パートナーがちょっと離れていく話 作:灰泥
その日、エリオはエルダとリフレッシュルームで談笑していた。
するとキャロがリフレッシュルームにやってきて、エリオの隣に座――ることなく、キャロはエルダの隣に座ったのだった。
「ほぉ、あの烈火の将ともいえる人から一本とれたのかい?」
「いや、実は取れたのはその日だけなんです……」
「いやいや。一本取れただけでも凄い事さ、俺なんて取る以前に烈火の将とは勝負にすらならないと思うからね――それだけエリオ君は努力家ということなんだろうね」
「あ、ありがとうございますっ」
自然保護隊が所有する事務所のリフレッシュルームにて、エルダとエリオはジュースを片手にテーブルを挟んで座って休憩をしていた。
二人の話題は、エリオが烈火の将シグナムと行った模擬戦のものだった。
エリオにとってシグナムは上司であり、師でもあった。機動六課解散前にシグナムに稽古をつけてもらった際、そんな彼女から一本取れたことを照れながらもエルダに伝えていた。
天才ではなく、努力家と評価してくれたエルダにエリオはただ照れくさそうにしながらも嬉しそうな表情を浮かべていた。
「いやぁ、こうも凄い子たちがいると恐縮しちゃうなぁ……その内に俺なんて追い越すんじゃないかな?」
「そ、そんな! エルダさんを追い越すなんて……!」
「そのうち、エリオ君じゃなくって、エリオさんって云うかも――」
「や、やめてくださいよっ、もう!」
「あははは、すまんすまん」
ニヤニヤしながらこちらを見つめるエルダ――反応を窺うようなからかいを見せる子供のような表情だ――に唯々困ったように笑いながら答えるエリオ。
大人なのにどうにも子供っぽい揶揄いかたをするエルダだが、そんな彼のお陰もあって、この職場では上手く過ごせているのも確かだ。
ここに初めて来たときは、機動六課時代の活躍もあってか、余所余所しい態度をとられた。
だが、エルダは特に気にする様子もなくただ普通に接してくれた。
そんなエルダの様子を見て、他の同僚たちも次第にエリオに対し余所余所しかった態度から、エルダのように接してくれるようになった。
今では、機動六課時代での活躍はエリオを揶揄うネタとして扱われることになった。
(それはそれで、ちょっと複雑なんだけど……)
エリオは内心で苦笑してしまうものの、以前までの余所余所しさと比べればマシなほうだ。
すると、リフレッシュルームの扉が開く音に反応した二人が視線を向けると。
「あっ、エルダさん、エリオ君」
キャロがリフレッシュルームに入室し、そのまま二人のもとに近づいてきた。
「二人とも何の話をしてたんですか?」
「あぁ、実はエリオ君の活躍をこの耳で聞いていたんだ。いやぁ、エリオ君の実力はすごいねぇ」
「ちょっ、もうっ!」
「あははは、エリオ君ったら照れちゃってる」
「キャ、キャロまで――!」
エルダが弄ると、キャロもそれに乗っかってエリオ弄りに加わる。するとエリオは恥ずかしそうに頬を赤らめて顔を逸らした。
嬉しいやら恥ずかしいやらが入り混じっての照れくささに思わずエリオが頭を掻きはじめると、その間にキャロはエルダの隣に座った――お互いの足がくっつく程に近く。
(……あれ?)
その距離感に思わず戸惑いを覚えてしまう。エルダとキャロのその距離感は、エリオがキャロと隣に座った時以上に近いような気がした。
そして、どこかキャロがエリオといる時よりも楽しげに見えるような……。いや、というよりもエルダに甘えるように腕に頬ずりし擦りかかっていた。
「そういえば、エリオ君――」
「あっ、それはですね」
その後エルダとの会話は花を咲かせたものの、キャロとの会話には上手く入ることが出来ずにいた。時折会話の最中でキャロが気になってしまい、視線を向けたものの、結局キャロは気づくことなくエルダに甘えていた。
休憩時間を終えてから仕事が開始されても尚、エリオは自らの気持ちに募ったモヤモヤと、脳裏に浮かぶキャロの顔に思い悩みながらも仕事をした――。
* * * * *
業務時間終了となり、殆どの部屋は消灯し人気が薄く静まり返った事務所。
しかし、とある一室だけは点灯していた。その一室は、リフレッシュルーム。
普段ならば休息を求める職員たちのその部屋で今――。
「ちゅっ、んん」
キャロがエルダとキスをしていた。
昼間に座っていた椅子で、エルダの上に跨っているキャロは対面に向き合い、短く何度もキスし、エルダの愛を求めるようだった。
「ちゅっ、んんん、んんぅ、エル、ダさぁん、もっとっ、もっとキスしてください……」
「今日は積極的だねぇ。何かあったのかい?」
