「結局の所、霊力はどこにでもある、と言うことに尽きるかな」
澪は連に向き直る。
「あちら側で私が生まれた時、私は世界最大の霊脈を取り込んだ。そのため世界全体の霊力が私に流れてきたのだけれど、それは世界全体で極端に霊力が希薄になることを意味する……あちらの世界の方が異常だったということだよ」
「異常……ですか」
「隣界はあちら側の世界全体よりも多くの霊力からなる。隣界とあちら側の世界の間の此処も、また霊力は十分多い……例えば、私の様な死んだ精霊が魂を乗せる体を成せる程度には」
「……自分たちが死んだ後まだ存在している理由は分かりました。それで八舞達はどうなのです?」
澪は目を閉じ、薄く息を吐く。ここにいない自分の心の内を推察する。
「……恐らく、二人が来た世界線の私は士道を消すのを躊躇ったのだろう……士道の体を別の何か、恐らくは霊力で作りそこに士道の魂を込めて、彼の思い人とともにどこかに流した……推測だが罪滅ぼしとして隣界に送ろうとし、何かの手違いで遭難する羽目になった……私がしたのは十香の時と同じく、ここに誘導することだけだよ」
ここまで話し終えると、澪は目を瞑りティーカップに口をつける。
別の自分とは言え、他でもない崇宮澪が行ったことに罪の意識を感じているように蓮には見えた。
「死者の魂がここで形を成すための条件は?やはり元精霊などに限られるのでしょうか?」
「恐らく。少なくとも私が死んだことで霊力が戻りつつあるあちら側でも、死者の復活などは見られない以上、霊力に良く馴染んだ者のみと考えるべきだろう……士道や彼女達もいずれここに来るかもしれないね」
「それは……何とも希望のある話ですね」
違いない、と澪は薄く笑う。蓮はあまり見たことが無い澪の微笑みに内心動揺しながら、それを隠すように笑う。
八舞やここの士道は問題が無いことには薄々わかっていたが、実際言葉にされたことで安心した。――――別の世界の澪に慈悲があったかもしれないことも。
「概ね知りたかったことは分かりました。母上感謝します。母上はこの後どうなさるので?」
「シンの所に戻るさ……私は偏在できるから待たしているわけではないけれど、私が彼から離れたくない」
「八舞と士道には会っていかれませんか、二人にとっては母上も恩人です」
「……辞めておこう。八舞に引導を渡したのも崇宮澪だ……士道も……ん?」
「母上?」
「いや、何。少し可笑しな光景が見えただけだよ……我が子達ながら何とも……そういえば蓮」
「何でしょうか」
「……士道は好きなようだけれど、シンもああいう風にするのが好きなのだろうか……?」
「……母上……?」
「成程。話は聞かせてもらったよ」
このタイミングで一番聞きたくない人物の声に、振り返った蓮は驚きと不安の表情を隠せなかった。
耶倶矢たち三人は式の後、疲れて家で寝てしまったというのが公式見解である。
そしてその声明を、目撃者の折紙と美九に出してもらう対価はあまりに高くついた。
「てか、私にあの二人の相手なんて普通に無理……折紙の奴、名指しはズルいし……」
耶倶矢は後日、責任者として事情の説明を折紙に求められた。この場を収めるのに必死だった耶倶矢たちは1も2もなく同意せざるを得なかった。
(今から考えれば今回折紙が妙に話を進めてきたのって夕弦が実際に籍を入れないって話からだった……あれ、もしかしてすごくまずい状況?)
