「知っていたかい。澪の娘達は生まれた時から士道に対する愛情を抱くようになっているらしい……そんな彼女達は死後の世界でどんな心境なんだろうね」
自分の腕を胸の間に挟むように抱き込む八舞が士道にそう言った時、士道からは彼女の顔は見えていなかったが、声色からはやや不機嫌そうだと判断できた……折角のデートの最中、それも天宮市をデートするという二人にとって得難いものなのだが。
澪の提案は八舞と士道にとって完全に望外の幸運だと感じていたが、そう思っていたのは案外士道だけだったのかもしれない。
「……澪に怒ってるのか?」
「怒る、と言うほどではないかな。彼女には新しい何かを創る自由があるだろう。ただ、それに対し創ったものの責任を取ってあげて欲しいと思うのも自由だろう?」
そうかと答える声を聞き、視界の端に伺う様な自分の伴侶を入れながら、八舞は死んでから初めて澪に会った時のことを思い出す。
八舞が澪に初めて会ったのは蓮に会い、彼女達と合流してからすぐだったと思う。
何せ具体的時間指標が無い世界なので曖昧だが、確か八舞はここが精霊の冥府ならば、澪もいるのではないかとぼやいていた時だったと記憶している。
「初めまして、と言うべきかな……ご明察だよ。よく来たね八舞」
まるで柳の下の亡霊の如く現れた澪、文字通り自分にとっての死神の降臨に、絶句、そして恐怖した八舞だったが、澪の放つ雰囲気が自分を害するもので無かったこと、何よりその少し前にここが自分たちのいた世界で無いことを知ったので辛うじて取り乱さずに済んだ。
そしてその後の澪との会話はさらに八舞を落ち着けた。
内容は思いの外大した物は無い。
単に自分たちの由来と彼女達の現状にまつわるもので、新しい情報もあったがさして意外―――本当に驚く様なことは大体蓮から聞いていた―――では無かった。
八舞が安心したのは澪の態度―――深い知性や穏やかな話しぶり、相手を思いやる慈悲深い雰囲気―――による。
それらが例え澪にとっては表面上の物であったとしても、八舞にとっては自身の友人である―――例え彼女がそう思っていなくとも―――村雨令音を思い起こさせるのに十分すぎた。
―――だからだろうか
「わたしと士道はしばらくしたら皆から離れるつもりだ」
その時の八舞だけが抱えていた悩みを思わず漏らしてしまったのは。
元より自分たちが異物であるという認識はあった。まして彼女達にとって五河士道の存在は余りに重すぎる―――自分がそうであるように。
彼女達にとっても自分達を知らない五河士道と会うのは辛いだろう、無論八舞も。
幸いにもここに自分達以外の誰かがいるという希望をもらえた。それだけで十分だ。
そう告げた時の澪の表情は何とも渋そうな眉根をひそめたもので、ここまで美人だとそんな顔でも様になるのだなと、八舞は柄にも無く思ったものだ。
結局、離れるのは少し待って欲しいという澪の意見でしばらくは様子を見ることにした。
あの時の彼女の内心は分からないが、自分達と自分の娘達のことを慮ってだ、八舞はそう思いたい。
別れ際、澪から八舞達の性事情について言及があった。どうやら耳年間はここにもいたらしい。―――だから言ってやった。
「経験してみたらどうだい? 君が相手のことを本心から愛し信頼しているならば。自分の体の支配を相手に差し出すというのは、わかりやすく究極の愛情表現だとわたしは思うね」
澪が妙にまじめに考えこむのを見た八舞は、ここに来て初めて心から破顔した。
「だぁ~り~ん~! 八舞さぁ~ん~!」
八舞が回想を終えるや否や、自分達を呼ぶ馴染みのある声が聞こえる。
振り返ると恰好こそやや変わっているが自分たちの知る誘宵美九らしき人物が駆け寄ってくるのがわかる。後ろには折紙の姿も見える。
無論、二人が八舞の知る彼女達と同じ訳は無い。折紙も美九も澪の手に掛かったはずだ。
