※この作品はR-18です。

復活したヴォルちゃんは異世界に転生してでも自称・死喰い人のバイオレンス男子から逃げ出したい   作:ばにらいむ

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我が君

「ッハッ!!!!!!」

気がつくと私は例の隠れ家にいた。

 

 

「あ、先輩起きました?」

 

ホイミが心配そうに私の顔を覗き込んでいる。

 

彼女の腕はベタベタに汚れており、更にベタベタのその手のひらには私が喉につまらしたのであろう、餅が握られていた。おそらく喉に手を突っ込んで無理矢理出したのだろう。恐ろしい女だ。

 

ふと、私はあることを思い出して体を起こす。

 

「あれ?!我が君は?!」

「は?我が君?あの先輩が大好きな?」

 

そう言うホイミの腕には、いつの間にかリンボに落ちていたアレがしっかりと握られていた。

 

「あ、あの、ホイミさん…それは?」

「え?これ?肉じゃないの?」

 

「いやそれ我が君ィーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

私は慌てて彼女から我が君をひったくる。全く何という無礼。こいつが元後輩でなければブッ殺しているくらいだ。

 

せっかく我が君に出会えたのに鍋の具材になぞされてたまるか。

そんなことになったら死んでも死にきれんぞ。

 

 

「ちょっ、何するんですか?!返してくださいよ!」

 

「ダメです!これは私の物だ!いくら貴様が先輩だからと言ってこれだけは譲れない!!」

 

「はぁ!?ふざけないで下さい!!あんたが死ぬ間際に私にくれたんでしょうが!!!」

 

「そんな記憶はないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「じゃあ今から作ってくださいよぉ!!!」

 

「嫌ですぅぅう!!」

 

「おい」

 

「ちょっと!さっきまであんなに弱ってた人がなんですかこの力?!」

 

「おいって」

 

「うるさいうるさいぃぃい!!我が君の為ならば私は鬼にも悪魔にもなるのです!!」

 

「なんだよそれぇえ!!!」

 

 

「お前らいい加減にしろ!!!!!!」

 

「「?!」」

怒鳴り声の方を見ると、そこには呆れた顔の…

……………………我が君ことヴォルデモート卿がいた。

彼は大きなため息をつくと私達に近づいてきた。

 

 

途端に私は泣き出してしまった。もう我慢できなかったのだ。

だって、彼が生きているのである。それもあの頃よりもずっと若い姿で。

そして私達の前にいる。

私は思わず彼に抱きついた。彼は一瞬驚いた表情を浮かべる。

 

「おい…小娘」

我が君は私では話にならないだろうと確信したのか、唖然としているホイミに話しかけた。

「何がどうなってる」

「全く分かりません」

即座に答えるホイミ。

 

「私ですッッ!私です我が君!!私があなたをっ!!」

声が聞けたことに対してパニックになり、目の前のヴォルデモートをがくがくと揺さぶる私。

もう隠れ家の中はカオスと化していた。

 

「分かったから落ち着け……」

「はいっ!!!」私はその場に座り込む。

「あ、はい」つられてホイミも答える。

「まず、何故俺がここにいる」

「私がリンボから連れてきたからです!!」

「……どうやって?」

「私があなたのことを愛しすぎているからです!!」

「はぁ?!」

私の訳の分からない回答に面食らったような表情になる我が君。ああそんな表情も素敵だぜ我が君。

 

「意味がわからん。ちゃんと説明せんか」

「はい!!わかりました我が君!!」

私は勢いよく立ち上がると、今までの経緯を話し始めた。

「ふむ、なるほどな……。しかし俺は死んだはずだぞ?」

「いえ、我が君は生きておられます。現にこうしてここにいますよね?」

「いやでm「いますよね?」

「は、はい…すみません…でした」

 

我が君の質問を遮ると、私は笑顔のまま圧力をかけてみた。

すると何故か彼は顔を真っ青にして俯いたのだった。

「えっと…あんた大丈夫?顔真っ青だけど」

ホイミがおずおずと話しかける。

 

「ああ、問題ない。少し気分が悪いだけだ。誰かさんのせいでな」

「そ、そっか」

 

「とにかく、だ」

我が君が気を取り直すように咳払いをする。

我が君はコホンと咳払いをする。

「お前のその愛とやらで、俺はこの世界に戻ってきたというわけなのか?」

「はい!結論から言えばそういうことになりますね!」私は自信満々に即答した。

 

「まあ、とりあえずはわかった。ありがとうとでも言っておくか。そういや聞くのを忘れていたがお前たち、名前は何だ?」

「あ、私シカムです。シカム・レナルドレッドです」

「私はホイミ・ザオーラです」

「そうか、よろしく頼む。ところでお前たち…………衣服か何か持ってないか?」

 

「……」「…………」

 

そうでしたそうでした、考えたら我が君、全 裸 で し た 。

 

 

私は無言で近くにあったパーカーを差し出す。

「これサイズ合わないんじゃないか?」と呟きながら我が君はそれを羽織った。

「あの、それで貴方はこれからどうするんですか?」

ホイミが恐る恐るといった感じで我が君に尋ねる。

 

「なんも決めとらん」

「何も決めてねぇのかよ!」ホイミが鋭いツッコミを入れる。

 

「仕方がないだろう、何も今日蘇るとは思っていなかったんだ。何も決めてないのは当たり前だろうが」

そう言いながら我が君は座り込む。

「じゃあひとまず我々についてくればいいんじゃないですか?一応金はありますし、何かあれば戦えますし」

「なめるな、自分の身くらい……」

 

しかし私は首を横に振る。そして言った。

 

 

 

「今の我が君には、魔力がほとんど感じられません」

 

 

 

 

 

 




もうぐっちゃぐちゃです…正直書いててしんどいよ…楽しいけど
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