もし折紙が本当に籍を入れないことで自分にもまだチャンスがあると思っていたなら、今回のことは渡りに船だろう――――何せ夕弦公認で、夕弦以外の女が士道と肉体関係にあることがばれてしまったのだから。
(ぶっちゃけあの二人なら自分達も加えろくらい言いそう……見つかった時、美九めっちゃ面白そうに見てたし)
そうなったら断固として断らないといけないが、あの二人にはあのプレイ内容を見られている。
彼女らがそんなに悪辣だとは思はないが、士道のことを全く諦めていないのは良く知っている――――自分もそうだったのだから。
結局の所、自分が士道との関係を断つのが一番の方法かもしれない――――自分の心情的にも、夕弦に対する誓いからも不可能だということを除けば。
勿論弱みと言うには少し足らないし、その気になれば無視はできるが、万が一にも、耶倶矢が士道と関係があることがこんな形で他の元精霊達に知られるのは新婚二人の為にも避けたい。
堂々巡りの思考、耶俱矢は夜風を浴びたくて街を歩く。
五河亭ではまだ夕弦と士道が二亜辺りに絡まれているだろう。耶倶矢は疲れを訴え先に帰宅した。
夕弦と士道は何か言いたそうだったが、結局そのまま出てきてしまった。
(実際疲れたし……何時かばれるとは思ってたし、ばらすつもりだったけど、こんな形じゃな……)
何度目かわからない溜息を吐く。
思ったよりも風はなく、蒸し暑い。酒気もすでに飛んでしまった。
「……帰って寝よ……」
あるいはもう一回飲みなおすのも悪くないだろう。耶倶矢は足取り重く、久しぶりの自分だけの城に戻ることにした。
混乱したり、状況が煮詰まっているように感じた時は一度何もしない時間を挟んだ方が良い。悩みが意外と大したことが無いことに気が付いたりする。
耶倶矢が一度落ち着くの度に一眠りするのは正しいことのはずだった。
澪の傍らには真士がいる。
二人に取っては当たり前の、そしてようやく戻ってきた光景。
――――今回はそれだけではないのだが
「急にごめんね、シン……あの八舞達には少し負い目があってね」
「気にしないでくれよ、澪。それよりも俺を連れてきてよかったのかよ?……えーと、俺は会ったことのない士道だろうけど、その……二人がセックスする所を見るなんて……」
「やっぱり気になる?」
「気にならないと言ったら……嘘にはなるかな。でも、俺はいつどんな時でも澪が一番だ」
「嬉しい・・・・・私もだよ、シンあなたが一番好き……」
恋人の恥ずかしさ、申し訳なさの混じる告白を頬を赤らめながら肯定する澪。
それを受けてさらに恥ずかしそうなそぶりの真士。二人の恋人同士の甘い時間は何時までも続きそうで――――
「ああああっ!士道、士道……!もっと激しくして良いから……わたしをもっと愛して……!」
背の高い女だ。長くややウェーブ巻きの髪に、可愛らしさと精悍さが相まった奇跡の様な面。
その顔は今や悦楽に歪み、豊満な胸を強調する様に、鎖で縛られた胸を揺すり、後ろ手に縛られた格好で後ろから男につかれている。
「ああっ……ふふっ、ねぇ士道……わたしの膣、気持ちいいかい?……宣言。わたしが君にとって一番で唯一の女なんだよ。ふふっ、しっかり『お手本』を見せてあげないと……」
「ああ、わかってるさ八舞」
風待八舞は悪戯な笑みを浮かべながら、士道に口付けた。
お手本、そうお手本だ。
八舞と士道が、澪と蓮の会話を聞きつけたのはただの好奇心からだった。
まさか挙動不審の蓮の相手が澪だとは思わなかったものの、思ったほどの動揺は無かった。
隠れながら会話を聞いていた二人だが、実際の所、蓮が感じたほど感慨は薄かった。
勿論皆に感謝はしているし、他の元精霊達にいつか会えると言うのは期待できる。ただ、それ以外はさほど重要では無い。八舞と士道にとってはお互いがいればもうそれで良い――――調度、澪と真士の様に。
そんな二人――――というより八舞、にとって重要なのは澪の最後の興味。
だから誘い、唆し、見せる、もとい見せるつけることにした。
別に今更澪に復讐したい訳ではない。
ただ単に、八舞は澪に見せつけたい、誘いたいのだ。