それでも、それだからこそ再開を嬉しいと思う八舞。士道も同じ考えだろう、八舞を見ると軽く頷く。八舞も頷き返すと、初めて会った馴染の友人達に向かって足取り軽く歩き出した。
何を話そうか。話したい事、聞きたい事は山ほどある。幸いにも時間は幾らでもある。そういえば耶倶矢と夕弦の現状は知っているのだろうか。
募る話に胸躍らせながら、八舞は士道の腕をより強く抱きしめた。
士道は蓮に会っても彼女に手を出すつもりは全くなかった。
いくら口では良いと言っても、夕弦のあの様子を見てそんなことが出来る程士道の面の皮は厚くない。まして少し前の夕弦の涙もまだ記憶に新しい。
蓮に会う前に凜祢達にも会ったが、彼女達の感極まったような嬉しそうな顔と、それと相反するような蓮をよろしくと言う、思わせぶりな笑いをもってしてもその意志は変わらなかった。
蓮の事を思い出した士道にとっては、蓮も苦笑してそれで終わり、そういう予想が容易にできた。
―――そのはずだったのだ
「ふぐっ……じゅぶ、じゅぶ、ごぶ……や、やめっ……」
「却下。奴隷三号が何を言っているのですか。気合を入れなさい」
「だ、誰が奴隷な……ごふっ、げほ、げほ……わ、わかったから話してるときに止めてく……な、何を、ひっ……!」
「可愛いクリちゃんじゃん、剥いてあげる……アンタのこと最初に見た時からかっこいいと思ってたけど今の蓮、すっごい可愛い♡」
「い、いた……あっ……ああぁぁ……」
「……」
蓮は夕弦によって鎖で縛りあげられ、士道のモノに顔を押し付けられている。耶倶矢も先ほどから蓮の股間、乳首と脇腹など敏感な所を攻めている。
(こいつやっぱり上手いな……そういえば何でこんなことになったんだっけか……)
普段の皮肉で清ました蓮の見る影もない現状に、サディスティックな高まりを感じながら、士道はやや現実逃避気味に少し前の状況を思い起こす。
世界は思ったより優しいと確か言った気がする。
少し違う、これはおせっかいだ。
――――思えば最初から少し変だったのだ。
あの崇宮澪が気づかれないように隠れることなど容易い。
自分がわざわざ手を下して隠蔽する必要などあるわけがない。
その前も何故母上は急に自分にあんなことを聞いたのか。
八舞が出てくるタイミングも果たして偶然だったのか。
考えれば考えるほど思考の深みに嵌っていくような気もするが、それでも考えを止められない。
そんなアンニュイな少女――――物思いにふけながら蓮が一人で佇むのは人を待つためだ。
「士道……か」
自分が愛情を寄せる男の名前を思わず口に出す。
たった3日間の邂逅、それで満足していた―――自分の命と引き換えでも。
それが死後の世界でもう一度会える―――わからない。
なぜこんなことになったのか―――わからない。
八舞と母上はどこまで噛んでいるのか―――わからない。
夕弦と耶倶矢はどう考えているのか―――わからない。
何より、どんな顔をして士道に会えば良いか―――わからない。
それはそうだろう、蓮に人並な恋愛経験を期待する方が間違えている。
だから
「蓮……」
「……!」
その声に反応できなくても仕方がないのだ、と蓮は言い訳染みた感想で振り返らない。
まして後ろから抱きしめられてしまったらどうしようもないではないか。
「落ち着いたか……?」
「ああ、そうだね……そんなに自分に会いたかったのかい?」
「そうだな、うん、いきなり抱き着いてすまん」
気にしていないと苦笑する蓮。
しゅんとなる士道。
そんな素直な様子が面白くて可愛らしくて、蓮は思わず顔を綻ばしてしまう。
とっさに暴れひっぱたいてしまった蓮だが、士道を見ていたら落ち着くことができた。
そんな様子をみていた士道は蓮に話しかける。
「改めて、久しぶりだな蓮。元気そう……と言っていいのかわからないけどまた会えて本当に嬉しいよ」
「恋人がいるのにそういうことを言うのはどうなのかな……自分の様な女は本気にしてしまうかもしれないよ?」
