アスラ王国での戦いから数ヶ月が経ち、俺はオルステッドからの指令をこなす日々を過ごしている。オルステッドと一緒に行くこともあるが、大抵は俺一人か護衛のエリスと一緒だ。
そんな日々の中で、この時も俺はエリスを連れてミリス大陸のある村へ行き、指令をこなしてきた。
その帰路のことだった。
◆ ◆ ◆
転移魔方陣のある場所までは丸1日以上掛かる。そのため行きに野営地を決めておき、その場所へ向かっていた。
突然、並んで歩いていたエリスが、前に出て剣を抜き放った。
エリスが手短に情報を伝えてくる。
「前方に5、6体、後方にも気配があるわ」
俺は頷くと後方の警戒に移る。
街道沿いの茂みから音がしたかと思うと、複数の影がエリスへ飛び掛かる。
――エリスの姿がぶれ、剣が閃いた。
飛び掛かった影は、いずれも地面に着地する前に両断された。
地面に転がったそれを確認する。どうやらゴブリンだったようだ。
俺も予見眼を開いて警戒する。
予見眼に、後方の茂みから複数のゴブリンが俺に向けて走り掛かってくるのが見えた。
素早く泥沼を作り出す。
茂みから出てきたゴブリン達は泥沼にハマり、動けなくなった。
俺は岩砲弾を複数作り出すと、それぞれのゴブリンに放つ。
俺の放った岩砲弾は、動こうともがくゴブリン達の上半身を爆砕した。
エリスが剣に付いた血を拭ってから、鞘に納めて言う。
「もう気配は無さそうね。終ったわ」
予見眼を開いていても、これ以上の襲撃は無さそうだったので、俺もそれに同意する。
「ああ、もう大丈夫そうだ」
エリスはゴブリンの死骸を見て、少し考え込んでいる。何か思うところがあるのだろうか。
「エリス、ゴブリンがどうかした?」
「……別に、何でもないわ。早く行きましょ」
少し気になったが、まさかゴブリン相手にあまり気にすることもないだろうと思い、先を急いだ。
◆ ◆ ◆
野営地に着いた。街道沿いにある廃墟だ。焚火を起こし、キャンプの準備をする。
二人で簡単に夕食を摂り、交代で番をすることにした。
俺が焚火を見ながら番をしていると、エリスが隣に座ってきた。
「ルーデウス」
「どうしたんだい、ハニー」
焚火に照らされるエリスの横顔を見て、美しいなと思いながら、返事をする。
「ゴブリンを見て思い出したことがあるの」
そう言うと、エリスはかつて俺とパウロが喧嘩した日に、彼女が何をしていたか話してくれた。
冒険者ギルドでゴブリン狩りの依頼を受けて、その時に同行していた冒険者に煽られ、俺とルイジェルドの言いつけを破って森の中に入ってしまったのだそうだ。
エリスは申し訳なさそうに言った。
「それで帰りが遅くなってしまったのよ。悪かったわ」
「エリスが気にするようなことじゃないよ。テレーズさんもその時に助けてくれたんだろ?言いつけを破ったのもその冒険者が悪いのさ」
「そうね」
しばらく俺達は何も言わず、焚火を眺める。
エリスが口を開いた。
「戻ったらルーデウスが落ち込んでるし、ルイジェルドに言われて慰めないと思って、どうやって慰めたらいいかわからなかったから、ただ抱き締めることしかできなくて……。懐かしいわね」
「あの時はありがとう、エリス。今でも感謝してる」
俺はエリスの胸枕で眠った時の、汗臭い彼女の匂いを思い出しながら、何となく気になって聞いた。
「もし、今、俺が落ち込んでたらさ、どうやって慰めてくれる?」
「……こうするわ」
エリスは俺に身を寄せると、頭を抱えるようにして抱き締め、頭を撫でてくれた。
