誠に、誠に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
その日の晩。天井の太陽が月に変わり淡い光を放つ様を、ハジメは風呂に浸かりながら全身を弛緩させてぼんやりと眺めていた。
「はふぅ~……最高だぁ~……」
この湯船は吸血姫三姉妹の暮らす住居の一階奥に位置している。大きな円状の穴というシンプルな形状をしており、その縁にはライオンっぽい動物の彫刻が口を開いた状態で鎮座している。
彫刻の隣には魔法陣が刻まれており、その魔法陣に魔力を注ぎ込むことでライオンモドキの口から勢いよく温水が飛び出すという仕組みになっている。
どうやら、どこの世界でも水を吐くのはライオンというのがお約束らしい。
「風呂は命の洗濯かー……昔の人はいいことを言うよなー……」
前世から筋金入りの日本人であるハジメは、例に漏れず風呂に入るのが大好きな人間である。
ここ数日、迷宮攻略のため風呂に入っていなかった彼は、数日ぶりの風呂を堪能するばかり完全に気を抜いていた。
全身をだらんとさせたままボーっとしていると、突然、ヒタヒタと足音が聞こえてきた。
誰だろう? と気の抜けた表情のまま浴場の入口に視線を向けたハジメは、浴場に入り込んできた人物の正体に気付くと口をパクパクさせた。
「ふぅ、お風呂はいいね……お風呂は心を潤してくれる。そうは思わないかい、愛しい人?」
タプンと音を立てて湯船に入ってきたのは満面の笑みを浮かべたリリー・クラインである。
一糸纏わぬ姿でハジメのすぐ隣に腰を下ろした彼女は、叡智の宝庫たるエロ・ドージンで身に付けた知識によるものか、この状況にぴったりなネタ台詞を口にする。
淡い月明かりが、少女の芸術品の如き白磁の肌を照らし出す。ゆるふわの髪はアップに纏められた状態で、晒された白いうなじがやたらと艶めかしい。
「な、なあリリー。男湯に入ってくるのはどうかと思うんだけど……」
「何を今更。ボクとキミなら、それこそ、もっと凄いことだっていっぱいしてるじゃないか。混浴くらい大したことじゃないだろう? それとも、もっと過激な行為を御所望かい? この立派なモノを、ボクのナカに挿れたり抜いたりするとかね」
「おうふっ」
ハジメは、温泉の熱とは別の原因で、体の中に火が焼べられるのを感じながら、少し非難するような声音で言った。
それに対するリリーは、まるでハジメの内心を察しているかのように、男なら誰でも思わずゾクリときそうな艶をたっぷりと含んだ流し目を送りつつ、白魚のような指をするりと伸ばすと下半身を隠すタオル越しに隆起したペニスを撫で上げる。
「別に隠す必要はないんだよ……ボクのおっぱいが気になるんだろう、愛しい人?」
リリーが徐ろに立ち上がる。そして、湯の中をゆったりと進みながらハジメの正面に立った。
水滴が、スルリと肌を撫でていく。スレンダーなモデル体型のリリーだが、彼女のバストサイズはDカップほど。その形のいい膨らみに沿って、キュッと引き締まったウエストを通り、特別な存在以外には決して見せてはいけない場所から、美しい脚線を辿って再び湯の中へと流れていく。
シミなど一つもなく、白と淡い緋色で彩られた胸元や可愛らしいおヘソ、クッと上がった小振りなヒップ。全てを見てほしいと言うかのように、しなやかな両腕は後ろ手に組まれている。
流石に照れがあるのか震える睫毛と共に楚々として伏せられた表情が、少女の恥じらいと、大人の艶めかしさを絶妙な配合で魅せていた。
「ほあ」
背景に背負う人工の月が、アップに纏められた金糸の髪に天使の輪を作る。
神々しいまでの美しさと可憐さだった。造形を司る神が手塩にかけて作り出した生涯最高のビスクドールと言われても、きっと疑うことすらしなかっただろう。
現実感のない美しさに、思わず息を止めてしまう。一心不乱という言葉がピタリと当て嵌まりそうなほど、その体を余さず視界と心に収める。
「ふふっ、触ってもいいんだよ……?」
見た目だけは、金糸の髪を靡かせた妖精の如き美少女だ。見た目だけは。(黙っていれば)可憐で儚い美少女のリリーに誘われて、手を出さずにいるほどこの男は聖人君子ではない。
「リ、リリー!」
