※この作品はR-18です。

ガチャ姫   作:ブリコたっぷりっ子

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これからのお話は『おねショタの十二教典』を破戒しまくって書かれる予定です。



第十四章ー人助け?しかしつまみ食いは成敗ー
潜入、悪の組織!【挿絵リンク有】


 薄暗い室内に三つの人影があった。

 

 部屋の壁掛けキャンドルに照らされ、薄く伸ばしているそれぞれの影。内二つは少しばかり細ましく、小柄な子供であるとわかる。

 

 人の他に部屋の中にあるのは簡素な椅子とベッド程度。しかしそれらには一見するとわからない様に“誰か”を拘束する為の()()が施されており、その黒光りの色金が放つおどろおどろしき雰囲気を器用に覆い隠していた。

 

 

 並び立っていた三人の内一人がその大きな影を浴びせるように子供に近寄り、膝を折り目線の高さを合わせると……ゆっくりと手を伸ばし、小さな彼の顔その頬に触れた。

 

 ひたり……

 

(……くっ……!)

 

「はぁ……、可愛いわぁ……この頬っぺたなんて食べちゃいたいくらいプニプニじゃなぃ……」

 

 壊れ物を扱うように繊細な手つきで“俺”の頬を撫でる女がそう呟く。しかし、彼女のこの繊細さは何かの切っ掛けで瞬く間に覆り、覆い隠していた情欲を溢れさせそうな危うさを伴っていた。

 

「はぁぁぁ……()()君、大丈夫? お姉さんの手冷たくないかしら?」

 

 こちらを気遣う素振りを見せながら、ジリジリと許されるラインを見極め、あわよくば更なるスキンシップをとするは『明けの明星』の幹部筆頭、優しげお姉さんのルーフェンだ。

 

「……()()──じー……アル、恥ずかしんぼ……嫌なら言う……」

 

 傍から見ていた悪魔が俺の正体をばらしかけながら、余計な事を言う。

 

「それは本当かしら悪魔さんっ!? アル君、お姉さん冷え性で辛いからギュッってさせてちょうだい? ね? ね!?」

 

「むぎゅぅ……!」

 

(こ、この女……)

 

 瞬く間に頭がルーフェンの大きな乳房の谷間に捕らわれてしまう。……俺の了承を待たずに抱きしめ始めるのはもはや予想通りですらあるな。

 彼女からは幼き少年をどうこうしちゃう危うい趣向が透けて見えていたのだから今さら驚く事でもないのだが、される側の立場になってみれば分かる……コレちっちゃい子ならトラウマ物だよね? 

 

 まあ、こちらとしても都合がいいのでこの熱い包容を受け入れながらも、このま後に控えるシバきフェイズに向けて着々と用意を整える事にしよう。

 

「ああんっ、髪の毛もサラサラ……♥️お尻もちっちゃくて……あ、でも体はしっかり男の子ねぇ……格好いいわよぉ?」

 

 ルーフェンは俺を抱きしめ、撫でまわし、匂いを嗅ぐ。

 

(よ、容赦がねぇ……! 普通上着の中まで手ぇ突っ込むか!? ぬぐっ、鼻息荒ぇ……!)

 

「アルきゅん本当に良い子だわ……恐くて泣いちゃう子とか、帰りたいって暴れる子だっていたのに……ウフフフ……♥️」

「悪魔さんったら流石ね! こんな逸材を連れてきゃうんだから、計画が一気に大詰めを迎えそう!」

 

「……とうぜん」

 

 諸手をまさぐらせ称賛するルーフェンと、その称賛を満更でも無さそうに受けとるウルヴァ。

 

「でも、そのまえに……あらっ♥️!? 今お姉さんのお膝に何か固い物が当たわ!? ……はは~ん? アルきゅんったら、持ち物検査を掻い潜って危ない物を隠し持っているわね?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 グリグリと、わざとらしく子供の股間を膝按摩するすっとぼけお姉さんルーフェン。

 背や腹をまさぐっていた両手をわさわささせながら、決して肌からは離さずにするりと下へ下へ……。そのまま俺のズボン……どころか、パンツの中にまでその手を滑り込ませて来た。

 

「御用だ御用だ~♥️はーい♪ 怪しい物はお姉さんが取り締まりま──ーッッ!?!?」R18挿絵

 

 不当な取り締まりによってズルリと膝まで下ろされてしまった俺のズボンとパンツ。そしてその中から姿を見せたのは、今の“子供”の俺には見合わない“大人”サイズの危険物。

 

 バキ──ンッ! ……ビキ! ビキビキ……!! 

