パートナーがちょっと離れていく話 作:灰泥
今回で、本編は終了となります。
ただ本編終了後には、一応番外編を考えております。番外編の相手についてはまだ秘密とさせてください。
また今話で終了となりますが、中心となったのはエリオ君方面なので、本番はなしで、前戯だけで終了となりますのであしからず。
『――そっか、エリオもキャロから聞いてなかったんだ』
「……はい」
空中に浮かぶモニターで映る、エリオとキャロの保護者であるフェイト・T・ハラオウンの言葉に応えるエリオ。
二人の表情はそろって浮かない表情を浮かべていた。その理由は、ある人物のことだった。
本来ならば、エリオと一緒にフェイトと映像電話をするはずだった、少女――キャロ・ル・ルシエ。
『キャロから急に連絡が入ってびっくりしたんだ……まさかあの子がエルダさんのパートナーになって、出張するなんて思わなかったから』
「はい、僕も辞令の連絡が来て初めて知りました……」
返答するエリオの声は暗かった。
今まで一緒にやってきたパートナーが急に出張することになった。しかも、業務用連絡を受けてから初めてそれが分かった上に、エリオにとって特別であるキャロのパートナーという役割がエルダに取られたような気がしたのだ。
(……僕に、何も言ってくれなかったなぁ)
連絡を受けた際は、ショックを隠しきれなかった。
業務用連絡を受けたエリオはすぐさまキャロに連絡した。辞令のことを聞きだそうとしたが、キャロと連絡はつかなかった。その後も合間を縫って連絡をしたものの、結局連絡がついたのは翌日だった。
『あっ、ごめんね。エルダさんとミーティングしたり、他の職員さんとの引継ぎをしていたから……エリオ君に連絡するのが遅くなっちゃったの』
余りにも素直な言い分に、思わずエリオは「そ、そうなんだ……」としか言いようがなかった。そして、彼女が言った引き継ぎという言葉、それはつまり他の職員には出張することを伝えており、エリオには大分遅れての連絡をしたということになる。
これまで機動六課と自然保護隊で同僚として、パートナーとして、一緒に働いてきたのに、自分だけ連絡が遅くなるとは思いもせず、ショックを受けてしまった。
(でも、最近本当にキャロと会うことが少なくなったから、仕方ない……のかな)
自分に言い聞かせるように心中で呟くエリオ。だが、それでもショックは隠しきれず、思わずため息をついてしまう。
『? エリオ、大丈夫?』
「あっ、はい! ごめんなさい、フェイトさん。それでキャロは明日から行くんですか?」
『うん、キャロと少し話したんだけど、もう明日には【マウクラン】に行くって。エルダさんも一緒だから大丈夫ですって言っていたよ――ふふっ、キャロはすっかりエルダさんに懐いているね、ちょっと寂しいな』
「……」
フェイトのその悪気のない、微笑ましいと言わんばかりのその言葉は、エリオの心中を更に暗くしてしまう。
そして、沸々と思い出してしまう。キャロがエルダに甘える姿を、近すぎる距離感を。
そして、キャロが自分から少しずつ離れていき、そしてどことなく態度が冷たくなり、パートナーという関係性から少しずつ変わり始めているような気がするのだ。
(そんな、こと……ないと思うんだけど)
自問自答でそれを否定するエリオ。
しかし、それを完全に否定する材料がない。現にキャロはエリオに相談も報告もせずに、出張してしまう。
エリオは今にでもキャロと話す機会を設けて、いま抱えている心中を吐露してしまいたい……。
(迷惑、だよね)
明日にはもう出張してしまうキャロ。今頃その準備で忙しいのだろうからその時間も設けるわけにはいかない。
そして、何より――――。
(怖い……っ)
キャロとエルダが、パートナー以上の関係になってしまったのではないかと認めたくない。だが否定できる材料がないし、想像してしまうのだ。
以前にもキャロがエルダに寄り掛かったのを見た、近すぎる距離感に疑問を抱いた。気のせいだと思い込んで聞かなかった。
仮に聞いたとしても、ソレをキャロの口から聞かされたら、凄まじい衝撃と喪失感がエリオにおそいかかってくるだろう。その時、そうなったら自分は一体どうなってしまうのだろうかと考えてしまう。
「そ、そうですね。でも、その寂しさも少しずつ無くなっていきますよ、きっと」
