた瞬間、堀北は酷い頭痛に襲われた。
チガウ、考えちゃいけない。チガウッ。
「ちょ、大丈夫?」
「……私に構わないで、貴方にも分かりやすく言ってあげるけど迷惑よ」
彼女はハエでも追い払うように手を振った。
諦めたのだろうか、男は立ち去った。
「……はぁはぁ違うわ、私は優秀で……本当はAクラスが妥当な生徒で……」
チガウチガウチガウ。
堀北は頭を押さえながら、雑念を振り払おうとした。きっと、それに気付いたら、それを認めたら、彼女の大切なナニカはきっと崩れる。崩壊してしまう。
そして考えないように意識すればする程、不思議な事に人とは考えてしまうもので、彼女もその例外では無かった。
……入学一カ月当時のDクラスは不良品の溜まり場という評価がまさしく正当なクズクラスだった。自分がここにいるのは不当な評価だと彼女は結論付けた。
この一年、自分はAクラスに上がるという目標を掲げ、出来ることをやって来た。中間も期末試験も高得点をとったし、運動だって……体育祭では妨害さえなければもっとやれた筈だ。無人島での特別試験だって、あのリタイアは……体調不良は自分でどうすることも出来なかっただけだ。私は頑張った。精一杯、やれることはやったのだ。
私は、チガウ、不良品じゃない、退学のことだって私が優秀だから、私は他の不良品とは違うから、だから退学になったのだ。そうだ。
だから、私は、間違っても、不良品以下の存在なんかじゃ──
「大丈夫? やっぱしんどそうだよ?」
「…………貴方しつこいわよ……平気、私は平気だから……」
「まぁこれでも飲みなよ、もうすぐ春って言っても寒いからさ、長時間外いたら冷えるのもしょうがない」
堀北のいるベンチの隣にずうずうしく座ったのはさっき彼女が追い払った男だった。彼はどこぞのコーヒーショップで買ってきたのであろうタンブラーを持ってそれを彼女に手渡した。
彼の言っていることはあながち間違いでは無かった。今日は冷える。指摘されるまで本人は気付かなかったが、堀北の身体は寒さに震えていた。
「言っておくけど感謝はしないわ。ただ、このコーヒーを飲むまではそこに座るのを許可してあげてもいいわよ」
「あ、ほんと? いやー断られたらどうしようかと思った、俺の分も買ったからさ、2つも飲むのはしんどい」
「別に聞いてないし興味もないわ……ズズッ……」
コーヒーをすする堀北の内になにか温かいものが湧き出る。多分このコーヒーが冷えた身体に染み入ったんだと彼女は考えた。
だがこれも彼女本人は気付いていないが、相当久し振りに他人の優しさに触れた瞬間だったゆえの、言ってしまえば安堵とか喜びとか、胸の奥から湧き出るのはそういうたぐいの正の感情だった。
「で、今日はどうしたの? 彼氏に振られたとか?」
「安易に恋愛に思考が飛ぶのはいかにも自分が軽薄な男ですって吹聴している様なもので滑稽ね。応える義理は無いわ」
「残念、あ、じゃあ名前はなんていうの? 当ててあげようか、麗華とか貴子とかでしょ? 雰囲気がそんな感じ」
「かすりもしていないわね。堀北鈴音よ」
「鈴音ちゃんね、良い名前だね!」
「それは私では無く名付けた私の両親にでも言いなさい。それから下の名前で呼ぶことは許可してないわよ」
「じゃあ堀北ちゃんか、ちなみに俺は綾瀬鷹清(あやせたかきよ)周りからは綾鷹って呼ばれてる……って誰がお茶やねん」
「多分今日中には忘れてるだろうけど、知り合いに似た名前の男の子がいたわ」
「十八番のボケがスルーされちゃった!」