「んっ、ちゅっぅ。だ、だって……エルダさん、明日から出張、なんですよね?」
「うん? あぁ、だけどたった二日だよ? すぐに帰ってくるさ」
「うぅ……その二日間が寂しいんですっ」
キャロのその言葉は、まるで留守にする親に行かないでと訴え甘えるようなものだった。
しかし、次いで放った言葉と行動によって打って変わる。
「いつも一緒で、セックス、してくれたのに、二日間も出来ないなんてぇ……我慢できないですぅっ♡」
それは子供の甘えではなく。一人の雌として男を求める言葉だった。
そして、次いでの行動。キャロはその蕩けきった表情と共に、エルダのズボン越しの男根を刺激するように腰をくねらせる。キャロは、スカート越しで自らの小さな柔らかな桃尻の割れ目に挟みこむような感じで、腰を揺らして擦り上げていく。
「んんっ♡ エルダさんのっ、おっきくなってるっ♡」
エルダの盛り上がっていく肉棒の感覚に甘い声を漏らし、対面でエルダに蕩けた視線を向ける。
キャロの表情には快楽とエルダからの愛の要求が浮かんでいた。
「ちゅっ、ちゅぅ♡ ペロペロ♡ はんむぅ――んはぁ♡ はやくっ、はやくエルダさんのくださぁい♡」
キャロはエルダの唇に何度かキスと共に舌で嘗め上げながら挿入を強請る。そのエルダはキャロの淫らな要求に応えるように、笑みを浮かべると同時にキャロのスカートを捲り上げる。
「やぁ……恥ずかしいですっ♡ 下着、見えちゃうぅ♡」
スカートの下は、先日エルダがキャロにプレゼントした黒いガーターランジェリーのショーツだった。黒いランジェリーのショーツはキャロの桃尻を引き立てるように美しく見える。
そして、ショーツの股下部分のオープンクロッチから見える膣内がヒクつかせて、エルダの肉棒を何時でも受け入れようとしていた。
「ふふっ、自分から尻を擦っておいて今更過ぎないかなぁ?」
「ゃん♡」
エルダはわざとらしく且つ揶揄うように言葉を紡ぐと、キャロの桃尻の尻肉を両手で揉みしだく。
まだ小さなキャロの尻肉はエルダの両手に収まってしまうものの、その丁度良く収まる且つ幼いキャロの尻肉は柔らかく、飽きが全く来ない一級品ともいえるべきものだ。
「んっ♡ ぁん♡ はん♡ んんんぅ♡ ぇ、エル、ダさぁん♡ お、お尻、ばっかり、やっ、ですぅ♡」
「いやいや。こんな厭らしい下着を着たお尻を弄るなってのが無理でしょ」
「あっ♡ あっ♡ ぁん♡ んぅっ♡ あぁぁぁっ♡」
尻肉を揉まれるたびにキャロは面白い程に喘ぐ。まるで楽器のようだとエルダは笑う。
しかし、彼女が幼い声で喘ぐ度にエルダの肉棒は膨張し、既に痛いくらい勃起している。
(……遊びはもう終わりだな)
エルダの両手がキャロの尻肉から離れると、キャロはぐったりしてエルダの胸元にしなだれかかる。
そして、キャロがぐったりとしている合間にエルダはズボンのチャックを開けて肉棒を取り出すと同時に――。
「ゃああああああああああああ♡」
グチュリと湿った水音を立てながらキャロの膣内に一気に肉棒を挿入した。挿入しただけで、キャロは腰をのけ反らせてしまい、全身を震わせる。
そして、その身体は再びエルダの胸元にしなだれかかり、身を任せるようにした。
「あ、あぁ♡ はっぁぁ♡ い、イッちゃい、ましたぁ♡」
「だ、だろうねぇ。すごく締め付けたよ、キャロちゃんの膣」
「え、えへへへぇ♡」
キャロは照れくさそうにしながらも淫靡に笑う。しかし、キャロは絶頂を迎えたようだが、対するエルダは何も迎えてはいない。
それ故に――エルダは快感を求めるために腰を動かし始めた。
「ああんッ♡」
肉棒を膣奥に咥えこみながら、キャロはエルダの身体を抱きしめつつ、唇を重ねる。
「んゃ♡ ちゅっちゅっちゅっ♡ はっちゅ♡ れちゅぅ♡ エりゅ、ダさぁん♡」
口唇を重ねるだけでは終わらない。互いの口に舌を差し込み、口膣を貪る。エルダの愛を全て吸いつかさんと云わんばかりの勢いである。
このままキャロとのディープキスを交わし続けるのもいいが、少しばかり悪戯心を覚えたエルダはキャロとのキスを中断した。
「んべぇ……エルダ、さん?」
戸惑うキャロに、エルダはにやりと笑って言葉を紡いだ。
「キャロちゃん。今座っているところさ、エリオ君と話していた場所なんだよね」
「ふぇ……?」
「想像してご覧。目の前で座っていたエリオ君と、リフレッシュルームで屯っていた皆を。みんながいつも通りに過ごしているこの部屋で、キャロちゃんは俺とセックスしているんだよ」
「――あっ、はぁっ、あ、あぁぁっ♡」
エルダの言葉にキャロは想像してしまう。
このリフレッシュルームにはいつも休息を求めての人でにぎわっていた。
