※この作品はR-18です。

神技一刀´   作:TETUYA

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三章・三話:敵を討て!

 雨が滴る廃墟ビル―――

 

 天井から伝い落ちてくる雨の滴。それが悠也の制服の一部を濡らす。今の時期、制服は

夏専用の半袖であるが、今の悠也の姿は、長袖シャツの袖を捲くり、ボタンも半分以上外

すラフな格好である。

『くっ・・・ぅ・・』

 身体の痺れに気付いたのが、気絶より覚めた最初だった。自分がまだ廃墟ビルに居る事

と、そして、腰辺りに乗る少女―――薄い忍装束姿の朱音が、艶かしい手付きで制服を脱

がそうとしているのを知る。

『うふふ・・・可哀想な悠様だったけど、アタシが慰めて上げるから・・』

『・・・あ―――、く・・』

 声が上手く発せられないのは、呪朽ちの術の影響だけではない。

 

 ―――月光、草・・・・・・・この調合は朱音には・・・・・・くっ・・

 

『痺れ薬は効果ありましたね?―――悠様』

『くっ・・・』

 全身に痺れが走る。その痺れの所為で身体が上手く動かせない。

 迂闊だった。朱音の懐かしさに気を取られ過ぎて気付かなかったのだ。しかし、朱音を

信じたい気持ちは今も存在し、それが警戒感をどうしても呼び起こせない。その事からも

朱音を憎めない。

 首だけが辛うじて動く。悠也は顔を朱音より逸らして、唇を噛み締めた。

『悠様の・・・素晴らしい肉体を、アタシに見せて下さいね』

『あっ、か・・―――――――』

『うふふ―――』

 シャツのボタンを全部外され、その下に着ていた青地のタンクトップを捲り上げられて、

腹部が露出させられる。

 鋭く引き締まった腹筋が朱音の前に曝け出され、更に捲り上げられて胸部まで一気に露

出させられてしまった。

『凄い・・』

 圧巻する他無い悠也の肉体。朱音が見惚れてしまうのも無理の無い事だった。逞しい以

上に頼りたい気分に陥ってしまう胸部の漢らしさ。そして、ポツンとその場に灯る乳首に

加え、若々しい肌と若干に上気する肉体はしっとりと湿っている。

『やめ・・・ろ・・―――――あか・・・』

 声だけが次第に調子を取り戻して行く中でも、身体は痺れたままで自由にならない。

 朱音が艶かしげにお尻を動かすと、悠也の股間に触れて刺激が始まった。女性の肉の感

触に痺れた悠也の身体は更に痺れていく。

 シャツもタンクトップも脱がされる。上半身が裸にされると、その悠也の肉体を朱音は

こよなく堪能した。

 忍としてではなく、漢として成長を遂げつつある悠也の肉体は、まだ10代後半の肌の

若さも含まれて、見事な艶やかさを放っている。

 天井から落ちる雨の滴が、悠也の右胸に落ちて弾いた。その雨滴が肌の上を水の珠とな

って伝い落ちていく。

『朱、音・・・なぜ・・・・だ・・』

『うふふ・・――――なぜ?――それは悠様を、手に入れたいからに決まってます』

『違、う・・・お前はそんな奴、じゃ・・・な、い・・!!』

 首を振る。朱音の言葉を懸命に否定するが、朱音自身は悠也の言葉などどうでも良い様

子で、肉体の漢らしさを楽しんでいる。

 朱音も身に付けている忍装束を脱ぎ去る。すぐさま全裸になると、未だ少女としての素

朴さを残す肢体を悠也に見せ付けた。

『朱、音・・』

『悠様に捧げます・・・アタシの全て』

『やめ、ろ・・・・・・』

 

「女を抱け―――」

 

