※この作品はR-18です。

ガチャ姫   作:ブリコたっぷりっ子

27 / 140
第五章ー乳魔の悩みと成長ー
座ったままの姿勢で寝るのは体に負担がかかる話


 モミモミ……モミモミ……

 ウルヴァは真剣な顔で感触を確かめる。

 

「……ん、んー? …………もっと強くしてみる?」

 

「あ、ウルさん、そこっ♥️」

 

 ウルヴァの小さなお手てが踊る。

 実る果実はされるがままに、そのぷにぷにとした果肉をゆがませ、震える。

 

 組んだ足の中にすっぽりと収まったお尻の感触。

 顎の下にから香る女の子の髪の香り。

 上着の襟元から覗ける白い谷間。

 

「……ホルモン出てる?」

 

「んにゅぅぅ……♥️で、出てるのかな……?」

 

 

 ……今、俺は少しばかりの珍しい光景を目の当たりにしている。

 この事態を説明するには順を追ってここに記すのがいいのだろうが……少々長くなりそうなのだ。

 

 なので真っ先に結論だけ述べよう。

『今回の事件の発端は、全て可愛らしい向上心によるものだった』と……

 

 ……だから、俺は、悪くない!! 

 


 

 

 ここは俺達が普段暮らす拠点。

 住人皆がくつろぐ、いわゆるリビングと呼ばれるスペースに俺は居た。

 

 穏やかな昼下がり、ソファーに腰かけ窓から外を見る。

 太陽の光を受け、青々と輝く木々の葉。

 

「はぁ~…………」

 

 ため息もでるさ、こんなによい天気だもの。

 そんな景色を見るとつい先日のことを思い出す。

 

 ……リーリヤが産んだ、輝く翡翠色のガチャ。そしてその中身。

 

 

「まさか、ガチャからエリクシールがでるとはな……しかも3本……」

 

 万能の霊薬、不治の病や無くなった四肢さえ治すと言われる、幻の伝説級ポーション。

 限りなく入手が困難なそれは、大国が国宝として所持していたり、超級の冒険者の一握りがダンジョンから持ち帰ったりなど、確かに存在するがとても一般人にはてに出来ないようなお宝だ。

 

「……そしてそれを飲んじまったってのは、……やっぱり勿体無かったな~」

 

 

 ……はい、実は一本飲んじゃいました。まったくもって健康体のわたくしが、まさかの一ビン丸々イッキ飲み。

 

 凄いんですよ、アレ。

 フワフワと酔っ払ってた頭が、飲んだ瞬間意識シャキーン!! って。

 飲んだ時は、なんか質の良い解毒ポーションかと思ったけれども!! 

 それがエリクシールだったなんて……誰が想像できようか。

 

「ははっ、あはっはっはっ……」

 

 笑っちまうだろ? 

 伝説のポーションで酒酔いを治して二日酔いを撲滅するなんて、そんじょそこらの人間には出来ない所業だ。

 

 エリクシールもきっと、自分を飲んだのはどんな危機的重篤患者かと気合い十分だったはずだ。

 そんなところに、「えっ? 俺、血中のアルコール濃度下げるだけで今日終わり?」と言われた日には、肩透かしにも程があったことだろう。

 

 ……酒のせいにする訳ではないが、人間気が大きくなると、ろくなもんじゃないね、本当! 

 

 まあ、残りの二本もリーリヤにあげちゃったし? 

 少し遠くに永らく床に伏せている友人が居るって言ってたから、その人に使って貰えばいい。

 

 また手に入る可能性だってある。

 そうとも、何も問題ない! 

 

 それに、リーリヤの「怒りたいけどお礼も言いたい、感情交通事故な羞恥顔」なんてレアなプリチーフェイスを拝めたのだからよしとしよう、うん! 

 

 はい、反省終わり! 

 

 

 ソファーに体を預け気持ちを切り替える。

 コンディションは霊薬のお陰で絶好調! 

 いつもは大変だったソファーから起き上がるという苦行でさえ、今の俺なら楽勝さ!! 

 

「……五分したら立とうかな」

 

 そう、今の俺なら五分後にはソファーから起き上がり、晴れ晴れとした太陽の下に踊り出すのもわけないさ! 