『ううぅ……エリオはまだ私から離れないよね?』
「あはははは、まだフェイトさんに手助けしてほしいことがありますから。離れられませんよ」
だから、まだ聞かない。聞きたくない。というよりも聞けない。
エリオは妄想してしまったエルダとキャロの関係を振り切るように、フェイトとの会話を続けることにした。
――心の中で燻っているエルダとキャロの関係を見ないふりをして。
* * * * * * *
エルダの自宅。明日から出張ということで必要な荷物は纏められており、それらは玄関にすべて置かれていた。
また家具や電子機器、各居室には張り紙が付けられ、『自然保護職員らは使用しても構わないが、元の場所にしっかりと戻してくれ』と記載されていた。
この家には、時折親しい自然保護職員が泊まりに来る。そして、家主であるエルダがいない間も使用しても構わないというのもあり、その為必要に応じた書置きを置いているのだ。
しかし、それも、すでに終わらせている。
あとは明日に備えてゆっくりするだけ――――なのだが。
「ん、むぅっ♡ ちゅ♡ ちゅるっ♡ んんっ♡」
上半身が裸になっているエルダは、裸になっている
エルダの分厚い舌はキャロの小さな唇を割り開き、口内へと侵入している。
歯茎の裏や上顎をなぞり上げられているキャロは、快感で背筋が走り抜ける。
流れ込んでくるエルダの唾液を貪るように嚥下するキャロ。嚥下するたび、身体が熱くなっていくのか、キャロは股間をもじもじと擦り合わせている。
「ふぁむっ♡ はぷっ♡ ちゅぷ♡ んんむぅっ♡」
ぴちゃぴちゃと淫らな水音が室内に響き渡る。だが、それすら心地よいと言わんばかりにキャロはうっとりとした表情で、エルダとキスを交える。
「はむっはむっ♡ れろれろぉ……♡ ちゅぷっ♡ ぢゅるるっ♡」
キャロは口内を蹂躙され、身体の疼きはより強くなり、どんどんと蕩けていく。
新鮮な果物のように甘く、幼さ特有の甘い香りが口腔と鼻孔に広がり、むしゃぶりつく勢いでエルダはキャロにキスをしていく。
自分の手によって育て上げられた女に口づけするだけでも、セックスを凌ぐ快感が押し寄せるものだ。
「んむぅっ♡ んんんっ♡ んむぅうううう♡ んちゅっ♡ れろぉ……♡ はむっ、ちゅるっ♡」
キャロは舌を艶めかしく動かして絡みつく。唾液を流し、塗りつけ、エルダの体温を深く感じ合うディープキスを求めるキャロの痴態。
それを見たエルダは目を細め、キャロの乳房へと手を伸ばす。
ふくよかさが出始めているキャロの乳房を揉みしだく。それだけでキャロの口から甘い吐息が漏れ出る。
「んん♡ あむっ♡ んんっ♡ んぅっ♡ ぷあっ♡ はふっ♡」
乳房から来る快感に身体を蕩けさせる。そして、更なる刺激を求めてかキャロは自分で股間に手を伸ばし、膣内に指を挿入していた。
「んっ♡ はむっ♡ れぇろ♡ ちゅるるるっ♡」
キャロはエルダの舌を絡めるだけでなく、舌を吸い取ったり、舌先を擦り合わせたりしていくなど積極的に舌で快楽を求めていた。
そして、エルダは舌だけでなく、キャロの乳房を揉むだけでなく、快感で勃起している乳首を強く摘まみ上げた。
「んんんんんんんんんんっ♡ んやあっ♡ おっぱい、いじっちゃぁ♡ かんじちゃいますぅ♡」
口内と胸、秘所。三方向から同時に襲い掛かってくる快感にキャロの思考回路が蕩けていく。そして――。
「んん♡ あああっ♡ んあああああああああああ♡」
キャロは絶頂を迎える。秘所からは愛液が流れ、キャロの手が汚れてしまった。
「ぷはっ……はぁ……♡」
キスから解放されたキャロは大きく肩で息をし、エルダを見つめる。その瞳には快楽の色が染まり切っていた。
「……明日は朝早いんだけどなぁ、今日もするのかい?」
「――勿論です♡ 明日はマウクランの移動中にムラムラしないようにっ、満足するまでお願いします♡」
快感に染まった瞳と淫靡な笑みを浮かべるキャロの言葉に、エルダは笑みをこぼした。
「満足か……それじゃあ今日はお昼も夕食も抜きだね」
その言葉を聞いたキャロは嬉しそうに笑いながら、エルダに背を向けて、四つん這いとなって秘所を差し出した。
「今日も、私の中を犯してくださいね――
キャロはその言葉の中に、エルダ以外の人物を入れる気はなかった。
もうエルダ以外のパートナーなど考えられなかったのだから。