終始笑顔なナンパ男、綾瀬鷹清は会話上手だった。堀北の辛辣な言葉も上手に打ち返す様子は初対面とは思えぬ程であり、気付けば精神的に弱っていたこともあって彼女もこの軽薄男に心を許し始めていた。
お節介な大学生、それが彼女からみた鷹清である。そしてその認識は大きな間違いだった。
社会にもでていない彼女は幼かった。いうなれば今まで門前払いで断っていたナンパ師達とは違い、弱っているときにふところまで入ってくる男ほど怖い奴はいないのだと、彼女は知らなかったのだ。
つまるとこ彼女は人の本質を見る目が無かったし、そもそも他者と深く関わろうとも思わない人間だった。その結果が退学という名の挫折だったのだが、プライドの高い彼女はそれを自分の非だと認められなかったのである。
なので成長出来なかった堀北はこの日、しっぺ返しを食らうことになるのも仕方のないことである。
…………
……
……
「はぁ、鈴音ちゃんやっぱ胸大きいねー、揉みごたえ抜群、最高……」
「やっやだっ……! どうしてっ、何もしないって、何もしないって……!」
「ごめんごめん俺も約束破りたくないんだけど、鈴音ちゃんがエロ可愛い過ぎて我慢できなくなっちゃった」
「離しなさいっ! 今ならまだ……んっ、ちょ、やだって……んんっ……んっむ~~っ!」
「んっ……んっちゅ……鈴音ちゃん好きだよ……ね?」
一緒に晩御飯を食べたその後、堀北は今、鷹清が一人暮らししているマンションの部屋に来ていた。外は寒いから、変な事しないから、そんな彼の言葉を鵜呑みにしてしまった堀北は、案の定下心しかなかったこの男に、入室早々後ろから抱きつかれ、その巨乳を後ろから鷲掴みされた。
彼女は必死の抵抗も空しく、ぐいっと後ろから首を摑まれ、無理矢理にその唇を奪われた。
「んむっ……ん~~っ、ぷはっ……離しなさいっ……ああっいやぁ……変なとこ触らないでっ!」
「ほら、抵抗すんなって、男の家までついてきて何も起きないわけないだろ、男なんてヤることしか考えてないんだから」
「やぁっ、ヤるって……何考えているのっ……これはれっきとした性犯罪よっ恥を知りなさいっ」
堀北がいくら罵声を浴びせても、男はひるむことなく彼女のスカートに手をしのばせ、黒ストッキングの上から彼女のショーツを触り始める。生理的な嫌悪を彼女が抱いても、彼は構わず指を動かし続けた。
「いいじゃん、俺鈴音ちゃんのこと本気だからさ、ほら合意合意」
「ふざけっ……んんっ、ないでっ……いやぁ……!」
「ベッドいこ? えい」
ぼすんと彼女はベッドへと押し倒される。上に乗った彼は堀北の唇を再度しつこく正面から奪い続けた。
ばたばたと堀北がいくら抵抗しようとも、馬乗りになった彼は彼女の腕を上手に押さえつけて無力化していた。完全にヤり慣れている手際である。
「んん~~いやぁ……んむ……」
「んちゅ、ちゅっちゅ、やっぱ鈴音ちゃん可愛い、今まで会った子の中でもダンチだわ」
「お、お願い……ゆ、許して……、私そんなつもりじゃ……あっ!」
「いいじゃん、ねっ? ちゃんとゴム着けるからさ、それにさっき家に帰り辛いって言ってたでしょ? きちんと今日は泊めてあげるからっ!」
「やぁっ……! おうち帰るっ……いやぁ……!」
いくら彼女が拒んでも、それは時間稼ぎにしかならなかった。男と女、体力も経験も腕力も差があった二人、彼が諦めない限り堀北が犯されるのは避けられない運命なのだ。
