「次だ!」
「はい、分かりました!」
問題児四人のステータスを確認したメルド団長は次の生徒に報告を促した。
元気のいい返事と共に、光輝がステータスの報告をしに前へ出た。そのステータスは……
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適正・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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まさにチートの権化だった。
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは……」
メルド団長の称賛に、光輝は照れたように頭を掻く。
メルド団長のレベルは62。ステータス平均は300前後、この世界でもトップクラスだ。
しかし、光輝はレベル1で既にその三分の一。この数値は並の騎士を上回るものであり、彼の成長率次第では、騎士団長にして王国最強の騎士であるメルドを直ぐに上回ることだろう。
勿論、ステータスが高いだけで勝てるほど実戦というものは甘くはないが、それでも高いステータスはそれだけで強力であることは間違いない。
因みに、技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないらしい。
唯一の例外が”派生技能”だ。これは一つの技能を長年磨き続けた末に、所謂「壁を越える」に至った者が取得する後天的技能である。
簡単に言えば。ある日突然、それまで出来ずにいた物事のコツを掴むようなものである。
『ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな』
『後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ!』
聖教教会の教皇と王国の騎士団長。この国の有力者である二人の言葉に嘘偽りはない。
勇者である光輝にこそ及ばないものの、他の生徒達も十分にチートなステータスを持っていた。
それに、誰も彼もが戦闘系の天職を持っている。
規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。
そのメルド団長に愛子先生は申し訳無さそうな表情で自分のステータスプレートを見せた。
「すみません。私、非戦系? とかいう天職みたいで……先生としては情けない限りです。生徒達が前線に立つというのに、傍で生徒達を守ることすら出来ないなんて……」
「愛子先生、戦争では後方支援も立派な戦いだ。確かに直接生徒を守ることはできないかもしれないが、非戦系の天職だからと自分を卑下するようなことは――」
そこまで口にしたメルド団長は、しかし愛子先生の桜色に染められたステータスプレートの内容を目にした瞬間、ピタリとその動きを停止させた。
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畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理・土壌回復・範囲耕作・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作・範囲温度調整・農場結界・豊穣天雨・言語理解
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確かに全体のステータスは魔力を除いてこの世界の平均以下である。場合によっては、その辺の子供以下の可能性もある。
しかし、その勇者を上回る数の技能と天職が彼女の価値を大幅に引き上げていた。
「”作農師”だと!?」
天職”作農師”――農業に関する技能や魔法に絶大な適正を持ち、土壌の問題・改善点を見抜く天性の感覚と、その改善の実行力を併せ持つ超稀少天職。農業系の天職に於ける最上位クラス。
食糧問題は戦争には付き物だ。戦争は、あらゆる面で国力を食い尽くす大食らいの怪物のようなもの。しかし、”作農師”が存在するだけで食糧という面では継戦能力を気にする必要は無くなる。
食糧供給を数倍にできる”作農師”は、”勇者”に継ぐ希少性を持つ替えの利かない人材だった。
「アラン! 今直ぐに上に報告に行け! 北大陸に於ける食糧事情が一変するぞ!」
「えっ、えっ!? ど、どういうことですか!?」
突然、慌ただしくなる騎士団の様子に付いて行くことが出来ない愛子先生。
生徒達は揃って、「愛ちゃんがそんなに重要人物なんて……」と驚愕を露わにする。
そして、この話を聞いたハジメはフラグの気配を感じ取っていた。
「(おいみんな。なんかこう、襲撃フラグみたいなの、ガンガン立ってるぞ)」
「(なによその襲撃フラグって。まさか、愛子先生が襲われるっていうの?)」
「(恐らくな。全く、いきなり厄介事とは……)」
「(うーむ、また面倒事の種が増えたわい)」
南雲ハジメ。正確には、その前世に当たる救世の勇者ユーリ。
彼が事あるごとに連発する、フラグがどうの、お約束がどうのというゲーム脳発言は、残念ながら、異世界では的中率抜群なのだった。
その日の夜。
「ふいー……風呂はいいなー……」
王宮の個人浴場。
王族を始め、限られた地位の者だけが使える場所を、今はハジメが独占していた。
石鹸で全身を清め、湯船に浸かれば、一日の疲れと心配事が溶け去りそうだ。
「それにしても……まさか、またルナリアと一緒に過ごせるなんて……」
こうしてリラックスしていると、脳裏に思い浮かぶのは昨夜のこと。夢のような一夜の、官能的な情景だ。
