接客相手は典也のパパ。本作3度目の登場となります。もうこの男と結ばれてもいいのでは?などと思ったのですが、名前を考えるが面倒だったためにモブ止まりとなりました。
次回からが結末の始まりです。ラスボス前みたいな緊張感が出せていればと思います。
「真希ちゃん、お疲れさま。」
「お疲れさまです、コタロウさん。んっ……ふぅ。」
スタッフルームへと入り、真希はコタロウから程よく冷えた水を受け取って、それを口にする。この日の娼婦としての仕事を終えた彼女は、いつも通り控室へと戻ってきていた。
「最近、悩んでいたことは解決したのかしら?」
「……いいえ。でも、少し……気持ちが楽になってはいます。」
彼の座る椅子の向かい側に座りながら、彼女は言葉を返していく。
「レイカさんに話を聞いて頂けましたし、その……気持ちよくなることで気分も紛れましたから。」
「……そう。あの子のほうが少し様子は変わったかもしれないけど、あっちは経験が多いから大丈夫かしらね。」
レイカと再び身体を重ねた後、真希が『過剰な行為』で客の意識を奪うという問題を起こすことはなかった。彼女の過去を聞かされたレイカに関しても、多少の気負いは見受けられたものの、コタロウからすれば問題があることではなかった。
「あなたはまだ、ここで仕事を続けていたいかしら?あ……別にこの先の身の振り方を教えろとか、考えているのかを聞きたいわけじゃないわよ。」
「……そうですね。今はまだ、このままでいいかなと思ってます。大学のほうも就職活動と卒論を残しているだけですし、あとは出来るだけ好きなことをやりたいですね。」
『好きなことをやりたい』。その言葉は彼女が娼館での仕事を続けること、そして多くの男たちに抱かれるのを望んでいる、ということでもあった。
「あら……ずいぶんと前向きになったのね。以前の真希ちゃんだったら、本当にこのままで良いのかって悩んでいた気がするけど。」
「ええ……でも、コタロウさんもレイカさんも……他のスタッフの方もいい人ですし、お客様も良くしてくださっていますから。今はここが私の居場所、だと思っています。」
率直な考えをコタロウに伝える真希。彼女は自身を肯定することを避けながらも、自らを受け容れてくれるこの娼館に居場所を見つけていた。
「そんな居心地が良いなんて言える場所にした覚えはないわ。でも……真希ちゃんが好きでいられるのであれば、気の済むまで居てもいいからね。」
「はい……ありがとうございます、コタロウさん。」
互いの利害が一致をし続ける関係である真希とコタロウ。しかし彼女の心境の変化は思わぬ形で、些か悪い影響として現れるのであった。
◇
「ひゃぁんっ、あんっ、ああっ……ああんっ!も、もうダメェっ!ダメェッ!」
「くぅっ……出すよ……出すからね……マキちゃん!あっ、ああっ……!」
「いっ、あっ、あぁぁんっ!出てる……私のマンコ穴……お客様のチンポザーメンでいっぱい……あ、ああ……」
正常位による激しい突き入れの末、膣奥へと子種を注ぎ込まれる真希。胎内を白濁で満たされながらも、彼女の表情は普段よりも薄いものであることに客は気付いてしまう。
「はぁ……はぁ……今日も気持ち良かったよ。でも……マキちゃん、少し疲れいるのかな。」
「えっ……いえ、私は別に疲れてなどは……」
彼がベッドで横となりながらしてきた思わぬ問いかけに、真希は咄嗟に否定の言葉を口にする。しかし、真希の傍で寝そべる客の男は続けて彼女に対して指摘をする。
「いや……いつものマキちゃんだったらチンポを抜くことも許さずに、すぐにもう一発と求めてくるからさ……」
「あっ……も、申し訳ございません。それでは、改めてもう一度……」
彼と共に横になっていた真希であったが、その言葉に身体を起こすとすぐに客の上へ跨ろうとする。
「いや……そうやってするようなことじゃないから。それに……一回でも十分に私は良いと思っているよ。」