段々と、堀北の服は脱がされていった。身体の方も丹念にほぐされた後、いよいよもって、彼からは待望の、彼女からは絶望のその瞬間はやってくる。
散々に直接弄られ、無理矢理に濡らされた彼女の女性器。そこを目掛けて彼の腰が押し込まれる。
「ああっ~~やっぱ処女の締まりすげっ、気持ち良い~~っ……」
「痛いぃ……やだ……嘘……こんなの、嘘よ……あっあっ、動かないでぇ……!」
「はぁはぁ……あ~~すげっ、あ~~っ」
既に全裸姿で嫌がる彼女の太ももを抱えた彼はじっくりと正常位で腰をゆさゆさと動かし続けた。ぬっちゃぬっちゃと結合部からいやらしい音が響く中、彼は幸せそうに恍惚の表情を浮かべていた。反面堀北はぐしぐしと泣きながら乙女人生の最期を噛みしめていた。
「痛いっ、痛いっ、痛いぃぃ……!」
「ふぅふぅ……、処女なんだから痛いのは当たり前だろ、力抜いて、俺結構優しく、はぁはぁしてるから」
「嫌っもうこんなの嫌っ……あっあっあっ……嫌ぁ」
彼の認識では、乱暴はしていないつもりであった。ピストンも緩やかでなるべく馴染ませるように腰を動かしてるし、じっくり濡らして挿入したので、結構優しく処女貫通したつもりである。
だが、性行為は初めてである堀北からすれば、そんなことは関係無い、彼は無理矢理レイプに及んだ犯罪者である。悪魔め。
「ゆるっ……さないっ、あっあっ……警察っ……! 貴方を、つかまえっ……!」
「泣いたり怒ったり……コロコロ顔が変わるね鈴音ちゃんは……やべなんかマジになりそ、んちゅ……」
「んむっ……んん~~んっんっ!」
彼はベッドに手をついて堀北の唇を貪る様に再度奪った。舌を何度も絡ませ、唾液を交換しながら、腰のピストン運動も止めることはなかった。
◇◇◇
次の日の朝。
昨晩散々身体を弄ばれた堀北は、男のベッドの上で目が覚めた。やめてと懇願しても、許さないと奮怒しても、結局彼からは何回も性行為を強要された。退学の件も含めまさに最悪な一日だったと言っていい。
「いない……」
部屋に彼はいなかった。机の上には書置きと簡単な朝食、それから万札が1枚おいてあった。
読んで見るとあの悪魔はどうやらバイトに行ったらしい。お金は好きに使っていい、部屋はオートロックだから鍵かけなくていいと書かれていた。
朝食を食べた後、堀北は嫌々ながらも実家へと向かった。彼のことを警察に届け出るかは真剣に悩んだが、思う所があったので取りあえず保留にした。
無断外泊することは実家には連絡していない。あえてしなかった。
退学にショックを受けた娘がその日に家に帰らなかったら、親ならどう思うだろうか。きっと心配して、親の方から連絡をする。退学なんて気にしなくていいから実家に帰っておいでと、優しく言ってくれる。そういう打算が少なからず彼女にはあったのだ。
しかし、堀北家はそんなに甘くは無かった。携帯には親からのメールの一つも無い。
彼女は実家に着いた後、親へと必死になって弁解をはかった。退学はあくまで能力不足では無く、他生徒からの嫌がらせの延長であり、この一年間で兄へと追いつけるように精一杯努力はしたと、自分は成長は出来たのだと……そう説明をしたが。
「鈴音、もうお前は好きにしていい。この家のことも気にするな」
父親から告げられたその言葉は、ありがたい激励の言葉ではない。
それは失望と諦観である、彼女の父は情けなくも言い訳がましい娘をこの瞬間本当に見限ったのだろう。もしかしたら無断外泊の事に彼女が何も触れなかったことも後押ししたのかもしれない。