苦笑する士道。微笑む蓮。弛緩する空気。
それからいろいろなことを話した。
士道の事。蓮の事。
特に蓮の話は意外と長かった。どうやら自分の友人、姉妹の事を話したくて仕方なかった様だと士道は推察する。
「……という訳さ。全く鞠奈と来たら―――」
「はははっ鞠奈らしいな。……仲良さそうで何よりだよ」
「仲が良いと言うほどではないけれどね……士道、あなたこそ最愛の恋人を放っておいて良いのかい?」
「ああ、いや、良くは無いんだが……」
「それならもう戻った方が良いではないかな?あんな姿で待たせるのもいささか可哀そうだ……何、自分は大丈夫さ、おせっかいな友人達や母上もいるし、何より士道にも会えた……これ以上望むのは過分というものだよ」
「蓮……すまん、俺はお前に」
そこまで言った士道は眼前に迫った蓮の顔と、柔らかい唇の感覚に驚くことになった。
蓮との最後のキスが思い起こされる。
真っ白になった蓮の髪、死を受け入れた表情
士道にとっての忘れていた悪夢も今回は無く
「……ご馳走様でした」
「……お粗末様でした」
どちらからともなく笑い合い、そして別れようと立ち上がり―――
『ああーーー!! もう、何やってんのさー!』
『失望。何をヘタレているのです、士道』
「なっ何?!」
脳内にそんな言葉がいきなり聞こえてきた。
耶倶矢と夕弦の声がどこからか響くが、あの二人がどうやってと士道が焦りながら周りを見回していると、呆れた様な感心したような『ああっ……』と言う声を上げた蓮が説明する。
「ここは距離や時間が酷く曖昧な世界でね。その気になればいつでもどこでも声を届けたり、姿を見たりすることができるのだけれども……こちらに慣れていないのに、来てすぐにそんなことができるのは愛の力とでも言うべきなのかな」
『当然。わかっているではないですか。さあ、士道に蓮、しっかり相手をしてあげて下さい』
「……どうしてそうなるんだい。あなた達は恋人の浮気を気にしないのかい? ……それとも哀れな精霊もどきへのお情けのつもりかい?」
『くくくっ、何を勘違いしておるか蓮よ……この八舞が取るに足らぬ道化に憐憫を賭ける訳が無かろう……努々勘違いするなかれ、八舞の所有物を貴様ごときが盗めると思うなかれ』
『肯定。ええ、それが全く無いとはいいません。ただ一番大きいのは感謝と……ある意味算段です』
算段、と言う言葉を蓮は口内で発する。恐らく今自分は眉をひそめているのではないか、蓮はそんなことを思いながら、姿の見えない八舞姉妹の発言の続きを聞く。
『推測。もし、夕弦達が蓮達と同じように亡くなればその時はここにやってくることになるかも知れません。もしその時傍らに士道がいなかったら、そしてそれが永遠に続くと思えば……』
「ああ……成程」
―――そんなことを気にしていたのか、何ともおめでたい話である。
反論しようと口を開きかけた蓮だが、ふと先の八舞と澪の光景が思い出される。
あの時の光景を実際に覗いていたわけではない、だが直後の澪と八舞の表情。
一瞬だけだが見た、澪のあのような恍惚とした表情は想像すらしたこともなかった。
―――自分もああなってしまうのだろうか
乗せられているのはわかっても、興味が沸かない、と言うのは噓になる。
背後で士道の宥め、諫めるような声、それに対して八舞姉妹が反論、覚悟を決めるように迫る声がする。
蓮が気が付いた時には、自分はいつの間にか首を縦に振っていた。
幸か不幸か、相手の伴侶達からのお墨付きである。
その時には八舞姉妹に感じていた罪悪感も大分薄くなってしまった。
「んっ……ちゅっ、はむ……」
今蓮は士道の腕に抱かれて再び口付けている。
蓮のかつて一度だけ経験した触れるような愛情表現を示すそれと異なる、口内を嬲り、舌を絡めあうキスは蓮に否が応でも自分がこれから士道と性交をすることを自覚させ顔を紅潮させた。
「くちゅっ……ちゅっ、はふ……ぷはっ……し、士道、もうそろそろ……ちゅ、ちゅぶ!?」