「は、はい……すいません。」
「まったく……やっぱり君は変わらないな。まぁ、そこに魅力を感じているのだけどね。」
「もう……そんな風にからかわないでください。」
慌てふためく姿の真希を見て苦笑いを浮かべる男。不本意な誉め言葉に彼女は頬を膨らませ、不満を口にするのであった。
「そういえば、典也君は元気ですか?」
「ああ、元気だよ。マキちゃんのおかげでだいぶ大人しくなったし、会話も増えてきたというものさ。」
「そんなこと……私はただ、大人の汚い部分を見せてしまっただけですから。」
真希が以前に「相手」をした子供の父親である彼は、彼女に感謝をする。しかし、真希は自らの本性を彼らの前で露にしてしまったに、後ろめたさを感じているのであった。
「今度はマキちゃんとゆっくり話をしたいとも言っていたよ。落ち着いたと言っても、家政婦さん相手では限度があるだろうからね。」
「まるで……母親代わりにでもなれ、というような話ですね。」
「……気を悪くしたかい?」
「いいえ……ただ、私などでは役不足かと。人への思いを身体でしか表すことが出来ないような女ですから。」
自らを嘲る真希に対して、それでも男は食い下がるように言葉を返す。
「それでも構わないさ。身体の関係からでも構わない。あの子に心を開かせた君が、あの子には必要なんだ。」
「あなたにも……ですか。」
「そ、それは……!」
「ふっ、ふふっ……いいですよ。考えておきます。典也君の身体……とても気持ち良かったですから。あなたよりも……ね。」
「くっ……ま、マキちゃん……!」
客に対してあるまじき言葉を重ね、真希は男を煽り倒す。そして彼女の挑発的な言動に、彼は一度精を放った愚息を再びいきり立たせているのであった。
「あら……チンポがビンビンになっていますね。実の息子と比べられて勃起をしてしまうなんて……変態にも程がありますよ。」
「こ、これは……!」
「恥ずかしがらないでください。私も……お客様のチンポが欲しくなっていますから。もう一度、鎮めて差し上げます。」
そう言いながら真希は寝そべっている男に再度跨る。そして反り返った肉棒に手を添えると、自らの膣内へとそれを容易く収めてしまうのであった。
「ああっ……ち、チンポ……やっぱりいいっ……!お客様の勃起チンポ……気持ちいいよぉっ!」
「おっ、おうっ……ま、マキちゃん……やっといつもみたいに……うぐぅっ!」
膣肉の快感に呻き声を上げる男をものともせず、真希は激しく腰を振り始める。
「いぃんっ……!やっぱりいいのぉっ……!マンコ穴にチンポが入るの癖になって……こんなに気持ちいいの、やめられないのぉっ!」
「あっ、ああっ……マキちゃん、マキちゃんっ!」
「いいですっ、それっ……すっごくいいですっ!マンコが押し広げられて、チンポがずぶぅって奥まで……あっ、あぁんっ!いやぁんっ!」
淫らに身体を上下させながら豊満な乳房を弾ませる真希に男も興奮を覚え、彼女が腰を振ることに呼応して肉槍を突き上げていく。
「うくっ……や、やっぱりマキちゃんはこうじゃないと……ふぅんっ……!」
「やぁんっ……お客様が悪いんですよ?こんなに立派なチンポなのに、典也くんのおかげ勃起する変態チンポなんですから……」
「なっ……またそんなことを……!?」
「ふふっ……典也くん、とっても可愛いですからね。もしかすると、あの子を見たら私を思い出してチンポを勃起させるか……それとも……」
快楽に酔いながらも真希は、男の劣情をさらに膨らませるように言葉を続ける。
「典也本人でチンポを勃起させちゃう変態になってしまうかもしれませんね……」
「そ、そんなことがあるわけないだろっ!」
「んっ……ふぅ……さぁ、どうでしょう。あの子、とっても可愛いですから……実の息子なのに欲情して、無理矢理犯しちゃうかも……」
「ぐぅっ……!」
自らと息子を貶めるような言葉に怒りを覚えた男は、膨張した肉棒で真希を激しく犯し貫き始める。