 今更、佐伯の忠告が脳裏を過ぎる。自身に迫る危機に恐怖感も同時に過ぎった。

 朱音が全てを晒す。女性として麗しい姿の全てを目の当たりにした悠也は、不自然なほ

どの鼓動の高まりと全身を熱くさせてしまう。

 甘い香りが漂う。まるで悠也の肉体に沁み付いてくる。

 痺れが広がる中で、ズボンのベルトのバックルが外され、尚且つ、ズボンの留め金も外

されてチャックが開かされる。

 黒地のボクサーブリーフを朱音に見られる。

『朱音・・――――』

 声の調子が完全に戻った。悠也はきりりと朱音を見据え、身体の痺れを何とか克服しよ

うと身体に力を入れる。

『朱音・・・やめろ。オレは・・朱音を抱かない』

『・・・・え・・?』

 悠也の言葉に驚く朱音であったが、それ以上に一瞬だけ垣間見えた寂しさに篭もる悲し

みを悠也は見逃さなかった。

 

 ―――まさか・・・・・

 

『オレは朱音を抱かない』

 はっきりと告げる。その言葉に驚きを隠せない朱音が考え込む。そして、何かを考え付

いたかの様にニヤリと笑って見せる。

『愛する方、が・・・いらっしゃる?』

『・・・・』

 

 ―――オレには・・

 

 朱音の言葉に対して答えなくとも、抱く想いははっきりと朱音に伝わった。

 笑いを崩さない朱音の表情に伝う涙が見え、印象的に悠也の瞳に映った。

『けど、駄目・・・今から悠様はアタシの――――(俺の)モノ・・』

 涙の滴が悠也の胸の上に落ちる。中央の溝へと緩やかに移動して流れ伝い落ちていく。

『朱音。オレは霧生が目指す忍にはならない。女を抱けと言われれば否定する。利用はし

ない。それがオレの意思だ―――・・裏切らない絆(決意)だ』

『悠様・・・』

『朱音・・全てを話してくれ。頼む。オレを解放しろ』

 悠也の声には強みがある。それだけ自分を信じ、尚且つ、自分が信じる人を強く想う証

でもあった。

 朱音がこの時になって、顕著な戸惑いを初めて見せた。身体が大きく揺れる。

『ゆ、う・・・様・・―――――――アタシ・・・』

 

 ―――俺の邪魔をするな・・・・貴様の身体は俺のモノだ

 

『う!?――――っ、くすっ・・・悠様の身体はアタシのモノ。折角、薬士の相澤より得

た機会・・・逃しはしないから』

『あい、ざわ・・・(相澤家の・・)――――――そうか・・朱音。お前は・・』

『(悠様・・―――――――アタシを・・・)・・・悠様の子種を貰いますから』

『くっ・・朱ッ、音ッ・・!!』

 ズボンが下着ごと脱がされて、ついに全裸にされる。若々しく反り立つ肉棒が鷲掴みさ

れ、朱音の繊細な手によって上下に扱かれていく。

『くっ・・くっ』

『男汁っをたんまり発射して・・・くすっ・・』

『くはっ・・くぅ・・!!』

『うふふっ。くすっ・・・溜まってますから凄い“花火”が見られそう。―――うふふ。

こんな可愛い姿でも、すぐに獣になる光景を、アタシは―――何度も見ているから・・』

『な、何度も・・・・』

『そう・・・忍となる為にアタシは“女”にされた・・・けど、それでも悠様は片時も忘

れなかった。いつか会える・・信じていれば救って下さるってこと・・・―――――っ、

え?・・アタシ、今何を・・・言って・・え、え・・?』

 

 ―――そうだ。悠様は俺達の・・・・・・

 