肺の中がエリスの汗臭い匂いで充満する。
エリスの胸の柔らかさと心臓の鼓動を感じる。
カレったら、いけない人ね。そんなことをされたら、私の下半身でも野営の準備が完了しちゃうじゃない。
どんなに落ち込んでいても元気が湧いてきそうな安心感がある、力強く温かい抱擁だった。
虫の音、遠くで獣の鳴く声、ぱちぱちと焚火の燃える音がする。
それ以外で俺の耳に入る音はエリスの吐息だけだった。
――どれくらい、そうしていただろうか。
俺達は体を離した。
エリスの体温を名残惜しく思いながら、彼女の顔を見た。
爛々と瞳が輝いている。劣情に燃えている表情だ。
求められるのは嬉しいわ。でも今は野外なのよ。魔獣対策はしたけど、誰か来たら恥ずかしいし、私の身体も匂うかもしれないのよ。
「好きよ、ルーデウス」
俺の目を真っすぐ見つめながらそう言うと、キスしてきた。
心臓が早鐘を打つ。今にも理性が飛びそうだ。
なけなしの理性を振り絞って答える。
「エリス、外でなんて恥ずかしいよ。お風呂も入ってないから匂うだろ」
「私はルーデウスの匂い、好きよ。ルーデウス、あなたも昔は私の汗びっしょりの下着の匂いを嗅いでたわね。……今は嫌い?」
それを言われると困ってしまう。どうやら、抵抗するだけ無駄なようだ。
「嫌いじゃない」
焚火の中でぱきんと薪が弾ける音がした。
エリスが上着とボトムスを脱ぎ、俺のズボンのベルトを外す。そして俺の膝の上に跨った。
俺の身体をまさぐるエリス。俺も彼女の身体を撫で回す。
エリスが両手で俺の頭を掴むとキスをした。
俺の口内をエリスの舌が凌辱する。
何も考えられなくなる。なけなしの理性は狂犬に食われてしまった。
下半身もテントの設営が完了した。
エリスは俺の口内を貪り終わると、更に密着してきた。汗臭いが甘い匂いが広がる。
ただ、俺は恍惚としてその匂いを堪能する。エリスの肢体が俺の物に当たり、更に硬くなる。
彼女もそれに気付いたらしく、言った。
「ハァ、ハァ……ルーデウスも興奮してるのね」
「はい」
「さっきから目線がエッチよ。してもいいわね?」
「はい」
私はあなたのものだから、もう好きにしていいわ。ぐっちゃぐっちゃにしてください。
エリスは物を引き出すと自らの秘所に挿入した。
俺を正面に見据えたまま、腰を動かして俺の物を刺激する。
彼女の吐息が俺の顔に当たる。
俺も吐息が激しくなる。
俺は服の上から彼女の胸を揉んだ。エリスも腰を動かしながら俺の胸板を触っている。
エリスが舌を出し、また俺の唇を求めてきた。俺もそれに応える。
時々、俺の方から突き上げるとエリスが「あっ!」と声を上げる。そうすると負けじとエリスも腰をグラインドさせて、俺の物をいじめてくる。
互いの腰の動きが激しくなってきた。
「俺、もうイキそうだよ、エリス」
「ハァ、ハァ、ルーデウス、私もよ」
俺は腰を突き上げて、エリスの気持ち良い所を刺激してやる。
エリスも腰をくねらせて、俺の物から搾り取ろうとする。
「あっあっあっ、エリス!すごいよ!イクッ!イク……!」
「ルーデウス!ルーデウス!ンンンッ!」
互いの腰の動きが最高潮になったその時、俺達は同時に達した。
焚火の薪の一部が崩れて、ぼうっと火の粉が舞い散った。
俺達は達した後の虚脱感の中で、また口づけを交わした。
エリスは更に俺を押し倒す。俺の胸に顔を近づけて、匂いをくんくんと嗅いだ。
お風呂入ってないけど、臭くないのかな?
