また活動報告のリクエスト募集も続けてますので、皆様のリクエストをお待ちしております。
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俺たちはレーティングバトルに申し込んだ。
相手はバルバトス家の当主にして風来坊、ミカヅキ・バルバトス。
見た目は俺よりも年下に見えるが、それでもあまり俺とは年は変わらず、それでいて
俺とあいつの戦闘方法は、はっきり言えば正反対だ。
ミカヅキは自身に身体能力を強化の魔法を極限までかける事で、他の悪魔とは比較にならない程の戦闘能力を得る。
さらには、様々な武具を使いこなす事ができ、近接戦闘において、あのサイラオーグ・バアルと肩を並ぶ程である。
流石はバルバトス家の当主にして風来坊、ってところか。
それに対して、俺は数多くの鍛錬の末に、その魔力を極限までに高める事ができ、その能力として錬金術による錬成で、特に銃といった遠距離武器を作って取り扱うのが得意だ。
そんな俺たちによるレーティングゲームの決戦は、他の悪魔達にとっても注目を集めていた。
「それにしても、お前、その武器はどうなんだ」
未だに合図が出ていない間に俺はミカヅキの手に持つ武器を見る。
その武器はレンチメイス。
大型かつ重量があり、純粋な質量兵器としての威力に優れているが、『レンチ』の通称の示す通り先端部には開閉機構が備えられている。
何より、そんな身の丈以上のデカさのそれを肩に担いでる時点でやべーのははっきりとわかる。
「別に、面白そうだったから。
さてっと、もうそろそろ始まるだろ」
その言葉と共にレンジメイスを構える。
同時に俺もまたスタートの合図に待ち構えるように両手にリボルバーを構える。
「あー、こっちの方がしっくりくるな。
じゃあ、いくぜ!!」
「……」
合図と同時に駆け出すミカヅキ。
それに対して、俺は無言のまま構えたリボルバーを撃ち放つ。
…この距離なら、外すわけがねぇよな。
そんな事を思う中、俺の放った弾丸は一直線にミカヅキへと向かう。
だが、その攻撃に対して、手に持ったレンチメイスを盾代わりにして、防御する。
金属同士がぶつかる音が響き渡る。
そして、そのまま距離を詰めようとするミカヅキに対して、俺は即座に引き金を引く。
それをミカヅキは回避しながら、レンチメイスを振り下ろす。
振り下ろされた一撃によって、地面は大きく陥没する。
「相変わらず、出だしだけは速いよな」
そんな事を呟きながら、再びあいつは走り出し、それを迎え撃つように俺も動き出した。
手に持っていた銃を捨てると共に、また新たな銃を生成する。
その銃は先程のリボルバーに比べても巨大なガトリングを片手で持つ。
その光景を見て、あいつは少しだけ笑みを浮かべると、一気に加速した。
それに対し、俺はガトリングを構えて撃ち放つ。
轟音と共に無数の銃弾がミカヅキへと襲い掛かる。
だが、その攻撃に対して、ミカヅキが行ったのは、地面をレンジメイスを叩きつける。
地面を叩きつけられた事によって生じた衝撃波により、銃弾は全て弾き飛ばされてしまう。
「ちっ、流石に一筋縄ではいかないか」
そう言いながらも、すぐさまハジメは次の手を打つべく、ガトリングを連射していく。
放たれていく弾幕を前にして、ミカヅキは地面に叩きつけたレンチメイスを再び拾い上げると、それをハンマーのように振るう。
すると、そこから発生した衝撃だけで全ての弾丸を吹き飛ばしてしまった。
「くそったれ」
悪態をつくと共に、次の手を考える。
そんな俺に対し、ミカヅキはレンチメイスを大きく振りかぶって、攻撃を仕掛けてきた。
それに対して、俺はその場から離れる事で回避を行う。
その瞬間に背後にあったコンテナが砕け散り、破片が飛び散っていく。
だが、俺はそれを無視して、すぐに別の銃を生成して、ミカヅキに向けて放つ。
だが、それもミカヅキがレンチメイスを振るう事により生み出された衝撃波で全て吹き飛んでしまう。
「おいおい、マジかよ」
思わず愚痴ってしまうほどにミカヅキの攻撃には無駄がなかった。
今まで戦った相手の中でもトップクラスの実力の持ち主だと改めて認識させられる。
最高位の悪魔は伊達じゃねぇってか。
「……」
だがな、それで俺は止まらねぇ。
このままあいつに負ける訳にも行かない。
上級悪魔として、名乗りを上げなくちゃいけねぇからな。
「さてっと、そろそろ終わらせるか」
ミカヅキのそんな言葉に俺は身構えるも、その前にあいつはその場で跳躍を行った。
その高さは5メートルを超えており、そのまま空中でレンチメイスを俺に向かって投げつけてくる。
おいおいマジかよ!?
それに対して、俺は錬金術で生み出した剣で切り払う。
その隙を狙っていたかのようにあいつが急接近してくる。
「はぁああ!!」
「ちぃいい!!」
俺は咄嗟に銃を捨てて、腰に下げていたナイフを取り出して応戦する。
しかし、ミカヅキの一撃を防ぐ事は出来ずに、そのまま後方へ吹っ飛ばされてしまう。
「ぐぅ」
何とか受け身を取れたものの、全身に痛みが走る。
ミカヅキの一撃を受けて、俺の体はボロボロになっていた。
「これで終わりだ」
そう言って、ミカヅキは拳を強く握り締めて、殴りかかってくる。
それに対して、俺はどうにか体を捻る事で回避に成功する。
「まだ、終わってねぇぞ」
その言葉と共に錬金術で生成した銃をミカヅキに向ける。
その行動に対して、ミカヅキは素早く反応して、後ろに下がった。
「そっか」
その言葉と共に俺はあいつを追いかけるように走り出す。
そして、手に持っていた銃を投げつけた。
それに対して、ミカヅキはレンチメイスを使って弾丸を弾く。
その瞬間、俺は手に持っていたもう一つの銃をミカヅキに向けた。
その攻撃に対して、ミカヅキは手に持ったレンチメイスを俺に向けて投げる。
投げられた重厚感のあるレンジメイスに対して、ハジメは錬成を行い受け止めようとする。
レンジメイスを受け止める事ができたが。
「まぁ、隙だらけだけどな」
「っ」
一瞬で近づいたミカヅキがレンジメイスを再び手に持つ。
それと同時に、レンジメイスの先端部が大きく開き、俺の体を完全に拘束する。
身動くが取れない俺に対して、ミカヅキはそのまま大きく振りかぶり、勢いよく叩きつけた。
大きな音と共に俺は地面に倒れ伏した。
それが、この勝負が決した。
俺は軽々しくレンチメイスを肩に担ぐあいつの姿を見たのを最後に、そこで意識を失った。