 朱音の過去に浮かぶもう一つの過去―――そして、戸惑う朱音と共に垣間見えるもう一

つの表情を悠也は見て悟った。

『(・・やはり、これが、かつて“父上”が言われていた・・・)―――「鬼」か。鬼と

化したお前は―――ショウキか!・・お前が朱音に乗り移っているのか?』

 肉棒を扱かれる感触に耐え、痺れる身体を何とか克服しようと力を入れ込む。徐々に肉

体が強まって引き締まり始め、更にその強みが痺れを凌駕し出す。

 悠也の肉棒が激しく扱かれ続ける。

『鬼・・・?――――アタシが?』

『ショウキ!!――――目を覚ませ!!!』

『ッッ!!!―――悠様!!!何を言っているのかアタシには解らない!!!!解るのは

ただ悠様を受け入れるだけ!!!!!!』

 肉棒が勃起へと至る。上下に扱かれる包皮が亀頭を素早く包み込み、そして、強く露出

させる―――その律動をし続ける。

 硬くしこりを感じる肉棒が、朱音の手の中に包まれている。次第に射精感が脳裏を過ぎ

るが、それに懸命に耐えようとする理性が強く働くお陰で、達する瞬間は遠退く。

『朱音・・・自分を・・―――くっ・・(もう・・)―――――オレに、何を、求めるッ!

ショウキッ!!・・オレに、何をしたい・・くっ・・・くっ・・ぁぁ』

『悠様―――(悠様・・)』

『相澤に、・・利用される自分に、気付けッ!!――――くっぁ・・』

 悠也の肉棒を扱き続ける朱音は、その扱き続ける律動を続けながらお尻を軽く上げて、

やや後ろへと移動させる。そして、真下に悠也の勃起した肉棒が来るようにする。

『挿入(い)れますから――――誰にも渡しませんから・・』

『ハァハァ・・くっ。―――オレは誰の物でもない。オレ自身だ。くっ・・そして、朱音

(ショウキ)、お前達はお前達自身で道を決めろ・・それが、オレが当主として言える最

後の言葉だ!』

 ゆっくりと朱音がお尻を降下させていく。そのお尻の先端が亀頭に付く。そして、更に

お尻は沈み、朱音は軽く身体を前に押し出す姿勢を取る。

 女性の秘部表面に亀頭が触れる。そして、ついに。

『(悠様・・・アタシを・・・)―――悠様、俺を・・・・殺して下さい』

 朱音を通じてショウキの心が現れ出る。訴える様な涙を朱音の両目を通じて流した瞬間、

まさに涙が悠也の身体を痺れさせていた術を打ち破る。

『くぁぁッ!!!!朱っねぇ!!!!!!!』

『きゃっぁあっぁ!!!!』

 力任せに起き上がり、今度は逆に朱音を組み伏せる。右拳に力を集中して強く掲げる態

勢を取ると、朱音を通じて鬼となるショウキを見据えた。

『今、助ける!―――――――――――神技・・月読』

 右手を朱音の首下に添える。若干の力を込めて握り締め、神技の力を発動させる。

『きゃ・・ぁ・・・・ぁ・・』

 

 ―――あ、あ・・・あ・・!?

 

 朱音の身体の輪郭が突然にぼやけた。神技「月読」の効果が発動し、見えない敵を掴み、

それを幻影として朱音の身体に投影させる。

『ショウキ・・』

『悠、様・・――――申し訳ありません。役目を終えて尚も利用される・・・この魂を、

貴方様の手で・・消して下さい』

『・・・・ショウキ』

『・・・悠様。敵は―――“一族”だけでは・・ありません・・・“命亡き者”には努々

ご油断無き様・・・』

『――(命、亡き者・・)―――解った。・・神技・天石門――――ッ!!』

 幻影として見えるショウキに仮初の肉体を与える。肉を得てショウキは現実化して朱音

より離れる。そして、悠也の拳による一撃を左胸に受け、肉体が崩れ去って・・逝った。

 ショウキが逝った後、その痕跡すら残さないショウキを哀れむ。そして、自分自身を激

しく責める悠也は、右拳を床コンクリート目掛けて打ち付けた。

『・・―――――――――仇は、必ず・・』

 鋭い目付きを真正面に向ける。虚空を睨み、この場に居ない人物に激しく憎悪する時だ

った。解放されたはずの朱音が突然に発狂する。

『朱音!?――――――――なっ!』

 朱音の発狂の凄さに驚いて振り返った時だった。

 苦しみもがく朱音は、その身体を・・・

 

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