「もっとキスして、むちゅ、はむ、れろ、ぷふっ……ちゅう、ちゅ、れろ……ああっもっときつく抱きしめて……」
「ああ、あそこが凄い濡れてきた。八舞……すごい、かわいいぞ」
「羞恥。いざそう言われると結構恥ずかしいね……普段は鬼畜なのに……ひゃう!」
士道は八舞の臀部に指を這わす。白い尻は撫でられる度にびくりと震え、期待する様に汗ばんだ皮膚が手に吸い付く。
「ふぅ…気を悪くしたかい、それはすまなかった……提案。それならば、君の女で憂さ晴らしをするのはいかがかな?……勿論、好きなところでやると良いよ」
八舞が誘う。
この気障な女を屈服させたい。
自分の男を挑発して屈服させられたい。
結局、これは何時もの、サドとマゾの会話
「くひぃ!い、いきなりはきつい、くむぅ!……ははっ、仕方がな、ちゅ、むちゅう……!?」
死後の世界というのも案外悪くない―――――何をしても問題が無い。
アナルに指はすんなり入った。少し動かしただけで大げさなほど八舞はのぞける。
生意気にも文句を言う口を塞ぎ、舌を絡め、口内を舐めあう。
今や八舞の表情は余裕の欠片もなく、士道のペニスの出し入れに合わせて喘ぐ、可愛い士道の雌だ。
「良い感じだ、八舞……最高だよ」
「はあん!そ、そう思うなら、君の番にもっとキスをしてくれたまえ……んっん、ちゅう、れろ」
抽挿が速くなる。アナルが圧迫され膣がきつい。口内で士道の舌が暴れる。
士道が自分の体で気持ち良くなっているのを感じ、自分も限界が近い八舞は満足していた。
―――――同時に自分達を食い入るように見つめる、澪と真士の視線にも。
「れろ、んっ……ちゅう……ねぇ士道、あちらはとても興味深そうだよ。ふふっ、当てられちゃったみたいだね、ああん!も、もう、いきなり同時には、ひあん!」
「何だよ、お前全然余裕じゃん……じゃあもっと激しくしても良いな……躾てやるよ雌奴隷」
「~~~~っ!!ふ、服従。し、士道……壊れるぐらい、わたしを躾て……わからせて……!ああっ、ひゃい、速いよ……!」
八舞の様子を見て、少しだけギアを上げる士道。自分のご主人様の様子に合わせて隷属の言葉を発する。被虐を自ら煽るように、士道に可愛がられる。
八舞の膣がさらに閉まり、士道の精液を搾り取る様に蠕動する。
後の穴が締まり、求める様にひくつく。
士道と八舞はお互いの最後が近いことでペースを上げる。
「……士道と八舞、凄いねシン……」
「あ、ああ……そうだな、澪」
澪と真士は八舞と士道の乱れる様をひたすら見つめていた。
経験が無かったわけではない。死んだ後ではあったが、真士は澪のことを何度も抱いていた。
それでも―――――あの様な形の性交は考えたこともなかった。
八舞の誘い――自分たちの関係をよく見ていて欲しい――に乗ったのはただの興味だった。
今澪は、八舞を見て困惑し、そして疑問を感じていた。
自分はあれ程、シンに全てを晒せるだろうか。
士道に抱かれる八舞は生き生きして、美しく、何より絶対的な信頼感が見て取れた。
それは生まれた時から始原の精霊であった澪にとっては未知の、そして欲しくなってしまう物だった。
「ねぇ、シン……」
「澪……?」
真士はいつもとどこか異なる澪の様子を訝しむ。
澪が突拍子もないことを言うのはたまにあることだが、それも含めて愛おしくてたまらない女性である。
何を言われても別に気にはならないし、澪がしたいことは何でも付き合うつもりだ。
今回のことも、単に真士が喜ぶかもしれないと思ったのだろう、真士はそう考えていた。
それでも
「私がシンに私の全て、それこそ殺生与奪すら委ねたい、って言ったら困る?」
この場で、こんな質問は予想外すぎた。
「士道、士道……ああっ!くる、いく!」
「八舞、八舞……!」
士道は八舞を強く抱きしめながら、彼女の中で達する。
呆けたような顔をお互い見つめあうと、お互いこの快楽をくれた相手が愛おしくなり、どちらからともなくキスをした。
「ちゅ……ふふふっ、沢山出してくれたんだ……んっ、きれいにするよ」
「ありがとう八舞。大丈夫か?」