AVなら情景で終わりだが、絡み付くリリアーナの指、耳元をくすぐる甘い吐息、若い奥処の甘美な締め付け。その生々しい感覚を全身が覚えている。忘れられるわけがない。
そうして思い出す度に、ペニスがムクムクと大きくなり、冷水を浴びに行く有り様である。
「うう、中学生かよ、もう」
瞼を閉じれば、思い浮かぶのはリリアーナのことばかり。
あれだけ彼女を貪ったのに、もう次のセックスを期待している。
と、そんな風に煩悶していた時だった。
「ハジメ様……お背中を、流しに参りました」
ヘリーナが、バスタオルを巻いただけの姿で入り込んで来たのは。
「く、くくくっ、クレアっ!?」
「今はヘリーナですよ、ハジメ様」
「ご、ごめん!」
大慌てで股間を隠すハジメ。パニックになって口をパクパクさせる彼の元へ、慈愛に満ちた微笑みを浮かべたヘリーナがしずしずと歩み寄ってきた。
「お隣、失礼致します……」
肩が触れ合う近距離に腰を下ろすヘリーナ。
勃起を隠そうと必死なハジメだが、それでもチラチラ横を見てしまうのは、男の性というもの。
艶やかな長髪を結い上げたヘリーナは、それはもう、息を飲むほど色っぽい。
白いうなじを見ると、反射的に顔を埋めたくなってしまうが、それを鋼の自制心で堪えていた。
お湯に浸かったタオルが透けてきて、たわわなバストとピンクの乳首が薄っすら見える。
「ハジメ、様……」
「うはっ!?」
嫋やかな手が、ハジメの股間にするすると伸びる。
勃起を隠す両手を柔らかくほぐして、そのまま優しく退けて、陰茎に指先を絡みつかせる。
「我慢など、なさらなくていいのですよ? ハジメ様はただ、お命じになればいいのです。女の全てを尽くして、満足させるように、と」
「そ、そんな横柄なこと、言えないって……あ、んっ!」
白魚のような指が、血管の浮き出た陰茎を慎重に撫で擦り、しゅっしゅっと上下に扱き出した。
その上に、無防備な陰嚢にまで指を伸ばして、男の一番デリケートなところを優しく揉みほぐしてくれる。激しい官能の一夜を過ごした後には、ひどく魅力的な愛撫だ。
邪神を打ち倒すほどの英雄とはいえ、こうも弱点を攻められては為す術もない。
「もう、はち切れそうになっています……こんなになるまで、我慢されていたのですね……」
「いや、えっと、我慢というか、なんというか……ヘリーナを見たら、つい……」
「……っ!」
頬を赤らめたヘリーナは思わず手を止めてしまう。
その瞳は僅かに潤み、口元には、隠しきれない笑みが浮かぶ。
「ハジメ様……そんなことを言われたら、私、本当に全てを尽くしたくなってしまいます」
「おうふっ」
ぱくん、と。綺麗なお口が開いて、赤黒いグロテスクなペニスを含んでしまった。
温かい彼女の体温が、柔かな口内の感触が、直に伝わってくる。
器用に動き回り、鈴口を穿ったり、竿に絡みつく舌。精液を吸い出そうと、窄められる頬と唇。
それを、淑やかな顔のまま行うメイドさんの――愛する女性の艶姿。
「ヘリーナ、ヘリーナぁ……」
「はむ、じゅぷっ、ちゅるちゅるっ……ハジメ、様……」
ちゅぽん、と口を離して上目遣いに見上げる顔は。
切なげに眉根を寄せ、瞳を情愛に潤ませても尚、清楚なメイドの表情を崩していない。
なんという奉仕精神。
これにはもう白旗を揚げるしかない。抵抗を諦めたハジメは、再び竿にしゃぶりついたヘリーナが、熱心にフェラ奉仕に勤しむのを、ただ陶然と眺めることしかできなかった。
もう、腰の下から溶けそうなほどに気持ちがいい。
思わず彼女の頭を両手で掴み、お口の奥までペニスを突き込んでしまう。
「っ! ふぅっ、んんっ♡」
「き、気持ちいい、ヘリーナのおしゃぶり、凄い気持ちいい……!」
「ぷはっ、お役に立てて嬉しいです、ハジメ様……♡ どうぞ、私の口に、溜まったものを吐き出して下さいませ」
「あ、くぁっ、で、出ちゃう!」
ヘリーナの口がハジメの竿を根本まで頬張り、咥え込む。
ぐっぽぐっぽ、露骨でいやらしい音を立てながら、男根から精液を搾り取ろうと激しく動く。
当然、我慢できるはずもなく。
どぴゅどぴゅどぴゅっ!
と、メイドさんのお口の中に勢いよくザーメンが迸り出る。
ヘリーナは男の腰にしがみつき、嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうに青臭い精液を受け止めた。
白い喉が、ごくり、ごくりと上下して、熱い白濁を飲み下していく。
その背徳的な光景に、ハジメはゾクゾクとしてしまった。
「んっ」
だが、それでも終わりではない。
最後の一滴まで吸い取ったヘリーナは、ちゅぽん、と口を離すとうっとり瞳を閉じて。
「ふぅっ……こくっ、ごっくん」
「……!」
口内に溜まった精液を、愛おしそうに飲み込んでくれた。
唇のところに、粘着く白濁が垂れているあたり、ひどく生々しくて、とてもエロい。
「へ、ヘリーナ……ありがとう、全部飲んでくれて……」
「ハジメ様の、大切なお種ですから……私の身体で、全て受け止めて差し上げたいんです」
花が綻ぶように微笑むヘリーナは、そっと指先で口元の白濁を拭い取る。
そして、そのままそれを舌先でペロリと舐め取った。まるで淫蕩な娼婦のような仕草を、普段は貞淑そのものである彼女がするという、そのギャップが更にハジメを昂奮させる。
「ヘリーナ……その、凄く良かった……」
「ふふっ、気持ちよくなって頂けたようで何よりです。ですが、ハジメ様のお大事はまだ満足しておられないご様子……どうぞ、何なりと好きなようにしていいのですよ? 私の心も体も、貴方様だけのものですから……」
立ち上がり、むにむにむにっと、ふかふかのおっぱいを胸板に押し付けられて。
ハジメの、元々大して強くもない理性は、あっさり千切れてしまった。