一旦離れた唇が再び口付けられる。蓮が可愛すぎてついつい虐めたくなってしまう士道。
驚くほど反応が良い。
先ほどまでの夕弦達と蓮の微妙なやり取りで、正直あまりモチベーションが上がらなかった士道も段々興奮してきた。
「ちゅう、ちゅぶっ、んんっ~~!? はぶっ、ちゅぼっ……はあ、はあ……んっ……ぺろ、れろ、れろ、んぐっ!? むっ?! ぶぶぶっ……むうぐ……」
お互いの唇が離れた後も終わらせない。舌を出し、蓮にもなめさせる。出した舌を嬲る様に咥え、しゃぶる。最初は驚き抵抗していた蓮だが、徐々に士道がなすがままになっていく。
「ちゅぽ、ぬる、ぬる、ちゅぽ、ちゅば……あっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
ひたすらしゃぶられるままだった蓮だが、やがて逆に士道の舌をしゃぶりだした。
フェラチオの様な構図。放っておいたらいつまでも奉仕続けるような雰囲気に、士道は内心これから蓮にさせるプレイを妄想し、自分の股間を固くする。
このまま蓮に舌フェラを続けさせるのも楽しいがそろそろ次に行くべく、蓮の頭を軽く撫でながら舌を離す。
名残惜しそうな声を上げ、紅潮した顔をとろけた様な目でこちらを見つめる蓮。
ああ、自分も今顔赤いんだろうな、と感じる蓮より少しだけ冷静な士道は、蓮の手を取ると自分の股間に誘導する。
「んっ……何だい、自分で興奮したのかい……?」
「蓮が俺の為に頑張ってくれたし、何よりすごくかわいかったからな」
「……士道、他の人にもそう言っているのでは?」
「……失礼な、お前で三人目だよ……て多いか」
苦笑する蓮、つられて笑う士道。士道の股間を手で大きくしながら蓮はもう一度だけ自分から士道にキスをした。
「これは……思ったよりもずっとすごいな。きれいだ、蓮」
「ああ、ありがとう士道。お世辞でも嬉しいよ……んっちゅ」
「ちゅぶ……お世辞なもんか、最高だ、蓮」
一糸まとわぬ蓮を士道が褒め、蓮が士道にキスをする。
全裸になっても全く恥ずかしがらないが、自分からしたキスで少しだけ顔が赤くなる。
本当にキスが好きな娘だ。
それに答えながら士道は蓮の体を見る。
夕弦にも負けない様な恵まれた体。理想を具現化したような大きくて整った形の胸と、それでいて無駄な肉の無い体は、蓮の本性とでも言うべきニヒルでクール―――それでいてどこか構って欲しがる―――な知性が伺える挑発的な美貌と相まって例えようもなく魅力的だ。
どんな男でもその気になれば誘惑できる
どんな男でもその手でかき抱くことを望む
どんな男でも屈服させたいと願ってしまう
今から士道が抱こうとしている女はそんな女、今や士道だけの悪い女神様。
そんなことを考えていると、下半身の高ぶりを蓮が面白そうに見ている。
士道が何か言おうとする前に、蓮の白い手が士道の股間に伸びる。
「これはこれは、また随分と成長してしまって……お世話が必要かな?」
「お前言うなぁ……だけど慣れてないだろうし、別に良い……っておい」
「ちゅぼ、ぐぽ、ちゅゆっちゅ、ちゅぼ……ちゅるちゅる、れろれろぉ……」
士道が何か言う前に蓮が士道のモノをくわえ込む。
決して上手くはないが、普段の蓮の態度から乖離した反応に驚く士道。
士道のチンポを舐めまわし、くわえ込む。
蓮が普段のすまし顔を歪めて自分のモノに奉仕する。その姿に思わず蓮を弄びたい衝動に駆られてしまう。
蓮の股間に指を這し、指を一本入れると中はしっとり濡れ切っている。
指を動かすと蓮の顔が赤くなり、恥ずかしがるように目を閉じる。
……一層チンポに来てしまった。
「蓮、お前のくわえ込んでくれる格好凄い良い……もう少しくわえ込んでくれても良いか?」
「やれやれ、気に入ったのかい? ちゅぶ、ごぶ……むぐっ、ぐぽ、ぶぼっぐぼ……」
口調とは裏腹に、蓮はどこか楽しそうだ。奉仕の勢いにも力が入っている。
