どのような繋がりがあるのか、ぜひ楽しみにしてください。
教会には闇がある。
それはミカヅキも、キスショットも知っている事である。
悪魔を殲滅するという目的で、非人道的な事を数々行っているのを知っていた。
「にしても、まさかこういうのを作り出すか」
それと共に目を向けたのは、教会が作り出したと思われる生物兵器の死体の山だった。
おそらくは腕だっただろう物が、足だった物が、胴体が、頭が、臓物が。
それらは地面に転がっていた。
踏みつけられ、大きな染みはできているのが、それらの多くはまるで鋭い刃で斬られたように綺麗な断面をしていた。
血肉片が飛び散り、その光景を見た者は吐き気を覚えるかもしれない。
ただでさえ凄惨な現場だと言うのに、更に酷い有様になっている。
「けど、まだいないな」
その惨劇を作り出しただろう存在はここにいない。
これらの死体を作り出しただろう存在は、この奥に潜んでいるはずだというのに。
いや、そもそも本当にいるのか?
これだけ派手に暴れておいて、こんなにも大量の死人を出しておきながら、それでもなお姿を現そうとしないなんて事があるだろうか。
そう思ったけど
「違うようだな」
奥へと、ゆっくりと進むと、そこにはその状況を作り出した人物がいた。
人形のような白い肌に、黒いドレス。
そして、色素を失った白い髪。
その女性が犯人だというのは、その女性が持つ刀で人目で分かる。
同時に、その人物を取り囲むように、異形の存在が取り囲む。
おそらくは生物兵器で間違いなく、彼女がそれと戦っている。
けれど、どう見ても劣勢なのは彼女側であった。
何せ相手は生物兵器の中でも上位に位置するような怪物達であり、しかもそれが五体もいるのだ。
それをたった一人で相手にしている彼女は明らかに不利な状況にあった。
そんな彼女の前に俺は立つ。
すると、ミカヅキの存在に気付いたらしい彼女はこちらを見る。
「悪魔」
その一言と共に、女性は刀を構える。
周りにいるのは全てが敵だというように、敵意をミカヅキを睨む。
「選べ」
ミカヅキは静かに告げる。
それは怪物ではなく、未だに戦い続ける彼女に向けて。
「お前は生きたいか、死にたいか」
そう、冷たく言う。
残酷すぎる選択肢を与え、ミカヅキはただ問うた。
「・・・私は、この地で死ぬしかない。
あの子を守る為に、この身体を」
そう言いながらも、女性はゆっくりと語る。
「悪魔に対する嫌悪感はない。
それを敵視する教会も同じだから」
「そうか」
「だけど、それでお前を信じる事はできない。
私が生かして、何を望む」
「別に。
ただ、気に入っただけだ」
ミカヅキはそう、彼女の瞳を見つめる。
青く透き通るような目から語られるその意志の強さに。
「俺は欲望に正直だからな。
それがお前を助ける理由だ」
「そうか。
だが」
「あぁ、とりあえず、この場をなんとかする。
キスショット」
「やれやれ、主は眷属使いが荒いな」
その言葉と共にキスショットは影からとある物を投げ渡す。
吸血鬼であるキスショットが所有する武器である身の丈を越える長い刀。
その名は心渡。
心渡を手にし、ミカヅキはゆっくりと構える。
「さて、終わらせるか」
心渡を手にした彼が睨み付けるのは、周りにいる実験生物だった。そしてその視線を受けた実験生物の一匹はその巨体を震え上がらせる。
(や、ヤバイ!!コイツ、本当に俺より強いかもしれない!!!!)
その直感だけで目の前の人物と戦う事を即座に辞めさせる。
それぐらい目の前に佇むミカヅキという少年の姿をした悪魔は異常だと本能で分かった。
だが、同時にその実験生物の視界はズレる。
「一匹」
それは視認するよりも早い斬撃だった。
実験生物が逃げだそうとした瞬間、既にミカヅキはその首を切り落としていた。
同時に逃げる事ができないと察した他の生物は次々とミカヅキに向かって、襲い掛かる。
逃げる事が不可能ならば、少しでも生き残る可能性を信じる。
その一点だけを思って彼らは動き出した。
だがしかし、彼らにとって最も相性の悪いのが、その人物だという事は分かっていなかった。
「二匹、三匹」
ミカヅキは心渡を一振りする度に確実にその命を奪っていく。
ミカヅキの持つその力は武器の性能を極限にまで高める力。
それはどのような威力の小さな武器だろうと必殺の武器に変える事ができる。
そして、そんなミカヅキの手に、最強の刀を手にした瞬間。
彼の前に、敵う存在はないなかった。
「四匹、五匹」
向かって来る全ての存在の命を絶ち。
その手に持った心渡を振るえば、ミカヅキに敵対する全ての存在が崩れ落ちるのに時間は掛からない。
まるで作業のようにミカヅキはその手に握った心渡を軽く振るい、襲いかかる全てを破壊していく。
やがて、全てが終わった後、女性の元へと向かう。
「生きているか」
「それは、分からない」
ミカヅキは、ゆっくりと語る。
それは既にその傷が致命傷だという事が分かっているからだ。
「意地悪な質問だったな。
生きたいか、死にたいかなんて、言葉を言うとは」
そう言って、女性へと近づくミカヅキは手をかざす。
だがその直前で女性はミカヅキを止める。
その手を伸ばしたままで、彼は問う。
「俺は約束は守る。
だが、生きると答えたとしても、お前は死ぬ。
だから、少し変えよう。
俺の眷属となって、悪魔として生きるか。
それとも、人間として最後までその人生を全うするか」
悪魔の誘惑。
それに、ミカヅキは乗っかって問いかけた。
もし彼女の意思を尊重するなら眷属にするべきではないだろう。
けれどミカヅキは彼女を死なせたくはなかった。
それは単に彼女が気に入った、気に入ったというだけでは無いのかも知れない。
「私は、君が殺した実験生物と変わらない。
既にこの身は人間ではない」
それと共に彼女はその手を自分の胸に押し付けた。
それは心臓の位置を示しているのか、或いは心の在処か。
ミカヅキにはそれが何を意味するか分からない。
だがどちらにせよ彼女にとっての大切な部分であるという事に変わりはないのだ。
「だからこそ、私は、あの子を見つけたい。
その為ならば、悪魔にだってなる」
その目に、覚悟の色を浮かべて女性はそう言った。
それを見たミカヅキは静かに呟いた。
「そうか。
ならば、聞こう。
お前の名を、俺の眷属となるお前の名を」
「本当の名は忘れた。
コードネームは2B。
それが、あの子と繋げる名でもあるから」
ミカヅキは静かにその名を受け入れた。
2Bとしてその少女を探すために、ミカヅキはその力を貸そうと決めた。
「ならば、契約だ。
お前の願いを受け入れる代わりに、お前の人生を俺に寄こせ」
ミカヅキは2Bに向けて、そう言う。
登場するヒロインは
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ロイガン・ベルフェゴール
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キスショット
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妖精騎士ガウェイン
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アルトリア・ペンドラゴン
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ブラダマンテ
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ナイチンゲール
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長尾景虎
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マシュ・キリエライト
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ニキチッチ
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巴御前
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玉藻の前
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ミラ
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ウィズ
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2B
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クレア・ヴィクトリアス
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カリオストロ