「ひぎぃっ……あがっ、す、すごっ……チンポ、まだ奥に深く入ってきて……がっ、あぎっ……ひぐぅっ!」
「いい加減にしろ……この雌豚が……!チンポが大好きなくせに余計なことを……!」
怒りに我を忘れ、真希を下から突き上げていた男は、挿入したまま再び彼女をベッドへと押し倒し、足を大きく開かせたまま男根で膣肉を貫き続ける。
「いいっ、いいですっ……!マンコが……マンコがチンポでいっぱいになって……あひっ、わ、わらひ……乱暴にされるの……大好きなのぉ……!」
犯すような抽挿に対しても真希は喜悦の声を上げ、男の腰に足を絡めてさらに激しく肉棒を求める。
「おうっ……うくっ……こ、こんな……マンコの締め付けが強くなって……」
「ひぃぃんっ……!あっ、いいっ……すごくいいですっ!勃起チンポでマンコ穴レイプされるの……いっぱい感じちゃいますからぁっ!ああんっ!やぁぁぁんっ!!!!!」
客による辱めるような激しい行為。最近の真希は普通のセックスで全うに快楽を得ることが出来ず、こうした凌辱紛いの行為によって初めて充足した快楽を得られるような身体となっていた。
「も、申し訳ございません……こんなに激しく犯していただいて、感じてしまうなんて。でも……わたし、これがないと生きていけないのぉ……!」
「はぁ、はぁ……マキちゃん、マキちゃん……!くぅっ……!」
「いぃんっ!もっとぉ……もっといっぱい突いてぇっ!淫乱マゾの変態マンコ穴をもっと突いてぇっ!突き殺してぇっ!」
自らを貶める言葉の数々に、男の加虐心は否が応にも膨れ上がる。達することへの限界を感じた彼の腰使いはさらに激しくなり、真希の心と身体を壊していく。
「あひぃっ、いぎぃっ!あひっ……し、してぇ……ころひてぇ……わらひを……マキをチンポで殺して……!もっとチンポぉ……チンポで殺してくらはい……いっぱい……いっぱい殺してぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!!!!」
「ああっ……マキちゃん、マキ……ちゃん、マキ……あああっ!!!」
壊れたかのように言葉を叫ぶ真希に対して、男はありったけの子種を彼女の膣奥へと注ぎ込む。
「いっ……ひぃぃぃぃぃぃんっ!!!!!!!!!出てるぅ……チンポからザーメン射精……わらひのマンコにドピュドピュって……気持ちいいの出ちゃったぁ……あはぁ……!」
目の焦点が上を向いたまま、間抜けな顔となって真希は膣内射精の喜びを全身で感じる。そこには娼婦としての彼女はおろか、普段の彼女も幼さも消え失せた、性欲の塊だけが存在しているようであった。
「あっ、ああっ……わらひ、わらひイくっ……オマンコイクっ……きもひいいのでマンコいっひゃうっ……!あはぁっ……イクっ、大好きなチンポでイクの……あっ、イぎ、イぐっ……いっ、いっ、いいイグぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おおよそ人間の女が出せそうな声ではない、獣の声を聴き紛う叫びと共に、彼女は激しく絶頂を迎える。
「いぐっ、いぐぅっ……イっぐぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!!!!!マンコイきっぱなしなのぉぉぉっ!チンポでマンコイっでるぅっ……マンコ穴イクぅっ!チンポザーメン……チンポでイってるのぉっ……チンポ、チンポ、チンポチンポチンポぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!」
客の男が精根尽き果てていても尚、彼女は激しく達し続けるのであった。
◇
「だ、大丈夫かい……マキちゃん。」
「それは……私のセリフです。申し訳ございません。あのような失礼な事を言った上に、お客様に無理をさせてしまって。」