「いつも士道に鍛えられているからね。ちゅ、ふっ、ぢゅろ……ふううっ………ふふっ何だい、また元気になってるじゃないか」
「ああ……八舞だし、上手いからな。そりゃ固くもなるさ」
「ああ、そうだね。ありがとう、それならもう一回しようか……あちらも盛り上がっている様だしね」
八舞は再び膣で士道を感じながら、視線を別に向ける。
自分が士道によってされる様に、澪が真士によって『調教』されつつあるのを見て、八舞は愉悦に浸りながら、犯される被虐感に屈する。
奇跡の様に白い肌。シミも傷も欠片ほども無い。神に作られたかの様な美の化身。
そこに鎖がかかる。
締め上げる様に胸の上下に鎖がかかる。
鎖の残りが澪を後ろ手に纏める。
天使による拘束、まさかこのような用途に使うとは澪は考えたこともなかった。
――――増して澪自身が、自分を自縛して、全てを真士に委ねるなど。
「んっ……思ったよりはきつくない、かな」
「ああ……澪……、だ、大丈夫か……?」
「大丈夫だよ、シン……どうかな、今の私……」
「すごいキレイだよ、正直ドキドキして頭がおかしくなりそうだ……」
「ふふふ、ありがとうシン……あっ」
澪は自分の恋人、真士にキスされる。そして、やや躊躇う様にお互いの口内を嘗めあう。。
「んっ――――」
真士が澪の頭を抱きかかえる様に抱き込む。澪も真士に抱き着きたかったが、自分の体の戒めが阻む。
もどかしい。恥ずかしい。だが―――――
「はぷっ……ねぇシン……いつもより興奮している……?」
「ああ、澪……澪がそんな恰好で、俺頭がおかしくなりそうだ……」
「そうなんだ、ふふふっ嬉しいな……ねぇ、シン……私も同じなんだ」
頬が上気しきった様の澪は真士に笑いかける。
澪の見たこともない淫蕩な笑みに真士が硬直するのにも構わず、澪は真士の下半身に顔を向ける。
反り返り、硬くなり切った真士のモノを見つめると、息を吹きかけ、びくりとなるのを見て笑みを深めた。
――――そして
「んろ、 ん……ちろちろ……ふ、ふくっ、ん、ぢゅ、ぢゅぷっ……」
「ああ、澪……凄い、これあがる……」
「はっ、んぐぽっ……はむっ、んン……っ」
「澪……!ごめん!」
「ああっ、シン…… ふ、震えて……むぐううっううぅ!」、
思わず澪の頭を押さえて射精してしまう。
抵抗できない澪は、咥えこんだ棒と喉にまで大量に出された精液でえづく。
やがて、うつむいていた澪は喉を鳴らしながら顔を上げ、真士を見て微笑む。
「えぷっ……シン、凄く興奮したんだ。私に無理矢理飲ませたくなるくらい」
「うっ……その、澪ごめん」
「ううん、気にしないで。私に飲ませたいと思ったんだよね、それなら良いよ。それより」
澪は再び、真士のモノに舌を這わす。一度出したはずのそれは、もうすでに元の硬さを取り戻していた。
「もう準備ができてるんだね……シン、私ももうシンが欲しくてたまらないんだ。だから」
澪が真士の前で足を開き、股間を晒す。
言葉の通り、今の澪は完全に出来上がっていた。
「あなたの奴隷を好きにして、犯して下さい……♡」
嬉々として発する、堕ちるための言葉を。
受け入れる、自分の恋人への服従を。
「ああっ……か、硬いよシン。そのまま、好きに動いて良いから……ああっ!?」
「澪、すっごい可愛いよ……頭がおかしくなって、壊れたみたいだ」
「シン……ぢゅ、ちゅ…んんっ~~~っ?!」
縛られた澪を犯す――――真士は熱に浮かされた様に澪の膣を抽挿し、舌を絡める。
「ぢゅ、んぢゅ、ふぢゅるう……シン、シン……んろっ、んくうっ、ぢゅぱ……ああ、私今凄くシンに近くなってる……ふぐう~ッ!心も、体も……うあっ、 あっ、 あうう!?」
「ああ、俺も今澪をものすごく感じてる……距離でも、意識でも!」
前から澪を抱き込むようにまぐわう真士。激しく抽挿し、キスしあう愛し合う二人。
それは淫らで、それでいて神聖な不可侵の聖域の様に感じられて―――――
「―――――痛っ!?」
「奇襲。わたしを抱きながら他の女の子に目をやるとは……お仕置きだね、士道」
士道は首筋に鈍い痛みを感じる。
見ると八舞か唇を右頚に押し付けていた。
うっ血の跡、つまりキスマークを付けられたらしい。
