※この作品はR-18です。

バルバトス家の風来坊   作:ボルメテウスさん

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戦闘狂の長尾

「あなたがバルバトス家のミカヅキさんですね」

 

 言葉と共にミカヅキの前に立っていた。

 

 その女性は和風の服装をした、長い銀髪に黒いメッシュが特徴を持っていた。

 

 表情は笑みを浮かべていたが、その瞳の中には狂気が見えた。

 

「……そうだけど、あんたは?」

 

「これは自己紹介が遅れましたね。

 

 私は長尾景虎と申します」

 

「……それって、上杉謙信の名前だったか?」

 

「まぁ、そうですね。

 

 私の一族には、その時代で優れた者にその名を受け継ぎます。

 

 まぁ、今はそんな事は関係ないですよ」

 

 それと共に、景虎は懐から取り出したのは細い槍だった。

 

「あなたが心渡を持っている情報を聞きました。

 

 それを賭けて、私と決闘してくれませんか?」

 

「心渡を知っているのか」

 

 その言葉を聞きながらも、ゆっくりとミカヅキは魔方陣から取り出したのは片手で取り回す事が可能な小型メイス。

 

 それを両手に片手で取り回す事が可能な小型メイスを持ち、ゆっくりと構える。

 

「けど、お前、心渡を手に入れたくて、挑んできたんじゃないだろ」

 

「あはぁ、やっぱり分かってしまいました」

 

 ミカヅキの言葉に対して、景虎は笑みを浮かべる。

 

「決闘を行うにも、色々と面倒な理由が必要な時代なのでね。

 

 だからこそ、お互いに納得できる形で戦いましょうよ」

 

 それに対して、ミカヅキは少しだけ考える。

 

 確かに彼女の言うとおり、決闘を行うには様々な手間がある。

 

 だがそれは、目の前にいる少女も同じであるはずだ。

 

 つまりこの場においてお互いの条件は同じなのだ。

 

「どうせ、断っても、追ってくるんだろうし」

 

「あらら、バレてしまいましたか」

 

 景虎は笑う。

 

 そして同時にミカヅキもまた笑った。

 

 ミカヅキは右手で持った小型メイスを構えながら、左手を前に出す。

 

「気に入った。

 

 だったら、俺が勝ったら、お前を貰う。

 

 俺の眷属としてな」

 

「良いでしょう。

 

 元々、決闘は命懸け。

 

 ならば、この命を差し上げても良いでしょう。

 

 ただ、私に勝てたらですが」

 

 その言葉と共にゆっくりと肩にメイスを置く。

 

「まぁ、戦うとしても、ここじゃないどこかでしようよ。

 

 さすがに他の奴らに迷惑だから」

 

「まぁ、それはそうですね」

 

 ミカヅキの提案に対して、景虎はあっさりと同意する。

 

 それと共に、ミカヅキ達はその場から移動する。そこは、木々に囲まれた広場のような場所であった。

 

「では、始めようか」

 

「えぇ、そうですね」

 

 二人は互いに武器を構える。

 

 景虎が持っている武器は細身の長槍であり、長さは約一メートル程の長さを誇る。

 

 ゆっくりと、ミカヅキも小型のメイスを構える。

 

 地面には砂が敷かれており、足場としては悪くはない。

 

 一方で景虎の方も同じように地面を踏みしめている。

 

 互いにゆっくりとした動きで近づいていく。

 

 だが、一瞬で間合いを詰めると、そのまま両者はぶつかり合う。

 

 金属音が鳴り響き、両者の一撃が激突した事が分かる。

 

 ミカヅキの振り下ろした攻撃に対し、景虎の薙ぎ払いの攻撃がぶつかる。

 

 だが、次の瞬間、二人の姿が消える。

 

 いや、正確には消えたのではなく、高速移動を行ったのだ。

 

 ミカヅキは景虎の背後に回り込み、景虎は逆に背後へと回る。

 

 再び、互いの武器をぶつけ合った後に、距離を取る。

 

 ミカヅキが手にしているのは小型のメイス。対して景虎が手にしているのは、細長い槍。

 

 リーチの差を考えると、景虎の方が有利に見える。

 

 しかし、景虎の槍が動くたびに、ミカヅキは回避を行い、景虎の槍を弾き返す。

 

 ミカヅキが攻撃を行えば、景虎が弾くという行動を繰り返す。

 

 そんな攻防が何度か繰り返される。

 

 景虎の表情には余裕が浮かぶが、ミカヅキの方は険しい顔となる。

 

 何故なら、景虎の攻撃を受け止める度に、ミカヅキの体が軋む。

 

 ミカヅキの持つ小型メイスは見た目以上に重い。

 

 その為に、受け止めるだけでかなりの負担がかかる。

 

「なるほど、なかなかの重さ。

 

 さて、そろそろ終わりにしましょうか」

 

 その言葉と同時に、景虎の速度が一気に上がる。

 

 今まで以上の速度でミカヅキに迫ると、そのまま勢いよく突きを放つ。

 

 それに対して、ミカヅキは両手の小型メイスを振り上げる事で防ぐ。

 

 衝撃が全身を襲う。

 

 まるで大型トラックが衝突したかのような感覚に襲われる。

 

 その衝撃によって体勢が崩れるが、即座に立て直しを行う。

 

 一方の景虎の方は涼しい顔をしていた。

 

 既に景虎と出会ってから数分が経過していた。

 

 景虎の実力は高い。それは間違いない。

 

 ミカヅキもそれなりに強いとは思うが、景虎と比べるとまだまだ弱い。

 

 ミカヅキも必死に戦っているのだが、それでも互角には戦えない。

 

「ふぅー」

 

 息を吐き出す。

 

 ミカヅキの体力はかなり消耗しており、このままだと負けてしまう。

 

 それはミカヅキ自身が一番分かっていた。

 

 だからこそ、ここで決める必要がある。

 

「あぁ、もう! 仕方がない!」

 

 ミカヅキは小型メイスを握りしめると、それを景虎に向かって投げつける。

 

「ほう」

 

 景虎はそれを槍で弾き飛ばす。

 

「これで、貴女も武器がなくなったわけだ」

 

「いいや、まだあるさ」

 

 そう言うと、ミカヅキは拳を握る。

 

「なっ!?」

 

 景虎が視線を向けると、ミカヅキの拳だった。

 

「例え、武器がなくても、この拳が俺の武器だ」

 

「くくっ、面白いお方ですね」

 

 その言葉と共に景虎はゆっくりと倒れ込み、気絶する。こうして、ミカヅキは景虎との戦いに勝利したのであった。

登場するヒロインは

  • ロイガン・ベルフェゴール
  • キスショット
  • 妖精騎士ガウェイン
  • アルトリア・ペンドラゴン
  • ブラダマンテ
  • ナイチンゲール
  • 長尾景虎
  • マシュ・キリエライト
  • ニキチッチ
  • 巴御前
  • 玉藻の前
  • ミラ
  • ウィズ
  • 2B
  • クレア・ヴィクトリアス
  • カリオストロ
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