事を終えてベッドで共に横になる真希と客の男。裸のまま一枚の布団に包まった2人は、互いにばつが悪そうに話しを続ける。
「私も典也のことでつい大人げない態度をとってしまったね……冗談を真に受けてしまうほど、あの子のことに関してはまだ余裕がないのかもしれないな。」
「冗談……でもなかったりするんですよ。」
「……そうだね。君は嘘を付くのが下手だからな。」
「怒っていないんですか?」
背を向け、顔を背けたまま真希は男に問いかける。彼は案外にも冷静に彼女に言葉を返す。
「君が息子を、典也を大切に思ってくれているのは本当だろうからね。どんな形であれ、あの子の傍にいて欲しいと考えてしまうことだけは確かなものさ。」
男は彼ら親子を己の快楽ために貶めた真希のことよりも、冷え切った親子の関係を温めた彼女を求めているのであった。
「どうかな、マキちゃん……君さえ良ければ、ここ以外の場所で典也と会うということも私は考えて……」
「ダメですよ……そんなことは。」
客として領分を越えた男の提案。真希は彼のほうを向き、その顔を見据えてはっきりと拒む言葉を口にする。
「マキ……ちゃん……!」
「私は娼婦です。身体を売り、男を喜ばせることを生業にする女です。私とあなたは娼婦と客、私と典也も同じ関係……なんですから。」
「本当に……そうとしか思っていないのかい?」
男の問いかけに真希はしばし言葉を詰まらせる。しかし、それでも彼女は彼らに対して線を引くのであった。
「私のような女が傍にしてしまえば、きっと典也の人生を狂わせてしまいます。あの子には……私みたいに間違った道を選んでは欲しくないですから。」
情に負けそうだった自らの心を、真希は寸でのところで抑え込み男を突き放す。それは道を踏み外していた自らを確かめることで、この娼館に自身を縛り付けているようでもあった。
「そう……だよね。すまないね、変なことを言ってしまって。」
「いえ……こういったお誘いを受けることも、良い経験となりますから。でも、私はここであの人のために……んんっ!?」
言葉を続けようとする真希に対し、不意に男が唇を重ねる。驚きを隠すことが出来ないまま、それでも彼女はその口付けを受け容れていく。
「んぶっ……ちゅっ、んっ……ちゅぷっ……れろぉっ……!」
顔へ手を添えられ舌を絡め合うキスに、彼女もしばし夢中となる。
「んんっ……れろれろぉ……・んんんっ……ぷはぁっ!」
「……ふぅ、客の期待に応えてくれなかった罰だからね。」
「はぁ、はぁ……こ、こんなの……高く付きますからね。」
頬を真っ赤に染め、真希は心を許しかけた男に娼婦してさらなる金銭を要求するのであった。
◇
「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」
あくる日。ウェイトレスとして、食事に来た客を見送る真希。その声は心なしか普段より明るいものとなっていた。
「真希ちゃん、もう一組様お会計だから、そのままレジをお願いね。」
「あ、はい……わかりました。」
足早にレジへと戻り、客の対応をする。その後テーブルの片づけに向かおうしたところ、同僚であるレイカに声を掛けられる。
「なーんか、いつもより機嫌が良いのは気のせいかしらね。」
「そう……ですか?だったら、気のせいだと思いますよ。」
「むぅ……何か良いことがあったという感じね。一体何があったのかしら。」
冗談交じりに問い詰めようとするレイカ。それに対して彼女は柔らかな笑みを浮かべて言葉を返す。
「ふふっ……内緒です。私はまだ、ここにいて、この店で働くことが出来る。まだ……まだまだそうしていられるんですから。」
悩み、苛み、多くの異性に求められて自らを見つめ直した真希は、認めようとしていなかった娼婦としての自分を前向き認めようとする。
「そう……この場所にいることが、私の日常なんだから。」
そして彼女は今日もまた、娼婦としての顔を持ちながら、この娼館で彼女を求める男を待つのであった。