密着しているせいで、俺の物は早くも復活しつつあった。
エリスが俺の上に身を乗り出した。上半身をまさぐりながら、太腿で俺の物を刺激する。
俺もエリスの身体をまさぐり、形の良い尻を撫でる。
尻に触ると、先ほどイって敏感になっていた為か、エリスがぴくりと反応した。
エリスが俺を見つめて言う。
「ルーデウスはエッチね」
「はい」
「ふふっ、どうしてやろうかしら」
エリスの手が俺の下半身へ向かう。
その手が俺の物に辿り着くと、強く握り締めた。
「あっ!」
突然の強い刺激に思わず声が出た。
彼女の剣だこの感触を俺の物で感じる。
俺の好きな手だ。その手に何度も元気を貰ってきた。
エリスは俺の物を握り、ぎこちなくしごいた。
シルフィやロキシーと違い、お世辞にもあまり上手いとは言えない。
だが、俺の好きな手だ。それに励まされて元気にならないはずがない。
俺の物は瞬く間に硬さを取り戻していた。
エリスは俺の物を下の口で咥え込んだ。
腰を上下させて、俺の物の感触を楽しんでいる。俺も彼女の中の感触を楽しむ。
俺は手を伸ばし、エリスの腰を掴んだ。
下から突き上げるとエリスが喘ぐ。
「んっ……!やったわね?ルーデウス!」
エリスがニマニマと獰猛な笑みを浮かべて俺を睨んだ。
私はあなたのものなのに……イケないことをしてしまったかしら。
エリスが俺の両手首を掴み、地面に押し付ける。痛い、痛い!ちぎれちゃう!
彼女は俺の上にガニ股になり、前傾姿勢になった。
エリスが腰をまた動かし始めた。
彼女は杭でも打つかのように激しく腰を打ち付ける。
俺の物が刺激される快感と、
何もできない無力感、
この二つがない交ぜになって俺を襲う。
野外なのもあって、エリスに犯されている、そんな気分になる。
俺のMな部分が刺激され、興奮度が上がっていく。
悶える俺の顔をエリスは見つめている。実に楽しそうだ。
もう俺は野外での恥ずかしさを忘れ、求め始めていた。
「あっ……あっ!いいよ!もっとエリス!」
「はぁっ……はぁ……大きな声を出すと魔獣が来るかもしれないわね」
「でも気持ち良くて……我慢なんてできないよ……むぐっ」
エリスが俺の口を唇で塞いだ。
「んちゅ……じゅる……」
俺の舌を貪りながら、エリスはぱんぱんと腰を打ち付ける。
口まで塞がれ、エリスのものにされている、その感覚が強くなる。
俺の性感も否応なしに高まっていった。
エリスの腰のストロークが速くなる。エリスの中にある俺の物も蹂躙される。
俺はエリスに口を塞がれている為、喘ぐ代わりに彼女の舌を求めた。
「じゅるっ……ずっ……ちゅるっ……」
エリスの膣の締め付けが強まったような気がした。
互いに限界が近い。そう思った。
ラストスパートとばかりにエリスが俺を責める。
絶頂が近いと思った俺は、押さえつけられている両腕を動かそうとする。
エリスが俺の掌を掴む。俺がエリスの掌を握り返し、俺達は互いの指を絡めた。
そのままエリスは俺の手を地面に押さえつけ、更に荒々しく腰を振った。
ぱんぱん、ぱんぱんと腰を打ち付ける音、
じゅるじゅると互いの舌を絡め合う音が響く。
そうして、俺達は間もなく限界を迎えた。
「「……んッ!んんッ!!!!……はぁッ!はあ……」」
エリスの下の口が俺の精を搾り取っていくのを感じる。
彼女の顔を見ると、痙攣しながらも精の熱さを感じているのが分かる。
エリスの舌からようやく俺は開放された。大きく息をする。
俺の物もエリスの下の口から引き抜かれた。どろりと精が溢れるのが見える。
互いに息を整える。
エリスの顔を見ると、まだまだするわ!って顔をしてる。
明日も早いっていうのにカレったら仕方のない人ね。
結局、夜が更け月明かりが強くなるまで、俺はエリスに搾り取られた。
◆ ◆ ◆
翌日、転移魔方陣で事務所に戻り、今回の任務についてオルステッドに報告した。
オルステッドは俺の疲れている様子を見て労ってくれたが、流石に違うんだとは言えない。
隣に居るエリスを見ると、肌がツヤツヤと輝いている。誰のせいでこんなに疲れてると思っているのかしら。
家に戻ったら、シルフィとロキシーに疲れを癒してもらおうと思いつつ帰路に就いた。
エリスは無邪気に「シルフィの料理が楽しみね!」などと言って、俺の手を引き歩いていく。
その元気な笑顔を見ていると、何でも許せてしまうような気がするのだった。