 

 屹立などと呼ぶには生易しい怒気を孕んだ歴戦の霊峰。度重なる嵐に穿たれ、情交によって黒焼けしたそれは、巌を連想させる暴虐さを放っていた。

 

「……へっ!? えっ? ぇぇええっ!? ……あいたっ!」

 

 圧倒的な威圧感に押しやられ、尻餅をつくルーフェンに今度はこちらが詰め寄る。

 くっくっくっ、ここから始まるシバきタイムにぶるりと武者震い。

 

「ひぃぃぃぃ!?!? ア、アルきゅんっ!?」

 

「……くっくっくっ……何を驚く? お姉さんが見たくて脱がせたんだろ?」

 

「や、それはそうだけど……ちょぉぉぉっとこれにはお姉さんもビックリというか……「ビギッ!!」……キャヒャァ!?」

 

 威嚇するように跳ね上げさせた切っ先に驚き目を見開き悲鳴を上げるルーフェン。

 その瞳は直立する息子(マイサン)の裏筋に釘付けで、あわあわと口を開いては閉じるを繰り返している。

 

 恐らく彼女が今まで見てきた()()()()は、どれもが若く青臭い、穢れも知らぬ男の子の物ばかりだったのだろう。

 そんな圧倒的優位な状況……どころか、初心者狩りでイキるようなお姉さんにはお仕置きが必要だ。

 

 バキビキバキ……!! 

 

ひっ……!?

 

 

 ……さて、最強の秘密兵器を携えなぜ俺がこのような状況に置かれているのか? 

 これから始まるお仕置きの前にそれを説明せねばなるまい。

 

 ここは余裕たっぷり(笑)だったお姉さんをひん剥く描写の代わりに、ここに至った経緯を遡る事としよう。

 

 


 

 ある日の朝

 俺は拠点に届いた新聞を眺めながら次の冒険先を物色していた。

 

 出掛けた先の国が内乱中だとか、経由する国が意味不明な祭り中だとか、国王が城の増築を決定したとかだと予定が狂ってしまうからね。大雑把でも情報収集は大事なので暇があれば目を通すようにしているのだが……今日の分を見た限りでは先に述べたような大事件は特に載ってはいないな、うむ。

 今日のニュースは最高ランクの冒険者がまた一人増えたとか、どっかの神殿の御神像に悪戯があったとか、壁に貼り付けたバナナに数千万の値が付いたとか、よくわからん記事が目につく程度だ、今日も世界は平和です。

 

 さらりと読み飛ばしながら頁を捲ると、今度はこの数週間連日載せられている小枠記事*1のある文面に視線が流れる。

 

「行方不明者の捜索願い、有力な情報に報酬、発見者には更なる報酬……か」

 

『人さらい』についての記事だ。つい最近もそんな事件になる一歩手前の現場に出くわし、なんやかんやでペット()が増えたりした訳だが……どうやら最近は年端のいかない男の子が被害に遭っているらしい。

 

 生意気そうなガキんちょの顔写真が数名分並び、失踪時の服装や場所の詳細……ふむふむ意外と場所はまちまちだな……。

 

 こうして回覧速報に載せてまで情報提供を募るのだからそれなりに身分の高い人間か羽振りの良い人間の子供と思っていたが、人数が多く失踪場所も離れているので協同で出資しているのかもしれない。

 逆に誘拐犯側はかなりの規模の組織か、はたまた標的にされている子供の選考基準が被っているのか……まあ、わからんな。

 

 

「……む? 『先週記載した子供は無事見つかって保護、情報提供者に感謝します』……ほーん?」

 

 最後の方にはそんな一文もあった。

 どうやらこの突き出し記事も意外と役にたっているとは、情報社会の勝利ですなぁ……

 

「あるじー……いるー?」

 

 どこか他人事でウンウン頷いていると、扉の外から声がかけられた。

 

「んお、ウルか? おう、いるぞ~」

 

 眺めていた新聞を一旦畳み、扉の向こうに返事をする。

 間延びしたような舌足らずの声は我が拠点のマスコット悪魔、ウルヴァさんである。

 

「話ある……たいへんなった!」

 

「大変!? まてまて、直ぐ開ける!」

 