「あんっ♡ 情熱的だね、んんっ♡」
欲望のままに、リリーに抱きつくと目の前のおっぱいを鷲掴みにした。
全身で柔らかな感触を感じ取りながら、もみもみ、むにむに、と弾む柔肉を揉みまくる。
リリーは頬を真っ赤に染め上げて、うっとりとその快感を享受する。
「いいんだよな、リリー。俺、このまま本当に、最後までしちゃうけど」
「ふふっ、もちろんだよ、愛しい人……♪ ほら、今日も存分にボクの体で気持ちよくなって?」
吸血姫の魅了攻撃に、元勇者の喉がゴクリと鳴る。これ以上、我慢できるはずもない。
リリーの片足を持ち上げて、立ったままペニスを突っ込んでしまう。ズポズポと男根が勢いよく膣の奥に入り込み、美少女の下腹部に埋め込まれていく。
万が一にも少女の体を倒さないように、しかし風情を台無しにしないように、少女の背後に風属性の魔法で不可視の壁を作り出すのも忘れない。
「んん~~~っ♡ ああ、最高だよ! もっと、もっとボクの奥に来て……んんっ♡」
壁と男に挟まれながら、妖精のような美少女が妙なる喘ぎ声を漏らす。
月の灯の下、二人の男女が下半身を曝け出し、くちゅり、ぬちゅりと湿った結合音を奏でる。
それは、どんなオーケストラでも敵わない、あまりにも官能的なデュエットだった。
「あっ、はぁ……♡ こうしていると、凄くドキドキしてしまうね。でも……」
「うおっ!? リ、リリー!?」
ヴァンパイア・ロードであるリリーは評価規格外のステータスが示すように運動神経抜群だ。
ぴょんと飛び上がり、両足を男の腰に絡みつかせ、抱きつくくらいは朝飯前である。
いきなり女子の全体重がかかってきたことに驚愕の声を上げたハジメだが、此方も伊達に救世の勇者をやっていたわけではない。
少女の体を軽々と支え、所謂駅弁の体位で、ずっぽり根本までペニスを埋め込む。
「こ、これ、凄い密着感だな……」
まるでペニスで美少女のカラダを支えるような体勢だ。
勿論、ぷりんとしたお尻を掴んで、そちらでも支えているけれども。
それでも、少女の重みが、深々と突き立てられたペニスに伸し掛かるのを感じてしまう。
「んはぁっ……♡ こうしていると、ハジメのことが、何もかも伝わってくるみたいだ……♡
んっ、この匂いも、熱さも、肌触りも……堪らないよ、愛しい人。かぷっ♡」
「ふおっ!?」
感極まり、首筋に牙と突き立てるリリー。そのまま、ちゅうと血を吸うと、ハジメにも甘美な快感が伝わってきた。吸血行為はする方も気持ちいいのだが、実は吸われる方も気持ちいい。
「リリー、吸血されながら繋がるの、めっちゃ気持ちいいよ……! 駄目だ、こっちも吸われちゃいそう」
「ぷはっ♡ いいよ、ハジメ。ハジメのモノ、いっぱい搾り取ってあげるからねっ!」
ヴァンパイア・ロードの身体能力を大いに発揮して、駅弁状態で繋がったまま腰をフリフリ、えげつない搾精運動を行うリリー。サキュバス・ロードと勘違いしそうな光景である。
陰茎全体にかかるきつい膣圧と暴力的なまでの蠕動に、男性器がビクビクと動き回る。陰嚢から精液が迫り上がり、精管を上り詰め、そのままビュクビュクと子宮の奥へと撒き散らされる。
「うあっ、オマンコが、うねうねって……し、搾り取られる……!」
美貌の吸血姫に生中出し。腰がガクガク震え、ドピュドピュと激しい射精が長々と続く。
まるで下半身が溶け合い一つになったような生々しい一体感を味わっていると、浴場の隅でガタリと物音がした。
「「ふえっ!!?」」
二人揃って素っ頓狂な声を上げ、慌ててそちらに振り向くと。
「ん、ふぅ……なんだ、クルルー鳥か。誰かに覗かれたのかと思ってびっくりしたよ」
クルルー、と鳴き声を上げて鶏のような鳥が空を飛んでいくところだった。
その空を飛ぶ鶏の名前はクルルー鳥。肉の質や味は鶏そのもの。この世界ではポピュラーな鶏肉であり、この地下空間にある家畜小屋でも育てている。
見物客の正体がクルルー鳥であったことに安堵の溜息を漏らす二人は、あと二人、見物客がいたことに気付くことはなかった。
「……すごかった。お姉様とハジメが、ファンタジーでした」
「つい、見惚れてしまったのじゃ。ハジメ坊主は、相変わらずとんでもないのじゃ……」