膣の指の出し入れもスムーズだ。蓮も感じてくれている様でこちらを見つめる目が期待に満ちている……ありていに言って色気が凄い。
この間にも奉仕は止まず、喉の奥までくわえ込み、舌を這わせる。
拙い奉仕が、先ほどよりも上達している。
(こいつ、結構色々乗ってくれるよな、何か……チョロい、と言うよりは奉仕が好きなのかな。しかも上達が早い……)
ふと十香のことが思い出される。十香も白い布のような染まり易さだったが、その姉妹分でもある蓮もそうなのだろうか。
「……カリ……」
「痛! ……お前、今わざと噛んだだろ……」
「おおっと失礼。ただ何となく意識が散漫だったようだからね……そう、まるで別の誰かのことを考えているかのようだ」
「……おいおい……でも十分準備できたみたいだ、ありがとう」
図星なのだが、曖昧に笑う士道。……本当に女の子のこういう感は鋭い。
誤魔化す様に蓮の口から自分の肉棒を抜き取ると、膨らみ切った自分のモノを蓮の下半身に宛がう。
「それじゃあ、蓮……そろそろ良いか?」
「ああ、よろしく頼むよ。自分の初めてだ、さほど感慨も無いかもしれないが楽しんでくれ」
「そんな訳あるか。お前の最初だ、気持ち良くさせられないかもしれないが、楽にしてくれ」
そう言うと士道は蓮の膣を自分の男根で貫く。
蓮も痛がるかと思ったが「んっ」とだけ言うと目で動くように促す。
「蓮、痛くないか? 我慢せずに言えよ?」
「……ああ、思ったよりも大丈夫だ、寧ろ動いて気持ち良くなってくれた方が自分は嬉しい」
士道も同意すると、抽挿を開始する。
蓮の膣はきついのだが、動き出して暫らくすると愛液が多いせいか動きがかなりスムーズになる。
「ああ、士道……自分の膣が抉られてる……抉られて、好き放題動かれてるのに、痛いはずなのに、ゾクゾクして、気持ち良いんだ……♡」
「蓮……お前初めてなんだよな……?」
「ああ、そうさ……間違いなく。あなたが初めてだ、士道……自分を好き放題犯してよいのはあなただけだ♡」
「……蓮……!」
「くひぃ……! ああっ深い……♡、あぐぅ……ははは、処女に興奮させられているのかい? ……恥ずかしがることは無い、ひゃう……!♡ 母上に創られたこの体は元より士道にかしずくためのモノかもしれない♡…… あん♡あっ♡あん♡」
「蓮? ……何を言って……ってむぐ?!」
問いただす士道の口は蓮のキスで塞がれる。
士道の口内を舐めまわし、甘えるかのように舌をつつく。
余裕がある対応だ、初めてとは思えないほど。
蓮の反応が良い。良すぎる。まるで何度も士道に抱かれた女の様な反応。
士道のモノをきつく、しかし固くなりすぎない絶妙な締まり。まるでそういう風に調節できるかのように、蓮の膣は変化した。
「ちゅぶ♡ちゅ♡ぐちゅ♡ちゅう♡……あぁ、士道……♡愛おしくて、愛おしくてたまらない……♡」
「蓮……俺もお前のことは大好きだ」
「♡~~♡~~~?!♡♡」
「だけど今のお前ちょっと反応が予想外と言うか、何かあるのか」
「ひゃう♡……ああ、そのことだけれども……自分達は霊力からなる存在だろう……つまり、自分の体の構成をかなりいじれるのさ。実際隣界の準精霊は自分の体を再構成する者も居たらしいい……だから初めてでも痛くないし、慣れている状態でセックスできる」
「な、成程……」
理解する士道。確かに痛くないならその方が良いには違いないが、蓮に余裕がありすぎて逆に戸惑うことに若干寂しさを感じる。
士道が複雑な心境に囚われていると、蓮が士道の耳元でそれどころか、と囁く。
「……あなたが望むというなら、あなたの匂いを嗅いだだけで発情するような淫乱で、一突きごとに絶頂する士道専用の雌奴隷にもなれるかもしれないよ……♡」
「! ……いや、良いよ。蓮はそのままが一番魅力的だ……」
「ははは、そうかい……それじゃあその魅力的な女を可愛がって欲しいね……♡」
