〇週目ベル君が超積極的にヒロインへ手を出す話 作:睡姦願望居眠兎
シャワー室で起きたあの事件の後、暫くして浴室から帰って来たヘスティアは、未だ熱の引かない顔をベルと合わせられなかった。
それから会話を2,3だけ交わすと、ヘスティアは逃げるようにベッドへ潜り込んでしまった。
去り際に『今日は“一人で”寝るからね!“一人で”だッ!』と強く言い残して。
それから数時間が経ち、今は真夜中。
ヘスティアは眠れないままベッドの中で悶々としていた。
(ベル君のせいで……ボクの体がおかしくなってる……!)
ヘスティアはベルの指が胸に触れた時の事を思い出していた。
最初はほんの一瞬、ほんの少ししまっただけにも関わらず、ヘスティアの身体は異常なまでに反応した。
「んっ……ぅんっ……♡」
火照りが収まらない身体は、寝返りを打つたびに声を漏らしている。
それから何度も胸を往復され、自然と漏れ出てしまったあの嬌声。
今まで出した事も無い淫らな声は、思い出すだけで自然と体が火照ってしまう。
だがしかし、あの場ではそこまでだった。
とうとう身体の前を洗うと言い出したベルに対し、強くそれを断ったのはヘスティアだ。
それはヘスティアの譲れない一線のようなものでもあり、流石に恥ずかしさが勝った結果でもあるだろう。
(……ベル君のばかぁ……♡)
胸中でそう言いながら、やはりヘスティアは自分の体に起きている異変の正体を未だ自覚出来ていない。
生まれてから数億年もの間、性欲というもの、快楽というものとはまるで無縁だったヘスティアだ。
例えようもない身体の疼きは有れど、それを解消する術を知らない。
手持無沙汰に腕をさ迷わせても、それが自然と乳房や淫裂へ向かう事がない。
その様は、ヘスティアを純潔の神足らしめているその精神性が、本能的に快楽を拒んでいるようにも見えた。
だがそうやって眠れないまま寝がえりを打っていたのも、精々が数時間。
暫くすれば、ヘスティアはいつものように寝息をたて始めた。
そしてそれと入れ替わるようにソファから起き上がる影、ベルだ。
ベルはそのまま静かに立ち上がると、ベッドで眠っているヘスティアの横に立った。
「……すぅ」
精神的な疲労が原因か、深く眠ったままのヘスティアを見下ろすベルの表情は、真っ暗な地下室に溶け込むようなあくどい笑みだ。
ベルはわざわざ数時間もの間寝たふりを続け、ヘスティアの睡眠を待っていた。
その目的はヘスティアの身体を淫乱に調教する為である。
このままヘスティアの好感度を正攻法で上げ続けても、いずれ関係の進展が止まってしまう事をベルは知っている。
つまりそれを突破する為に、ヘスティア自身も知らぬ間に、精神の前に身体を堕としておく必要が有るのだ。
勿論そんな事を知る由もなく眠り続けるヘスティアの身体に、ベルは早速手を這わせた。
先ずは小手調べに、先ほどのシャワーでも撫でた乳房の根本へ。
「……ふぁ……ん、くすぐったい、な……」
(やっぱり感じないか……)
やはりあの時はヘスティアも緊張して敏感になっていたというのが大きかったのだろう。
何度かあの時のように撫でてみるも、あの時のような反応は返ってこなかった。
ならばより確実に快楽を感じる部分から調教してゆき、鈍感な箇所へ同時に快楽を教える事で快楽神経をつなげるしか無い。
そう結論づけたベルは次の段階として、シャワーでは終ぞ触れる事の無かった乳首への愛撫を始める事にした。
「――んぅ……」
「……」
だがまだ快感を感じるには浅いのか、ヘスティアがくすぐったそうな声を漏らす。
衣服の上からの刺激では細かな動きも出来ず、やはりどうしても弱いようだ。
衣服の上からの刺激にさっさと見切りをつけたベルは、次は直接肌に触れようと、服の下へ手を伸ばす。
「――……」
(反応は無し……)
ベルの手がヘスティアの肌へ直に触れる。
念の為に様子を伺うも、ヘスティアの呼吸に変化はない。
そのままベルは指先でゆっくりと、しかし着実に胸元へと向かってゆく。
肌への接触は最小限に、目指すは頂きの淫頭。
そして、ついにベルの指先がそこに辿り着く。
「あっ……♡」
(――!)
瞬間、今までとは明らかに違う声色の声を発したヘスティア。
しかし一瞬の事だからか、やはり呼吸が乱れることも無く眠り続けている。
最早滅多な事では起きないと判断していいだろう。
それよりも、やっと手にした確かな手ごたえにベルは意識を集中させる。
今までのヘスティアの反応を見る限り、恐らくここが一番に崩すべき砦だ。
この砦を陥落させ、同時に周りの性感帯を目覚めさせてゆくのだ。
攻略の足掛かりとなる先陣を切る為、ベルは更に積極的に、しかし慎重に責めを開始する。
「……んっ♡」
「……」
試しにと軽く触れただけで漏れる吐息。
その艶めかしい声色は、ベルの情欲を激しく揺り動かす。
だが”その時“は今ではない。
ベルはその情欲を達成感へと変換し、粛々とヘスティアの調教を再開する。
「――ん……♡あっ♡ふっ……♡んぁ……♡」
時に乳輪をなぞるように焦らし――。
「ひぅっ♡…ん゛っ!♡」
乳首を摘み上げてみたり――。
――カリッ!カリカリッ!
「うっ♡ふぅっ♡んっ……♡」
指で弾いてやった。
順調にヘスティアの乳首を開発する事数分。
散々虐められた乳首は下品に勃起させられ、弄られた証拠にほんのりと赤みを帯びている。
僅かに漏れ出るだけだった嬌声は、はっきりと聞き取れるレベルになっていた。
つまりそれはより快楽を感じやすくなったという事であり、身体が快楽に素直になってきている事の証明でもある。
ベルは確かな進展を喜び、更なる調教へ進もうとしたその時――
「――ぅうん……んー……」
(寝返り……!今日はここまでか……)
ヘスティアが身体の向きを変えたことで、服の中に腕を潜ませることが難しい体勢になってしまった。
ベルは無理は禁物だと己に言い聞かせ、今日の開発を切り上げる事にした。
一度しくじれば挽回は困難だが、時間は大量に有る、焦ることはないのだ。
ベルは去り際に寝間着の上からでも確認できる程に勃起した乳首を一瞥し、今晩の手ごたえを胸に眠りへついた。