 

「…………ぐぅ、……むにゃむにゃ」

 

 踊り出るのも、わけない、のだ……

 

「すやすや……」

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

 

 カチャリ……

 

 

「……ただいま」

 

「……お、おじゃまします」

 

 

「んあ?」

 

 部屋に控えめな声が二つの響く。

 

 太陽の下で踊る夢から醒めた俺。

 

 〝おう、おかえり~〟

 

 ウルヴァが帰って来たのだと、声を出そうとしたのだがなぜか出ない。

 

「……むにゃ」

 

 いや、口を動かしに力を入れてるのだがこんな声しか出ない。

 どうやらソファーで座って眠っていたせいか、体が緊張し、金縛りのような状態になっているのだと気がつく。

 

「あるじ、寝てるみたい……」

 

「あっ、でしたら静かにしないとですね……」

 

 小声でこちらを伺う声が聞こえる。

 

 一人はウルヴァ、もう一人は初めて聞く女の子の声。

 顔を上げたり、目を開いたりしたいのだが、どうにも言うことを聞いてくれない体。

 んー、これはどうすっかな……もう一回寝ちまうか? 

 

 悩む俺。

 どうしようもないのは分かるので、成り行きに任せるしかないのか? 

 

「……リント、これはチャンス」

 

「ええっ、ウルちゃん!? ……でも……」

 

 二人が何か話し合っている。

 

「大丈夫、眠りを深くする魔法もある」

 

「うぇ……それでも起きたときに怒られないかな?」

 

「……問題ない、寧ろ喜ぶ」

 

「……もにゃ」

 

 何をしようとしているの!? 

 寝ている俺に(意識はあるのだが)いったいなにする気なの? 

 

『スリープ』

 

 あっ、ウルヴァめ、さっそく魔法を! 

 くっ、抗えない眠気に意識がぁぁぁぁ! 

 

 …………い、意識がぁ~~

 

 ……? 

 

「……バッチリかかった」

 

「あわわわわ」

 

 

 

 いえ、バッチリ起きてます。まだ動けませんけど。

 瞼の向こうでやりきった顔してるウルヴァが目に浮かぶ。

 

 テシテシ……

 

「……ほら、大丈夫」

 

 左手に触れられる感触。

 どうやら俺の手をとって確めている様だ。

 

「おぉぉ~」

 

 おお! じゃないですよ顔も知らぬ女の子よ。

 くぅ、こんなにも声を大にして叫びたいのにもどかしい。

 

「……じゃあはじめる」

 

 その言葉を皮切りに、ソファーのクッションが揺れポフンという腰を下ろした音がする。

 軽く沈んだクッション、左半身の……左の太腿にかかる重み。

 左腕を広げさせられ、収まった感触から察するに……

 寄り掛かられている? 

 

「……むふふ、実にいい」

 

「うぅ、ウルちゃん……」

 

 腕から伝わってくる女の子のやわっこい体。

 ぐりぐりとあばらに当てられているのは、ウルヴァの頭か? 

 ちょっと体温高めのウルちゃんボディーが感じられる。

 

「むにゃ……?」

 

 俺には見える……! 女の子の抱き枕になっている自分の中の姿が! なんなら感じ取れている!! 

 

 感じる体温と、仄かな甘いウルヴァの匂いに包まれながら、俺の不可抗力の狸寝入りは続く。

 

 

▼▲

 

 

 ソファーに座る男と少女。

 片や動かず静かに寝息をたてる彼、対してウルヴァはまるで、飼い犬が主人に甘えるようにぐりぐりと体を寄せ、頭を擦り付けている。

 

「むふ、むふふ、はふはふ……」

 

 口元を彼に押しつけ、匂いを擦り付け吸っての交換作業。

 

「……いい匂い、……胸がキュンってする。今、我の中で沢山出てるはず……!」

 

 〝出てるってなに──!? 〟

 

「……むがっ」

 

 ほわほわ、うっとり……と恍惚とした表情で、何かの効果を実感してるウルヴァ。

 じゃれつかれる心地よさの中、聞こえる単語が気になる使徒。

 