 てちてちと叩かれた扉の向こうでは、いつものんびりおやつとごはん! なウルさんが何やら大変な事になっているらしい。

 これは詳しく聴かねばなるまいと、俺はかわいい来訪者を迎え入れる。

 

「ほら、入ってくれ」

「ん~……はいる……!」

 

 扉を開ければ、そこにはいつも通りの眠たげフェイスのウルヴァさん。

 招き入れた俺が思うもなんだが、この一連の動作は部屋に入りたがる飼い猫に良いように使われる飼い主の様な気がしてならない。

 

 ぶっちゃけ部屋の鍵などかかっておらず誰でも扉は開けれるのだから。

 

 ……さて、体を避けて扉を開けてやり道を譲る。

 

「……おじゃます」

 

 どこで覚えたのか、ちょっと足りないセリフを言いながら赤い頭が腕の下をくぐり抜け部屋へと入る。

 てちてちと足裏を鳴らしながらお気に入りのクッションが置かれた定位置にまで向かい、ほいしょ! と座る愛玩悪魔ウルヴァちゃん。

 

 後を追って俺も元いたチェアに戻った。

 彼女がちょいとばかり高いクッションに苦戦し終え腰を落ち着けたところで、その『たいへん』についての話を聞き始める。

 

「……そんで、今日は一体どうしたんだウル。大変ってのは?」

 

 尋ねればキラリ◇と少女の目が光る。

 

 

 ウルちゃん待ってましたと語りだします。

 

「…む! ……ルーが、男の子欲しがってる! まだ我は男の子出せてないから、幹部なくなる……ヘルプみー!」

 

 …語り終えた様だ。

 

 

「……ふむ、なるほど?」

 

 因みに、今のウルヴァ語を訳すとこうだ。

 

『…うん! ……明けの明星のルーフェンが年若い男の子を何処からか連れて来て、怪しげな儀式をしている! 自分も幹部(バイト)として男の子を連れてくるよう頼まれているが成果は未だ0、このままでは幹部(バイト)の地位を剥奪され、哀れ無職悪魔となって任務失敗だ、助けて!』

 

 熟練した保護者は子の考えなどまるっとお見通しだと誰かが言っていたが、きっとこんな感覚なんだろうな。もはやツーカーの仲ともいえる自分の適応力に驚きだ。

 

 …ん、任務って? それに年若い男の子を連れて来ている…? 

 チラリと手元にある新聞に視線が吸い寄せられる。

 

 ……まさかね? 

 

「…ていうかウルお前、あの怪しい奴らの所にまた行ってたのか?」

「んー? ……そう、契約者言ってた……我はすっぱい!!」

 

 デデデンと親指を自分に向けて役割を教えてくれるウルヴァさん。ヒュ~……こいつぁ、しびれるぜぇ……! 

 

 …というか、そもそも『明けの明星』連中にコンタクトを取っていた事自体初耳だ。それはきっと、フィオナに何か思惑があっての事でウルヴァにスパイ活動をさせているのだろう。潜入捜査と言うやつか…………人選ミスだろうに。

 

「契約者話した……それなら『あるじに行ってもらえばいい』って……あるじ、ちっちゃくなる……!」

 

「あ~……あれかぁ……」

 

 言われて思い当たるのは体を若返りさせるアイテム『アプルの果実』だ。あれを使えばあっさりと“男の子”一人を安全に確保できるしその後の“荒事”にも対応できる……なんなら主犯をとっちめる事もできるだろう。

 

 つまりあれだ、子供に成った俺がウルと潜入して怪しい儀式を潰してしまえばいいと、そう言うことですね? わかります。

 

 まあ構わんよとお答して手早く身支度を整える。

 

「あるじ、準備いい? ……ルーにおやつ貰える、分けてあげる!」

 

「…悪魔に少年の誘拐を頼んでおいて報酬がお菓子て、ウルさんや…」

 

 これは後でよくお話しておかねばならんな。特に、知らないおじさんにお菓子を貰っても着いていかないようにとか…

 

(でもただ単に『悪いことをしたらダメだよ』つっても『我、悪魔だから悪いことして当然!』って言うから悩ましいんだよな…)

 

 

 ──そんなこんなで俺は目先の問題を先送りにする事に。

 とりあえずは、解決が簡単そうな方から片付けようと再び『アプルの果実』を使って若返り、ウルヴァが捕まえた男の子として共にルーフェンの企てをぶっ潰しに向かったのであった。

 

 

 

*1
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