叱るでも褒めるでもない、そのたった一言、その言葉で彼女のナニカはきっと脆くも崩れ去った。
◇◇◇
「あれ、鈴音ちゃんどうしたの」
「……分からないわ」
鷹清がバイトから帰ると、彼の部屋のドアの前には体育座りをしている堀北がいた。昨日散々もてあそ……愛し合ったが、まぁワンナイトラブだと彼も思っていたのだが。
「ま、なんでもいいや、寒かったでしょう、入りなって」
「…………」
もう彼女はよく分からなかった。自分が何をしたいのか、どうすれば良かったのか。考えるのも億劫である。何でここに来たのか、答えは彼女の中には無い。
「うわすっごい冷えてる、何時間家の前いたの? 今日もあっためてあげるね」
「……もう分からないわ」
彼女の手を引き部屋に入った彼は、上着を脱いだ後ぎゅ──っと彼女に抱きついた。
「これ多分親とケンカしたなーやったもっかいえっち出来るぞラッキー」
「貴方、思ってること口に出てるわよ」
「あ、やべ。まいっか、ん……」
「ん……、んちゅ……はぁそうやって……んっ、キスで誤魔化せばいいと思ってるでしょ、んむ……」
(ほんと、どうしようも無い性犯罪者……猿以下だわ)
濃厚なキスをしながら、堀北は目の前の男に脳内で文句を垂れた。口は塞がれて喋れないのだ。
「……ん、お願いせめて今日は……優しくしてちょうだい……んっ」
「ん……、いや昨日も十分優しくしたつもりだけどね」
昨晩けっこう泣いてた気がするのに、どういう心境の変化か今日は積極的である。女の子って本当気分屋だよねと、彼はそんな風に考えながらも宣言通り彼女を優しくベッドへと導いた。
「鈴音ちゃん今日は自分で脱いでよ」
「……分かったわ」
んしょっと彼女は言われるまま衣服を脱いでいく。何も考えたくない今は、ただ命令を実行するのが酷く楽だった。
「……」
ブラのホックもぷちっと外し、それを脇に置きながらショーツのみ着けた状態の彼女は彼を見た。彼も同じようにトランクス以外は脱いで、たたまずにそれを脇に置いた。
「鈴音ちゃん……、やっぱ凄い綺麗、触らさせてね」
「んあっ……♡ う……くぅ゛……♡ 恥ずかしいから、照明暗くして……」
性行為の前準備が始まる。彼は堀北のたわわに実った乳房をこねるように揉んでいた。おっきくて柔らかいし、形も綺麗で乳首もピンク。まさに100点満点。高校では貧乳扱いを受けた時期もあった様な気がするのが不思議な程の、男なら誰もが揉みたい巨乳である。
「鈴音ちゃんのおっぱいおっきくて最高、はぁはぁ……めっちゃ興奮してきた、ちゅ、ん~~」
「んっ……♡ な、なんなの今日、なんか……変っ……♡」
「えっちハマっちゃったんじゃない? ほら、まだそんな触ってないのにこれ」
ショーツの上から女性器を触っていた彼が自分の指を彼女へ見せる。糸が引いてるようなぬるぬる具合。彼女は驚愕と羞恥で顔を紅潮させた。
「ち、違うわっ……♡ これはそんなんじゃ……♡」
「嬉しいよ鈴音ちゃん、あー本気で好きだ。好きだよ鈴音ちゃん」
「あっあっ♡ 好き? ほんとに、あっあっ♡ 私の事、ほんとに好きっ……?」
「うん、今まで会った女の子で一番可愛いし、頭の回転も速いし、身体も相性いいし、鈴音ちゃんは最高の女だよ。唯一無二、だから大好き」
「ぁ……あぁぁ……♡」
何で今日ここに来たのか、堀北は分からない。自覚が出来ない。ただ、男に囁かれるその言葉を聞くと、彼女の心に足りないナニカが満ちる。
「あぁっ……♡ く、来るっ……私っ……貴方の指でっ……♡」