「で、出てますか……ウルちゃん……」

 

「うむ、……間違いない」

 

 世紀の大発見を目撃したかのような二人のやり取り。

 なおも続けられるウルヴァのスリスリ。

 どんどん無遠慮になっていくウルヴァのボディタッチは使徒の体を全身で堪能。

 彼女の高揚する様子を見せられてか、もう一人の少女も徐々に使徒の方へと引き寄せられていく。

 

「……リントも試すべき。これは初歩だと先生も言ってた……簡単」

 

 顔半分を使徒の胸から浮かせ、横にいる少女「リント」に呼び掛ける。

 

「……う、うん…………」

 

 ソファーの前の小柄な女の子。

 目元を隠すようにした前髪でその視線は伺い知れないが、頬に朱が差し少々息が荒いご様子。

 

 不安げに胸の前で組まれた手は固く、意識せず引き寄せた腕に押されたおっぱいは中々のモノをお持ちです。

 

 ウルヴァと並べば背丈に差はないですが、メリ! ハリ! に至っては圧勝と言えるでしょう。

 

 こんな、内気系目隠れトランジスタグラマー女子に、あろうことか女子から!? スリスリされるなんて事があり得るですか!? 

 

「……し、失礼します……」

 

 トスン……ス、スリ……スリスリ……

 

 あり得ました!! そんなことがあり得てしまいました~! 

 控えにワンクッション置いた位置に座るリント。

 遠慮がちに伸ばした手で使徒の右太腿を撫でる。

 

「……あっ♡」

 

 スリスリ……スリスリ……

 

 撫でる撫でる撫でる。

 

「…………♡♡」

 

 両脇に少女を侍らせ座る使徒。

 夜のお店でお金を払わなければできない様な光景。

 唯一残念なのは使徒に意識がない事だけだろう。

 

 スリスリ……プニプニ……♡♡

 

 ムニムニムニ……♡♡

 

 

 〝むほ──!! 〟

 

「……むにゃ」

 

 ……そういえば意識はあったのでした。

 リントも太腿を撫でるうちに距離が縮まり、体を使徒に擦り付けるまでになる。

 使徒の右側に押し付けられる小ぶりのスイカぱい。

 負けじと左側に押し付けられるぷにちっぱい。

 もはや少女挟みの形に使徒は大興奮。

 

「……これは、確かに出てきてます……!」

 

 腰を小さく揺らすリントが呟く。

 何かを実感している様子にウルヴァも頷いている。

 

 〝りょ、両側が柔らかい……くっ、俺の目よ! なぜ開かない!? 〟

 

「……ぐぅ……ぐぅ」

 

 夢見が悪そうな使徒と幸せそうな少女達。

 使徒の左腕を体に巻き付け、横から抱き着くように密着するウルヴァ。

 前から後ろからと、使徒の体臭に挟まれ息が荒い。

 

 対するリントも既にウルヴァと遜色ない程に使徒の体を堪能している。

 無意識なのか押し付ける立派な胸で使徒の右腕を挟み、揺れる度に出てくる汗ばんだ空気が使徒の鼻先まで漂うかのようだ。

 ソファーのクッションが揺れ、リントの巨乳が揺れる。

 

 こんなにいい思いをしてなぜ寝ているんだ使徒! 起きるんだ使徒!!! 

 

「はあ、はあ、はあ♡幸せですぅ……」

 

「……良い傾向。……次に進むべき?」

 

「はい、どっちが先かジャンケンしましょ? 恨みっこなしです」

 

 使徒をまたいだ会話。

 互いに頷き合う少女二人は、手を出し合う。

 順番を決め、そのまま次の何かを始めるらしい。

 

 使徒の体はまだ動かない。

 彼が動きだすまで、あと……




〔メッセージ〕
ウルヴァは根城に仲間を連れてきた!

ウルヴァは使徒に魔法を放った!
使徒は動けない!(元から)

ウルヴァとリントは使徒に何かをしている!
使徒は動けない! 使徒は動けない!

内気系目隠れトランジスタグラマー女子イメージ

【挿絵表示】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。