「八舞……悪かった。悪かったから三つ目を付けるのは止めてくれ……だから痛いって」
「さーて、どうだろうか。わたしという者がありながら、澪が真士とセックスするのを夢中で見ている士道に構って欲しくてね」
「いや、別に夢中では見てない……だから止めろって……」
にこやかに不満を述べながらキスマークを付けるのは止めない。縛られてるのに器用なものだ。
八舞が普段からこう、という訳ではない。普段はもっとケセラセラとしている。となると――――
(やっぱり相手が澪だからか……)
思えば今回のことも、本人は気にしていないと口では言っていたが、内心は不安があったのかもしれない。何しろ、この世界の澪ではなくとも、八舞は澪に全てを奪われているのだ。
「全く、聞き訳が無い奴隷だ……お仕置きが必要なのはお前の方だな」
「……ははっ躾てくれるのかい、それは――うあっ、あっ……!は、はや―――ンむっ!?ぢゅ、んぢゅ、ふぢゅるう……っ」
こういう時は黙って行動で示すのが一番だ。
八舞にそれ以上何も言わさず、ペースを速める。察してのであろう、八舞もされるがままになり、再び、表情が快楽に歪む。
「んろっ、んくうっ……ああ、速い、速くなってる……シンもそろそろいきそうなんだね……良いよ、いつでも。動けない、抵抗できない私の膣に、シンの証をたくさん出して……♡」
「澪……澪!」
真士のペースが速くなっているのが見える。澪の嬌声が耳に痛い。
同時が良い、士道は勝手にそう思うと自分もペースを速め、八舞の膣を弄る様に抽挿する。
「八舞、この辺りどうだ?」
「おっ、そ、それがあっ……それは、駄目っ……そこは気持ちよくて、駄目になるぅ……♡」
「そうか、じゃあ駄目にしてやる」
「ひゃうっ!?あっ、ま、待って……っ……ああっ!?」
八舞が余裕のない声を上げる。媚びるような喘ぎ。
士道の終わりが近いのを悟ってか、おもねる様な脳の灼ける声色。
誤魔化す様に八舞の膣を抽挿する。
「なかが……なか、ああっ……はああ、っあっあぐうぅ!?ふぐッ!? ぐっ、んんんん~~~ッ!」
「いきそうか、八舞。俺もそろそろ……」
「う、うん……いってお願い、もういって、あああああっ!!」
「ああああっ♡いくっ♡いくぅぅぅ!!!♡♡♡」
八舞と澪が達したのはほぼ同時。同時に膣に出された精の感覚に打ちのめされる。
体が痙攣するのが止まらない。いった後も膣で精液を受けることでまた絶頂してしまう。
どれ程時間が経ったのか、それぞれの秘所から男根が抜かれる。
ごぽっとでも言う様な擬音がしそうな精液の塊を垂らしながら、八舞と澪は上気しきった顔をお互い見合う。
―――――良かっただろう?
―――――そうだね
目と目があった瞬間、言葉無く伝わる感覚。淫蕩に笑いかける八舞に、呆けた様な顔で微笑む澪。
やがてどちらからともなく、お互いの伴侶のモノをくわえ込む。
澪が奇跡の様な美貌を精液と唾液でドロドロに汚しながら拘束された体で必死に奉仕する。
八舞も端正な顔を男根で膨らませた間抜け顔を敢えて士道に見せつける様に掃除する。
やがてどちらからともなく再び嬌声が上がるまでさほど時間はかからなかった。
終わってしまった者たちの放埓な狂宴はまだ終わりそうにない。
――――――――そんな夢を見た。
「……頭痛。今までで一番の悪夢です」
「どうした、夕弦?何か夢で、悪いものが見えたのか?」
「韜晦。士道が気にすることではありません。これは夕弦と耶倶矢の墓の下までの秘密です」
「お、おう。そうか……」
「―――――ただ」
「うん?」
「決心。ある意味今の夢ですっきりしました。後で耶倶矢の所に行きます」
「?分かった、俺も行った方が「謝辞。ですが大丈夫です。むしろ夕弦と耶倶矢の方が、話がややこしくならないと思います」
「……そうか。昨日も言ったけど折紙と美九だろ?意外と何もないと思うぞ?」
「……唖然。士道の甘さに夕弦は不安を隠せません。これからマスター折紙と会う度に警戒する羽目になりそうです」
昨日色々ありすぎた自分の妻の微妙な反応に、士道は、曖昧な笑みを浮かべるしかないのであった。