「ああ。勿論だ」
何はともあれ、動くのに制約は無くなった。
士道は蓮の膣をある程度勢いをつけて抽挿する。
「ああ……し、士道、は、激しいね。普段の可愛らしい顔から想像できないほど鬼畜だ♡くひぃ……あ♡あ♡あ♡あ♡あん♡……はははっそんな鬼畜な攻めでどうしようもない程喜ぶ自分は……きっと変態なのだろう……♡あぐ、あう、士道専用の……変態奴隷……♡ちゅぶ、はむ、ぐぶ、ちゅ、ちゅうぅう♡」
「ぷは……蓮お前のりのりだな、クールなお前が一皮むいたらこんなんだったとは思わなかったよ……お望み通り、徹底的に躾てやるよ……チンポ好きの変態奴隷」
「!!~~♡ああ……士道、士道!♡はうっ♡か、勘違いしないでくれ、自分が愛しているのは士道だけ、はひゅい♡う、生まれた時から愛していた、むぐ♡ちゅ、ちゅう♡」
蓮にしては珍しい焦ったような上ずった声の弁明を再度のキスで塞ぐ。
精霊にとってキスは性交同然、とでも言うべきなのだろうか。蓮は恐ろしくキスが好きだ。
蓮の反応も素早いもので、しっかりと首に抱き着くと、士道の舌を絡め取る様に動き、自分の口内に士道の舌を誘導し、唾液を交換する。
抽挿に合わせて抜けないように動かす下半身と膣の動きも込みなので、中々どうして器用だ―――流石は澪の娘、こんなところまで学習能力が高い。
「ちゅ♡ちゅう♡ちゅうぅぅ♡ちゅぶ♡ちゅぼ♡ぺろ♡れろ♡……ああ、待ってくれ、もう少しだからキス、キスをしたままで続けて欲しい……ちゅう♡ちゅう♡ちゅううぅぅ♡はぶ♡はむっ♡ぐぼ♡」
蓮はキスを徹底的にやめたくないらしい。
頭が湯だった士道も最早蓮とキスしているのが当然と言う認識になってしまった。
……こういうのも調教と言うのだろうか、どうでも良いことを考えながら自分も射精が近いことを悟る。
士道も抽挿のペースを上げ、豊満な胸を揉みしだき、蓮の細い腰を抱き寄せる。
蓮も士道の首に回していた手に力をこめ抱き着き、キスをし続ける。
今更ながら蓮の甘い匂いが鼻腔を満たす。蓮も士道の匂いを堪能する。
―――そして
「むぐっむ!?♡♡~~~~~♡♡♡♡♡♡」
蓮の体が痙攣し、豊満な体が士道で自慰するかのように、激しく擦り付けられる。
蓮の絶頂を確認したとたん、今まで必死に先にいくまいとしていた士道の肉棒が爆発するかのように射精する。
まるで壊れた水道の様に、蓮の膣内への射精が止まらない。
引き抜こうとするが蓮はまだ抱きしめた腕もキスも止めたくないらしい。
どれ程時間が経ったのか、ようやく蓮が離れる。
クールでニヒルな美貌は、上気しきり、唾液と汗でどろどろになった、発情した雌の顔に。
蓮のこれ以上ないくらいの名器から士道の塊の様な精液がゼリーの様に垂れている。
そんな自分の惨状を他人事のようにぼう、と眺めていた蓮はゆっくり士道の方に再び向き直ると、これ以上ないほどの快楽をくれた自分のご主人様に再びキスをした。
「じゅぽ、ぐぽぽ、じゅる、ずぽぽ……ふう、きれいになったね……」
「ああ、ありがとう蓮。すごく気持ち良かったよ……落ち着いたか?」
「心配してくれるのかい? ふふっ、心配は無用だよ。自分にとってはこれも当然の事さ」
「……そうか……」
さっきまで処女とは思えない乱れ方をしていたやつが言う事ではないな、と思いながら口には出さない。実際、処女を相手にしている感じは全くなかった。
今のお掃除フェラも最初の拙さを考えれば短期間で非常に上達している。
―――もし、このまま士道が蓮を調教し続けたら
そんな妄想を一瞬だけ思い浮かべた士道に蓮がところで、と問いかける。
「自分の体は気持ち良かったかい?」
「ああ、何の間違いもなく最高だったよ」
「そうか、自分の様なものにそれはお世辞でも嬉しいよ」
微笑む蓮。
こいつ冷静になるとすぐ自虐が出るな、と内心嘆息する士道に蓮が続ける。
