生徒達は、メルド団長率いる騎士団員数名と共に、【オルクス大迷宮】へ挑戦する冒険者達のための宿場町【ホルアド】に到着した。
新兵訓練によく利用するので王国直属の宿屋があり、そこに宿泊することになる。
久しぶりに普通の部屋を見た気がするハジメは実家のような安心感を覚えていた。前世の宮殿生活で豪奢な生活環境にも慣れていたが、それでもやはり小市民的な感性を持つハジメには、このくらいの部屋の方が安心できる。
全員が最低でも二人部屋なのにハジメだけ一人部屋だ。毎夜の如く、女の子と情を交わす生活を送るハジメには、一人部屋というのはありがたいばかりである。
「明日から【オルクス大迷宮】に初挑戦……うーん、フラグの予感しかしないなー」
早速、明日から迷宮に挑戦する……のだが、よくないフラグがビンビンに立っていた。
メルド団長曰く、今回の訓練は行っても二十階層までらしく、それくらいなら、実戦経験に疎い生徒達を十分にカバーできるそうだ。
明らかに、騎士団でも対処できない不測の事態が発生するフラグである。それを聞かされたトラブルメーカーズの三人が、あからさまに顔を顰めたのは言うまでもないことだろう。
「……確か、最高到達階層は六十五階層だったっけ?」
現在の迷宮最高到達階層は六十五階層だが、それは百年以上前の冒険者が成した偉業であり、現在では超一流で四十階層越え、二十階層を越えれば十分に一流扱いだ。
とはいえ、一流程度で満足するつもりがないのがトラブルメーカーズの4人である。折角、七大迷宮の一つである【オルクス大迷宮】に挑戦するのだから、その最下層まで攻略してみせるというのが彼等4人の意気込みであった。
「最下層には何があんのかな?」
そんなハジメの疑問に答えたのは、窓の方から聞こえた少女の声だった。
「ボクらの住処さ」
「え?」
と、視線を向けた先には一人の少女の姿があった。窓の外で何もない空中にぶら下がり、逆さになってこちらを見てくる金髪の美少女。月光と同じ色合いの金髪が、夜の闇の中で揺れている。
年の頃は自分達と同じ十七歳くらいだろう。身に纏う黒を基調とした衣装が、彼女の白い肌をより際立たせる。そして、低高度の月を思わせる紅色の瞳には強い意志が宿っていた。
ゴスロリ風の衣装に身を包む、人間離れした美貌の少女は嬉しそうに微笑みかける。
「やあ、愛しい人よ! 久しぶりだね。それとも、初めましてと言うべきかな?」
「リ、リリー!?」
「如何にも! ボクはリリー・クライン。やっと会えたね、愛しい人」
舞台役者のような大袈裟な仕草で喜びを表現する少女の名はリリー・クライン。
前世にて、不治の病により命を落とす寸前にトラブルメーカーズに救われた薄幸の美少女だ。
正確には”元”薄幸の美少女と言うべきか。遺伝病である彼女の病はエリクサーでも治療することが出来ず、そのためヴァンパイア・ロードに種族を変える薬で彼女を治療したからだ。
その結果、薄幸の美少女と言うには強すぎる肉体を彼女は手に入れた。
ヴァンパイアの弱点のほぼ全てを克服しており、それこそ、日差しの強い真夏の海で日光浴でもしなければ、星の終わりまで滅びることのないような強靭な肉体である。
何故、それほど強靭な肉体を持つリリーがこの世界にいるのかという疑問はあるが、そもそも不死女王のエレミアと竜王アガメムノンが転生している時点で、その辺りの疑問を口にするのは野暮というものだろう。
「い、今、窓を開けるから!」
「ありがとう」
慌てて鍵を外して窓を開けると、よいしょ、と窓から部屋の中に入ってくる。
「お互いに話したいことは山ほどあるだろうけど、まずはボクと君の再会を祝おうじゃないか」
「!!?」
自然な動作で男の頬に片手を触れると、ちゅっ、とそのまま流れるように男の唇を奪った。
最高級のビスクドールの如く整った容姿の美少女に唇を奪われるという展開に、ハジメは乙女のように顔を赤らめることしかできなかった。これでは役者が男女あべこべである。
「ボクのファーストキスだよ。ふふっ。喜んでくれたかな?」
「も、勿論!」
現実離れした美貌の少女から送られた
可憐な美しさに感動しつつ、食い気味に、自らの素直な感想を告げた。
その言葉に、満足気な笑みを浮かべた吸血姫は自らの虜となった男の耳元で囁いた。
「さて。それじゃあ、君の血を代わりにもらってもいいかな?」
「喜んで!」
ぐいっとシャツの襟を引っ張り、ハジメは自らの首筋を曝け出す。普通は、吸血鬼に血を吸われるという行為に恐怖心や嫌悪感を抱きそうなものであるが、この男、ノリノリである。
何せ、リリーは魅力的な美少女だ。凛々しくも可愛らしい、整った顔に、輝く黄金の髪。
すらりとした肢体に神秘的な雰囲気を身に纏い、まさに「吸血鬼のお姫様」といった風貌をしている。
そんな美少女吸血姫に血を吸われるなど、この男にとってはご褒美でしかない。
「ボクも血を吸うのは久しぶりだから……その、痛くしたら、ゴメンね?」
「だいじょーぶだって! 好きなだけ吸ってくれていいからさ!」
「わかった。それなら、心行くまで血を吸わせてもらうよ」
かぷり。
その一噛みは、殆ど痛みがなかった。ベッドの上で女の子に甘噛みされるような感覚である。