ジュースを飲みながらのんびりしたり、椅子に座って休憩したり、談笑して過ごしている職員たち――そして。
(エリ、オ君……♡)
対面座位で密着してエルダに抱かれているキャロを、エリオが背中越しで見つめている。
黒いガーターランジェリーのショーツを纏った桃尻を。膣内が肉棒に貫かれて喘いでいる自分を。
それを考えるだけで―――。
「――――ッッゥぅぅ♡」
「おぉう!?」
絶頂してしまったキャロ。膣内が急に締めつけ、驚愕したエルダは思わず悲鳴を上げる。しかし、キャロはそんなエルダに気をとる余裕がなかった。
「あっぅ♡ はぁ♡ んんぅ♡」
想像してしまったのだ。
周囲の職員たちに、普段優しくしてくれている職員たちに、エルダとセックスして喘ぎ悶えているキャロを見られていると思うと、キャロは体中に電気が走るかのような背徳感と高揚感を覚えてしまう。
だが、それよりも……。
(エリオ君、に、みられ、てる……♡)
あのエリオが。キャロとエルダがこのような関係になっているとは気が付いていないあの彼がそこにいる。
脳裏に浮かぶのは、休憩時間の際にエルダと話すエリオの笑顔。しかし、笑顔でありながらも、エルダとの距離感を気にしてかキャロをチラ見していたことに気づいていた。
だけども、キャロはそれよりもエルダに甘えることを優先にしてしまった。背徳感と快感でキャロは悶えてしまう。
「んあああぁぁ♡」
「見られている妄想もいいけどっ、現実の俺の方も見てもらおうかな!」
そして、更に追い打ちをかけるように、エルダが荒々しく腰を打ち付ける。逞しい肉棒で快楽で蕩けた膣内を掻き乱されるだけで、キャロの脳裏に浮かんだエリオの姿は掻き消えた。
「ふぁああああん♡ ああんっ♡ いいのぉ♡ あっぁっあっ♡ エルダさんのぉ、きもちいいよぉ♡」
「エリオ君や皆に見られていた妄想と、どっちが気持ちいいんだい?」
「ああっ♡ あぁん♡ エルダさんのぉ♡ エルダさんのがいいのぉ♡ ああっ♡ もっと、もっと突いてぇ♡」
キャロは自分から積極的に求め、突き入れに合わせて腰を揺らし、更なる絶頂を求めて高まっていく。
「くふぅ♡ あっあっあっ♡ いいっ♡ ああっん♡ んんんっ♡ んひぃいい♡ ああああっ♡ きもち、いいのぉ♡」
キャロは喘ぎ乱れ、その激しい抽送に身体を揺らす。エルダのその激しい抽送はキャロの子宮をも揺らし、身体全体にまで快感を突き抜けていく。
「んああああああ♡ んひぃ♡ ひゃあああああああ♡」
キャロの幼く愛らしい顔立ちとは裏腹に、酷く淫靡な喘ぎがリフレッシュルームに響き渡る。
そのキャロの喘ぎは、エルダの肉棒を更に太く張り詰めていき、キャロの膣壁を擦り上げていく。キャロの膣から絶え間なく垂れ流れていく愛液がエルダの肉棒を更に膣奥まで導いていた。
「おくっ♡ おくぅ♡ ごちゅんごちゅんしてぇ♡ きもち、いいのぉおおお♡」
肉棒が膣奥を叩き、擦り上げていく。そのたびにキャロは喘ぎ声を張り上げ、快感に蕩けていった。
「きちゃぅ♡ きちゃぅのおお♡」
「くっ、受け取れ、キャロちゃん!」
エルダはその力強い腰使いの勢いに任せてキャロを追い込んでいく。そして、二人の腰が重なり合った瞬間、膣内に射精する。
「ひあああああああああああっ♡」
エルダの激しい射精と同時に、キャロも絶頂を迎えた。それによりキャロの身体は絶頂に震え、胸を張った体勢で頭上を仰ぐ。
肉棒が放った白濁液は濃密な塊となって、キャロの膣奥に注ぎ込まれていく。
「はっぁ♡ ああ♡ あぁっ♡ んんっ♡」
絶頂を迎えたキャロはヒクヒクと震えながらもうっとりとした表情で、エルダの精液を受け止めていく。
「んっ♡ エルダさん……♡」
「うんっ、なんだい?」
キャロは淫靡な笑みを浮かべ、エルダにキスをしてから話し出す――。
「さっきみたいなこと、もう一度お願いします♡ 皆やエリオ君に見られてるって言いながらのセックス、おねがいします……♡」
――どうやら、エルダはキャロの新しい扉を開いてしまったようだ。
淫靡に微笑みながら強請るキャロの返答には肉棒を動かすことで応えることにした。
その後もエルダとキャロは性交を繰り返した。無論タダの性交ではなく。
「ほら、エリオ君が涙を流しながらキャロちゃんと俺のセックスを見つめてるよ」
「んゃあ♡ はぁんっ♡ やぁ、ああああん♡」
エリオや誰かに見られている空想を伝えながらのセックスを――。
投稿が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
今回もNTRバレはしてないですけど、距離感を感じてしまった切ないお話です……。