「それなら、覚えていて欲しい。自分と言う士道を愛する最高の女がいたことを……あなたがいずれたどり着く先で待ち続けていることを」
「っつ! ……蓮……!」
これはあり得ざる期間限定の再会。
すぐにまた全てが無かったことになる徒花。
気が付けば蓮を抱きしめていた。
蓮も大人しく、士道の胸に体を預けている。
ただ黙って士道は抱きしめた蓮の髪を撫でる。
どれ程時間が経ったか、やがて蓮が視線を向ける。
その表情は、元のクールで知的な、しかしどこか情を感じさせる例えようもなく魅力的な笑みだった。
「俺、お前に結局大したことは何もしてやれんかった……すまない」
「士道、あなたに感謝を。自分は大丈夫さ、ここまでやってもらったんだ十分すぎる……しいて言えば」
茶化す様に笑う
「士道の奴隷になれなかったのは大きな心残りだね」
「それは……また今度な」
笑い合う二人、そして立ち上がろうとする―――
「へえぇーそうなんだ、聞いた夕弦?」
「記録。間違いなく聞きました耶倶矢」
「な、何!?」
そんな声が聞こえると同時に、蓮に向かって鎖が飛んでくる。
完全に油断していた蓮は抵抗一つできずに絡めとられていく。
腕、足、胸、首、胴
人体の主要な部分をことごとく戒めると、鎖は持ち主の下に驚愕の表情を浮かべる蓮を運ぶ。
「ゆ、夕弦に耶倶矢!?何で、どうやって!?」
その鎖の使い手、士道の伴侶たる夕弦と耶倶矢が恐ろしく良い笑顔で士道に向き直る。
「愚問。愛の力です」
「愛ってか嫉妬じゃないの。夕弦の奴、士道と蓮の会話聞いていてもたってもいられ無さそうだったし……って痛い痛い!乳首つままないでよぅ……!」
「制止。余計なことを言う奴隷にはお仕置きです。大体耶倶矢も焦っていたではないですか」
驚愕。他の女とのセッセセがマイワイフに全部聞かれていました。
何故か夕弦の様な話し方で脳内変換された士道の心の声。
動揺を隠すのも込みで夕弦と耶倶矢の方を向きなおる。
二人の格好は直前の、手足こそ自由だがほぼ全裸の格好を鎖で戒めもの。
ご丁寧に、アナルとヴァギナのフックと張り方、それに勿論首輪も付けたままだ。
恐らく蓮との情事中の会話を聞いて感情が不安定になった夕弦と耶倶矢が、こちら側の世界で天使と霊力が戻ったことで本来の精霊としての力を取り戻し、拘束を破壊したのだろう。
そこまではわかった名探偵士道。しかし―――
「それで、あなた達は何がしたいんだい? 自分はもう引く、それで良いだろう?」
呆れたように話す蓮。その表情は当惑以外に少しの後悔も入っている様に感じた。
対する夕弦と耶倶矢はふふーん、と胸を張りながら蓮に向き直り、宣う。
「呵々、知れたことよ。無防備な敗者の運命はいつも一つ」
「隷属。あなたは今日から八舞と士道に傅く奴隷三号です、蓮」
どこからか取り出したるは鍵付き首輪。
それを抵抗できない蓮の首にはめながら宣言する八舞姉妹。
「「……はっ?……」」
間の抜けた声を出す蓮と士道。
対する夕弦と耶倶矢は構うことなく士道に向き直る。
「提案。さあ士道ここに欲求不満で今にも暴れだしそうな奴隷が三匹もいます」
「くくくっ、我が陰と陽の気が滾りおうて、さしもの我も難儀しそうだ……我が従僕にして奴隷主よ、汝の戒めを問や、淫欲の獣達、その手で封じてみたくはないか……?」
ストレートな言い回しの夕弦と、発言は偉そうだが表情は士道に媚びる淫らな奴隷そのものな耶倶矢。
それでも蓮のことは見過ごせない士道がなおも口を挟もうとすると、夕弦が、それに、と言って発言を挟む。
「宣言。誰が士道にとって最高の女で奴隷か、しっかりと先達としてわからせてあげましょうか……」
「ヒエッ……」
―――花が咲くように微笑みながら、目は全く笑っていない夕弦にこう言われてしまっては、五河士道はどうしようもない。
蓮にすまないと内心涙を流して謝罪しながら、蓮と自分が発した迂闊な言葉に後悔し、士道は見たことが無い程恐怖する蓮の方に向かうのだった。