「おっ、イキそう? じゃちょっと激しめにするよ。キスしてイこ? ちゅっちゅ」
「んっむ♡ あっあっ……こえっ♡ もうらめっあっヤバあっ♡ あっイくっ~~っっ♡♡♡」
陰核を摘まれ、膣口に指をかき回され、限界を迎えた堀北の身体は痙攣を起こした。他者の手による絶頂、それは彼女の人生では初めての事。自慰行為などけがらわしいと思っていた彼女の意識を塗りつぶすような、深めの幸福感が彼女の脳を走り回る。
「あ~~っ♡♡♡ ……あぁ……はぁーっ……はーっ……♡」
「ふふ、ぐちょぐちょだねー鈴音ちゃん、クリイキ気持ち良かった?」
「こ、こんなの……分からないわ……♡ 知らないわこんな……こんな……♡」
「喜んでくれてよかった。じゃ、そろそろ、ね?」
放心したような状態で、息も絶え絶えな堀北はぽーっとしながら男性器に避妊具を装着する彼を見ていた、ああ、また犯されてしまう。痛くて、苦しい時間がまた……始まってしまう……。
そんな風に、いささか他人事のように考えている彼女の膣内に、彼のギンギンになったそれはにゅぷぷっとすんなり入る。
「よっと……」
「んぁああぁ~~っ……♡♡♡」
「ぅぁ、中あっつ」
「やぁぁっ♡ 何これっ……♡ 昨日とぜんぜんっちがぁっ……♡」
ぱんっぱんっぱんっと彼は正常位で彼女に腰を打ちつける。
一番奥を突かれるたび、堀北は都度あんあんと嬌声を上げた。反射のように喘ぎ声が出てしまう。恥ずかしくて止めようと思っても、どうしようもない性の快楽が彼女の脳を焼きつくした。
「あ゛っあっ♡ あ゛っあっ゛あっ……♡ やだやだやだぁ♡ おかしいわっ……♡ わらひおかしくっ……♡」
「あ~~っ鈴音っ鈴音っ鈴音っ……!」
「はぁっ♡ はぁああんっ……♡ あっああぁっ……♡」
「気持ちいいぞ鈴音っ……! やっぱ鈴音とのセックス最高だっ……あ~~……」
まさしくそこにいたのは理性をかなぐり捨てた二匹のケダモノだった。ぎしぎしぎしとベッドは軋み、汗と涎は飛び散り、そして唸り声にも似た快楽の声を二人は響かせた。
「射精すぞっ鈴音っ、鈴音っ……!」
「あっあぁっ……私もっ♡ イくっ……♡ イくイくイくっ……♡ イく~~っっ♡♡♡」
「鈴音ぇっ……孕めぇっ……!」
「あんぁ~~~~っっ♡♡♡」
びゅるびゅるびゅるっと、彼の肉棒はゴムの中に精を放出した。絶頂による痙攣をした彼女は目の前の彼にしがみ付きながら自身の膣内に感じる熱さをゴム越しに感じていた。
「はぁはぁはぁ……」
「あ……♡ 私の中で……おちんちんびくって……跳ねてる♡」
「あ~~……まーじで気持ち良かった……」
「……うん♡」
ずりゅりと彼は自身の分身を引き抜き、薄皮一枚のコンドームを確認する。めちゃくちゃ出してる……、彼は自分で自分にちょっと引いた。
「性行為って……思ったほどは悪く……ないみたいね……♡」
「でしょ? 相性いいよ俺ら」
「警察に……突き出すのは……少し待ってあげるわ……あと避妊具装着しているのだから……私が妊娠することはないわよ……」
堀北は相も変わらず減らず口を叩いた。射精の瞬間孕めぇって叫んじゃうのが男というものだ。
「じゃ次は生でヤらせてよ、いいでしょ? ねっ?」
「冗談言わないで……、そんなの……許可するわけ……」
「ね? 本気なんだよ、出来たら責任とるから。鈴音、愛してる、いいでしょ? ね?」
この世に、出来たら責任とるからと生セックスを頼む男性の一体何割が本当に責任を取るのか、統計をとったことは無いので分からないが、多分少ないんじゃないだろうかと思うし、これを真に受ける女性も少ない様に思う。