この感覚を表現するのならば、痛いと言うよりはむず痒いと言うべきだろう。
「んっ、ちゅ、ちゅぅっ……」
そして、それ以上に血を吸う彼女の全てがエロかった。
ゆっくりと血を吸うにつれて、リリーの頬はリンゴのように真っ赤に染まり。
紅の瞳は薄らと光を放ち、金糸の髪はゆらりゆらゆらと揺れ動く。
「ぷはぁっ……んっ、本当はもっと吸いたいところだけど、これ以上は流石に吸いすぎになってしまうかな……相変わらず途轍も無い魔力だよ、体の中から魔力が溢れてしまいそうだ」
どこか熱に浮かされたような表情で零れる血潮も勿体ないとペロリと唇を舐める。その仕草と相まって、同い年の少女とは思えないほどの妖艶さを感じさせる。
「よし。それなら次は……下の口で吸わせてもらおうかな?」
「え、ちょっ、リリー!?」
積極的にハジメへとしなだれかかり、ふにゅ、と衣服越しに胸の膨らみを押し付ける。
「ふふっ、ドキドキするよ……また君と、こんな風に触れ合えるなんて、夢にも思ってなかった」
むちゅ、と再び男の唇を奪うリリー。今度は触れ合うだけでなく舌を差し入れてくる。
ハジメは目を白黒させて、されるがまま、唇を貪られるしかなかった。問答無用で舌を絡めてきたリリーは、ぴちゃぴちゃと、いやらしい音を立ててディープキスに及んでしまう。
「リリー……俺、もう我慢できないよ。このまま最後までしていいんだよな?」
「もちろんだよ。ユーリ……ボクも、君のことが欲しくて欲しくて、もう我慢できないよっ!」
「ハジメ」
「え?」
「南雲ハジメ。それが、今の俺の名前だ」
「ハジメ。ハジメ……覚えたよ、愛しい人。教えてくれてありがとう。絶対に忘れないよ」
下着ごとズボンを下ろして、ハジメはそそり勃つ一物をさらけ出す。
リリーは頬を真っ赤に染めながら、匂い立つペニスをうっとりと見つめて――虚空に吸い込まれるように、彼女の纏っていた衣は一枚残らず消え去った。
その現象に驚きつつも、ハジメは、眩いばかりの少女の柔肌に魅了されてしまう。
「わ、すごい綺麗……」
ほぼ完成されたプロポーション。全体的にスレンダーなシルエットだが、バストは女性らしさを存分に主張している。Dカップはありそうだ。巨乳とまでは行かずとも結構なサイズである。
「嬉しい……ハジメのも、すごく逞しいよ。こんなカチカチになって……」
「リリー、俺、もう……」
「うん、大丈夫。一緒に、気持ちよくなろう!」
男の上に跨がり、くぱぁ、と秘所を開いてみれば。
ピンク色の内部がヒクヒクと動いて、もう愛の液をダラダラと滴らせていた。
リリーの陰部は無毛で、それが余計にいけない感じを強めている。
「んっ、嗚呼……見えるかい? ボク達、一つになるよ」
「あっ、くぅっ」
みちみち、と少女の肉を割り開き、そそり勃つ男根が気持ちいい穴へ嵌まり込んでいく。
今まで異物の侵入を受けたことのない肉襞を、押し広げ、自分のモノにしていく。
ベッドに押し倒されたハジメは、その快感を吸血姫に分からされる。
抵抗などできるはずもなく、ただただ、めくるめく快楽に幻惑されてしまう。
「あはっ♡ 入ってくる、熱いの、ボクの中に入ってきてるよ……! もっと、もっと奥までっ」
ほっそりした腰が下りていく。
陰茎を下腹部に納めながら、重力のままに下ろされて、とうとう処女の抵抗に出会ったが。
「んん~~っ♪」
「え、わわっ! リ、リリー、大丈夫っ!? 痛くないっ!?」
リリーは全く腰の動きを止めることなく、むしろ勢いを強めて処女膜を破ってしまった。
ぷつり、と決定的な感触の後に、結合部から赤いものが流れてくる。
当然のようにハジメは焦燥の表情を浮かべるが、リリーはもうすっかり熱に浮かされた表情をしており、今生での初体験だというのに痛みに耐えるような様子をまるで見せない。
そればかりか、物足りないとばかりに男の陰茎を膣の更に奥深くへと飲み込んでいく。
「ぜん、ぜんっ……! それよりも、もっと、もっと奥まで、一つになろうよっ!」
「っ!?」
ぺたん。
とうとうリリーのお尻が、ハジメの上に乗っかって。二人は根本まで深々と繋がってしまった。
「ふわぁっ……♡ 血を吸うのも、気持ちよかったけど……! これ、これっ、これが欲しかったのっ! 気持ちいいっ♡ ふぅ、んんっ、あんっ!」
「そ、そんないきなり動いちゃ……んんっ」
初結合の感動もそこそこに、リリーが官能のままに腰を振り始める。
本能のまま、相手も自分も気持ちよくなれるように、尻を浮かしては落としての上下運動。
ハジメもここまで来たら、我慢できるはずもなく。
ぷりっとしたお尻を両手で掴み、下から突き上げるように腰を動かした。
「ちょうだいっ、ハジメの、ぜんぶっ! ボクの、中に!」
「ああ、イク、もう出るっ! ううっ!」
熱く濃い精液が、吸血姫の子宮に流れ込んでいく。
リリーは全身を震わせ、上体を弓なりに反らし、どくどく脈打つ放出を受け入れた。
「あはっ、入って来てる……ハジメのが、ボクの中に……♡」
とても幸せそうな顔で、うっとり射精を受け入れると。
彼女は糸が切れたように倒れ込み、ハジメのうなじに何度かキスをした。
※リリー≠ユエ