(せ、責任……って、結婚するっていうこと? ま、まだ会って間も無いのに……この人、そんなに私の事、本気で……)
人生経験というのは非常に大事である、それが足りてない堀北はこの口約束を思いっきり真に受けた。昨日のことをもう忘れたようである。
「し、仕方ないわね……一度だけ……許可してあげてもいいわ」
「えっ本当? ……やっぱ鈴音は最高の女だっ大好きっ」
「あぁぁ……♡」
こうして夜は更けていく。男女は激しく絡み合い、求め合い、愛しあった。
「あっあっあっ……♡ 何でぇっ……♡ 一回だけって一回だけって言ったのにぃ……♡」
「いいじゃんっ一回中に射精しちゃったんだから、二回も三回も変わんないって!」
「やぁっ……♡ 嘘つきっ嘘つきぃっ……♡ あっあっイぐぅ~~っ♡♡♡」
「おっほっ、中出しやべっ……気持ち良い~~んんっ……!」
どぷどぷどぷどぷっ……♡♡♡
ちゃんちゃん
◇◇◇
おまけ
堀北と鷹清が会ってから早一カ月。半ば家出に近い状態の彼女は彼の家にて生活していた。
高校には通っていない。親とも相談すらしていない。彼女は暗雲立ちこめる自分の未来の事はなるべく考えないようにしている。
「鈴音、今日の分の家賃……」
「分かったわ、居候しているのだから勿論きちんと払うわ……♡」
堀北は現在就職活動中だった。彼女の器量なら会社さえ選ばなければそこそこのところには就職出来るかもしれないが、プライドの高い彼女は身の丈にあった仕事ではないところには勤めたくないらしい。
バイトもせず、実家にお金の催促をするような性格の女では無かった為、彼女の生活費や雑費はほとんど彼が代わりに払っていた。とはいっても勿論ただという訳にはいかない。
「どうぞめしあがれ……♡」
生まれたままの姿の彼女は股を大きく開きながら、ベッドの上でその女性器の穴が見えるようにくにぃ……と広げた。
これは二人の結んだ契約である。家賃や生活費の代わりに彼が望む時には性行為をさせること、それが同棲生活の絶対のルールだった。
「はぁはぁっ……鈴音っ鈴音っ!」
「あぁっ……♡ 激しいっあぁぁっ♡♡♡」
「ほら鈴音っ、もっと締めろっ、ちゃんと気持ち良く出来たらいつもみたいに後で褒めてやるからっ」
「わっ……分かったぁ……♡ あぁ気持ち良くなってぇっ……♡ ほらっほらっ……♡」
「うぉ、すごっ鈴音のおまんこ気持ち良過ぎだろっ……、たまんね……くぅ」
およそ一年前、針のようだった堀北は多少角が取れて丸くはなった。
問題があるとすれば彼女は人生の坂道を上っているつもりで、転がっている可能性があることで、そしてそれを指摘してくれる人間がおそらく周りには誰もいないことである。
「あぁあっ……♡ 凄いっ……♡ ぉちんぽ凄いっ……気持ち良いっ気持ち良いっ……♡♡♡」
「マジ最高だぁ……鈴音ヤバすぎ……Aランク美女、いやこれSランク美女だ……」
「あはぁ……♡ わ、私Sランクっ……♡ 私が一番っ……私は凄いっ……Sランクぅっ……♡♡♡」
こうして今日も夜は過ぎていく──
BADEND2 堀北、高校退学するってよ
感想にもあったしまどマギのマミさん物書こうかと思ってたのに、何故かよう実、しかも特別試験無し。はて? これは一体……。
初期の性格悪堀北さん好き、でも微妙にこんなじゃなかった気がする。
ハンター連載再開しそうだしハンター物書けたらいいな。いいな、人間っていいな。